林雄司が語る ゆるくて疲れないビジネスマナー メール編

林雄司が語る ゆるくて疲れないビジネスマナー メール編 たまむすび

デイリーポータルZの編集長 林雄司さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。ゆるくて疲れないビジネスマナーの中から、メールのマナーを紹介していました。

(赤江珠緒)さあ、そんな林さんが書かれた本がですね、ゆるくて疲れないビジネスマナーを描いたビジネス書ということなんですが。帯に『なるべくラクして仕事をしたいすべての社会人におくる、最小限の努力で仕事ができる(ように見える)、77の裏技メソッド』と書かれているということですが。

(ピエール瀧)うーん。

(赤江珠緒)これは、実体験に基づいてらっしゃるんですか?

(林雄司)はい。そうですね。僕は、仕事ができるってみんなが思えば、僕が本当はできなくても、できると同じじゃないですか。みんながそう思ってもらえれば。

(ピエール瀧)まあね。はいはいはい。

(林雄司)あと、まあ僕はなるべく朝、起きたくないので。そういう、ゆっくり寝られるようにいろんな裏技的なことを使っているんですけど。

(赤江珠緒)おおー。ちょっとそこをね・・・

(ピエール瀧)まあね。その編集長のポジションでそう言われちゃうと・・・(笑)。

(林雄司)たしかにそういう人しか集まらない気がしますね(笑)。

(ピエール瀧)そうでしょう?『仕事が出来るように見えるでしょ?僕』って言われて、ええっ!?っていうさ(笑)。

(赤江珠緒)そうそうそう。やっぱりね、編集長ですからね。

(林雄司)原因が僕にあるのがいま、わかってきましたね。

メールのタイトルの付け方

(赤江珠緒)(笑)。あの、番組でもね、たまむすびでも仕事で付き合いのある人とのメールのやり取りって、やっぱり難しいなと。メールのマナーとかって、よくわかっているようでわかってないなって言ってたんですけれども。どうでしょう?たとえばね、メールのタイトル。あれは付けた方がいいのか?付けなくてもいいのか?

(林雄司)あ、付けた方がいいと思います。なんか、付けないと『無題』とかになっちゃって。で、その返信がまた『Re:無題』とかになっちゃって。あれ、おかしいですもんね。

(赤江珠緒)ああー。

(ピエール瀧)赤江さん、いまね、日々のやり取りの中で言いましたけど、林さん編集長ですから。WEBの編集長やってますから、さっき言った毎日毎日締め切りの原稿が飛び込んでくるわけです。それ、『無題』って書かれていたら、仕事上は・・・そりゃそうですよ。

(林雄司)そうですね。まあ、『お待ちしております』とか。いちばん言いたいことをタイトルにしてますね。

(ピエール瀧)ものすごい、いま野暮な質問して(笑)。

(赤江珠緒)そうですか?

(ピエール瀧)こっちは業務なんで。そりゃそうでしょうね。

(赤江珠緒)業務なんで、ちゃんとわかりやすく。

(ピエール瀧)個人のだったら、どうです?

(林雄司)個人的にも、でも付けてますよ。

(ピエール瀧)ねえ。やっぱりほしいですよね。

(赤江珠緒)『ワ・タ・シ』みたいな、訳の分からないタイトルは付けないですか?

(林雄司)あ、それ結構スパムフォルダに入っちゃいますね(笑)。

(ピエール瀧)そうですよ。『ワ・タ・シ』は俺も速攻でスパムに入れますよ。

(赤江・林)(笑)

(赤江珠緒)そうですか(笑)。

(ピエール瀧)ねえ。だからその、まあメールね、いろんなマナー、あってないようなものだったりするじゃないですか。みんなね、そのへんの正解を知らなくて困っておるわけですよ。

(赤江珠緒)そうですよ。どうですか?林さんはその仕事上のメールでしくじったこととか、あるんですか?

(林雄司)しくじったことはしょっちゅうありますね。あの、まあ返信が遅いっていうのもよくあるんですけど。

(赤江珠緒)ああ、はいはい。

(林雄司)あとはなんか、ふざけちゃいけない相手に、なんか『お願いしますワン』とか書いちゃったりとか(笑)。そういう、相手を間違えたりとかね、そういうのありますね。

催促メールはしれっと書く

(赤江珠緒)じゃあちょっと、押さえておくべきポイントをいくつか教えていただきましょう。こちら、『催促メールはしれっと書く』。これはどういうことですか?

(林雄司)あ、だいたいメールはライターに『原稿、いかがですか?』っていう催促が多いんですけど。そういう時に、『・・・していただけると助かります』とか、そういう言葉遣いを書いたり。あとね、『催促してるみたいで、すいません』って書くと、まあなんか冗談っぽくなるかな?と思って。

(赤江珠緒)ああー、なるほどね。実際に催促してるんだけれども。

(林雄司)してる。『(してるんですけどもね)』みたいなことを書いて置くと、ちょっと。とか、そうですね。あと、まあ相手がSNSとか、待っているのにTwitterとか書いていると、ずっとリツイートしたりとかね。『俺、見てるぞ!』っていう。

(ピエール瀧)『お前、何してるんだ、この野郎』っていうね。

(林雄司)『こっち、待ってるんだぞ、2時まで!』みたいな時に。

(赤江珠緒)ああー、そういうプレッシャーの。

(林雄司)そうですね。昔、mixiがあった時はずっと足あとつけてましたけど(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(ピエール瀧)『追跡してっからな、俺は』っていう。

(林雄司)『外にいるぞ』っていう(笑)。

(赤江珠緒)なるほど。じゃあ、『○○してください』じゃなくて、『○○していただけると助かります』。『○○していただければ、幸いです』。『○○していただけると、喜びで震えます』。

(林雄司)はい。

(赤江珠緒)ここまでいろんなパターンで。

(林雄司)そうですね。まあ、コピペですけどね。

(赤江珠緒)(笑)。なるほど。

(ピエール瀧)心をこめて打ったりはしないと(笑)。

(林雄司)『よ』で単語登録してますから。『よろしくお願いします』とかも(笑)。

お詫びメールのコツ

(赤江珠緒)(笑)。お詫びメールにも、コツがある。これは?

