やついいちろう 曽我部恵一にすすめられてDJやフェスを始めた話

曽我部恵一 衣装とスタイリスト問題を語る エレ片のコント太郎

曽我部恵一さんがTBSラジオ『エレ片のコント太郎』に出演。やついいちろうさんがDJやフェスを始めるきっかけを作った曽我部さん。その際のエピソードや出会いのきっかけなどを話していました。

(やついいちろう)そもそも、曽我部さんが言わなかったら、やついフェスもないですからね。

(片桐仁)あ、そうなんですか?

(やついいちろう)そうですよ。

(今立進)らいいっすよ。

(片桐仁)エレ片フェスだった。最初はね。

(やついいちろう)そう。それもね、一会場でやってましたけど。横浜の。なかったですよ。

(今立進)そもそもDJのきっかけを与えたのが・・・

(やついいちろう)も、曽我部さんだし。だいたい全部、曽我部さんのおかげで。もう全部、曽我部さんのおかげでやってますよ。僕なんて。

(曽我部恵一)えっ?そう?

(やついいちろう)はい。今度、ちゃんと僕が取りますんで。毛は。

(今立進)(笑)

(片桐仁)そうだな。

(今立進)『毛は』ってなんだよ(笑)。それは覚えてないんですか?曽我部さん的には?

DJをすすめる

(曽我部恵一)DJはなんか、そんな話したよね。『やついくん、好きな曲いっぱいかけたら楽しいんじゃない?』みたいな。

(片桐仁)そんぐらいの感じで。

(やついいちろう)それが12、3年前ですからね。もうなくなっちゃいましたけど、渋谷の宙っていうライブハウスっていうかクラブでね。一緒に。

(曽我部恵一)ああ、そうだそうだ。あそこでね。うん。はじめてやってたんじゃない?

(やついいちろう)はじめてです。あれが。

(曽我部恵一)で、よかったんだよ。フリッパーズ・ギターをかけたりとか。なんか、自由なDJで。あんまりその、あの頃ってDJって踊らすとか、もっとテクノとかハウスとか、そういうダンスミュージックだったけど。なんか好きな曲をいっぱいかけていて。ああ、こういうの、みんな楽しいんじゃない?っていう話でね。

(やついいちろう)そうです。そうです。それがきっかけですよ。もう12、3年やっているわけですから。

(曽我部恵一)そうかそうか。

フェスをすすめる

(やついいちろう)で、やっていたら、今度はフェス。『やついくん、フェスやったらいいんじゃない?』っつって。曽我部さんが言って。それもぜんぜん覚えてないんですよね?

(曽我部恵一)なんか、あんまりそんなに・・・

(今立進)自然にもう言ってるんだろうね。普通に。

(やついいちろう)いや、でも結構なテンションで。

(曽我部恵一)いや、でも会場をそうやって、いろいろ街中でやったらいいんじゃないの?みたいな話はしたよね。

(やついいちろう)はい。

(今立進)すごい、ちゃんとしたプランで言っている感じ、しますけどね。

(やついいちろう)なにしろ、『来てる!』ってすげー言ってくれんのよ。俺のことを。『やついくん、来てる!来てる!』って。

(曽我部恵一)来てるよ。

(一同)(笑)

(片桐仁)自信を持って。いまも来てますか?

(曽我部恵一)はい。

(やついいちろう)あの当時、5年前ですかね。『来てるよ、やついくん!』。

(今立進)いまこそだと。

(やついいちろう)来てないんですよ。ぜんぜん。

(曽我部恵一)いや、長いでしょ。やっぱり。その、来てる期間が。もっとほら、ねえ。

(今立進)普通はバン!って一発で行っちゃう感じで。

(曽我部恵一)バン!って行って、そこに落ち着いちゃうとか。そういうことは色いろあるんだけど。ずーっとね、やっぱりやついくんたちは面白いことをやり続けているから、いいなあと思ってるんですけど。

(やついいちろう)本当ですか?

