吉田豪 椎名林檎オリジナル&カバー楽曲特集

吉田豪 椎名林檎オリジナル&カバー楽曲特集 bayfm with you

吉田豪さんがbay fm『with you』に2014年6月に出演した際のトーク。椎名林檎さんの楽曲について、オリジナルとカバー曲を聞き比べる特集でした。

(松本ともこ)今日はどんな特集でしょうか?

(吉田豪)椎名林檎オリジナル&カバー特集。

(松本ともこ)声が枯れているから苦しそうなんですけど(笑)。

(吉田豪)元気ないんですけどね(笑)。

(松本ともこ)元気ないけど、椎名林檎です。いまかかっているのは、今日リリースの『NIPPON』というナンバーでね。新曲がかかってますけども。これに注目ですか?

(吉田豪)ええとですね、5月27日に発売されたセルフカバー集『逆輸入 港湾局』っていうのがありまして。

(松本ともこ)すごいタイトル(笑)。

(吉田豪)それが、いままで椎名林檎さんがいろんな人に提供した曲を本人がカバーしつつ、いろんな人たちがプロデュースに入ってくれてっていう。

(松本ともこ)自分の提供した曲を、また自分でいろんな形でやると。

(吉田豪)というのが出てましてね。で、これ、僕の持論なんですけど、椎名林檎さんとやくしまるえつこさんに関しては、誰に曲を提供しても絶対に勝てないんですよ。まあ、曲も魅力的なのは当然として、ボーカリストとしてあまりにもずば抜けすぎていて。

(松本ともこ)本人がすごすぎると?

(吉田豪)まあ、何を聞いたって、『これ、本人のを聞きたいわ』になっちゃうっていう風に思っているぐらいなんですけど。でもまあ、そんな中でも椎名林檎に勝っているぐらいの曲が実はあって。ちょっとそういうのも含めて聞き比べしたいなという感じです。

(松本ともこ)まずは、どなたでしょうか?

(吉田豪)ええとですね、まずはそのオリジナルに圧勝したっていう感じですね。っていう言い方で曲を紹介するのも失礼な感じですけども(笑)。

(松本ともこ)お願いします。

(吉田豪)広末涼子さんのシングル『ジーンズ』っていうのがありまして。これのカップリングの『プライベイト』っていうのが椎名林檎さんの最初の提供曲ですね。最初に外部に書いたのがこれだと思うんですけど。まあだから、当時はね、書いてもカップリングに回される時代だったっていう(笑)。

(松本ともこ)すごい、わかりやすいですよね。

(吉田豪)タイトル曲が、たしか朝本浩文さんですね。

(松本ともこ)じゃあ、その曲を聞いてみましょうか。

(吉田豪)はい。じゃあ、広末涼子で『プライベイト』

広末涼子『プライベイト』

(松本ともこ)広末涼子さんの歌声だ。『プライベイト』。

(吉田豪)曲もいいし、歌手広末涼子も大好きなんですけど、あんまり相性はよくないなっていう感じっていうか。これ、本人が歌えばいいだろうなと当時から思っていたんですけど。ちなみに、予備知識で言うとタイトル曲の『ジーンズ』っていう方はね、ジーンとする気持ちを歌った歌で。だから『ジーン』の複数形なんです、これ(笑)。

(松本ともこ)(笑)。デニムの方じゃないんだ。すごい言葉ですね。『ジーンズ』のカップリングの『プライベイト』。じゃあじゃあ・・・

(吉田豪)これが、今回のセルフカバーに入っていたんですけど、すっごいよくなってましたね。なおかつ、今回アレンジにヒャダインさんこと前山田健一さんを迎えて。あの、奇跡が起きてました。これは面白い。

(松本ともこ)聞きたいですね。お願いします。

(吉田豪)椎名林檎バージョンで『プライベイト』。

椎名林檎『プライベイト』

(松本ともこ)別物として聞いちゃうんですけど。なんか。

(吉田豪)完全に別物ですよね。ここまでアレンジを変えるか?っていう(笑)。

(松本ともこ)そうそう(笑)。なんか、若さっていう意味では椎名林檎がちょっと今までとは違う感じで弾けている感じはするけども。なんか違いますね。

(吉田豪)でも、面白い化学反応が起きているな感じですね。

(松本ともこ)はいはい。

(吉田豪)で、次はやっぱりオリジナルには勝てないなと思った例で。椎名林檎に勝てる数少ない人っていうね。

(松本ともこ)えっ?椎名林檎に勝ててるぞっていうこと?

