みうらじゅん監修仏像フィギュア三彿寺蔵王権現像を語る

みうらじゅんさんがTBSラジオ　たまむすびに出演。玉袋筋太郎さん、小林悠さんとお話していました。ご自身で監修をされた仏像フィギュア三彿寺蔵王権現像についてです。

（小林悠）そしてもう1つ。みうらさんと言えばやっぱり、仏像ブームなんかを巻き起こしたのも、もちろんみうらさんだと思うんですが。仏像フィギュアを監修されていらっしゃいます。

（みうらじゅん）そうなんですよ。

（玉袋筋太郎）これがスゴいですね。

（みうらじゅん）仏像のフィギュアって、たくさんかつて出てるんですけども。ほぼ、アーティスト非公認グッズなんですよ。だから、お寺が公認してないっていう。だからダマテンですよね。いわば。ダマテンで出てるんですよ。武道館の外で出てるグッズなんですよね。だったんですけど、もしそのフィギュア屋さんと組んでやるんだったら、僕は許可取るんだったら監修したいと思って。これね、鳥取県の三彿寺っていうね、投入堂っていうのが有名な・・・

（小林悠）行ってみたいんですよ！ものすごい難しいんですってね。

（みうらじゅん）すごい険しいところで。修験道のところで。役行者が開祖したっていうところなんですけども。そこの蔵王権現像ってういのがあるんですよ。『Z-O-G-G』って呼んでたんですけど。昔。

『Z-O-G-G』蔵王権現像

（玉袋筋太郎・小林悠）（爆笑）

（みうらじゅん）蔵王権現だから。ZOGGって呼んでたんですけど。全然流行らなかったんだけど、蔵王権現。権現だから、神様ですよね。衆像。蔵王の化身。変化したものだから。山の変化したもんで。日本の唯一、オリジナル仏像って呼ばれてるんですよ。これ。まあ、顔は密教的な顔されてるんですけど。まあ、役行者が監督したっていうとこの、日本オリジナル仏なんですよね。それのフィギュアを監修しました。

（小林悠）これは、みうらさんが選んだんですか？

（みうらじゅん）僕が選びました。蔵王権現。これから、神像も来ると思ってるんですよね。仏像行くと、当然神仏習合があるんで。あそこを通過しないと日本の仏像の良さって分からないので。で、これまあ習合体なので。

（小林悠）神仏は習合していると。

（みうらじゅん）はい。そうですそうです。

（小林悠）しかも何て言うんですか？ポーズがいいんです。蔵王権現って。わっしょい！みたいな。ちょっと、グー！みたいな。いい感じ。踊ってるみたいなんですよね。

（みうらじゅん）手でね、こうピース状態で智拳印っていう手をこうやって。まあ、煩悩を打ち砕くみたいなことで、意味があるみたいなんですけどね。だからきっとこういう仏像って下から護摩とか焚かれて、ススが上がってきてると僕、思うんですよ。だから、下からススが上がって来てるようにって彩色もちょっと注文して。

（小林悠）本当だ！

（みうらじゅん）だから鼻の頭とか、トップに出てる、前に出てるところにはね、たぶんススがかかってるんですよ。仏像って。密教系は特にそうだったんですけどね。だからそういうのを、戦車模型でもやっぱりちょっと汚し入れるでしょ？

（玉袋筋太郎）汚し！

（みうらじゅん）あれがかっこいいんだよね。リアリティーがあって。

（玉袋筋太郎）あれがいいんだよ。ガンプラもやっぱり汚しから。

（みうらじゅん）キレイなプラモデルじゃなくて。戦車とかは、ちょっと汚すんですよ。ワザと。

（小林悠）ちょっと走った後みたいな感じの。

（みうらじゅん）そうそう。リアリティーを。

（玉袋筋太郎）弾丸のキズとか入れたり。

（みうらじゅん）そうそう。そうなんですよ。

（玉袋筋太郎）汚し入りの。こだわってますよ、これ。

（小林悠）本当、リアリティーですね！素晴らしい。これ、おいくらぐらいするんですか？

（みうらじゅん）1万円ちょっと・・・あんまりね、大っきいものじゃないんですよ。

（小林悠）19950円。

（玉袋筋太郎）2万円を切りましたね。2万円を切ったんですから。

（小林悠）すごい。しかも初回出荷分だけ、みうらさんの書き下ろしイラストも付いてくる。

（みうらじゅん）あ、そうなんですか。書きましたね、俺ね。書きました。書きました。

（玉袋筋太郎）（笑）

（小林悠）本当に様々な方面に常に出っぱなしのみうらさんですが。

（みうらじゅん）出っぱなしって、変態と仏像しか出てないですよ。

（玉袋筋太郎）かなり変態に特化した放送になりましたけど。ええ。

（小林悠）まさか変態の方の筋に行くとは思わなかったですけどね。

（玉袋筋太郎）ウンコが出たらお開きと。

（みうらじゅん）そうですよね。もう、それで『もう1軒行こう』はないですよ。

（小林悠）自分の体に正直に生きた方がいいということが分かりました。

（みうらじゅん）無理しないってことですね。

＜書き起こしおわり＞