石野卓球さんが2013年2月21日にTBSラジオ『たまむすび』に出演した際の模様です。赤江珠緒さんがインタビュー形式で、電気グルーヴ20周年で作られた年表の真偽について確認していきました。
(赤江珠緒)ということで今日のゲストは石野卓球さんでございます。こんにちは。
(石野卓球)こんにちは。よろしくお願いします。
(赤江珠緒)お久しぶりでございます。
(石野卓球)ご無沙汰しています。
(ピエール瀧)電気グルーヴです。
(赤江珠緒)電気グルーヴの石野卓球さん。もちろん、お二人揃いました。ちょっともう、いまさっき来てたメールなんですけども。静岡で自慢できるところっていう。卓球さん。
(石野卓球)静岡で自慢できるところ?気候がいいとかじゃないですか?
(赤江・瀧)(笑)
(ピエール瀧)ね。元からあるものしか言わないでしょ。だから。
(石野卓球)ああ、そう。だよね。いまキョトーンとしてた。
(ピエール瀧)俺は富士山って言って(笑)。
(石野卓球)だって富士山は山梨県のもんだもん。あれは。
(赤江・瀧)(爆笑)
(赤江珠緒)そうなの!?静岡県?
(ピエール瀧)もう完全に。
(赤江珠緒)ああ、そうですか。気候がいい。温暖であると。
(石野卓球)それぐらいじゃない?あと、東京から近い(笑)。
(赤江珠緒)東京の人に自慢できることをね、探していたんですけどね。いいです、いいです。卓球さん、ありがとうございます。あの、卓球さん。ラジオ、たまむすびも時々聞いてくださっていると。スペシャルウィークの時にメールも送ってくださいましたもんね。
(石野卓球)そうそうそう。あの、居ても立ってもいられなくてね。ノベルティ欲しさに。
(赤江・瀧)(笑)
(赤江珠緒)ありがとうございます。あれ、あの時もたしかスペシャルウィークで。みんなでコマーシャルソングを歌っている時に、学生服のね。
(石野卓球)やまだ。
(赤江珠緒)やまだでしたか。
(石野卓球)僕ね、高校時代、バンドでコピーしてました。ステージで。
(ピエール瀧)うん、やってました。
(赤江珠緒)あ、そうですか。それを歌え!みたいな感じのメールをね、頂戴しました。
(石野卓球)でももうすでに歌ってたんでしょ?ちゃっかり。
(ピエール瀧)そう。ちゃっかりかどうか知らないけど(笑)。もう前の時にね、歌ってましたけど。
(石野卓球)デカい顔で。三頭身。
(ピエール瀧)三頭身ですね。はい。
(赤江珠緒)いや、でも聞いてくださっているということですが。瀧さんと私、赤江の関係性というのは、こんな感じでいいんでしょうか?
(石野卓球)いいんじゃないですか?メインパーソナリティーとアシスタントでしょ?
(赤江・瀧)(笑)
(赤江珠緒)あれーっ!?
(石野卓球)瀧がメインで、赤江さんがアシスタントでしょ?
(赤江珠緒)あれーっ!?(笑)。この10ヶ月ですっかり。
(ピエール瀧)なるほど。なるほど。
(石野卓球)なんかね、瀧が活き活きしててムカつく(笑)。
(ピエール瀧)お前、そういうのムカつくんだよな。なんか。どうにかしてヘコませたいって。
(赤江珠緒)そうなんですか。へー。
(石野卓球)そうそうそう。
(赤江珠緒)でも、瀧さんの取り扱いに関しては卓球さんはね。それはもうよくご存知という。
(石野卓球)むしろその逆だと思うんですけどね。俺の取り扱いを瀧の方が知っている。
(ピエール瀧)基本、危険物なんで(笑)。
(石野卓球)免許いるんです。
(ピエール瀧)そうなんですよ(笑)。
(赤江珠緒)いや、そうだなと思いました。卓球さんのことをね、今日インタビューさせてもらおうと思って。調べれば調べるほど、なんかもう怪しい洞窟に入っていくみたいな。もうだから・・・
(石野卓球)ミステリアス。
(赤江珠緒)ミステリアスですよね。
(石野卓球)今日も『?』マークのTシャツで。
(赤江珠緒)違う(笑)。違うじゃないですか!
