DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でカニエ・ウェストの新作ミュージックビデオ『Famous』を徹底解説。ビデオに素っ裸で登場する12人の人物を紹介していました。
Video: @KanyeWest – Famous https://t.co/UMDT1EvzhW pic.twitter.com/b9pYv1DdG5
— Xclusives Zone (@XclusivesZone) 2016年6月25日
(DJ YANATAKE)今日のオープニング曲、行ってみたいと思うんですけども……はい。来てしまいましたね。Inter FMの『Tokyo Dance Park』というのにも月1回ぐらい出ていて。先週の土曜日にも出て、そこでも少し話したんですけども。やっぱり、先週末からの話題は何かな? と言えば、やっぱりこのカニエ・ウェスト(Kanye West)『Famous』のミュージックビデオ! というわけでですね、6月24日、アメリカの音楽ストリーミングサービスTIDALのエクスクルーシブとしてカニエ・ウェストの『Famous』のミュージックビデオがインターネット配信されました。
で、これ、ミュージックビデオ1本を流すだけだったんですけども、お客さんを入れてやったんですね。会場となったのはカリフォルニア州イングルウッドにあるザ・フォーラムにお客さんを入れてプレミア上映が行われて。こちら、なんと最大で1万7500人も入る会場。約半分の収容だとしても、8000人という感じで、日本で言ったら横浜アリーナと同じクラスでビデオのプレミアをやったと。チケットは25ドル。約2500円くらいですね。で、これも満員になってすごい人気なんですけども。で、ですね、日本時間で朝11時から放送で、TIDALの会員じゃなくても見れるということで、僕もInter FMに行かなきゃいけないのに、もうめちゃめちゃ家でスタンバイして、ギリギリまで見ていこうと。
で、「11時になった。よしっ!」と思ったら、そこから60分のカウントダウンが始まって。で、ちょうどお昼の12時ぐらいになって、いよいよ始まる!っていう感じで……僕も出かけなきゃいけなかったんですけど、ギリギリまで粘って見たら、もういきなりすごいショッキングな映像が流れてきました。ちょっと長くなっちゃうんですけども、説明を今日したいんですけども。複数の男女が素っ裸で横たわってる映像が流れてきたんですね。で、これがよく見ると、超有名人ばかり。映っていた人たちはいったい誰なんだ? というわけで、AKLOさんの『McLaren』に続いてミュージックビデオの解説みたいな感じでしゃべらせていただければなと思うんですけども。
ミュージックビデオの登場人物解説
まず1人目、アナ・ウィンター(Anna Wintour)。この人は女性で、ファッション誌『VOGUE』の編集長です。彼女とカニエ・ウェストはこれまでに色々ありまして。『VOGUE』誌といえば、ファッション業界のトップ雑誌。みんな、この雑誌の表紙になりたいし、この表紙になるのは大変なことなわけですけども。普通はスーパーモデルとか、そういう人達が表紙になっているんですけども。で、イギリス版・UK版の方で表紙になったことが、奥さんのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)はあったんですけども、どうしてもやっぱりUS版の、アメリカ版の『VOGUE』の表紙になりたいっていう彼女の希望があったみたいで。でも、なかなかそのOKを編集長のアナ・ウィンターさんが出さなかったんですね。と、いうわけでアナ・ウィンターと仲がよかったカニエ・ウェストが結構、ランチに誘ったりして見事にこの編集長を口説いて、US版『VOGUE』の表紙をカニエ・ウェストとキム・カーダシアンが飾るといったことがあったりしてですね。
まあ、いろいろそういういわくつきだったりするんですけども。で、さらにニューアルバム『The Life of Pablo』のお披露目会でもあったカニエ・ウェストのファッションコレクションYEEZY Season 3の時に、彼女は感想として「migrant chic(難民の人がおしゃれしているような感じよね)」みたいな感想を言っちゃって、これは結構失言で。これは正式に「表現が悪かった」と謝罪しているんですけども。まあ、カニエとこの人のいろんな関係があったりするので。まず、アナ・ウィンター編集長が1人目。
そして2人目。ケイトリン・ジェンナー(Caitlyn Jenner)。ケイトリン・ジェンナーさんは、「彼」っていうか「彼女」と言いますか……この人はですね、もともと陸上十種競技のオリンピックの元世界記録保持者で、1976年のモントリオールオリンピックの金メダリストである元オリンピック選手。そしてなんと、カニエの奥様キム・カーダシアンの義理の父。いいですか? 義理の父。お父さんなんですけど、性転換手術をして、いまは女性として生まれ変わっています。
