杉作J太郎 L.L.COOL J太郎『LESSON SEX』を語る

杉作J太郎『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ feat.宇多丸』を語る dommune

吉田豪さんがDommune『JGO 28』の中でL.L.COOL J太郎『LESSON SEX』を紹介。杉作J太郎さんに制作時の話などを聞いていました。

(杉作J太郎)これは謹んで訂正させていただきます。『見上げてごらん夜の星を』は、いずみたくさんだったというね。チックタック、チックタック。ねえ。いずみたくさんだったということで。

(吉田豪)えっ?(笑)。

(杉作J太郎)いやいや、なんでもないですよ。ちょっと、すいません。ラッパーとして、ちょっとこう……

(吉田豪)ああ、L.L.COOL J太郎がいま入った?

(杉作J太郎)L.L.COOL J太郎がちょっと入ってしまいました。

(吉田豪)それは、この後にラップの荒法師(WDsounds)が来るのでラッパーとして?

(杉作J太郎)荒法師の前に、場を清めておこうかと思いまして。

(吉田豪)オープニングアクトとしてね。

(杉作J太郎)はい。

(吉田豪)いい振りが来ましたね。L.L.COOL J太郎、行きます?

(杉作J太郎)あ、行きますか?

(吉田豪)持ってきましたよ。『LESSON SEX』。

(杉作J太郎)……怒られませんかね?

(吉田豪)なんですか? いいラップじゃないですか。

(杉作J太郎)ちょっと行ってみましょうよ。ちょっとまあ、途中で絞りましょうよ。もしなんだったら。

(吉田豪)長い曲ですからね。でもまあ、素晴らしい曲ですよ。

(杉作J太郎)じゃあ、ちょっと行ってみましょう。

L.L.COOL J太郎『LESSON SEX』


※動画1:50からスタートします

(杉作J太郎)1234、1234、5、セーックス! 5、セーックス! セックスセックス、セックスアーーーップ! セーックス!!

(吉田豪)初めて生で聞いた(笑)。ありがとうございます。

(杉作J太郎)ありがとうございます(笑)。

(吉田豪)名曲です!

(杉作J太郎)1234、みなさん、ごいっしょに! 1234、1234、5、セーックス! 5、セーックス! セックスアーーーップ!

(吉田豪)(笑)

(観客)(拍手)

(杉作J太郎)(笑)

(吉田豪)素晴らしい! ありがとうございます! なかなか聞けない、こっちは。

(杉作J太郎)これはね、まあ豪ちゃんもご存知でしょうけど。みなさんもね、これは僕が世迷い事を言ってるように思うかもしれませんが。これは1人のヒップホップ仲間が不治の病のような形で闘病が始まりましてね。その彼の闘病費、入院代を捻出するためのチャリティーCDというのを作って。それでこれで、全員ノーギャランティーでこのCDを作ったわけでございます。

(吉田豪)そしたら、その病気の人が元気になって。いまはただのアイドルヲタとして……

(杉作J太郎)そうそうそう(笑)。

(吉田豪)いろんな現場に行っているって言うね。

(杉作J太郎)そういうことでございますね。

(吉田豪)子供たちのいる現場にね。

(杉作J太郎)ちょっと待ってください。中学生(Daisuki)が聞いていましたよ。いまの曲を。

(吉田豪)(笑)。大変じゃないですか!

(杉作J太郎)いやー、ちょっとやってしまいましたね。

(吉田豪)高校生のブラ透けの話、してましたよ(笑)。

(杉作J太郎)いやいや、ちょっとお話を変えましょう。ちょっと山本有三の『路傍の石』の話でもしておきましょう。これね。

(吉田豪)(爆笑)

(杉作J太郎)山本有三先生の『路傍の石』の話か、志賀直哉『暗夜行路』の話でもしないことにはですね、これは収まりがつかないということで。

(吉田豪)ヤバいですよ。まさかですよ。

(杉作J太郎)話を変えましょう、これは。

(吉田豪)変えましょう。

(杉作J太郎)豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃……

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)京の都に金目教という怪しげな宗教が流行ったという。パッパラパッパラパッパッパッパッパーッ♪ パララララッ、パパーッパパーッパー、パーパラッパッパッパッ、赤影参上!