(石野卓球)『What did you say?』って書いてある(笑)。なーんですかー!?
(赤江珠緒)書いてないから(笑)。
(ピエール瀧)ナンデスカマン。出ました。ありがとうございます。ねえ。
電気グルーヴの年表は嘘が2割
(赤江珠緒)お二人が初めて出会ったのは、高校生の時。
(ピエール瀧)まあ、うっすら始まってますけど、今日は赤江さんが卓球くんにインタビューっていう。
(石野卓球)はいはい。聞きます。
(赤江珠緒)高校生の時で。で、もう野球少年だった瀧さん。でしょ?高校球児。で、テクノにもハマってらっしゃった音楽少年だった卓球さん。意外とこれ、接点として結びつかないようなお二人なのに、結びついたんですね。
(石野卓球)学校も違いますしね。で、まあ共通の友達がいて、彼が野球もやっていて音楽も聞いているってやつがいたんで。僕の幼なじみで。で、そいつが『瀧っていうね、調子に乗ったやつがいる。そいつのさ、ギャグが超つまんねーんだよね』っつって。で、そんなことを言われているのも知らずにこいつ、ノコノコと現れて。で、『お前、相当面白いらしいじゃん』っつってやったのがあれだろ?般若のモノマネ。
(赤江珠緒)あ、般若ね。聞きました。それですっかり入り浸っちゃったっていう。
(ピエール瀧)そういうことですね。
(石野卓球)そこで『お前は特訓が必要だ』ってことになって。
(赤江珠緒)でも瀧さんは卓球さんから見ると、やっぱり高校球児ってあんまりテクノの方、走らないっていうか。なんかこう、そんなイメージ・・・
(ピエール瀧)まあ、元々YMOとかクラフトワークは聞いてたんですけど。だからそれ以外のことが、そっから先は進めなかったの。情報がなくて。で、卓球くんの家に行ったら、まあそういうレコードが山ほどありますし。まああと、この家にいた連中が、各学校の学校に馴染めない、あぶれたやつらで。しかも、そんな悪くないっていう。ヤンキーになるわけでもなく、あぶれた連中が上手いこと集まっているような家だったんですよ。なんで、そこに行くと面白い連中も基本いっぱいいますし。なんだろうな?人をハメたりとかして遊んでいるのを見て、『ここはなんだろう?このサティアンは?』と。
(卓球・赤江)(笑)
(赤江珠緒)えっ、そこから何年ですか?いま。
(石野卓球)そこから・・・その時、16才とかだから、もう30年?30年近くたちますね。
(赤江珠緒)その出会いはいまね、お互い出会ったことについては、卓球さんはどう思われてるんですか?瀧さんに。
(石野卓球)まあでも後にこんな長く続くとも思ってなかったんで。まあある意味、エポックメイキング的な。ある種のモーメントだよね。
(ピエール瀧)モーメントはそうですね。でもね。
(赤江珠緒)人生の中において、欠かせない人になってますもんね。お互いね。
(ピエール瀧)まあ、そういうことになってますね。
(石野卓球)お互いのカミさんより付き合い長いですからね。
(ピエール瀧)いや、本当そうですよ。
(赤江珠緒)そうですよね。で、お二人の歴史っていうのをね、この電気グルーヴの20週年の時に出されたアルバムなんかも拝見していろいろ見てたんですけども。卓球さん、かなりのファンタジー、嘘が盛り込まれてますよね。これね。
(石野卓球)その年表自体が嘘が多いです。
(赤江珠緒)これ、そうですよね。これ、何割がた、本当だと思って読み込めば?
