町山智浩 アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット 離婚を語る

町山智浩 アンジェリーナ・ジョリー&ブラッド・ピット 離婚を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で電撃的な離婚が報じられたブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻について話していました。

(赤江珠緒)さあ、町山さん。今日は話題になっているブラッド・ピットさん、アンジェリーナ・ジョリーさん夫婦の離婚について?

(町山智浩)びっくりしましたね、これね。テレビでジョージ・クルーニーがインタビューされて。いきなり「ブラッド・ピットさんが離婚したんですけど?」って言われて、「ええっ?」とか言ってましたね。(笑)。

(山里亮太)知らなかったんですね(笑)。

(町山智浩)知らなかった(笑)。

(赤江珠緒)ついこの間まで、めちゃくちゃ仲睦まじいみたいなね。

(町山智浩)めちゃくちゃ仲よかったですよ。

(赤江珠緒)これ、事実?

(町山智浩)だって、ブラッド・ピット自身がいちばんびっくりしてるんだもん。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)いきなり離婚されて、荷物とか出されるみたいな感じで。本人がびっくりしてますからね。

(山里亮太)いろんな情報が飛び交っているじゃないですか。息子に暴力をふるったからどうのこうのとか。

(町山智浩)そうそう。ブラピは暴力をふるわないでしょう。わかんないけど(笑)。

(赤江珠緒)わかんないけどね。たしかにね。

(山里亮太)こういうのって、すごい海外のワイドショーとかガセが飛び交うじゃないですか。お互いの。どれが本当かわからない。

(町山智浩)でもこれ、離婚って相手を悪く言わないと。子供の養育権の取り合いですから。「相手が親としての価値がない」っていうことを証明しなきゃならないんで。泥沼になりますよね。これね。

(赤江珠緒)お子さん、多いですもんね。

(町山智浩)6人もいるんですよ。だから、相手に対するネガティブな情報を撒き散らす感じになるから、これ泥沼ですよね。

(山里亮太)でも、直前までみんな気づかないぐらい仲がよかった夫婦が、なんでこんなことに?

(赤江珠緒)どこに問題が?

(町山智浩)まあ、その兆候はあってね。先週、日本で公開された映画で『白い帽子の女』というのがあるんです。これはアンジェリーナ・ジョリーさんが脚本、監督、主演で。制作、出演がブラッド・ピットで。これね、2人が夫婦を演じてるんですよ。で、これが離婚直前の夫婦の役なんです。

『白い帽子の女』

(赤江珠緒)ああ、役?

(町山智浩)役なんですよ。2人で。で、フランスのリゾートホテルに2人で泊まるんだけども、全然会話もなく、心が冷めきっていて。で、ブラッド・ピットは四六時中お酒を飲み続けていると。で、2人で同じベッドに入るんですけども、奥さんにブラッド・ピットが「お前さ、もうちょっと優しくしてくれよ」とか言うと、「うるさいわね!」って蹴るんですよ。ベッドで旦那を何回も何回も蹴って、ベッドから蹴り落とすんですよ。アンジェリーナ・ジョリーが。

(赤江珠緒)うんうん(笑)。

(町山智浩)これ、リアルだなって(笑)。

(赤江珠緒)末期ですな。なるほど(笑)。

(町山智浩)これ、アメリカで公開されたのは去年で。「夫婦でなんかイチャイチャやってるのかな?」って思ったんですよ。そしたら日本ではこれが離婚が報道された翌々日にに公開ですから、超リアルっていう感じで見れるというね。

(赤江珠緒)本当だ! じゃあこれ、もしかしたら役作りをしすぎて嫌になったとか、そういうことはないですか?

