赤江珠緒たまむすびにゲスト出演した大根仁さんが、ドラマ「まほろ駅前番外地」の制作話をしていました。第一話「プロレスラー代行、請け負います」の元ネタがピエール瀧さんと静岡プロレス スタンガン高村さんだというお話、超面白かったので書き起こしちゃいましたYO!
(赤江珠緒)で、「まほろ駅前番外地」でも瀧さんと縁があると・・・
(大根仁)そうですね。テレビ東京の深夜ドラマで、今放送しているんですけど。その第一話・・・「まほろ駅前番外地」ってのは元々、「まほろ駅前多田便利軒」っていう小説と映画がありまして。映画はその小説を元に作っているんですけど、それをドラマ化してほしいと言われて。で、小説を改めて読んだら映画でほとんど美味しいエピソードは使われてて、ドラマはどうしようかと思って。
原作はオムニバス形式になっているんで、じゃあ俺もなんか適当なオムニバスの話を作って、オリジナルで。設定とキャラクターだけ活かして、オリジナルの話を作ろうって思って。で、原作の人に「まず脚本作りますんで、見てください。」って。さあ、何書こうと思った時に思い浮かんだのが、瀧さんが体験した話・・・
(ピエール瀧)昔・・・このたまむすびが始まる前、(小島慶子)キラ☆キラの時に話した話なんですけど、僕の中学生の同級生でスタンガン高村っていう野良レスラーがおりまして。
(大根仁)インディーズレスラー。
(ピエール瀧)インディーズレスラーなんですよ、本当に。インディーズレスラーでコツコツやっている男なんですが、僕大人になってこの年ぐらいになるまで、そいつがそれ(プロレス)やっているなんて全然知らなくて。静岡プロレスっていうの見に行ったらそこで遭遇して、「あれ?高村じゃん!」ってことになって。最近大人になってから付き合うようになったんですけども。そしたらその高村が、「いよいよ何月何日、スタンガン高村引退興行があるから、お前何かやんなくていいのか!?」って言うから、昔その中学生のころにプロレスごっこをやっていて、学校の中で興行まで開いた俺たち・・・
(赤江珠緒)小学校時代に?
(ピエール瀧)中学校時代。当時『高村プロレス』って言っていて。興行まで開いてやっていた俺たちの仲だから、その高村が引退するって言うんだから、「俺、行かなきゃ!」って思って、ちゃんとパリっとジャケット着て、静岡の焼津ってその田舎の田んぼの真中の自動車修理工場の屋根の所でやっている興行の・・・激インディーズなんですよ!
(大根仁)(爆笑)
(ピエール瀧)まだ学生プロレスの方が良い会場用意出来るんじゃないか、これっていうぐらいの激インディーズ。
(大根仁)僕、映像見せてもらったんですけど、衝撃でした。
(ピエール瀧)衝撃だったでしょ?あれ、想像していたよりもスゴかったでしょ?
(大根仁)砂利。下、砂利。砂利にリングがあるだけ。
(ピエール瀧)パイプ椅子並べて、当日の対戦カードも模造紙にマジックで手書きですよ?でもね、最後のメインマッチで大仁田厚と高村選手が対戦するってやつで、俺も感極まって(リングに)上がって、「みなさん、スタンガン高村~!」って(選手紹介を)言ったら、まあ悪役レスラーなんで、その俺の気持ちとは裏腹に、(客席に)乱入しながら会場中をガッシャンガッシャンやっていくんですよ。
(大根仁)客を脅しながらね。
(ピエール瀧)で、試合が終わり、当然高村は負け。ヒールなんで。で、最後セレモニーを行いますって言って、奥さんが花道から・・・花道の砂利ですよ。青いブルーシートをペロってめくった所から花束を持って砂利のなかを歩いてきて、リングに上がって「ああ、これでいよいよ高村のレスラー人生も終わりか・・・」と思ったら、何と静岡プロレスの佐野ってやつが入ってきて、「高村!お前それで辞めちまうのかよ!お前、そんなんでいいのかよ!」って。高村いつもサーベル持ってるんですよ、タイガー・ジェット・シンみたいな。「それでいいのかよ!」っつって。「コレ(サーベル)持って、もう一回俺と戦えよ!」って言って。
俺、「なんかやってんなー。」と思ったの。奥さんも花束持ったまんま、リングでポカーンとしているわけよ。そしたら高村が、「ヒー、ヒー、ヒー・・・」って言いながら、結局そのサーベルをガッて掴んで、ワーって乱入しに行っちゃって。場外乱闘しに行っちゃって、結局引退興行、嘘だったんです。(爆笑)