(吉田豪)忍者(笑)。

(杉作J太郎)これでちょっと話が逸れたんで。

(吉田豪)逸れましたね。はいはい。流れは変わりました。大丈夫です!

(杉作J太郎)大丈夫ですね。はい。

(吉田豪)いや、でも名曲ですよ。

(杉作J太郎)そうですか? ありがとうございます。

(吉田豪)でも、あれですよね。ジャンルとして、やっぱりラップじゃなくて岡本夏生と同じ側ですよね。これ。

吉田豪 岡本夏生ラップ『RAP 私の返品人生』を語る
吉田豪さんがDommune『JGO 28』の中で岡本夏生さんのラップ曲『RAP 私の返品人生』を紹介していました。 (杉作J太郎)これ(Daisuki メンバーの名前)を覚えたおかげで、そのD……WDsounds? WDsoundsというラ

(杉作J太郎)全く同じでしたね。

(吉田豪)ですよね(笑)。全然ラッパーじゃないじゃないですか。

(杉作J太郎)岡本夏生先輩をちょっとディスってしまいました。私。

(吉田豪)「こんなのラップじゃない」とか言って(笑)。

(杉作J太郎)私は完全に岡本夏生先輩の流れをくんでおります(笑)。

(吉田豪)(笑)。これってどうやって録ったんですか? 本当にただスタジオに入ってフリートーク?

(杉作J太郎)これはね、本当にすごいシステムだと思うと思います。ぶっつけ本番の一発です。これは、もう。

(吉田豪)バックトラックはあったんですか?

(杉作J太郎)トラックはあったんです。でも、聞いてもないんです。そのトラックを。

(吉田豪)えっ?

(杉作J太郎)聞いてもないトラックに、もしかしたらね、トラックができてなかったかもしれないです。だから、リズムに合わせて、スタジオに入りまして。好き勝手にこれをまず、「ヘーイ、セックスセーックス!」とか言って。「はい、今日はどうもありがとうございました。お疲れ様でした!」みたいな。それがこの曲なんですよ。

(吉田豪)フリートークも、別になんか、適当になんかしゃべってくださいっていう感じで?

(杉作J太郎)台本もなければ、なにをしゃべろうってことも一切頭にはなかったんですよ。ただ、あるのは闘病中の方をね、励ますような明るい内容にはしなければいけないっていうね。

(吉田豪)なるほどなるほど。

(杉作J太郎)「人間、やる気さえあればきっと上手くいくさ」っていうことだけはね。

(吉田豪)そんなメッセージなんすか?

(杉作J太郎)そんなメッセージじゃなかったですか?

(吉田豪)違いますよね? 絶対(笑)。

(杉作J太郎)「顔とかじゃないよ、人間は。人間はやる気だよ」みたいな。

(吉田豪)ブサイクな人なんですか?

(杉作J太郎)いや、そうでもなかったね。まああの……たぶんこれはね、「病気だから」って言えなかったからだと思います。

(吉田豪)「ハンディキャップに負けるな」っていうことを。

(杉作J太郎)病気で言うとちょっとあれになるから。ブサイクっていうことに変えて。だから、病気の方を励ます意味で、西田敏行さんや田原総一朗さんのお力を借りたという。武田鉄矢さんの力を。

(吉田豪)何年、この2人をブサイク代表として挙げてるんだ?っていう(笑)。

(杉作J太郎)でもこれもね、本当にブサイクだったら言えなかったかもれませんよ。本当はみなさん、きれいな顔してますからね。

(吉田豪)えっ?

(杉作J太郎)(笑)

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)いや、きれいな顔してますよ。まあ、親の欲目かもしれませんけどね。

(吉田豪)誰が親なんすか?(笑)。

(杉作J太郎)(笑)

<書き起こしおわり>

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