浅草キッドの水道橋博士がTBSラジオ『エレ片のコント太郎』にゲスト出演。人気コーナー『カマし』の中で、ラーメンズの小林賢太郎さんのカマしっぷりが話題に上がりました。
(やついいちろう)ラーメンズも出てきましたけど。ラーメンズ、なんかカマしたことがあるんですよね?
(片桐仁)その博士さんと『完売劇場』っていう番組で1回ご一緒したことがありまして。もう12年ぐらい前なんじゃないかな?
(水道橋博士)まあ2001年ぐらいですね。
(片桐仁)それぐらいですか。その時に、『朝まで生テレビ』のセットをそのまま使って。芸人がお笑い討論会みたいなのをするんですよ。で、テーマが『テレビの笑いと舞台の笑い』みたいな話になってったんでしたっけ?その時に・・・
(今立進)博士がMCで?
(水道橋博士)僕が田原総一朗の役ですよ。
(やついいちろう)お二人じゃなくて博士が?
(水道橋博士)いや、玉袋もパネラーで。僕が一人で田原総一朗になって。で、仕切って。マキタスポーツもいましたよ。
(片桐仁)いましたいました。劇団ひとりもいて。
(水道橋博士)ホーム・チームとか。
(片桐仁)シャカもいたかな?
(水道橋博士)シャカはね、その時はいないんですよ。2回やってるんですよ。
(片桐仁)あ、そうなんですか。
(水道橋博士)そう。で、収録で、VHSかな?11の中で出て。で、しゃべらないんですよ。もう、まんべんなく振ってるんですけどね。
(今立進)まあ、討論ですからね。テレビだし。
(水道橋博士)小林くんがしゃべらない。小林くんは、もう表情を変えず、メガネをかけたまま。頬杖をついて、文豪みたいな形でじーっと見てる。
(やついいちろう)で、博士が『小林くん・・・』。
小林賢太郎がしゃべらない
(水道橋博士)『小林くん、しゃべってないから。ここでしゃべってよ』みたいな。って言ったら、しゃべりだして。それがカマしてるっていうことでしょ?
(やついいちろう)もうカマしてますけどね。その時点でね。
(今立進)文豪感のカマしはありますよね。
(やついいちろう)文豪カマし、入れてますよね。
(水道橋博士)伊達メガネはすでに・・・
(やついいちろう)だって先輩に対して頬杖も、まずカマしてますよね。
(水道橋博士)あと、焦点を合わせない。
(今立進)(笑)。一切見ないんですね。博士のことを。
(水道橋博士)芥川龍之介みたいな。
(やついいちろう)カマしてきますねー!
(片桐仁)あれもだからちゃんとしたボケとして、僕は言えばよかったんですね。
(水道橋博士)俺はそういう風に最初はとらえてたんだよ。全然参加しない。しかも目も合わせない。うん、これはやってんだなって思いながら。
(今立進)生テレビっていう、そういう真面目なセットがあるから。
(水道橋博士)そうそう。だけども、ラーメンズっていうのは腸捻転軍団の、天素(よしもと天然素材)で言えばナイナイだから。他の人たちはあんまり関係ないからっつって。またプロデューサーも横にいて、『いや、私も小林さんとだけは敬語なんですよ』とかって言ってるんですよ。で、特別扱いになってるんですよ。それで、『いやいやいや、テレビをどう考えるか?』みたいなところで聞いたら、『いやー、僕はね、やっぱ向いてないんだな・・・』みたいな感じなんですよ。
(今立進)(笑)
(やついいちろう)カマすなー!なんか、自問しているようなしゃべり方ですね。
(水道橋博士)『おっしゃってることもよく分かるんです。でも、僕はこうやってテレビ出て・・・テレビ出てバラエティーをやっても、向いてないんだよな』みたいな感じなんですよ。
(今立進)すごいですね。裸の大将みたいなしゃべり方じゃないんですね(笑)。
(水道橋博士)もっと思索的なね。
(やついいちろう)おにぎりを持ちながらじゃない?
(片桐仁)『おにぎり持ってんじゃねーよ!』って言えるもん。それなら。
(やついいちろう)ランニングでもないですね。
(今立進)ランニングじゃないんだ。違うんだ。
(水道橋博士)『さっきから、みんなを見ていると、その反射神経がうらやましいよ・・・』。
(片桐仁)よく覚えてますね!よくそんなの覚えてますね!怖い!
(やついいちろう)カマされた方は覚えてるんだよ!
(水道橋博士)それで、あとはまあ延々と、『僕も何度かテレビは出たことがありますけど・・・』
(今立進)これがテレビだって!
(水道橋博士)『いや、違うんだよ。毎回後悔してるんだよ、俺は』。『いや、分かる。いままで僕はね、君らより芸歴は長いから、ビシバシステムとかズビームとか、ものすごく人気があって動員数を誇り、ネタの素晴らしいお笑いもいたし。イッセー尾形さんなんかも出ないし。そういう形のゴールっていうか芸人像もあるから。それはそれでいいんだけど。10年その態度をやって通用するんだったら、逆にスゴいよ!』って言ったの。
(今立進)ほー。いいじゃないですか。
(水道橋博士)それでその10年たって、この間フジテレビ、朝の番組(ボクらの時代)。いとうせいこうさんと・・・
(片桐仁)バカリズムと鼎談してましたね。
(水道橋博士)『いや、僕11年ぶりのテレビなんです・・・』とか言うから、待てよ?と。ちょうど11年前なんですよ。
(一同)あー!
