玉袋筋太郎 伊豆大島・SWS合宿所捜索を語る

玉袋筋太郎 伊豆大島・SWS合宿所捜索を語る たまむすび

玉袋筋太郎さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で伊豆大島旅行についてトーク。かつて伊豆大島にあったプロレス団体SWSの合宿所を捜索した話をしていました。

(安東弘樹)伊豆大島に行かれました?

(玉袋筋太郎)先週の土曜日、オフで。「どっか、行こう」なんて。仲間と「どこ行こうか? どこ行こうか?」「じゃあ、伊豆大島行こう」って。島っていいじゃん。なんかね。

(安東弘樹)いいっすね! 私、行ったことないな。伊豆大島。

(玉袋筋太郎)竹芝桟橋で待ち合わせしちゃってさ。客船で行けば8時間なんですよ。だから、夜に出て朝に着くっていう。でも、スケジュール的にそれが無理だったからジェットフォイルでガーッと。

(安東弘樹)ああ、ジェットフォイルが出ているんですね。

(玉袋筋太郎)ボーイング社ですよ、あれ。ボーイングが作ったジェットエンジン。ググッと浮いて、時速80キロで水上を走るっていうね。それで2時間で着いちゃって。

(安東弘樹)2時間かー!

(玉袋筋太郎)だいたいね、夕方2時ぐらいに出発だったから4時ぐらいだよ。そうすっと、天気がよかったからね。「サンセットだ!」なんつって海っぺりになんか温泉があるんだよ。露天風呂が。ここに入っちゃって。男3人で。

(安東弘樹)アハハハハッ!

(玉袋筋太郎)男3人。そこ、一応水着着用だから女子もOKなんだけど、女子は誰も入ってきていない。全員オヤジ。

(安東弘樹)玉さんたち以外でも全員。

(玉袋筋太郎)そこでサンセットを見てね。「かーっ! いいねえ!」なんつって。太陽に向かって吠えちゃったりして。そっからまあ、伊豆大島のべっこう寿司なんてのを食べちゃってね。べっこう寿司って美味いんだ、あれが。白身のね、なんか鯛を唐辛子醤油に漬けて、それを握るんだよ。これがまた美味い。ピリッとして酒に合う。

(安東弘樹)色がべっこうみたいな感じなんですね。

(玉袋筋太郎)べっこうなの。それをやっちゃってからスナックに繰り出しちゃって。で、大島って何回か行って、スナックも通っているんで。だけど、そこのママには内緒で、サプライズで行っちゃうわけですよ。もう喜ぶ、喜ぶ。歓迎、歓迎。

(安東弘樹)「いなかった」っていうオチじゃなかったんですね。

(玉袋筋太郎)いたんだよ。いたいた。でも、何店舗かはなくなっちゃっていた店もあったね。ママが病気されちゃったりとかね、それは寂しかったけど。まあ、でも飲んだね。で、明けて次の日。ホテル素泊まりだったからさ、明けて。どうしても伊豆大島でね、探検したかったところがあるんだよ。昔ね……すいません。プロレスの話になっちゃうけど。SWSっていうね、プロレス団体があったんですよ。これはメガネスーパーっていうメガネ屋さんが団体を巨大資本で作った。

(安東弘樹)1社で作った。

(玉袋筋太郎)1社で。普通、プロレスっていうのは新日本プロレス、全日本プロレスとかあって。猪木が作ったり、馬場が作ったりだよ。企業は入っていないんですよ。だけどメガネスーパーっていうのが何億、何十億ってかけて選手を引っ張り込んで。で、デカい団体SWSを作った。それがね、伊豆大島に昔、バブルだったから合宿所を作ったっていうんだよ。そんなこと、普通ないんだよ。

(安東弘樹)ああ、じゃあもう自分の団体の合宿所を。

(玉袋筋太郎)金があるから。それが1991年なのよ。

(安東弘樹)おおっ、私が入社した年ですね。

(玉袋筋太郎)だからそのころ、プロレス雑誌とかを見ると「すげえな、メガネスーパー。やっぱり金があるから!」って。

(安東弘樹)まだバブルの名残りがあった年ですよ。

(玉袋筋太郎)そこをね、プロレスライターも一緒にいたから、2日目は探そう!って。

(安東弘樹)その施設を。

(玉袋筋太郎)で、その前の日にタクシーに乗ったんだけど、そのタクシーの運転手さんに聞いたのよ。「昔、大島にさ、プロレス団体のなんか施設、あったでしょ? 合宿所」って。「あ、ああ、あった、あった」って。もう20年以上前の話だからね。その山田さんっていう運転手さんが。

(安東弘樹)山田さん。はい。

(玉袋筋太郎)「あった、あった。メガネ屋さんが作ったの。あれだろ? ジャンボ鶴田が旗揚げした……」って。「いや、違う! ジャンボ鶴田じゃねえ。天龍だ、天龍! 天龍源一郎だ!」って。そこはちょっと微妙に違って。「あ、これは怪しいかな?」なんて。そんで2日目さ、スナックで知り合ったおじさんがいたんで車両を出してもらってさ。大島中を探してさ。

(安東弘樹)探したんですか!

