みうらじゅん ゆるキャラより気になる存在『ゆる人』を語る

みうらじゅん ゆるキャラより気になる存在『ゆる人』を語る 荒川強啓デイ・キャッチ!

みうらじゅんさんがTBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』に出演し、最新のゆるキャラ事情や、ゆるキャラよりも気になる存在、『ゆる人』について語っていました。

(荒川強啓)それでは、みうらじゅんさんがこの時間にクリップしたニュースをお伝えします。

(片桐千晶)『ゆるキャラ』の名付け親でもあるみうらじゅんさんですが、最近気になっているのは、ゆるキャラではなく、『ゆる人(ゆるびと)』。ゆるキャラあるところにかならず、ゆる人あり。ゆる人とは一体、何者?

(荒川強啓)そう。ゆる人って、何なんですか?

(みうらじゅん)あの、付き添い人の人、いるじゃないですか。ゆるキャラって1人では当然稼働できないわけで。連れて帰ってもらったり、バンに乗せてもらったりするわけで。かならず、自分もゆるキャラの番組をやっているんですけども。CSで。そこにやっぱり、ハッピを着たね、恐ろしくハッピが似合わない、なんか課長クラスの人がね。

(山田五郎)市役所とかのね。

(みうらじゅん)課長クラスの人が、思いっきりなんか、爆笑なハッピを来て横におられるんですけど。その人の方が、やっぱりゆるキャラよりもゆるいんですよ。いまや。

(荒川・片桐)(笑)

(みうらじゅん)ほんで、その人が一生懸命、なんか、そのゆるキャラとちょっと喋ってみたり。『うん?どうなの?○○くんはどうなの?うんうん、そうなんだ!』とか。

(片桐千晶)言ってますね!

(みうらじゅん)ゆるい演技、出るんですよ。もうね、寒いです。本当に。本当に寒い
のが続出してますんで。

(山田五郎)通訳とかいう肩書でね。

(みうらじゅん)通訳ね。大概。で、『このキャラクターは何をテーマに?』『いや、妖精です』とか。もうね、課長クラスが決して言わないようなことをね、言うんですよ。そういう人。それはちょっとね、面白くて。ええ。いまはもう、ゆる人の方に注目が今後集まっていくだろうと。

(荒川強啓)ゆる人。あの、ゆるキャラと言えば、ひこにゃん。この13日で9才になるんです。

(みうらじゅん)ということは、8年目くらいに問題がいろいろあったっていうことですよね。いろいろ、騒動がありましたからね。ひこにゃん、あったじゃないですか。

(片桐千晶)ひこにゃん、なんか問題ありました?

(山田五郎)最初じゃん。だって、あれ。

(みうらじゅん)そうだよ。いちばん最初にちょっとゴチャゴチャ、モメたじゃないですか。権利関係で。

(荒川強啓)ああ、ああ。

(みうらじゅん)ゆるキャラって結局、モメて。ああいう、モメる。せんとくんも。ちょっと出だしはそうだったじゃないですか。

(山田五郎)モメるきっかけはひこにゃんだったもんね。

(みうらじゅん)で、モメるきっかけがあって、モメることを新聞とかマスコミに載せなきゃなんないもんで、あの人たちは『どう書いたらいいのか?』っていって。マスコミの方が『ゆるキャラ』っていう言葉を使っていただき、普及したんですよ。

(山田五郎)ああー、じゃあ、ひこにゃんのおかげだ。

(みうらじゅん)そうですね。まあ、普及したのはね。

(山田五郎)ひこにゃんからわかれた、『ひこねのよいにゃんこ』っていうのもいたよね。

(みうらじゅん)ああ、そうそうそう。

(山田五郎)そこでモメたんだよね。

(みうらじゅん)書いた人とね、権利者がね。

(荒川強啓)それから一方でですね、大阪府では増えすぎたキャラクターをリストラするという。

(みうらじゅん)それを1年前に聞いた話ですよね。

(荒川強啓)ですよね。

(片桐千晶)乱立しているっていう話をね、1年前に。

(荒川強啓)31から9に削減するって。これはどういう・・・?

(みうらじゅん)あの、ええと、着ぐるみタイプとバルーンタイプっていうのがいま、あるんですよ。で、着ぐるみタイプは当然雨に弱くて。雨天、ダメなんですよ。濡れたらもう、クリーニング屋さんに出さなきゃなんないんです。

(荒川強啓)吸っちゃうんですね。

(みうらじゅん)そのクリーニング屋さんが、いま、もうゆるキャラブームで予約待ちなんですよ。

(山田五郎)特殊なクリーニング屋さんじゃないと、ダメ?やっぱり、デカい?