(今立進)すごい。ありがたいね。それは。じゃあ、『そうかな!?』っていう思いでやっちゃうんですね。

(やついいちろう)そうかな!?って思って、始めたんですから。

(今立進)ねえ。もともとだって、曽我部さんに街中で声をかけただけだもんね。出会いは。

渋谷公園通りでの出会い

(やついいちろう)そうですよ。最初はね。もともと曽我部さんと仲良くさせてもらっているのは、僕が曽我部さんがいまもやられてますけども、サニーデイ・サービスね。の、大ファンで。

(今立進)そうだね。大学の時だもんね。

(やついいちろう)渋谷のエッグマンっていうライブハウス。いまでもありますけど。あの公園通りを僕は下りてきてたんですよ。ホフディランっていうバンドのデビューライブがエッグマンであって。で、そこに、ちょうどこち亀がアニメ化して。そのエンディングテーマをホフディランが歌ってたんです。『スマイル』って。歌ってて。それで、デビューするよっていうライブに俺、行ってて。

(片桐仁)うん。

(やついいちろう)で、ゲストでこち亀の秋本(治)先生も来てたりとか。UAさんが来たりとか。真心ブラザーズの2人とかも来たりとか。すんごい押しに押されてたの。ホフディラン。見に行って、いいな!っつって。で、公園通りを下りてきたら、ちょうど曽我部さんが上がってきて。で、サニーデイ・サービスだ!と思って。

(今立進)もう、一ファンだからね。

(やついいちろう)うん。曽我部さんだ!と思って、すぐ話しかけて。『曽我部さん!』っつって。したら、『終わった?ホフディラン、終わった?』って言うから。

(今立進)(笑)。だってまだ初対面でしょ?その時。

(やついいちろう)初対面。初対面。で、『終わりましたよ!』って。俺ら、言ったっつってたからね。『行きましたんです』とか言ってたから。そしたら、『終わった?ホフディラン、終わった?』『いや、終わりました。終わって、帰ってきたんです』『ああー、そっかー。間に合わなかったなー』って、上がっていったんですよ。

(今立進)(笑)。まず、ファーストインプレッションでね。

(やついいちろう)そいで僕、サインを画用紙・・・なんか、画用紙を持ってたんですよ。その時。

(片桐仁)大喜利?大喜利すんだ(笑)。

(やついいちろう)大きい画用紙持っていて。で、画用紙に曽我部さんにサインをいただいて。で、やったー!なんつって。当時八王子に住んでましたから、八王子に帰って。で、サニーデイに会ったぜ!とか言って。

(片桐仁)大喜びで。それ、覚えてる。

(今立進)周りがね、たぶん言って。後輩たちと。

(やついいちろう)そしたら、1ヶ月後ぐらいに、今度、いまなくなっちゃいましたけど、渋谷のセンター街入ったところにHMVっていうのがあって。センター街入って、階段をトントントンッて上がると入れるんですけど、その階段の上のところで曽我部さんが電話をしてたんですよ。『もしもし・・・』みたいな。

(今立進)これまた目立つところに。

(やついいちろう)『もしもし、白い恋人ですか?』みたいな感じで。

(今立進)それ、曲の名前だよ(笑)。

(やついいちろう)おしゃべりになられていて。で、俺は1回、会っているから。もう俺、仲いい空気、ちょっとあって。

(今立進)勝手にでしょ?(笑)。

(片桐仁)この顔ですから、覚えてますよね。

(やついいちろう)ただ電話を切るまではちょっと話しかけるのマズいかと思ったんで。

(片桐仁)そりゃそうだろ。

(やついいちろう)で、ちょっと我慢できなくなって。

(今立進)いやいや、ダメだろ?(笑)。ダメだって。

(やついいちろう)我慢できなくなって、視界に入るように。しゃべらないよ?曽我部さんの視界に入るように、『俺っす!俺っす!』的なアピールをしたら、『ちょっと、ゴメンゴメンゴメン!』みたいな感じで。

(今立進)どっちに?

