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ライムスター宇多丸 ラッパーCommonの魅力を語る

ライムスター宇多丸 ラッパーCommonの魅力を語る 宇多丸のウィークエンド・シャッフル
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ライムスター宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中で、俳優としても大活躍中のコモンの、ラッパーとしての側面を紹介。おすすめ曲を話していました。

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俳優・ラッパーCommonの素晴らしさ

(宇多丸)といったあたりで曲をかけたいんですが。今日、ムービーウォッチメンで扱う映画、『ラン・オールナイト』。この中でですね、主人公のリーアム・ニーソンは元アイリッシュマフィアのボスの右腕、親友として、要するに殺し屋として、いろんな人をかつていろいろ殺してきたという役柄。で、その組織がですね、いま雇っているいちばんの凄腕殺し屋。要するに、かつての元殺し屋対、いまの最新版の殺し屋として登場するのがコモン(Common)というですね、まあ本業はラッパーですよ。っていうかね、いまだに、今年のアカデミー賞ね、楽曲賞、『Glory』。取ったりなんかしてましたけど。

まあ、いままさに、彼も相当キャリア長いですけど、キャリアの絶頂をいままさに極めつつあるコモン我ですね、俳優としても非常に活躍していて。これ、すごいですよね。ラッパーとして俳優、ハリウッドスター化してく人っていうのはいっぱいいますけど。ラッパーとしてのキャリアと俳優としてのキャリアと同時に上がっていく人。要するにラッパーとしても一線どころだけどっていう人は意外と、そう多くなくてですね。コモンはまさにその偉業を達成している人なんですけど。

で、ですね、ラッパーとしてのコモンという方の側面を知らない方もいっぱいいらっしゃると思うんで。今日はコモンの曲をかけようと思う。で、そのコモンの曲の中でもですね、いま、『コモン、コモン』って言ってますけど、僕が最初にこのラッパーのことを知った時は、名前『コモン・センス(Common Sense)』と言ったんですね。で、同名のバンドが先にいて、名前を訴えられてコモンに後になって。むしろコモンになってからの方がね、どんどんどんどんその評価がうなぎのぼりでね。アルバムで言うと『Be』っていうアルバムあたりから、もう本当に本格アーティスト。

もう本当にグラミーとかでもね、注目されるような。まあ実際、売上とかも半端ないようなアーティストになってたんですけど。最初は、最初のファーストアルバム。これ、92年にですね、コモン・センスという名前の時に『Can I Borrow A Dollar?』っていうね。『1ドル貸してくんない?』っていう(笑)。こんな情けないタイトルのアルバム、あるでしょうか?っていうアルバムを最初に出した時点でですね、まあRELATIVITYというところから出てるんですけど。92年。

このファーストアルバムの時点では、やっぱりまったく無名で。と言うのもですね、いまでこそ、カニエ・ウェスト(Kanye West)の出身地としてかなり盛り上がった場所っていう感じになっているかもしれないですけど、シカゴ出身なわけです。このコモンっていうのは。で、やっぱりヒップホップ、当時は当然本場はニューヨーク。で、ロスアンゼルスがあって。南部、真ん中もあったりしますけど、シカゴっていうのはそんなにヒップホップ地帯としては、92年当時はそんなに注目されていなかったわけです。

で、そこからポロンと出たコモン・センスの『Can I Borrow A Dollar?』。まったく無名ですよ。当時。で、これ私、自慢するようではございませんが。私、本名『佐々木士郎』名義で90年代前半を中心に、まあ音楽ライターとして、これ、なんかブイブイ、一時代を。ヒップホップライターとして一時代を築いたと言わねばならぬのが現状という。なので、要は僕が言いたいのは、コモンをたぶん日本で最初に『これは相当いいラッパーですよ。これから注目です』って最初に騒いだのは僕ですよ。たぶん。これ、自信がございます。

ということで、キャリア初期の曲をぜひかけたいなと思っておりまして。このファーストアルバム『Can I Borrow A Dollar?』からもいいんですけど。『Take It EZ』とかかけようかな?と思ったんですけど。

コモン・センス、頭角を現しだしたのが1994年のセカンドアルバム『Resurrection』。こっから急にドーン!とね、ラッパーとしての格が上がった感がある。

たとえばええと、『I Used To Love H.E.R』という曲がありまして。

これはある1人の女の子との関係の変遷を、要するにヒップホップと自分の関係の変化というのに重ねて。メタファーで語った素晴らしい曲で。しかもこの曲がきっかけで、アイスキューブ(Ice Cube)とね、諍い。ビーフが起こって。これがまた彼の名前をさらに高めることになったという曲が入っていたりするんですけど。で、さらに女の子をヒップホップにたとえるというのはライムスターの『ナイスミドル』という曲で。これはコモンにオマージュを捧げつつ、我々もその形式で曲を作ったりしているという。

なので、『I Used To Love H.E.R』をかけようかな?と思ったんですが、やっぱりコモン・センス。この時代の1曲といえば、やっぱりこれでしょう。セカンドアルバムのアルバムタイトル曲。スクラッチサビという、いまではなくなった形式にもご注目ください。スクラッチしているのはミスタ・シニスタ(Mista Sinista)でございます。お聞きください。コモン・センスで『Resurrection』。

1992年当時、日本のクラブでもですね、この曲が流れると、踊っているBボーイたち。私も含めてですけど、スクラッチなんかできないくせに、こうやってスクラッチのふりを手でやりながら首を振るという、そういう光景がね、各地で散見されたというね、名曲でございます。コモン・センス『Resurrection』。スクラッチのミスタ・シニスタはね、ライムスターと一緒に曲にも参加してもらったことがあったりとかですね。はい。あの、コモン・センス。はっきり言って本当にどのアルバムも非常に質が高いですし。いわゆるギャングスタ、悪ぶる系じゃない、意識高い系アメリカのヒップホップの代表格でもございますので。ヒップホップ苦手だなという方。コモンあたり、入り口にするのもよろしいんじゃないでしょうか。

<書き起こしおわり>

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