(町山智浩)わからないですけど。アンジェリーナ・ジョリーが離婚の原因として言っているのは、ブラッド・ピットはとにかく酒ばかり飲んでいる。マリファナばっかり吸っているというのを言っているんですよ。で、この映画の中ではたしかにブラッド・ピットは酒ばっかり飲んでいるんですよ。ずっと。ウィスキーを。いっつもグラスを持っていて。でね、僕、『フューリー』っていう戦車映画の取材でイギリスの戦車博物館に取材に行ったことがあって。そこでブラッド・ピットさんにインタビューしているわけですけど。

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(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)その時、朝10時半ぐらいのインタビュー開始だったんですけど、ブラッド・ピットはずーっとスコッチのグラスを持っていましたね。

(赤江珠緒)ああー……そんな朝からでも。

(町山智浩)朝から飲んでいるやつはヤバいかなと……(笑)。

(山里亮太)その時間の飲んでいるやつは、結構攻めてますね。

(町山智浩)これはいわゆる問題飲酒と言われるものでしょうね。朝10時台に飲んでいる人はね。

(赤江珠緒)ねえ。そうなのかもしれないですね。

(町山智浩)かもしれない。ただね、ハリウッドでインタビューをすると、結構そういう人、多いんですよ。お酒飲んで。クリスチャン・スレーターっていう俳優さんがいるんですね。最近だと『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』っていうテレビシリーズでお父さん役をやっている人なんですけど。彼に『ボビー』っていう映画のインタビューで行った時も朝10時ぐらいで酒臭かったですね(笑)。

(山里亮太)(笑)。役者ってなると、朝10時ぐらいとか……前日も飲んでいたのかな?

(赤江珠緒)時間帯がバラバラだったりするから……

(町山智浩)いや、でもインタビューの時に飲まないでしょう?

(赤江珠緒)まあ、そうですよね。

(町山智浩)問題があるんですけど。で、あとマリファナをやりまくっているっていうアンジェリーナ・ジョリー側の訴えに関しては、これはクウェンティン・タランティーノっていう監督が『イングロリアス・バスターズ』っていう映画の……あれ、制作・主演がブラッド・ピットなんですよ。で、打ち合わせに彼の家に行ったら、もういきなりマリファナだったっていう話をテレビでしちゃっていて(笑)。

(赤江珠緒)ええっ?(笑)。

(町山智浩)そう(笑)。で、まあそうらしいですね。かなりやりまくり。で、もともとブラッド・ピットは映画界にデビューした頃にですね、タランティーノが脚本を書いた『トゥルー・ロマンス』っていう映画に出ているんですよ。ものすごい昔ですね。で、ほとんど新人の頃。その役が、いっつもマリファナをやっていて、何がなんだかわからない役っていうのだったんですよ。で、どのぐらいひどいか?っていうと、マフィアがショットガンとかマシンガンとかを持って、いきなりバーン!って来ても、「だ~れ~?」とか(笑)。

(赤江珠緒)ああー、もう感覚が麻痺しちゃって?

(町山智浩)完全にボーッとしている役をやって、ブラッド・ピットは映画界に入ってきたんですけど。全然変わんねえなっていう(笑)。

(赤江珠緒)ええーっ? 役が非常に当たり役だった、みたいな?

(町山智浩)そう。しょうがねえなと思うんですけど。ただね、この2人は本当になんていうかオシドリ夫婦と言われていて。付き合い始めの頃からね……アンジェリーナ・ジョリーって国連の親善大使として世界各地の難民の人たちのキャンプに行って、その人たちの生活を見て、どういうものだったか、非常に正しい形で演説したりして報告して。しかもそこで困っている子たちを養子にもらうということをやり続けた人なんですけども。

(赤江珠緒)うん。

ブラピ・アンジー夫妻 アフリカ伝説

(町山智浩)1回、アフリカの方に、結婚した直後に……籍は入れてなかったんですけど、ブラッド・ピットと一緒に暮らし始めた時にアフリカで、外のテントに寝るらしいんですよ。で、2人で寝ている時に、まあ「夜中じゅう、すごい声が聞こえた」と、地元の人が取材に答えていまして。

(赤江珠緒)ええっ? 地元の人が、聞いていた?

(町山智浩)聞いていたと。で、「セックスが強いというのはアフリカではものすごく尊敬される。あそこまで感じさせることができるっていうのは、アフリカではもう神のような、カリスマなんだ!」という風に答えていたんですけど……果たしてどっちの声だったんだろうか?っていう(笑)。

(赤江・山里)(爆笑)

(町山智浩)ブラピの方じゃなかったのか?っていうね(笑)。という気もしますが。

(赤江珠緒)うわー!