(吉田豪)それでですね、ともさかりえさんに提供した『カプチーノ』っていう超名曲があるんですけど。それを今回セルフカバーしてるんですが。やっぱり僕は、ともさかバージョンの勝ちだなと思って。

(松本ともこ)そうなんですか。へー!

(吉田豪)ここは崩せなかったっていう。

(松本ともこ)じゃあ元からその、ともさかさんの曲は・・・

(吉田豪)奇跡的な名曲ですよ。

(松本ともこ)おっと!

(吉田豪)というわけでね、こういう前振りで紹介するのもまた非常に心苦しいんですけどもね(笑)。まずは、椎名林檎さんバージョンから聞いてみますか。

(松本ともこ)わかりました。

(吉田豪)椎名林檎で『カプチーノ』。

椎名林檎『カプチーノ』

(松本ともこ)いや、感動してますよ。私。

(吉田豪)はい。こちらね、小林武史さんのプロデュースで。そういう感じになっているんですが。これ、やっぱり原曲が本当に素晴らしいんですよ。というわけで、そちらも聞いてみますかね。

(松本ともこ)ぜひ、聞いてみたいです。

(吉田豪)これ、99年発売のシングルで、ともさかりえで『カプチーノ』。

ともさかりえ『カプチーノ』

(松本ともこ)FMでね、やっぱり聞いたら本当に気持ちがいいし、すごい吉田豪ちゃん、いいっていうのがわかりますね。

(吉田豪)完璧ですよね。結局、椎名林檎に引っ張られたら勝てないじゃないですか。で、いい具合に個性を出してて。なんだろうな?互角になっている例っていうのがあって。栗山千明っていうのが、あの人女優だから、完全に憑依するんですよ。栗山千明が椎名林檎になりきっていて、これはこれでアリなんですけど。

(松本ともこ)うん。

(吉田豪)勝てるのはやっぱこの人ぐらいだなって。

(松本ともこ)ともさかさんは、どうなんだろう?

(吉田豪)いや、歌手ともさかりえ、大好きなんですよ。秋元康プロデュースでデビューしてたんで、そういう目で見がちなんですけど。実はその頃からいいんですよ。デビューアルバムが結構渋谷系というか、ボッサ系アプローチしてたりで、その後ね、さかともえり名義でCHARと組んだりとか。

(松本ともこ)あった!

(吉田豪)それも全部、秋元康がやっているんですよ。秋元康、結構この頃音楽的な冒険をしている頃で。

(松本ともこ)この頃(笑)。素敵ね。

(吉田豪)で、ちょっとせっかくなんで、まだ時間があるなら1曲、ファーストアルバムからも聞いてみようかと。

(松本ともこ)いま、ファーストアルバムのこのジャケット。すごいかわいらしいし、よく見てみれば本当に秋元さんですね。

(吉田豪)全曲秋元康という。で、秋元康がそういうアプローチをしているのがいいんですよ。編曲がCOBAでボッサな感じで。COBAさん、他にも提供曲があるんですけど、どっちもいいんですよ。ちょっと聞いてみますかね。ともさかりえで『カフェが終わって』。

ともさかりえ『カフェが終わって』

(松本ともこ)はい。『カフェが終わって』。ともさかりえさん。これがアルバムの1曲目。

(吉田豪)はい。ショートバージョン。いいですよね?

(松本ともこ)いいですね。

(吉田豪)普通に。

(松本ともこ)でも当時に、ともさかりえさんっていう、タレントさんであり、歌としても注目してたって、なんか不思議。きっかけがあったんですか?

(吉田豪)僕はやっぱり『カプチーノ』からたどった感じですね。『カプチーノ』が異常によかったんで、過去作買ったら、『あれ?アルバム、いいじゃん』っていう。『エスカレーション』はあんまり引っかからなかったけど、これはいいわ!って。

(松本ともこ)いや、でもこうやって見ると、ともさかりえさんが椎名林檎さんの曲を歌った時には、自分なりの解釈だったのか・・・なんとも言えないいい女っていう。

(吉田豪)別物になっていますよね。そうなんですよ。その後もね、いろいろ椎名林檎さんとの共作が多いので、そちらも聞いていただければと思いますね。そして広末さんも素晴らしい歌手なので、いつか広末特集やりたいぐらいに好きなので。ただ、意外と相性が良くなかったっていう。

(松本ともこ)『Majiでkoiする(5秒前)』しか知らないとダメなんですかね?

(吉田豪)全部いいですよ(笑)。買ったほうがいいですよ。素晴らしいですから。

(松本ともこ)じゃあ次に吉田豪ちゃんが特集をしてくれるまでに、もし機会があったら広末涼子さん。アーティストとしてチェックしていくっていうのもやっていく必要がありますね。

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<書き起こしおわり>

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