博多大吉 第13回IPPONグランプリ優勝の2つの勝因を語る

博多大吉 第13回IPPONグランプリ優勝の2つの勝因を語る たまむすび

博多大吉さんがTBSラジオ『たまむすび』で、優勝した第13回IPPONグランプリの裏話を披露。優勝できた2つの勝因について話していました。

しびれまくったIPPONグランプリ優勝

(赤江珠緒)大吉先生は週末、優勝されまして。おめでとうございます。

(博多大吉)ありがとうございます。IPPONグランプリ。

(赤江珠緒)IPPONグランプリ。ねえ。あれは大変なお仕事ですね。

(博多大吉)いやー、しびれましたね。しびれ上がりましたね。

(赤江珠緒)芸人さんたちが集って。お笑いの猛者たちが。大喜利に挑戦すると。

(博多大吉)オンエアーの10日ぐらい前に収録があって。まあ、もちろん結果は知っていたんで。ずっとまあ、黙っていたんですけど。やっぱり、なんでしょうね?見られたくないなっていうのがいちばんきましたね。

(赤江珠緒)そうですか。

(博多大吉)やっぱり漫才と違って大喜利はね、ほら。いろんな解釈があるし。人それぞれの好みですから。漫才以上に。『ああ、僕なんかがチャンピオンでいいのかな?』っていうのがあって。うーん・・・なるべくなら・・・

(赤江珠緒)(笑)。もうチャンピオンになったんだから、いいじゃないですか!それは。

(博多大吉)でもなんかね、これはまだ、あんまり発表したくないなって思いながら(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。なにをおっしゃってるんですか?いいじゃないですか。

(博多大吉)オンエアーされる日は僕、家に帰れなかったですもん。怖くて。もう、うん。なんかもう、はい。

(赤江珠緒)いや、でも先生もね、いろんなお仕事をされている中で、なんかあれは緊張感がみなさんすごいっておっしゃいますけど。見ている方も、気持ち悪くなりそうなぐらい緊張感がありますね。

(博多大吉)あの、自覚はね、そこまでなかったんですよ。もちろんね、松本人志さんの前で大喜利をするっていうことが、これがどれだけのことなのか?っていうのは、これは同世代のお笑い好きならわかってくれると思うんですけど。その上、板尾さんっていうね、松本さんが認める方がいらっしゃる中で。そしてジュニアさんもいて、バカリズムがいて、みんないて・・・っていう中で。っていう緊張はありましたけど。

(赤江珠緒)ええ。

(博多大吉)まさか、テレビの新聞のラテ欄に書かれるほど、僕緊張しているとは思わなかったんですよ。

(赤江珠緒)ラテ欄に描かれていたんですか?

(博多大吉)書いてあったんですよ。IPPONグランプリの時。『バカリズムが客を震わせる。博多大吉の手は震える』って書いてあって。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)えっ?と思って。

(赤江珠緒)あ、そうだったんですか?(笑)。

(博多大吉)僕、こんな手、震えてたかな?と思って。

(赤江珠緒)あ、へー!

(博多大吉)緊張はしてたんですけど。まあでもオンエアー、僕は正直見てないんですよ。バーッとしか。もう怖くて見てない。

(赤江珠緒)まだ自分ではね。

(博多大吉)ですけど、いろんな人から『小刻みに震えてたね』っていうから。うん。『いやー、お酒が切れてたのかな?』とか、笑顔で返しますけど。やっぱりいま、振り返得ると、もう恐ろしいことをしてしまったなっていうのは、うん。

(赤江珠緒)いやー、怖いですね。あの仕事はね。

(博多大吉)怖いですよ。怖い。怖かった。

(赤江珠緒)いや、あのたまむすびの方にもですね、たくさんなぜか、IPPONグランプリの優勝に関してメールをいただいておりまして。

(博多大吉)ありがとうございます。

(赤江珠緒)本当にたくさん、いただきまして。ありがとうございます。(メールを読む)『大吉先生、IPPONグランプリ優勝おめでとうございます。珠ちゃん、綿棒で耳をかき、リンパを流し、カレーを食い、ウルトラマンとプロレスが好きな氷のハートを持つあの人はやっぱりすごい人なんだよ』と(笑)。