(林雄司)そうですね。お詫びメールで『申し訳ありません』とか『失礼しました』って、ちゃんとした言葉だといまいちグッと来ないので、『ごめんなさい』をたまに入れると、なんか本気で謝っている感じがするので。

(赤江珠緒)ああー。

(林雄司)あんまりビジネスの、仕事のメールで『ごめんなさい』って入れないんですけども。『この度は、大変申し訳ございませんでした。今後、このようなことがないようにいたします。ごめんなさい』とか。

(赤江珠緒)あっ、そこだけちょっと距離をグッと縮めてくるとね。

(林雄司)グッと。それはまあ、そうですね。

(赤江珠緒)全部同じ距離感じゃないっていうところが、ちょっと憎いかもしれませんね。

(林雄司)あと、慌てている感じにして、『申し訳ありません』の『ん』を『n』にして。変換ミスを。

(ピエール瀧)『n』を2回押せなかったんだなっていう。

(赤江珠緒)(笑)

(林雄司)この人、変換ミスし忘れるぐらい慌ててるんだなって。

(赤江珠緒)あざとい(笑)。

(ピエール瀧)『申し訳ありませn』みたいな。

(林雄司)そうそうそう(笑)。『よろしくお願いしまs』とか。

(赤江珠緒)必死なんだって。ああー!

(林雄司)そういう。

(ピエール瀧)よっぽど慌ててるんだな!っていう感じをね。

(林雄司)前、よく『す、すいません』って書いていたんですけども。それって結構『S-U-、』って結構冷静だなって。

(ピエール瀧)手間かかってるもんね。

(赤江珠緒)(笑)

(林雄司)そうですね(笑)。そんな慌ててないなってことに気づいたんで。最近は『n』ですね。

(ピエール瀧)ああ、そうか。

(赤江珠緒)バタバタ感を出した方が。

(ピエール瀧)足りない演出をするっていう。

(赤江珠緒)なるほど。そうかそうか。

(林雄司)あの、慌てて、要は『電車の中から送っています!』っていう時に『iPhoneから送信』って、iPhoneからメールを送るとそれ、付くんですけど。あれをパソコンから送る時も、付けたりしますね。

(赤江珠緒)(笑)。『iPhoneから送信』って。ああー!

(林雄司)もう、すぐ返事しましたよ!っていう。

(ピエール瀧)出先なのにすぐ返事しましたよ!っていう。

(林雄司)返事してくれたっていう。

(赤江珠緒)そうか。そういう裏技として使えますね。

(林雄司)あれだと、素っ気ないメールでも、『iPhoneから送信』だと、『あ、すぐ送ったから文章が素っ気なくてもしょうがないかな?』って。

(赤江珠緒)(笑)。そうかー。まあ、ね。でも結局は電話の方が早かったりもすると。

(林雄司)そうですね。

(赤江珠緒)さらに、メールにちょい足しというのはこれ、なんですか?

(林雄司)あ、そうですね。なんか、やっぱり要件だけだとなんか冷たい感じになってしまうので。『よろしくお願いします』とかちょっと付けたりとか。丁寧なメールでも全部『!』付けると、ちょっとポップな感じになるので。

(赤江珠緒)うん。

(林雄司)そういうのを付けたりとかですね。まあ、最後になんか、失敗ですけど『○○しますワン』みたいな。なにも思いつかない時は、『ワン』とか付けて。

(ピエール瀧)たしかに。『では明日、駅でお待ちしています。』よりも『では明日、駅でお待ちしています!』の方が、感嘆符付いた方が、『待ってんな、この野郎!』って感じもするっていうことを。

(赤江珠緒)うーん。たしかにね。伸ばして、『~』みたいなのとかを付けるとかね。

(ピエール瀧)ああ、『~』ってやつね。『明日、駅前で待っています~』っていう感じ。

(赤江珠緒)そうそうそう。やっぱり文章だけですからね。そこはいろいろ工夫すべき点がいろいろありますね。うーん。絵文字なんかはどうですか?

(林雄司)僕、最近絵文字使えるようになって。絵文字、避けてたんですけど。絵文字、便利ですね。あの、ちょっとキツいことでも絵文字を付けるとポップになるというか。結構、同じ編集部の人間に『この原稿、つまんないから直すように言っておいて』とかも、絵文字付いてると、なんか笑いながら怒っている風にはなるんで。

(赤江珠緒)うんうん。

(林雄司)『この人、今度シメておいて(笑)』とか。なんかね。

(ピエール瀧)角を丸める感じに役に立つ。

(赤江珠緒)白い便箋だけじゃなくてね、ちょっと絵が入っている感じの便箋で。

(林雄司)でも、書いてあるのは怖いことっていう。これ、すごい便利だなと思って。

(ピエール瀧)そうか。そうか。

(赤江珠緒)時代の中でもう欠かせないですから。メールは。

(ピエール瀧)いま、それを聞きながら普通の雑誌とか活字の本にある挿し絵ってそういうなんか・・・角を丸める(笑)。

(赤江珠緒)角を丸めるの、ありますよね。うんうん。

(ピエール瀧)そういうことですもんね。

<書き起こしおわり>

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