(山里亮太)アンジーがテクニシャンだったと?

(町山智浩)そうそう(笑)。アンジェリーナ・ジョリーっていう人はね、この人はものすごい人なんですよ。もともと。

(赤江珠緒)ねえ。慈善的な意識も高いというね。

(町山智浩)もちろん、社会意識も高くて、しかもこの人、映画監督としても非常に優秀で。『アンブロークン』っていう映画も撮りましたし。

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(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)コソボの方での内戦についての映画も撮っていて、非常に政治的に意識が高くて。で、映画の技術もあって脚本も自分で書けるという才女なんですけども……非常に評判の悪い人だったんですね。昔は。

(赤江珠緒)あ、そうなんですか?

(町山智浩)そうなんですよ。っていうのはね、この人、この前の結婚はビリー・ボブ・ソーントンという自分の父親と同じぐらいの歳の人が相手だったんですね。これ、写真があると思うんですが。

ビリー・ボブ・ソーントンとアンジー

(赤江珠緒)あ、本当だな。

(町山智浩)おっさんなんですよ。汚いおっさんなんですけど。ブラピと全く違うんですが。おっさんなんでしょ? この人、略奪婚なんですよ。で、このビリー・ボブ・ソーントンっていうのはローラ・ダーンっていう女優さんと事実婚をしていたんですけども、突然アンジェリーナ・ジョリーがソーントンさんを車で拉致しまして。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)ラスベガスに行きまして、そこで……ラスベガスっていうのはいきなり結婚できるんですよ。そこで無理やり結婚してるんですよ(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)こんな略奪婚ってねえだろ?っていう(笑)。

(赤江珠緒)行動的!

(町山智浩)そう! だから、一時行方不明っていう状態になったんですよ。この2人は、その時。

(山里亮太)略奪婚の、本当に文字通りの略奪婚だ!

(町山智浩)略奪婚っていうのは普通さ、言葉の表現として略奪婚っていうのであって、実際は略奪しないんだけど、実際に腕掴んで車に引きずり込んで、車をぶっ飛ばしてラスベガスに行って結婚してるから。それは文字通りの「略奪婚」っていうやつだろうっていう。

(赤江珠緒)本当だね!

(町山智浩)それは窃盗とか強盗の類ですよね?

(山里亮太)そうですね。誘拐ですもんね。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)誘拐なんだもん。すごい。だってその時、事実婚の相手のローラ・ダーンは「ビリー・ボブ・ソーントンが突然行方不明になった」って言ってるんですよ。「うちの旦那、帰ってこないわ。どこに行ったのかしら?」って。そしたら、いきなり結婚して帰ってくるわけですよ。自分の娘みたいなのと。

(赤江珠緒)(笑)。笑っちゃいけないけども、笑っちゃうような状況ですね。

(町山智浩)とんでもない人ですね。アンジェリーナ・ジョリーっていうのは。

(山里亮太)行動的っていうか、情熱的なね。

(町山智浩)ほしくなったら、なんでも取るっていう人ですね。この人は。

(赤江珠緒)即行動! みたいな……

(町山智浩)そう。

(山里亮太)いまもまた、なんかいまもまた新しくほしいものができちゃったのかな?

(町山智浩)かもしれない。でも、ブラッド・ピット自身も略奪してるんですよね。前はジェニファー・アニストンという『フレンズ』っていうテレビドラマが昔、ありましたよね? あれのヒロインの女優さんとブラッド・ピットは結婚をしていたんですよ。アンジェリーナ・ジョリーと会った時に。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、『Mr.&Mrs. スミス』っていう映画で共演して。そしたら、盗られちゃったんですよ。ブラッド・ピットを盗っちゃったんですよ。アンジェリーナ・ジョリーが。で、ジェニファー・アニストンに申し訳ないっていうことで、家とかそういう財産は全て、ブラッド・ピットは全部あげているんですよ。前の奥さんに。「自分が悪いんだ」っていうことで。だから、「略奪は当たり前。略奪上等。略奪以外では私、燃えないの!」みたいな(笑)。

(赤江珠緒)そう言われましても……(笑)。

(町山智浩)「泥棒猫!」っていう言い方がありますけど、泥棒ジャガーのような……泥棒ライオンのような(笑)。

(山里亮太)ネコ科最強の(笑)。

(町山智浩)ネコ科最強の、相手を殺すつもりで行く!っていうやつですよね。アンジェリーナ・ジョリーっていうのは。

(赤江珠緒)そこまでされた略奪された男性陣も、気がつけば、また……

(町山智浩)また捨てられるっていうのは怖いね、これね! だからこの『Mr.&Mrs. スミス』っていう映画もとんでもない映画で。ご覧になりました?