(やついいちろう)俺に。『ちょっと、ゴメンゴメン、そういうの、やめて?』みたいな。あって。で、俺、ちょっと待って。これはいかんなと思って、待って。終わった後にこう、話しかけて。

(今立進)どうなんですか?二回目の時は覚えてるんですか?

(曽我部恵一)覚えてる。どっちも覚えてる。

(今立進)どっちも覚えてる?それはすごいですね。

(やついいちろう)ほら。

(今立進)両方?じゃあ、二回目で、『ああ、あの子だ』っていうのはもう・・・

(曽我部恵一)わかった。どっちも昨日のことのように覚えてる。

(今立進)本当っすか!?

(やついいちろう)で、電話をしてたから、『ちょっと電話番号を教えてください』って。

(今立進)早すぎる(笑)。

(片桐仁)ただの大学生に?

(今立進)恐ろしい・・・

(曽我部恵一)でも、お笑いやっているっていうのは言ってたよ。最初に会った時にね、エレキコミックっていうのをやってるんだって言っていて。ああ、そうなんだって。

(今立進)お笑いなんだっていうね。

(曽我部恵一)まあ、同業者じゃないですか。芸能界の。

(今立進)まあ、大きく。エンタメという観点からすれば。

(曽我部恵一)だから、仲間だなと思っていたんで。

(今立進)すごいな、曽我部さんも。

(片桐仁)そんな人、会ったことあります?

(曽我部恵一)あんまないっすね。

(片桐仁)ないですよね。2回目で『電話番号教えてもらっていいですか?』って。『おう、いいよ』ってなったんですもんね。

(やついいちろう)『電話番号教えてもらっていいですか?』みたいな、そんな強い言い方はしてない。

(片桐仁)なんつったの?

(やついいちろう)『今度ライブあるんですよね』です。

(今立進)(笑)

(片桐仁)ああー、エレキコミックの?

(今立進)あっちから歩み寄らせるやつね。

(やついいちろう)『ああ、そうだ。今度ライブあるんだけど、どうやって連絡とったらいいんだろう?』って。

(片桐仁)白々しいよ!(笑)。

(今立進)すっげー言ってんだ(笑)。

(やついいちろう)です。言ってません。『電話教えてください』なんて言ってません。ちゃんと玄関を叩いて入ってますから。

(片桐仁)玄関、叩いてないよ。電話中に話しかけようとしてんだから。

(やついいちろう)いやいや、そん時も顔しか出してないですから。こう、ピッと。したら、『やめて』って。

(今立進)手首持って襟掴ましてるんだよ。

(一同)(笑)

(今立進)ほぼほぼやらせてんだよ。

(やついいちろう)で、したら、『あ、じゃあ・・・』っていうことで。連絡先を交換してもらったんです。ただし、そこはやっぱりね、やっぱりガードがちゃんとある。固いっていうか。携帯は教えてくれなかった。家の、家電を教えてくれたの。

(今立・片桐)(笑)

(片桐仁)余計ダメでしょ!?03の方を教えたんだ(笑)。

(今立進)どっちかっつーと、そっちじゃないですか?ダメな方。

(曽我部恵一)そうだっけ?

(やついいちろう)そうです。家電を教えてくれたんです。

(片桐仁)家と携帯、2個持ってますからね。みんなね。

(今立進)携帯に来る、まあいつでも取れるよりかは・・・って思ったんですね。曽我部さん的には。

(やついいちろう)かな?わかんないですけど。

(片桐仁)事務所の番号とか、あったでしょ?