Caitlyn Jenner aparecera como Bruce en la portada de Sports Illustrated – https://t.co/AoUIJqg8qk pic.twitter.com/vN3raxOYhL
— laromantica889 (@laromantica889) 2016年6月2日
この模様は志保も大好きなリアリティー・ショー『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(Keeping Up With The Kardashians)』でも放映されて、かなり話題になった人物でございます。そして3人目。ビル・コスビー(Bill Cosby)。超有名黒人コメディアンの方で、まだ結構人種差別が根強くあった時代にも、彼のユーモアセンスは白人層からも愛されて、人種の壁を越えた人気がある人だったんですけども。
そんな彼がいま、78才ですけども。いま、レイプ疑惑でなんと50人くらいの女性に訴えられているよと。事件の詳細はまだ決着していないんでなんとも言えないんですけども、カニエが「ビル・コスビーは無罪だ!」とツイートして話題になったことがあったりしてですね。まあ、さらにこの『The Life of Pablo』に入っている……シングルバージョンの時かな? 『Facts』という曲があるんですけども、その1ラインでもこの話題に触れたりもしています。そして4人目。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)。言わずと知れた第43代アメリカ大統領。
George W. Bush Has a Message for Kanye after FAMOUS Video Released https://t.co/jxsAO3vGES pic.twitter.com/5HltgEIPWX
— BlackSportsOnline (@BSO) 2016年6月27日
2005年のハリケーンカトリーナ災害の救済ライブコンサートの時に「カニエはブッシュ大統領は黒人のことを何も考えていない!」というですね、ジョージ・ブッシュアメリカ合衆国大統領をですね、非難するコメントをNBCというテレビ局の生放送中にカニエは言ってしまうんですね。で、まあそのコメントが全米で物議を呼んだりして。その時のニュースはね、NHKでも取り上げられたことがあるらしいです。カニエ・ウェストの問題発言ね。
そして5人目。ドナルド・トランプ(Donald Trump)。もうご存知ですね。ドナルド・トランプ。
Donald Trump: Can you spare $10 to help elect a billionaire? https://t.co/1rqy42giKx pic.twitter.com/60jZ7pA6hR
— Fortune (@FortuneMagazine) 2016年6月27日
直接カニエ・ウェストとは関係ないようですが、いま2016年アメリカ合衆国大統領選挙の共和党予備選挙の候補者であって。共和党大統領候補として、選挙戦を行っています。不動産王で、お金はもう有り余って、湯水のごとく持っている人なんですけども、過激な発言で良くも悪くもというか、悪評高きみたいな感じになっていますけども。2015年にカニエ・ウェストはMTVビデオミュージックアワードで「2020年に俺、大統領選挙に出馬するよ」と言ったことがあってですね。
この時にですね、色モノ対決みたいな感じで世の中で言われて。「カニエとトランプ、どっちにお前は票を入れるんだ?」みたいな感じで、まあ比べられる対象の相手になってしまったということで、ドナルド・トランプもここにいますよと。
6人目。「トランプに票を入れるような人がいるんだから、カニエに投票しない理由もある?」なんて発言もしたリアーナ(Rihanna)さん。リアーナさんはこの『Famous』っていう曲にも客演参加しているんで、当然ここにもいますよと。
April @VOGUEmagazine cover by Mert and Marcus. Read the story: https://t.co/cfjp3ANYXL pic.twitter.com/uKEEkTghpK
— Rihanna (@rihanna) 2016年3月17日
そして7人目。クリス・ブラウン(Chris Brown)。クリス・ブラウンはカニエの新作アルバム『The Life of Pablo』にも収録されている『Waves』にも客演参加していますが、なんといま言ったリアーナの元カレですね。
NAPLES! Tonight I'll be at @ArenileBagnoli pic.twitter.com/xxCUhk7s7K