(赤江珠緒)見ました。

(山里亮太)殺し屋同士なんですよ。

(町山智浩)そう。美男美女の夫婦をブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがやっていて。でも、全然心は冷めきっていて会話もない。セックスレスで、カウンセリングにも行っているという夫婦の話なんですよ。で、実は2人とも本当の職業は殺し屋で、依頼された相手を殺すんですけど。ある日依頼されたのが互いの配偶者だったと。ブラピはアンジェリーナ・ジョリーを、アンジェリーナ・ジョリーはブラピを殺せと言われて。で、家の中で撃ち合いが始まるんですよね。

(赤江珠緒)そうそう。台所とか、よくわからない引き出しを開けたら、すごい武器がガーッとお互い出てくるみたいな(笑)。

(町山智浩)そうそうそう。で、銃を全部撃ち尽くして、それで刃物でガンガンガン!ってやり合って。刃物も全部飛んで。今度は素手で殴り合いの蹴り合いの揉み合いをやっているうちに、夫婦喧嘩しているうちに、なんか興奮してきて、「はぁ、はぁ、はぁ……」っつって。「ああん、ああん、ああん……」ってなっていくんですよ。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)ふざけんな、バカ!っていうね(笑)。あれってなんか、よくあるじゃないですか。ホテルとかに泊まって、隣の部屋でなんかケンカしている時ってないですか? 男と女が。

(赤江珠緒)いや、そんなにじっくり聞いたことは……

(町山智浩)えっ? よく、「あんたなんか、○○なのよ!」とか「お前は、○○だ!」とかって。「あ、夫婦喧嘩してるな」と思いながら聞いていて。ガーン!って物が壊れる音とかして。「うわっ、大変なことになったな」と思って。「殴り合いだな。どうしよう? 警察を呼ぼうかな?」って思っていると、だんだん声が、「ああん、ああん、ああん……」ってなってきて。ふざけんじゃねえ、この野郎!っていう(笑)。

(山里亮太)盛り上がって(笑)。

(町山智浩)「勝手にしろよ!」っていう(笑)。そういう映画が『Mr.&Mrs. スミス』でしたね。それをなんかまあ、ものすごいお金をかけて撮っていて、ふざけんじゃねえ!って思って(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。完璧にまとめすぎたら、そういうことになりますか。

(山里亮太)そういう関係性のやつをやつをやるの、好きですね。ブラピとアンジーは。ケンカしてっていう。

(町山智浩)そうなんですよ。だから、プレイだと思ったですよ。僕は。夫婦喧嘩を人に見せて喜んでいるのか? と思ったんですよ。でも、そういうわけでもないらしいっていう。引越センターを呼んで、荷物を出したりしてますからね。いまね。

(赤江珠緒)あららー。テキパキしてますな!

(町山智浩)すごい早いんですよ。スピードが。電光石火なんですよ。略奪も電光石火。離婚も電光石火。あまりにも早すぎて、ブラピはなんだか訳がわからないっていう(笑)。「早すぎるよ、お前!」みたいに思っているんでしょうけどね。

(赤江珠緒)へー!