(石野卓球)8割ぐらいは本当だよな?
(ピエール瀧)本当です。
(石野卓球)っていうか、2割嘘なんだっていう(笑)。
(赤江珠緒)嘘、嘘!逆でしょ?8割がた嘘でしょ?
(ピエール瀧)結構ほとんど本当です。
(石野卓球)いや、真実があまりにも酷いんで、たまに嘘を混ぜないと。『嘘です』って言っておかないと・・・
(赤江珠緒)じゃあちょっといくつかね、これは本当か嘘かだけ答えていただいていいですか?じゃあ『最初の頃の電気グルーヴを結成した時に初ライブで加減がわからない。歌詞うる覚えのため1曲目からとにかく叫びまくり、前半だけで体力を使い切る』。
(石野卓球)あ、そうです。
(赤江珠緒)これは丸。本当。
(石野卓球)で、メンバーがね、4人いたんだけど。そのうち1人が辞めちゃって。もう1人が交通事故にあって。結局2人。
(ピエール瀧)2人と・・・
(石野卓球)もう1人。3人か。5人いたんだよね。最初は。でも初ライブは3人しかいなかった。すでに。
(赤江珠緒)(笑)。初ライブなのに?揃ってなかったんですか?
(石野卓球)揃ってなかったし、あと歌詞も覚えてなかったから。
(赤江珠緒)なんで?(笑)。初ライブだから、やろう!っていう気で・・・
(石野卓球)やる気はあったんだけど、空回りしてたんだよね(笑)。
(ピエール瀧)その前はインディーバンドやってたんですけど。それが新しいバンドになって、そのバンドではじめてのライブだったんで。どのぐらいの加減でやるとかもぜんぜんわかんなかったんで。最初からフルスロットルで入っちゃって(笑)。『ダーーーッ!』とかやっているうちにヘトヘトになって(笑)。
(赤江珠緒)体力使い切る(笑)。
(ピエール瀧)っていう(笑)。
(赤江珠緒)じゃあこれは本当なんですね。その翌年にですね、『渋谷のインデックスDJバーで、曲の間で瀧さんがDJでつなぐはずだったんだが、1曲目でコンセントに足を引っかけ抜き、あわてて差し込もうとして感電』。これは?
(ピエール瀧)引っこ抜くところまで本当です。
(石野卓球)感電は嘘です。
(赤江珠緒)ああ、なるほど(笑)。
(ピエール瀧)本当に引っこ抜いたんです。プツーン!って音、止まって。ライブ中に。
(赤江珠緒)音、止まる。
(ピエール瀧)はい、そうです。しかも自分が引っこ抜いたことわかってないから、自分が引っこ抜いたにもかかわらず、キョロキョロしてたんです(笑)。
(石野卓球)誤魔化そうとして(笑)。『ちょっと!誰!?』みたいな(笑)。
(ピエール瀧)そうそう。『スタッフゥーーー!』みたいな感じで。
(石野卓球)もう1回言って。
(ピエール瀧)『スタッフゥーーー!』です。
(赤江・卓球)(笑)
(赤江珠緒)いや、もう1回言わなくていい(笑)。卓球さん。
(石野卓球)こいつに確認しときたかったんで。どのぐらいの自信でこれをいま、ぶっこんで来たのか?覚悟はできていたのかどうかっていう(笑)。
(赤江珠緒)じゃあ、あのですね、こちら。『観光ツアーのオプションで企画された無人島ライブで、洞窟内に無理やり設置した特設ステージ。背後にはマムシの宿る穴が無数』。
(石野卓球)あ、そうそう。それ、本当です。
(ピエール瀧)これ、本当。
(赤江珠緒)本当。
(石野卓球)あのね、広島の方の無人島であったんですね。
(ピエール瀧)なんかその日は無人島を・・・
(石野卓球)貸し切りデー。
(ピエール瀧)ワンダーランドにするって、いろんなイベントがあるんですよ。で、みんなでマリンスポーツをやったり、バーベキューやったりするんですけど。その一角に電気グルーヴライブっていうのがあって。そこがちっちゃい洞窟なんですけど、洞窟にリハの時に入って行ったら、ステージ一応組んである、二畳くらいのステージですかね?そのあたりに穴が無数に開いていて、『この穴、なんですか?』って言ったら、『いや、これマムシの巣窟になっていて。一応マムシ狩りでね、200匹くらい捕ったかな?ライブ中に出てきたら、ごめんね』って。
(石野卓球)そうそうそう(笑)。
(赤江珠緒)ええーっ!?