(水道橋博士)あれからこれだけ出てないんだ!と思って。いや、立派だよ。立派ですよね。
(今立進)続けたんですね。じゃあそれをね。
(やついいちろう)またあの丸いテーブルの、同じような形のところでね。
(水道橋博士)うん。よくしゃべってましたよ(笑)。
(やついいちろう)じゃあその態度、10年続けたってことですね。
(片桐仁)『小林賢太郎テレビ』ってやってますからね。コントやってますからね。
(水道橋博士)ああ、NHKか。はいはいはい。だからそれはそれで・・・カマされている気持ちもないんですよ。
(片桐仁)本当ですか?
(水道橋博士)ないよ。ないっていうか、朝ナマの全体のコントを作っているわけだから、そのコントの役割のひとつなんだっていう風に。
(やついいちろう)ちょっと引いた目でね。
(水道橋博士)そう。当時、あれですよ。しゃべってもないですよ。楽屋でもしゃべってもないし、そこだけだけど、ああそういうことをやってるんだなって感じでやってましたよ。
(今立進)ああー。片桐さんがね、ちょっとどうかな?ってね。
(片桐仁)いやー、もう嫌われてるんじゃないかな?ってすっごい思ってました。
(水道橋博士)ああそう?
(やついいちろう)片桐さんは本当、そういう・・・気にしてましたもんね。あの当時ね。
(片桐仁)爆笑さんの『笑いがいちばん』の中でも、中のコーナーのトークなのに一言もしゃべらなかったの。で、俺はなにかつっこめるつもりでいたんだけど、ボケに乗らなきゃいけないのかな?ってことを・・・どうしたらいいんだろう?っていうね。立ち回れなかったなー。
(水道橋博士)サンプラザ中野さんに聞いた話って。この話、知ってます?
(今立進)あ、知らないです。
(水道橋博士)サンプラザ中野さんがTBSで『今夜は熱帯夜』っていう・・・この話、有名なんですか?
(片桐仁)ええと、ちょうどラーメンズ組む前の話ですね。学生時代。
(水道橋博士)『今夜は熱帯夜』っていうラジオをやってて。コーナーで、ヌードモデルをデッサンするっていうコーナーになったんですって。それで、1対1でヌードモデルをデッサンするのは恥ずかしいからって言って。リスナーを募集したんですって。そしたら美大の子がいて、この子でいいやっつって、その子と3人でやって。
(今立進)ヌードデッサンして。
(水道橋博士)そうそうそう。あ、もう一人いたのか?それはサンプラザさんから聞いたんでよくわからないんだけど。それで、ラーメンズと会った時に『はじめまして』って言った時、『いや、はじめてじゃないです。僕はラジオ聞いてましたから。あの時のデッサンをしたのは僕です』って、小林くんが言ったっていう。
(今立進)あ、そうなんですか。知らなかったな。
(水道橋博士)知らないでしょ?
(片桐仁)だから18ぐらいのころですね。多摩美に入ったばかりのころ。
(水道橋博士)そうそうそう。
(今立進)リスナーだったんだ。
(水道橋博士)もう、カマしてるんですよ!全然出たがりじゃん!っていう。
(今立進)(笑)。たしかにね。
(片桐仁)元々はそっちでしたからね。
小林賢太郎のカラオケ
(やついいちろう)だって僕、最初にカラオケに行った時に。大学ぐらいの時に。最初にカラオケ行って、あいつああいう雰囲気じゃないですか。だからなんかかっこいい感じなのかな?と思ったら、いきなりaccessを完全に振り付きで踊ってましたからね。
(片桐仁)完コピものまねで歌ってましたからね。
(今立進)たしかにね。うまいんだよね。またね。
(片桐仁)ものまねメドレーしてたからね。
(やついいちろう)ああ、なんだ。こういう人なんだと思って。
(水道橋博士)なんでものまね王座とか出ないんですかね?
(片桐仁)もうお祭り男でしたよ。学生の時。
(今立進)ものまね王座(笑)。
(やついいちろう)access、似てたよ!
(今立進)なんかB’zとかもね。
(水道橋博士)歌がうまい王とか出ればいいじゃないですか。
(やついいちろう)いいよ!岡村ちゃんの歌とか、上手いんですよ。
(水道橋博士)本当!?
(片桐仁)めちゃめちゃ上手いです。岡村靖幸さんだけしか歌わない日とか、ありましたからね。
(一同)(笑)
(今立進)カマしてんなー!
(水道橋博士)それは大カマしですよね。
(やついいちろう)賢太郎はもう、カマし人生だよね。
(片桐仁)まあ、天然だからね。
(今立進)そうだよね。結局ね、だからそこがスゴいってことだよ。
<書き起こしおわり>