— Chris Brown (@chrisbrown) 2016年6月25日
で、2人が別れた時にクリス・ブラウンはカニエ・ウェストの『Mercy』っていう曲と『Way Too Cold/Theraflu』っていう曲のビートジャックをして、そこでリアーナを侮辱するようなラインを歌ったりして。それがきっかけで結構Twitterとかでいろいろ論争を呼んだりして。ファンの間でも話題になったトピックがあったんですが、そんなクリス・ブラウンもいたり。
8人目。アンバー・ローズ(Amber Rose)。これは言うまでもなく、カニエ・ウェストの元彼女。坊主で金髪のあの人のことですね。
Are you gonna watch me TONIGHT on @LateNightSeth? You better! 12:30am on NBC ?? pic.twitter.com/FHF1UVooOH
— Amber Rose (@DaRealAmberRose) 2016年6月17日
そして9人目。レイ・J(Ray J)。R&Bシンガーであり、ブランディー(Brandy)の弟。そしてなんと、カニエ・ウェストの奥様キム・カーダシアンの元カレということですね。キム・カーダシアンとレイ・Jが付き合っていた時にセックステープがね、流出しちゃったことはもうめちゃくちゃ有名ですけども。もともと、キム・カーダシアンの大ファンだったカニエ・ウェストがですね、他の女の子とそういう行為をしながら、流出したセックステープを見ながら行為に及ぶぐらいの大ファンだったという噂もあるぐらいの感じでございます。レイ・J。
そして10人目。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)。もちろん現在ナンバーワンのポップスターの彼女ですけども、2009年MTVビデオミュージックアワードでテイラーが受賞してスピーチしている時にカニエ・ウェストが乱入して。「この賞はビヨンセに相応しい!」みたいな発言をしちゃったことがあるんですね。めちゃくちゃですね。で、その後に謝罪して、「一緒に曲をやろう」みたいになっていたんですけども、これもなくなって。で、2015年のMTVビデオヴァンガード賞でテイラー・スウィフトがカニエ・ウェストのプレゼンターを務めるなど、「ビーフは終わった。スカッシュしたんだな」なんてみんなも安心していたんですけども……
なんと、またこの曲『Famous』でカニエ・ウェストはテイラー・スウィフトに「あのビッチを有名にしてやったのは俺だ!」みたいなことが歌詞にあって。それがまあ、問題になっていて。まあ、カニエ・ウェスト側は「このリリックはテイラーサイドに承諾を得た」と発表していますけども、テイラーがこれを否定。でも、最近また、「この証拠の電話のテープがある」とかまたゴタゴタしている最中に、今回のミュージックビデオが出たんですけども。正直、テイラー側にも結構同情しますけども。カニエ・ウェストの粘着体質にやられちゃっている感じがしますけども。
そして11人目が奥様のキム・カーダシアン。12人目はカニエ・ウェストと。これで全員なんですけども。3ヶ月間の製作期間を要したミュージックビデオですが、これはアメリカ人芸術家のヴィンセント・デジデリオ(Vincent Desiderio)の2008年に作られた有名な作品『Sleep』っていう絵のオマージュということで、これ初見の人。はじめて見た時はびっくりすると思うんですけど。いま言った人たちが、「えっ、本物なの?」っていうぐらい、見間違えるぐらい超そっくり、すごくよくできた蝋人形で。クオリティーが半端なくて。
でもね、だからいきなりテイラー・スウィフトのおっぱいとかがバーン! と出ちゃっていて、結構びっくりしました。本当に。まあ、アートの名のもとにっていう感じならば何でもアリなのかもしれないですけど。そのへんもね、カニエは「Can Somebody Sue Me Already #I’llwait(誰か俺のことを訴えられる? 待ってるよ)」みたいなツイートをして。果たして、どうなる感じなんでしょうか? でも、この「訴えてみろよ!」なんて言ってるんですけど、このツイートを削除をさっきしたそうです。
そして、このビデオはなんと初日に2億人の人が視聴したということで。で、そこからまた2日たっているんで、いまはもっとすごい人が見ていると思うんですけども。なんとも話題のすごいカニエ・ウェストの1曲でございました。長かったんですけども、ちゃんと説明したかったので。以上がカニエ・ウェスト『Famous』のミュージックビデオのトピックでございました。
というわけで、1曲目に行ってみたいと思います。カニエ・ウェスト feat.リアーナで『Famous』。
Kanye West『Famous』
はい。聞いていただきましたのはカニエ・ウェスト feat.リアーナで『Famous』でございました。
<書き起こしおわり>