(みうらじゅん)ぬいぐるみ専門とかあって。で、その点、バルーンタイプは当然濡れても風船ですから。拭けばいいだけで。あとは、空気を抜けば縮むんですよ。で、持ち運びもすごい便利で。おすすめしますよ。そっちの方を。

(片桐千晶)(笑)

(山田五郎)あ、バルーンタイプが来てるの?

(みうらじゅん)来てるっていうかね、1個だけ欠点があって。バルーンタイプは中に空気を入れているもんで。隣に座ると、スーッ!っていう音がね。

(片桐千晶)抜けてるんですか?

(山田五郎)違う。ずーっと空気を入れてるから。

(みうらじゅん)入れているから。スーッ!スーッ!って。うるさいな!みたいな。

(山田五郎)ポンプみたいなのがあってね。

(荒川強啓)そんなに大きな音なんですか?

(みうらじゅん)ええ。ここにもし、ゲストに来られたら、うるさくてダメですよ。拾えません。

(荒川・片桐)(笑)

(片桐千晶)で、もちろん動かないし、アクションとかもしない?

(山田五郎)動くよ。

(みうらじゅん)動きやすいです。

(山田五郎)人、入ってるのよ。人。

(みうらじゅん)バルーンの中に入っています。ガワがバルーンなんです。で、空気を入れて、ふくらませて、中に入って動いてるんです。

(片桐千晶)中に入って?

(山田五郎)だけど呼吸できないといけないから、ある程度通気性があるから、常にポンプで空気を送り込んでいる。

(みうらじゅん)それがバルーンタイプです。

(片桐千晶)そういうことですか!へー!

(山田五郎)小型の性能のいいポンプが開発された結果ですね。

(みうらじゅん)そうです。それだったらもう、新幹線の網棚ぐらいにポン!と乗るわけですよ。

(片桐千晶)コンパクトですねー。

(みうらじゅん)ええ。と、なると、連れて行く人も、いろいろ考えるでしょう。そうなってきたら。

(山田五郎)ゆる人も。

(みうらじゅん)ええ。ゆる人はゆる人で、中に入っている人、誰でもいいわけですから。基本。その、ふなっしーでない限り。

(片桐千晶)しゃべらなければ。

(みうらじゅん)しゃべらない。個性がなかったら、誰でもいいってことになると、当然1人浮くわけですから、姉ちゃんでも連れて行こうかな?っていう人が出ると僕は踏んでますね。

(山田五郎)なるほどねー!

(片桐千晶)邪な。

(みうらじゅん)邪な、中に姉ちゃんを入れたゆる人が、今後出ると。もう、出てると思う。

(山田五郎)もう出てるね。

(片桐千晶)(笑)

(荒川強啓)なにを考えているんだ(笑)。

(みうらじゅん)だって、ゆるいんだもん。もともと、ゆるい世界だったから。そんなゆるいことをだって、考えますよ。すぐに考えますよ。

(荒川・片桐)ああー。

(荒川強啓)でも、それを聞いているゆるいと言われている人は、どういう思いでいま、聞いてるかしら?

(片桐千晶)ゆる人たちは(笑)。

(みうらじゅん)ドキッ!としてるかもしれませんよ。ヤバい!と。

(山田五郎)あ、さっき、もずやんのゆる人なんて、新入職員が命名されていたよ。

(みうらじゅん)ああ、そう。もずやんももともと、モッピーっていうキャラクターでね。なぜ、『やん』がついたのかな?

(山田五郎)いや、なんかね、これもね、被ったんだよ。なんかと。

(みうらじゅん)ああー、いたんだ。

(山田五郎)いたんだよ。それで、もずやんになったの。

(片桐千晶)大阪のもずやん。

(荒川強啓)いやー、しかし、ゆる人ね。ゆる人と言われている人。そのゆる人のご家庭だったり・・・

(片桐千晶)(笑)

(みうらじゅん)『ゆる人、来たりて』ですからね。

(山田五郎)ゆる人、来たりて(笑)。

(みうらじゅん)『ゆーるびとー♪』ですからね。

(荒川強啓)ねえ(笑)。もう、どんな複雑な思いで聞いててくださっているのか(笑)。

(みうらじゅん)まあちょっと、家族も心配した方がいいと思いますよ。

(山田五郎)気をつけた方がいいと思いますよ。

<書き起こしおわり>

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