(石野卓球)そこでね、1日に2ステージやったんですよ(笑)。
(赤江珠緒)1ステージじゃないんですか(笑)。そんな!?
(ピエール瀧)本当ですよ。本当に。
(赤江珠緒)ええーっ!?他にもうちょっと、なかった?
(ピエール瀧)こっちが聞きたいですよ!こっちでセッティングしたわけじゃないですよ。
(赤江珠緒)(笑)。そっか。これも本当なのか。じゃあ、これ。『ライブ30分前の楽屋で理髪店の領収書を経費で落とそうとした瀧に卓球怒って大喧嘩』。
(石野卓球)あ、本当です。
(赤江珠緒)(笑)。本当の割合、高いなー!
(石野卓球)で、喧嘩したまま袖に行って。『もう出番だ』っていうからしょうがない、『喧嘩はここで終わりだ。一旦休止だ』っつって。で、いざステージに出ようとしたら、俺が灰皿・・・
(ピエール瀧)デカい筒の置いてある灰皿あるじゃないですか。中に水が溜まっている。
(石野卓球)あれを足引っかけて倒しちゃったんですよ。ガチャーン!っつって。そしたらその倒れた先にちょうど瀧のバッグがあって(笑)。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)ちょうど開いている僕のバッグがあって。そこにバターン!ボトボトボト・・・
(石野卓球)ニコチン水が(笑)。で、もうイントロ始まってるから。で、しかも喧嘩もしてるしって(笑)。
(ピエール瀧)『も、もう・・・ええーっ!?じゃあ、行くか?ステージ・・・』っつって(笑)。
(赤江珠緒)(笑)。そんな幕開け!?
(石野卓球)そんな幕開けですよ。
(赤江珠緒)そんなステージもあったんですね。あ、じゃあこれも本当かー。
(ピエール瀧)ドボドボドボ!っていうのを見てて、僕も怒る気失せたっていう・・・
(赤江・卓球)(笑)
(赤江珠緒)えー、じゃあ下関ではですね、『打ち上げ後、酔っ払った卓球さん。雨の路上で見ず知らずのオヤジと殴り合いの大喧嘩』。
(石野卓球)(笑)。これ・・・本当です(笑)。
(ピエール瀧)本当なんだよね(笑)。
(赤江珠緒)全部本当じゃないですかー!?もう、そうなんですね。えっ?飲むと卓球さん、どうなるんですか?
(石野卓球)僕そんな・・・それ、特別なんですけど。いろいろ事情あったんですけど。そんな暴力的になったりとかは、ないです。
(赤江珠緒)お強いんですか?お酒は。
(石野卓球)強いです。はい。
(赤江珠緒)瀧さんと卓球さんだったらどっちが?
(ピエール瀧)こいつの方が強いです。
(赤江珠緒)卓球さんの方が強い。何を主に飲まれるんですか?
(石野卓球)なんでも。
(赤江珠緒)なんでもOK。
(石野卓球)酔えればなんでもいいです。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)あんまり暴力的になんないですよ。ただ、人に言っちゃいけないことは言いますけど。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)それが結構ね、問題なんですけどね。ええ。
(赤江珠緒)それはやっぱりこう、アンダーな感じ。シモな感じで?