(やついいちろう)家電、教えてくれて。で、やったー!みたいな。

(今立進)そうだ。それでだから、ねえ。結構留守電に入れたりしてたもんね。自宅というか、その番号にね。いろいろとたのんだりする時に。

(やついいちろう)いや、かけなかったです。さすがに教えてもらったけど、そんな図々しくないんで。

(今立進)うん。結構図々しいことやってゲットしたんだよ、それ(笑)。

(片桐仁)いまさらどの口で言ってるんだよ?

(やついいちろう)ぜんぜん図々しくない。ただ、携帯に『曽我部恵一 03-』とかって書いてあるのがちょっとうれしい。

(今立進)ザ・ミュージシャンの方をね。

(やついいちろう)そういうところがね、やっぱりすごいなと思います。俺、そんなやつに教えたことないですよ。

(一同)(笑)

(片桐仁)ひるがえって。自分の立場で考えたらね。

(やついいちろう)それがすごいと思うんですよ。曽我部さん。なんで俺に教えてくれたのかな?って。やっぱ同業者っていう感じなんですか?

(曽我部恵一)まあ、なんか、うん。別に変な感じじゃなかったから。

(片桐仁)変な感じですよ。

(曽我部恵一)でもさ、こうなってみると、ここまで付き合いが続いていろいろ仕事やったり。いろんなプライベートでもさ、つながっているわけじゃん。だから、やっぱり正しかったんじゃない?あの時の、ねえ。

(片桐仁)ビビッと来たんですね。

(やついいちろう)あの時、だからやっぱり、あっち行けよ!みたいな感じだったら、やっぱりこうなってない。

(曽我部恵一)なってないし、つまんないよね。

(今立進)DJもやってないし。

(片桐仁)そっかー!

(やついいちろう)いや、俺でもだから、何人かの、未来のやついの可能性を、やっぱり俺、むしってますね。

(曽我部恵一)(笑)

(やついいちろう)誰も電話番号を教えてない。

(今立進)だから『芸人、俺、やってんすよ!』って。

(やついいちろう)言っても、『ああ、あっす』。

(今立進)『あの、単独ライブ・・・ああ、そうだ。今度あるなー』。

(やついいちろう)『行かないです!』。

(片桐仁)『なあ、なあ。今度。どうやって連絡すればいい?』。

(やついいちろう)『行かないです!』。

(片桐仁)『やついさんですよね?』。

(やついいちろう)『興味ないっす!』。

(今立進)『やついさん、見てもらいたいなー!』。

(片桐仁)『大好きなんすよ、やついさん』。

(やついいちろう)『いやいや、君たちのを見るくらいだったら、他の見たいし』。

(片桐仁)『とか言ってー!』。

(やついいちろう)『売れたら、見ます。売れたら見ます。売れない時は見ません。さようなら。失礼します』。

(片桐仁)『あっ、うっ・・・あいつ、なんなんだよ!!』。

(一同)(笑)

(片桐仁)『あいつ、なんなんだよ!マジで!ぜったい見返してやろうぜ!ぶっ殺してやろうぜ!』。

(やついいちろう)『いや、見返せません。絶対に売れないんで!』。

(片桐仁)『まだいたのかよ!?』(笑)。

(今立進)『帰れよ!』。

(やついいちろう)『いやいやいや、そういうの、ダメです。ダメです。どうせ普通になるんで。今だけですよ。今だけ。ぜったいに上手く行きません。さようなら』。

(片桐仁)『1回、見に来てくださいよ!』。

(やついいちろう)『いまの絡みでわかります。つまらないです。さようなら』。

(曽我部恵一)(笑)

(今立・片桐)『なんだよ、あいつよー!?』。

(やついいちろう)俺、こんなことばっかりやってます。

(一同)(笑)

(やついいちろう)ぜんぜんダメですわ。

(今立進)いやー、たしかにね。

(やついいちろう)だから曽我部さんがあん時に、『じゃあ、なんか・・・』っていうことだったから、よかったんだよね。

(今立進)たしかにね。ということで、もう歴史もね、いろいろと聞けましたけども。そうなんですよ。

<書き起こしおわり>
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