(山里亮太)そっか。だからブラピのコメントはあんまりないもんね。

(町山智浩)びっくりしているだけだと思いますよ(笑)。

(山里亮太)まだ、そうですよね。

(町山智浩)で、コメントとしては、「暴力はふるっていないよ。子供に暴力をふるったって言われているけど、やっていないよ」と。ただ、酒と大麻については「すいません」って言ってて(笑)。

(赤江珠緒)ああ、そうなんですね。

(町山智浩)それはもう、どうしようもないなと。

(赤江珠緒)そうかー。その話を聞いた上で、いまね、これから日本公開ですか? あ、先週? 24日から、『白い帽子の女』。

(町山智浩)でもね、これね、ブラピが金を出しているんですよ。まあ、アンジェリーナ・ジョリーさんの最近の映画っていうのはほとんどブラッド・ピットの会社のプランBが制作をしていたりしてですね。嫁さんのために映画を作ってやってるんですよ。それなのに、捨てられる。嫁さんの、その映画作家になりたいという夢を実現するために、お金をガンガン貢いで。で、捨てられるというね。ベッドから蹴り出されるというね。もう、すごいことになっていますけどね。

(山里亮太)これ、本当にね、実体験というか、自分の気持ちが結構乗っていたりするんですかね? アンジーも。

(町山智浩)乗っているでしょう。あの蹴りは本気でしたね。はい。

(赤江珠緒)へー! でも、その撮影場所がハネムーンで訪れた場所?

(町山智浩)そう。ハネムーンで行ったところでね、こういう映画を撮っているんですけどね。だからね、ブラッド・ピットっていうのは非常に『映画秘宝』を読んでいたり、なんていうか映画ファンの男の子たちからすごい人気があるんですよ。「兄貴」と呼ばれているんですよ。ブラッド・ピットは。

(赤江珠緒)あ、そうなんですか。男性からも?

(町山智浩)男性から人気があるんですよ。で、それは彼が『ファイト・クラブ』っていう映画を昔、撮りまして。あれがね、「男なら戦え!」っていう映画だったわけですよ。「お前ら、ヘナヘナしてるんじゃねえよ!」っていうね。あれを見て、もうみんな世界中の映画ファンのヘナチョコ男たちは、「わかりました、ブラピ兄貴! ついて行きます! ブラピ兄貴! 尊敬してます!」と言っていたら、それより強いやつがいたっていう(笑)。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)それより強えじゃん! アンジェリーナ・ジョリー、最強じゃん!っていうね(笑)。上には上がいるっていうか。

(赤江珠緒)兄貴の上に姉御がいた、みたいな(笑)。

(町山智浩)勝てねえよ!っていうね。だから昔ね、大山倍達がね、言っていたのは、「蟻というのは最強だ。蟻はたかると、あの象ですら倒す。象にたくさん蟻がたかって、象を倒してしまう。だから、蟻が最強だ」っていう話があった時に、「じゃあ、それだったら蟻を食べるアリクイが最強なんじゃないですか?」って言われて、アリクイ最強説っていうのが出たんですけど……

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)それに非常に近いものですね。アンジェリーナ・ジョリー最強説(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)映画ファンの中ではブラピが大山倍達だったけれども……

(町山智浩)大山倍達だったけども、大山倍達の奥さんの方が強いんじゃないか? みたいな。そういう世界ですよ、本当に。ということで、いま世界中の映画ファンがね、「困ったな……」っていう感じになっていますけどね。

(赤江珠緒)ねえ!

(山里亮太)どうなっちゃうのか。その問題もあれですけど、その問題も踏まえてみると、この『白い帽子の女』が。

(赤江珠緒)日本で公開中と。

(山里亮太)これ、アンジーからのメッセージがいっぱい込もっているのかな? 「別れたい!」みたいな。

(赤江珠緒)よく見ると。女性目線で見ると、わかるかもしれないね。「こういうところが……」みたいな。

(町山智浩)男から見ると、あのベッドから蹴り出されるっていうのは痛烈ですよ!

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)屈辱的な。虚しいですよね。いちばん恥ずかしくないですか?

(町山智浩)いちばん恥ずかしいですよ。「ねえ、ねえ」って言ったら、「うるさいっ!(バーン!)」っていうね(笑)。後ろから迫ってね、はい(笑)。

(赤江珠緒)そうですか(笑)。

(町山智浩)まあ、これをブラピがやると画になるけどね。俺たちがやると、どうしようもないですね。はい。

(赤江珠緒)今日はブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの離婚について、そして『白い帽子の女』についてお話しいただきました。町山さん、ありがとうございました。

(町山智浩)どうもでした。

<書き起こしおわり>

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