(石野卓球)いやいや、じゃなくて。
(赤江珠緒)言っちゃいけないこと?
(石野卓球)それは、言えるわけないじゃないですか!ここで(笑)。
(赤江珠緒)そっか。そういうこと。ねー。で、なんかこれはどうなの?『神戸でこの日はじめてタラモサラダを食べた卓球。この後、12食続けてタラモサラダを食べる。神戸チキンジョージ』と。
(石野卓球)あー、タラモサラダっていうの、僕なんだか知らないんで。たぶんそれ、嘘です(笑)。
(赤江珠緒)(笑)。これがいちばん軽いんですけど!これが嘘なんですね!
(ピエール瀧)(笑)
(石野卓球)タラモサラダって僕、知らないですもん。
(赤江珠緒)ええーっ!?
(ピエール瀧)それ、嘘でしょうね。
(赤江珠緒)そうなのかー。じゃあこの『93年に愛知県勤労会館。遅刻した卓球さん。間違えて別の会場へ』。
(石野卓球)あ、それ本当です。
(赤江・瀧)(笑)
(石野卓球)本当です。本当です。
(ピエール瀧)それ、本当ですね。
(赤江珠緒)えっ!?
(石野卓球)勤労会館は本当ですね。勤労会館じゃないね、会館に行っちゃったんですよ。僕、遅れて行って。そしたら着物の品評会やってて。で、『すいません。電気グルーヴの者ですけど、今日、ここでコンサートあると思うんですけど・・・』『いや、ここコンサートなんかないですよ。ご覧の通り、着物の品評会で』っつって。ほいで急いで、まあその頃携帯なかったんで。104でそのイベンターの電話番号探して。で、イベンターに電話して、『あのー、電気グルーヴの石野と申しますけど、今日のライブ会場はどこですか?』っつって(笑)。
(ピエール瀧)『今日、僕どこでやるんですか?』って(笑)。
(石野卓球)聞いたんですよ(笑)。
(赤江珠緒)(笑)。もう、手がかかる!卓球さん、本当?いや、しかもね、それがね、93年の5月なんですけど。同じ年の、これは12月かな?『高知県民文化ホール。飛行機に乗り遅れた卓球。松山行きの便しか取れず、松山から高知までタクシーで向かう。到着した時はすでに客入れ完了』。
(石野卓球)そうです。そうです。
(赤江珠緒)これも本当(笑)。
(石野卓球)それ、会場入りながら、入ってそのままステージなんですよ。だから上着脱ぎながらステージに向かっていくっていう、超売れっ子っぽい・・・(笑)。
(赤江・瀧)(笑)
(赤江珠緒)いやいやいや・・・(笑)。売れっ子ぽいって(笑)。
(石野卓球)で、最初ステージ出て行って第一声が『スタッフのみなさん、すいませんでしたー!』って。客、キョトーンだよね。なにが謝っているんだろう?って。
(赤江珠緒)そうですよね。はー!
(ピエール瀧)そう。だからこいつ来ないんで、リハもだからこいつのパートも俺が全部歌ってやったんですけど。それ、俺本番でもやったことありますからね。こいつのパート、全部俺が歌うっていうの。
(赤江珠緒)えっ?それはまた卓球さんが現れない?
(ピエール瀧)いたんですけど、ずっと客席に座ってたんです。
(赤江・卓球)(笑)
(赤江珠緒)なんでー!?いるのに?
(石野卓球)そういうちょっとバリエーションをね、あった方がやっぱり。サプライズであった方が。
(赤江珠緒)お客さんも『どうして?』みたいに・・・
(ピエール瀧)お客さんは『卓球くんが横に座ってるなー』って見ながら、ステージで歌っている俺を見てたっていう。
(石野卓球)いや、まだいいですよ。瀧、来なかったことありますからね。
(ピエール瀧)(笑)
(赤江珠緒)ええーっ!?瀧さんも?