(玉袋筋太郎)探す、探す。

(安東弘樹)その運転手さんはわからなかったんだ。

(玉袋筋太郎)それでタクシーの運転手さんにまた途中で電話して。「場所、教えて。場所」なんつって。「いや、あそこだったんだよな。開拓っていうところだよ」って。開拓ってすげえなって。バブル時代に何もないところにメガネスーパーが開拓したところらしくて。「そこ、わかった!」って運転のおじさんが連れてってくれて。そうしたら、あるんだよ。もうペンションとトレーニングジムっていう看板があるわけ。「SWSトレーニングジム」って。

(安東弘樹)それ、残ってるんだ!

(玉袋筋太郎)もう団体は潰れているからね。廃墟として残っているんじゃねえかと思って。そしたらもうそこが鬱蒼としちゃって。もう人も誰もいねえから。ブッシュ。川口探検隊ですよ。ブッシュをかきわけ、バキバキ。

(安東弘樹)看板あるのにかきわけて。

(玉袋筋太郎)ブッシュナイフ、持ってくるの忘れた! とかいろいろ考えながらバサバサと行って。で、ペンションがすげーペンションがあってさ。そこも誰も使っていない。ガラーンとして。で、タクシーの運転手さんが「体育館がある」って言っていて。「それだ、それだ!」って。そしたらテニスコートがあって。

(安東弘樹)テニスコート(笑)。

(玉袋筋太郎)テニスコートも草ぼうぼう。荒れ果てて。で、テニスコートの向こう側になんか見えるんだよ。大きい建物が。どうやら、体育館なんだよ。

(安東弘樹)おおっ!

(玉袋筋太郎)そうすると、メガネスーパーSWSって恐竜マークなんだよ。そのマークがあったのよ!

SWSの恐竜マークを発見

我々探検隊は遂に幻の恐竜を発見した!

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(安東弘樹)ありました! 探し求めていた。

(玉袋筋太郎)その時の……まあ3時間以上かけて探したから。もう、なんだろう? あの喜びは。「あった! やったぞー!」って。

(安東弘樹)思わず手が上がる。

(玉袋筋太郎)上がった。本当に。一緒にいた仲間、ガンツと。「ガンツ! お前、あったぞ!」って。

(安東弘樹)なんか、探そうと思って探してあった時の感動ってすごいですよね。

(玉袋筋太郎)夢の跡だからね。それだけ金をかけて、そういう立派な合宿所。ペンション付き、テニスコート付きの合宿所を作っても、団体は要するにネガティブキャンペーン。週刊プロレスのターザン山本っていう馬鹿野郎がいるんだけど。そいつが「SWSプロレスは金権プロレスだ」って毎週毎週ネガティブキャンペーンをやっていたら、プロレスファンもそっち側に乗っかっちゃって。応援しないようになっちゃって、潰れてしまったんですよ。

(安東弘樹)その夢の跡だ……。

(玉袋筋太郎)だから、蟻一匹ですよ。ターザン山本っていうプロレスライター、記者の蟻一匹がSWSという巨大な恐竜を倒したっていう。

(安東弘樹)それを目の当たりにしたわけですね。玉さんは。

(玉袋筋太郎)すいませんね。遺跡だよ、遺跡。遺跡発見。

(安東弘樹)でも、この話を聞いて行ってみたくなった人、俄然いると思いますよ。ぜひ、興味のある方は。

(中略)

吉田豪さんとのSWS合宿所トーク

この日の放送のトークゲスト、吉田豪さんともSWS伊豆大島合宿所について話していました。

(吉田豪)放送、聞いてましたよ。SWS。

(玉袋筋太郎)SWS、あったんだよ! びっくりしたよ、本当に。

(吉田豪)伊豆大島。

(玉袋筋太郎)伊豆大島! で、やっぱりね、建物が金をかけってっから、すごいいい造りだから。外面すっごいきれいだったよ。

(吉田豪)全然古びてなかったですね。写真を見たら。

(玉袋筋太郎)誰もいねえんだよ。ガラーンとして。すごいぜ、あそこは。見つけた時は喜んだね、俺は。

(吉田豪)ただ、その喜びを分かち合える人が本当に少ないじゃないですか(笑)。

(玉袋筋太郎)ワハハハハハッ! そうそう(笑)。

(吉田豪)僕には届くけど……っていう。僕はSWSの検証をする連載をしていた側じゃないですか

(玉袋筋太郎)そうなんだよ。

(安東弘樹)だから、いいっていうのもあるじゃないですか。自分たちしかわからないっていう。

(玉袋筋太郎)まあ、聖地巡礼っていうのもあるんだけどさ。いやー、なんだろうな。本当に遺跡を発見したみてえなもんだからさ。

(吉田豪)本当に化石ですもんね。恐竜の(笑)。

(玉袋筋太郎)恐竜の化石なんだよ。本当にあのターザン山本一匹に。

(吉田豪)恐竜が滅ぼされて(笑)。

(玉袋筋太郎)滅ぼされたっていうさ。

(安東弘樹)その遺跡ですからね。リアル・インディ・ジョーンズということでね。

(玉袋筋太郎)そうそう。靴が置いてあってさ。

(吉田豪)デカかったっすね。エア・ジョーダン(笑)。

(玉袋筋太郎)あれ、高野拳磁のかな?

(吉田豪)フフフ(笑)。

(玉袋筋太郎)なんの話してるんだよ(笑)。

(安東弘樹)想像が膨らむ、膨らむ(笑)。

<書き起こしおわり>

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