(博多大吉)どんだけディスるんですか?『すごい』だけでは取り返せないぐらいのディスり方ですけど(笑)。

(赤江珠緒)たしかに、たしかに(笑)。普段のこのね、日常のたまむすびでのね、実家感のお仕事とは対極にあるお仕事ですから。

(博多大吉)対極でしたね、でもね(笑)。本当に。

(赤江珠緒)このリラックス感とは。はい。

(博多大吉)いやー、本当ですよ。うん。いやでも本当、IPPONグランプリでね、本当僕、全ての運を使っちゃったと思うんで。こっからの人生、いいことないと思うよ。

(赤江珠緒)そうですか。えっ、でもあれって思いつかなくなったり、脳がキュッて止まったりしたら、もう終わりでしょ?

(博多大吉)終わりだと思います。芸人人生が終わると思うんですよ。

(赤江珠緒)止まる瞬間って人間ってあるじゃないですか。

(博多大吉)結局大喜利って、いちばん難しいなと僕が個人的に思うのは、誰かが先に言われるんですよ。その、同じ回答じゃなくても、同じ角度のボケを先に言われたら、それをまた書き直して、もう1回違うことを。ねえ。でもあれ、早押しだから、なんて言うの?ボタンがつかなくて、また誰かに先に言われたら、また言われた!っていう。

(赤江珠緒)あ、それでみなさん、一生懸命バーッて書いてらっしゃるんですか?

(博多大吉)そうなんですよ。だからあれ、答えが面白くなかったじゃなくて、たぶんみんなカブるんですよ。やっぱ。5人もいれば。

(赤江珠緒)ああー!なるほど。

(博多大吉)だからそれのせめぎ合いになるんで。

(赤江珠緒)あのボタンの早押しはやっぱりすごく早く押さないとつかないんですか?

(博多大吉)はい。つかないです。あれは。でも、まあ番組の裏話もね、みなさん聞きたい方も多いと思うんで言わせてもらいますけど。僕ね、勝因は2つあって。

(赤江珠緒)ええ。

(博多大吉)1つ目はブロックがBだったんですね。で、先に審査側に回ったんで、逆に言うとAブロックの戦いを見ていて、どのタイミングで押せばボタンがつきやすいかっていうのがなんとなくわかりだしたんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

(博多大吉)なんか、人が答える、IPPONになるかどうか、パネルがバンバンバン!ってなる。で、IPPONになったら『IPPON!』ってなって、お客さんが拍手でワーッ!ってなって。『じゃあ次に参りましょう』の、なんて言うんでしょう?

(赤江珠緒)やっぱり機械が作動するまでの。ああー!

(博多大吉)そう。機械がリセットされるタイミングが、だいたいわかったんですよ。

(赤江珠緒)さすが、ゲームを普段やっていただけありますね!(笑)。

(博多大吉)こういうとこ(笑)。こういうとこですよ。

(赤江珠緒)こういうところに活きてくるんですね。

(博多大吉)それでタイミングがわかったんですね。で、わかった状態でBブロックの僕、席に座ったんですけど。Aブロックで僕と同じ席に座っていたのがバカリズムなんですよ。で、バカリズムくんってほら、結構ボタンを上手なイメージあるでしょ?

(赤江珠緒)はい。

(博多大吉)で、実際にみんなのボタン、まあ隣の若林くんのボタンとかを見たんですけど。若林くんのボタンなんか、もうめり込んでるんですよ。回答席に置いてあるボタン。

(赤江珠緒)もう力入って押しちゃってるから。

(博多大吉)みんな押しすぎていて。めり込んでるんですけど。バカリズムくんが押していたボタンはちょっと押しやすいようにね、斜めになってるんですよ。

(赤江珠緒)はー!