(ピエール瀧)僕、ライブに行かなかったこと、1回だけあります。
(石野卓球)いるだけマシだよ。
(赤江珠緒)それはどうしてですか?瀧さん。
(ピエール瀧)寝坊で。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)で、特に支障なかった。
(赤江珠緒)単純すぎる理由だわ。支障なかった!?
(石野卓球)支障なかったです。滞りなく済んで。『そういえばいなかったね』って(笑)。
(ピエール瀧)『終わったー』だって。
(赤江珠緒)いや、この電気グルーヴというお二人のその関係性はすごいですよね。
(石野卓球)よく持ってますよね。
(ピエール瀧)ですよねえ。
(赤江珠緒)だから音楽的な面とかで2人がこう、対立するとか。こう、方向性が違うっていうことはもう、ないわけですよね?
(石野卓球)ないですね。
(ピエール瀧)ないです。対立のしようがないですよね。
(赤江珠緒)ないということですね。
(石野卓球)だって瀧の場合、音楽の方向性がないですから。ないものにぶつかりようがないですよね。
(ピエール瀧)だってバッハと羊飼いで喧嘩することないでしょ?だって。
(石野卓球)またすごいものを2つ持ってきたな(笑)。
(ピエール瀧)そうだけど(笑)。そこ、対立のしようがないでしょ?
(石野卓球)バッハと羊飼い(笑)。ペーターと(笑)。
(赤江珠緒)奇跡的な組み合わせですよね。
(石野卓球)ですね。でもやっぱり長続きの秘訣っていうのは、なんて言うかな?お互い被るところがないっていうね。フィールドで。フィールドで被ったりすると、そこの、なんだろう?ここは俺の・・・縄張り争いみたいなね、なってくるけど。それがないんで。だから長く続くんでしょうね。
(赤江珠緒)ああ、なるほどね。で、お互い、ここはお互いのチャームポイントというか、チャームポイントって変ですけど。ここはリスナーのみなさんにおすすめしたいポイントみたいな・・・
(ピエール瀧)ここはいいところですよと言っておかないと、最低のおっさんたちで終わっちゃうからでしょ?(笑)。
(石野卓球)僕はね、さっきみたいに言うとなんでもやってくれるところ(笑)。
(赤江・瀧)(爆笑)
(赤江珠緒)瀧さんね(笑)。
(石野卓球)親戚のおじさんみたいな感じで(笑)。こういうおじさん、いたよね?
(赤江珠緒)やって!やって!って言うと(笑)。もう1回!もう1回!とか言うと、やってくれますよね。瀧さんはどうですか?
(ピエール瀧)なんでしょうね?まあ、かわいらしいですよ。この通り。
(赤江珠緒)いや、本当にね。卓球さんね(笑)。不思議なね、存在ですけど。卓球さんは、もう本当にね・・・
(ピエール瀧)赤江さんって本当、不思議でしょ?卓球くんとか。
(赤江珠緒)不思議なんですよ。
(ピエール瀧)なんだろう?この人って。
(石野卓球)普通に生きていたら、接点ないですもんね(笑)。
(ピエール瀧)そうだよね。
(赤江珠緒)いままで出会ったことないタイプ。
(ピエール瀧)赤江さんも仕事上、いろんな映画スターとかいろんなミュージシャンとか、いろんな人とかいるでしょ?
(赤江珠緒)大阪だからそれこそ吉本の芸人さんとかもたくさんお仕事、ご一緒させていただいているんですけど。卓球さんみたいなタイプは正直、あれ?誰にも当てはまらないなーみたいな。
(ピエール瀧)いないジャンルでしょ。実は。
(赤江珠緒)そうそうそう(笑)。
(石野卓球)シャバに?