(大根仁)一杯食わされたと。瀧さんも奥さんも。
(ピエール瀧)奥さん、リングの上で花束持ったまんま、リングの周りを駆け巡る自分の主人を見てるわけですから。血まみれになっている。何これ?っていうところに俺、そーっと行って、「奥さん、もうリング下りていいと思う。」って言って、二人でリングサイドまで来て、顔見合わせて「ねー。」って。
(大根仁)っていう話を瀧さんがずっとサポートメンバーとしてやってらっしゃる、電気グルーヴのメロン牧場っていう本に出てたんですよ。メロン牧場っていう本は僕、トイレに置いてあって、すごく便通がいいんで、毎朝ウンコをする時に毎日読んでるんですよ。で、ほぼ全てのエピソードが焼き付いていて。まあ、その本はトイレットペーパーが無くなった時にそれで拭いてもいい・・・
(ピエール瀧)便所本って。便所で読む用の本なんですよ。
(大根仁)で、もう完全に頭に入っていて、そのエピソードがすごくいい話だと思っていて、いつか映像化したいなと思っていて。どうか、誰もこの話、取られませんようにってずっと思っていて。で、「まほろ駅前」をやろうって言う時に、「あ、じゃあこれを是非やりたい。」って思って。で、電気グルーヴのマネージャーの道下さんに電話して、「瀧さんのあの話、どうですかね?」って言ったら、「どうもこうも・・・高村さんがいいって言うならいいですよ。瀧の方も問題ないでしょう。」って言って、高村さんの連絡先教えてもらって、行って来ましたよ。静岡まで。
(ピエール瀧)ああ、で、高村と会ってきたんでしょ?
(大根仁)会って来ましたよ。一応ね、ご本人・・・エピソードは高村さんのものですから。高村さんに会って。で、待ち合わせの指定がもう、静岡駅前のジョナサンっていう。
(ピエール瀧)なるほど(笑)。
(赤江珠緒)グッと親近感ですね。
(大根仁)で、まあ30分くらい遅刻。これ、多分ちょっとヒールとしてさっそく作っている・・・
(ピエール瀧)高村ってやつはどっかのプロレス団体にいたわけじゃなくて、本当に昔からプロレス好きが高じて、週刊プロレス・ゴングをいろいろ買って、熟読しながら、自分で独自のトレーニングやりながら、レスラーにまでのし上がった奴なんですよ。だから大根さん、会って思ったと思うんですけど、プロレスラー以上にプロレスラーですから。
(大根仁)ですよ。ビックリしましたよ。
(赤江珠緒)そうか。じゃあもう、待ち合わせ時間からちゃんと・・・
(大根仁)そうですね。で、カマしてくるんですよ。「何すか?何すか?俺の話、どうしたいんすか?」みたいな感じで。で、何か面倒くさいなと思いながら、これこれこういう理由でドラマにしたいんですよって一通り説明したら、「分かった、オッケー。」って。そこは早いんだって。
(ピエール瀧)そうでしょう?
(赤江珠緒)乗り気なんだ。
(大根仁)全然ノリノリなんですよ。
(ピエール瀧)最初からOKのつもりで来てるんだよ。そうなのよ。
(大根仁)で、無事ドラマになりまして。それも見てないですよね?
(ピエール瀧)見てないです。
(大根仁)(爆笑)見ましょうよ、そこは!
(ピエール瀧)だって、話全部知ってるんだもん。
(大根仁)まあ、一番いい所、オチまで知ってますからね。はい。で、高村さんは長澤さんっていう役者さんにやってもらって、騙される瀧さんですよね、リングアナとして呼ばれるんじゃなくて、引退試合の相手になってくれっていう発注に変えて、それを瑛太と松田龍平。で、騙される奥さんを坂井真紀ちゃん。で、「ちょっと待て!」って入ってくるのは宇梶剛士さん。もうバッチリで。もう撮影中、ずっと笑ってましたよ。そんなドラマです。
<書き起こしおわり>
キラ☆キラの時に瀧さんが話していたエピソードがまさかの映像化!さっそく見てみましたが、ちょう面白かったですwww
まほろ駅前番外地1話 投稿者 sasa1245
宇梶剛士さん、役名が「滝」ってwww たまらんw
ちなみに、ピエール瀧さんのお友達、本家スタンガン高村さんの動画ものっけておきます。
再現度、かなり高いwww