宇多丸『クリード チャンプを継ぐもの』のサントラを絶賛する

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宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中で映画『クリード チャンプを継ぐもの』の音楽についてトーク。サウンドトラックの曲を聞きながら、その素晴らしさを熱く語っていました。



(宇多丸)じゃあ、ここらでちょっと曲に行こうと思うんですが。先ほども言いましたけど、とにかく私ですね、1月9日、ムービーウォッチメンで扱った『クリード チャンプを継ぐ男』。こちらに、やっぱりイカれてまして。私。もうやられちゃってですね。もう『クリード』好きすぎて。まあ、サントラ買って、現状通算5回見てます。で、昨日で東京、かなりのところ終わっちゃってたんだけど。やれるもんならまだ行きたいぐらいなんですけど。

だから、ベストですよね。2015年ベストは『クリード』ですね。マジで。うん。っていうぐらい本当に大好きで。で、サントラ買って聞いてはですね、その場面を思い出しては涙ぐんだりしているというのがありまして。というのでぜひ、みなさん『クリード』ね、ナメてて見てないやつがまだ多そうだから。ちょっとね、プッシュする意味でも。終わりかけなんだけど、ちょっと終わっちゃいかけなんだけど。曲をかけたいと思う。

ルードヴィッヒ・ヨーランソンというね、スウェーデン出身の方が曲をやっていて。ビル・コンティのオリジナルのロッキーのテーマっていうのを絶妙な、クライマックスのあるポイントのところまで取っておいて・・・っていうのが素晴らしいなんて話をしましたけど。そのルードヴィッヒ・ヨーランソンさんの書いた、今回の『クリード』用の曲が、つまり主人公のドニー、アドニス・クリード用の曲がまた素晴らしいということで。

ちょっとこれからお聞きいただきたいのはですね、結構物語最初の方。主人公のアドニスがメキシコのプロボクシングをやって。そこで勝って。で、パッてそこで画面が変わるとネクタイを締めてオフィスワークをしていると。で、そこからかかりだす音楽です。で、彼がですね・・・三段階ぐらいあるんですけどね。『テレレレレー♪テーレーレー、レレレレレー♪』みたいなね、曲とかね。劇中で何度も流れるクリードのテーマっていうのが流れる。

で、途中でビートが『ドンドンッ!』って入ってきて勇壮になるところはアポロ・クリードの邸宅にマスタングで入っていく場面ですね。で、仕事を辞めて帰ってくるんだけど、お母さんには言えない。で、お母さんとの食事のシーンの後に問題の、You Tubeでですね、過去のお父さんの試合を見る場面。で、そこでガーッ!って音楽が盛り上がるところで、やっぱりこう、『何をするのかな?You Tube、何を見るのかな?』と思ったら、パッ!アポロ・クリード対ロッキー・バルボア。

お父さんのこと、知りたいよね!本当は知りたいよね!って。この気持ちと、でも燃え上がる気持ちみたいなのが最後にガッ!っと盛り上がる。こういうのがね、音を聞くだけで浮かび上がってくるという素晴らしいルードヴィッヒ・ヨーランソンさんの『クリード』のサントラより、『Adonis』をお聞きください。

Creed Soundtrack『Adonis』



※以下、曲の進行に合わせて熱く語る宇多丸さんのコメントをお楽しみください
1:10
いまね、家でお母さんにね、ご飯を食べさせてもらってます。
1:25
で、いま、夜ね、1人でプロジェクターでね、何を見るのかと思ったら・・・
1:35
ああーっ!そうだよなー!お父さんのこと、知りたいよなー!
1:55
そして、俺も!
2:00
ここでね、ロッキー側なんだよね。だからある意味、お父さんに、『なんで、なんでだよ!?』っていう怒りをぶつけるようでもあったりするんですよね。かぁーっ!
2:20
いい映画!いい映画!いい映画!(拍手)。本っ当にいい映画だ!いい映画だなー!

ちょっと、すいません。『クリード』の、前に『(小島慶子)キラ☆キラ』でやったような、サントラの上に勝手にいろいろしゃべるシリーズ。ちょっともう1個、やっていいですか?あの、大阪のレイトショーがなんと貸し切りだったんですよ!客、1人もいねえでやんの。どうなってんだ?と。昨日、品川で見てきたんですけど、品川はね、結構人、入ってましたね。やっぱり最後の方だったからかもわかりませんけど。

けど、ちょっと許せないからね。いいよ。ちょっと反則的なこと、やっていいですか?クライマックスでね、コンランというですね、圧倒的なチャンピオンと主人公アドニスが戦うわけですね。セコンドにはロッキーが付いているわけです。で、そこのところ。最終11ラウンド後の休み時間。1分と12ラウンドが始まるところ。その12ラウンドが始まるところで!あれがガーン!とかかるというね。そこの音楽をかけたいと思うんですけど。

その手前のところで、要は一旦もうノックアウトされて、もうダメだ!?ぐらいのところになっちゃっているわけですね。で、走馬灯のみたいに駆けめぐるんだけど、最後の一瞬、フッと映ったものは・・・?で、ガバッと立ち上がるんだけど、もうフラッフラなわけですね。片目なんかふさがっちゃっている。主人公は。で、でも、『やめさせるな!俺は証明したいんだ!』『なにを証明するんだ?』。そこで彼が言うセリフ。ああー!

で、さらにそれにロッキーが返して。『アポロには救われたけど、お前にもっと救われたんだ。だから、戦って来い!』と。で、『You Are Creed!(お前は勝てる!なぜなら、お前はクリードだからだ!)』と。そっからの流れ。最後の感動的なトークから、12ラウンド始まりまで。そこだけちょっと、一瞬聞いてくださいよ、これ!

Creed Soundtrack『You Are Creed』


※動画1:10より1:29まで

ねえ。『お前はもうすでにアポロを超えているんだ』ってことですよね。そう。この映画、実は若者の叫びでもありながら、そういう、『もう俺は終わった』と思っている人の、ロッキー側の心情の映画でもあるんだよ。『俺はお前に救われて、もう1回生き直すことができたんだ』っていう。『だから、戦ってこい。ぜったいに勝てる!』。

Creed Soundtrack『Lord Knows Fighting Stronger』



『お前はクリードだからだ!』。殺す気!?ちょっと待って。ねえ!いやいやいや、もうダメダメ。ちょっと待って待って・・・殺す気?殺す気?感動死に?感動死に!?というようなですね、すいません(笑)。というような、『クリード』のクライマックスシーンと私の心理の動き(笑)。これの描写をしたわけですけども。とにかくね、『クリード』、素晴らしいということで。ぜひぜひね、まだ見れる方はぜひ、行った方がいいですよ。本当に素晴らしい傑作だと思う。大傑作!

あの、単にロッキーのなんとなくやった続きじゃないですよという件、ムービーウォッチメンね、まだ聞けると思いますんで。ぜひぜひ聞いてください。で、ですね、『クリード』熱というか、『クリード』があまりにも素晴らしすぎるということを引っ張ってですね、2月20日、スペシャルウィーク。この番組では『クリード』きっかけの企画。こちらで行こうと思います。とある豪華ゲスト。『えっ、その人、出てくれるの!?』っていう豪華ゲストも登場予定となっておりますので、詳しくは来週発表しますので、お楽しみに!

<書き起こしおわり>
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