(赤江・瀧)(爆笑)
(赤江珠緒)感じなんですよねー。いやー、さあ、そんな卓球さんなんですけど。今日は面白い大人が選ぶ面白い曲というのも選んで持ってきてくださっているということで。ご紹介いただけますか?
(石野卓球)面白い顔の(笑)。ええと、今日はですね、ザ・ターゲッツっていう80年代のシンセサイザーグループなんですけど。彼らがいろんなね、歌謡曲のヒット曲とかをシンセサイザーでやってるんですよ。で、それを持ってきました。
(赤江珠緒)では、聞いていただきましょう。
(石野卓球)はい。ザ・ターゲッツで『北酒場』。
(赤江珠緒)お送りした曲は、ザ・ターゲッツ『北酒場』。
(石野卓球)はい。スーパーでよく流れてるんですよ、これ(笑)。
(赤江・瀧)(笑)
(赤江珠緒)本当です?北酒場でしたね。でもね。いやー、卓球さんね、悩みとかって最近あるんですか?
(石野卓球)ありますよ。そりゃもちろん。
(赤江珠緒)あります?なんか卓球さん、調べれば調べるほど、本当に楽しく生きてらっしゃるなっていう感じがして。
(石野卓球)はい。なんですけど、たぶん他の人の悩みじゃないところで悩みがあると思うんですね。
(赤江珠緒)どんな悩みが?卓球さん。
(石野卓球)最近ですか?最近だと、やっぱり昨日。お酒が抜けなくて困ったなとか。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)(笑)。それ、悩みなのかよ?
(石野卓球)悩みだった。あとさ、そこで飲んだお店が新しくできたお店でさ。で、『お勘定いいです!』とか言われたんだけど、『いやいや、そうはいかないから!チップだから取っておきなよ!』っつって、金バンバン渡しちゃって。ああ、渡し過ぎたな・・・とか(笑)。
(赤江珠緒)普通に払えばいいのに!
(ピエール瀧)調子に乗りすぎたなっていう(笑)。
(石野卓球)そうそう(笑)。そういう悩み。
(ピエール瀧)『返してくんねーかな?』って感じの(笑)。
(赤江珠緒)(笑)。さあ、そんな電気グルーヴなんですけども。来週、2月27日リリースの電気グルーヴニューアルバム『人間と動物』ということで、およそ5年ぶりの全国ツアーも決定しております。
(ピエール瀧)いまの話で、『よし、買おう!』っていう人・・・(笑)。
(赤江珠緒)ならない?(笑)。
(ピエール瀧)『なに?そりゃあいい!』ってなんないでしょ(笑)。
(赤江・卓球)(笑)
(赤江珠緒)いやいや・・・(笑)。全国ツアー決定でございますよ。電気グルーヴツアーパンダ2013。追加公演決定!ということで。2月25日の月曜日。東京LIQUIDROOM プレツアーパンダ。
(ピエール瀧)LIQUIDROOMでツアーのプレツアー版ですね。
(赤江珠緒)そして、27日水曜日にZepp福岡。28日木曜日 Zeppなんば。で、3月に入りまして3月6日水曜日がZepp名古屋。3月9日土曜日がZepp札幌。3月12日火曜日、そして13日水曜日がZeppダイバーシティということで。ぜんこつツアー、決定でございます。
(ピエール瀧)ぜんこつツアー(笑)。
(石野卓球)(笑)
(ピエール瀧)『全てが骨』と書いて。全骨ツアー。
(石野卓球)ホネホネロック(笑)。
(ピエール瀧)ホネホネロックですなー。
(赤江珠緒)失礼いたしました(笑)。全国ツアーね。えー、ということで、そのニューアルバムの『人間と動物』から1曲お聞きいただきながら卓球さんとはお別れということで。また卓球さん、お越しください。ぜひ。
(石野卓球)はい。よろしくお願いします。
(赤江珠緒)では、卓球さん。
(石野卓球)はい。えー、『電気グルーヴのSteppin’ Stone』。
<書き起こしおわり>