(博多大吉)なんか、たぶん力の加減で。だから、ここを押せば結構つくのかな?みたいな感覚が僕、わかったんですよ。バカリズムくんのおかげで。だから、答えを書いて、『これ、先に人に言われたくないな』って時は、あのタイミングで押したらついていたなっていうのがわかるから、そのタイミングだけ狙って連射すれば・・・

(赤江珠緒)ああ、そこまで考えなきゃいけないんだ。

(博多大吉)タイミングがわからないまま、ずーっと連射してる人ってどうしても疲れちゃうから。なんて言うの?

(赤江珠緒)ここぞという時に。

(博多大吉)そう。ここぞと言う時に。たぶん板尾さんとか、そうだと思うんですよ。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)板尾さん、もう完全に疲れが・・・

(赤江珠緒)そうですね。ちょっとゲーム世代じゃないんでね。板尾さんとかはね(笑)。

(博多大吉)これがまず、1つの大きな僕の勝利ポイントと、あともう1つは、誰よりも僕、グルメリポートをやってたっていう。

(赤江珠緒)ああー!

(博多大吉)お題で出た、『彦摩呂さんが火葬場で何と言ったでしょう?』みたいな。そんなお題があって。みんなやっぱり彦摩呂さんイコール『○○の宝石箱や』みたいな。そのイメージが強かったと思うんですけど。やっぱ僕が出演メンバーの中でいちばんグルメリポート行ってるんで。

(赤江珠緒)伊達に、ぶらりいい旅もしてないと(笑)。

(博多大吉)そうなんですよ。

(赤江珠緒)ここも活きてくるわけですね!

(博多大吉)そう。厳選いい宿、伊達に行ってないんだ!っていう(笑)。

(赤江珠緒)ごめんなさい(笑)。厳選いい宿でした。

(博多大吉)とか。だからそれがラッキーやったですね。考えたら。

(赤江珠緒)なるほど。まあ、いろんな要因がね、あるんですね。

(博多大吉)あと、もう1個裏話を言うと、AブロックとBブロックが終わった後に、松本さんが視聴者の方の解答とご自身の解答を発表して。で、その後、決勝なんですよ。収録順は。オンエアー上はね、Aブロックが終わったら視聴者の解答やったですけど。収録上はそうだったんで、これ、なにが言いたいか?っていうと、第一問目の『白ねずみオペンペン』っていうワードを僕、いちばん最後に使って、まあ決まったんですけど。

(赤江珠緒)ああ、そうでした。

(博多大吉)普通にテレビを見ている人ならもう忘れているかもしれないですけど。現場の人たちは、AブロックやってBブロックやって、決勝の前にもう1回、オペンペンを聞いてるんですよ。

(赤江珠緒)ああー!

(博多大吉)で、面白い答えを聞いてるんで。オペンペンが残ってたんですね。

(赤江珠緒)あ、そういうことも効果として、後々響いてくるんですね。

(博多大吉)うん。ただこれは大喜利としては非常に禁じ手であるので。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)お題を超えて答えるっていうのは、非常にこれ、ポイントは取れないとされてきたものなんで。歴史上。だから優勝した瞬間、僕、あんな顔になっちゃうんですけど。

(赤江珠緒)あ、そうだったんですか。

(博多大吉)『えっ?これってマジっすか?大丈夫ですか?』っていうのがあったんで。まあでもね、やっぱりそういう称号をいただ来ましたし、トロフィーもいま、家に飾ってるんですけど。

(赤江珠緒)あのトロフィーっていうのはなんかね、聞いたところプラスチックじゃないと。

(博多大吉)あ、重い。あれ。石みたいなやつ。なんて言うの?クリスタルなのかな?ずっしり重いです。

(赤江珠緒)みんなあれ、『プラスチックだろ?』って(笑)。

(博多大吉)いやいやいや、本当に、賞の重み以上に重いですよ。うん。本当、鈍器です。あれ(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(博多大吉)人を殺める事ができるぐらいのトロフィー。不動産屋の灰皿をイメージしてください。

(赤江珠緒)(笑)。あ、重みありますね。

(博多大吉)でもね、IPPONグランプリとれたんでね、まあ知名度が上がったというか。視聴率も良かったんでね。まあ、よかったなと思うんですけど。

(赤江珠緒)よかったよかったですよ。

<書き起こしおわり>

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