ニューヨーク在住の漫画家、ミサコ・ロックスさんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。ニューヨークでいま人気のある日本の漫画について話していました。
(赤江珠緒)あと、漫画で言うと、やっぱり『ドラゴンボール』が人気?
(ミサコ・ロックス)ドラゴンボール人気ですね。あれはもう、伝説的に人気ですね。どの世代にも。男女とも。
(ピエール瀧)ああ、やっぱり。すごいと。
(ミサコ・ロックス)すごいです。やっぱりあれを超えるものってなかなかないと思いますね。
(ピエール瀧)たとえばね、日本だったらドラゴンボールに匹敵する人気っていったら、『ONE PIECE』とか。
(ミサコ・ロックス)ワンピース。そうですね。
(ピエール瀧)ワンピースってどうなんです?
(ミサコ・ロックス)人気ありますけど、それだったら『NARUTO』の方が人気あるかもしれないですね。
(ピエール瀧)あ、忍者寄りの方が。そうか。海賊はもうパイレーツ・オブ・カビリアンとかああいうのもあるから。
(ミサコ・ロックス)死神、忍者。
(赤江珠緒)ああ、オリエンタルですもんね!
(ピエール瀧)そのへんかー。
(ミサコ・ロックス)そのへんが好きですね。
(赤江珠緒)えっ?少女漫画とかは行ってないんですか?
(ミサコ・ロックス)まあ、人気あるんですけど。やっぱりちょっとキュンキュンするだけだとアメリカ人って、それだけじゃ物足りないんですよね。
(赤江珠緒)あ、さっきの恋愛事情の話を聞くと、日本の少女漫画のあれは、壁ドンとか何?って感じ?
(ミサコ・ロックス)壁ドンねー。中学生、普通にやってるしねー。ロッカーの前で。
(赤江珠緒)あー!そっか。
(ピエール瀧)向こうはそうでしょう。やっぱ。
(ミサコ・ロックス)普通にキス、そこでもうやってますから。
(赤江珠緒)そうか。
(ピエール瀧)壁ドンして、足が数字の『4』みたいになっている瞬間とか。
(ミサコ・ロックス)そうですね。ありますからね。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)普通にね。
(ミサコ・ロックス)普通に。で、女の子、腰にいってますから。
(ピエール瀧)そうね。それこそ、ドラゴンボールのTシャツ着ながらやってるでしょ?ドーン!って。やってるやってる。
(赤江珠緒)ああ、じゃあちょっと合わないかもしれないですね。
(ミサコ・ロックス)そうなんです。物足りないって。
(赤江珠緒)うん。あ、『花より男子』はちょっと流行ってる?
(ミサコ・ロックス)はい。あれはコメディータッチで。それはそれで成立するんですよね。あと、ゲイの子とか大好きですし。イケメンがいっぱい出てくるから。
(赤江・瀧)ああー!
(ミサコ・ロックス)はい。『この子、かっこいいー♪』みたいな。
(赤江珠緒)あ、そうなんですか。絵は受け入れられてもらえたりするんですね。
(ミサコ・ロックス)そうですね。
(ピエール瀧)そのへんってもうさ、オーソドックスっていうか。まあまあ、日本人にしてみたら、やっぱそこ行くかってなるじゃないですか。最近の漫画でちょっと来だしているのは?
(ミサコ・ロックス)来だしているのは、『進撃の巨人』が。あれ、男子に人気ですね。
(ピエール瀧)ああ、男子ね。
(ミサコ・ロックス)あれはだって主人公が日本人ではないし。で、もうSFファンタジー、アドベンチャー、いっぱい入ってるじゃないですか。あれってアメリカ人のツボをかなり掴んでますよね。
(赤江珠緒)そうか。どこの国なんだ?みたいなね。
(ピエール瀧)剣で対応ってことでしょ。銃火器じゃねーんだっていうね。
(ミサコ・ロックス)そうなんですよ。あれ、人気ですね。
(ピエール瀧)ミサコさんはそのへん、取り入れないんですか?
(ミサコ・ロックス)私はですね、あれ行っちゃうと2番煎じかな?って。私は私ので勝負したいっていうのがあるんで。
(ピエール瀧)小さい方を攻めるっていう。
(ミサコ・ロックス)そうですね。ニッチなニッチなところに。
(赤江珠緒)巨人じゃなくて。でもやっぱりそのオリジナルみたいなのをすごく大事にされていてね。
(ミサコ・ロックス)私はやっぱりそこが武器なので。
<書き起こしおわり>