ピエール瀧 娘・エリザベス瀧が下北沢で見たおばけを語る

ピエール瀧 娘・エリザベス瀧が下北沢で見たおばけを語る たまむすび

ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、娘のエリザベス瀧さんが「夜の下北沢で『リング』の貞子のようなおばけを見た」と言っている件について話していました。

貞子3D ~2Dバージョン~

(ピエール瀧)それで、フェス(ライジングサンロックフェスティバル)をやって、金曜日が電気グルーヴのライブだったんですよ。で、土曜日に卓球くんがオールナイトのDJイベントをやるっていうんで、それも遊んで帰るかって土曜日も泊まっていったんです。で、土曜日。昼間やることがないんでボサーッとしていて。それこそ積丹半島までウニを食いに行ったりとかしたんです。

(赤江珠緒)おわーっ、いいですね! 積丹半島にウニ。

(ピエール瀧)シャコタンに乗って。

(赤江珠緒)いや、シャコタンじゃないでしょう!

(ピエール瀧)ハの字にして。

(赤江珠緒)シャコタンに乗らなくても、そんな。

(ピエール瀧)積丹半島にウニ食べに行ったりしていたんですけど、その途中に僕の携帯がなりまして。プルルルルッて。「あれっ、なんだ?」って思ったら、うちの嫁からで。「もしもし?」って出たら、向こうが半笑いっていうか妙なムードなんです。

(赤江珠緒)はあ。

(ピエール瀧)で、「どした?」って言ったら、「もしもし? エリザベスが人生で初の体験をしたっていうから、ちょっと聞いてあげてくれ」って言うんです。

(赤江珠緒)もう12歳、13歳か。

(ピエール瀧)中1なんですけども。「はじめての体験をした」っていうから「なになに? 何事?」って思って。それで電話をかわったんですよ。そしたらエリザベスがいま、ちょっと下北沢へ習い事に通っているんです。で、下北に行って、その帰り、夜にバスに乗って帰ってくるんですけど、バスに乗るために1人で歩いてたところ、生まれたてはじめておばけを見たと。

(赤江珠緒)ああ、そっちか! びっくりした。ナンパされたとかかと思ったら、おばけを見た?

(ピエール瀧)「おばけを見た」っていうんです。「ええっ、どんなおばけ?」って言ったら、「貞子みたいなやつ」って言うんですよ。

(赤江珠緒)フハハハハハッ!

(ピエール瀧)いや、そうなるじゃん? やっぱり。フフフ、そうなるっしょ?

(赤江珠緒)ごめん。なるね。下北でしょ?

(ピエール瀧)「下北で貞子みたいなおばけを見た」っていうから、こっちも「おい、ちょっと待て!」と(笑)。「下北で貞子みたいなおばけを見たの? どんなだった?」って言ったら、「バス停に向かって歩いていたら、バス停があるんだけどバス停のちょっと近くに空き地になっているところがあって。そのあたり、結構暗がりの道を歩いていたら……」って。まあ、暗がりって言っても下北だから真っ暗なわけないじゃないですか。

(赤江珠緒)まあ、そうですね。

(ピエール瀧)「ちょっと暗めの道を歩いていたら、空き地みたいな空いているスペースがあって。その奥の方に白い服を着て髪が貞子みたいになっている、顔がちょっとわからなくて横から耳が見えている感じ。そんな人が立っていた」って言うんですよ。暗がりの方で。

(赤江珠緒)フフフ、はいはい。

(ピエール瀧)で、最初パッと見て、目をそらして「ええっ?」って二度見したんですって。二度見したらだいたい消えているパターンじゃないですか、それって。でも二度見したらまだいるんですって。で、「いや!」って怖くなってブルブル震えながらバスに乗って。パスモをやる時もブルブル震えながらやったとか言っていて(笑)。

(赤江珠緒)アハハハハハッ! ああ、そんなに怖くなっちゃって?

(ピエール瀧)っていうのがあったから「見たんだ!」って言うから。でも、こっちにしたら「おいおいおい……まあ、見たのかもしれないけどそれは見間違いじゃない?」って。

(赤江珠緒)そうね。下北は劇団の方とかも多いからね。

下北沢で貞子を見た(エリザベス瀧)

(ピエール瀧)そう。劇団とかの人とか変わった人もいるし。エリザベス、ちょっと近視めなんですよ。なんで、ポスターとかと見間違えたんじゃないのか? マネキンとかかもわからないけど。「お父さん、思うんだけど下北には貞子の幽霊、出ないと思うわ」っていう。

(赤江珠緒)フハハハハハッ! まあ、なんとなく。そうね。

(ピエール瀧)「……あと、貞子の感じでいたんだったら『リング』の後じゃん? 『リング』を見て死んだやつ。でも、仮にお父さんが幽霊になるんだとしたら、貞子は選ばないと思うわ」っていう(笑)。

(赤江珠緒)なんかよくわかんない大人の説得ですけどね(笑)。

(ピエール瀧)「……あと、下北のバスが通るところに俺、幽霊は出ないと思うけどな。真夜中の丑三つ時とか、人っ子一人歩いてないぐらいの時間だったらわからないけど。子供が習い事から帰る時間に貞子の感じで出ないと思うわ」って。そう言って、エリザベスも笑いながら聞いてるんですけど、「でも見たことは事実だ」って言っていて。まあまあちょっと、それは怖い不思議な体験だ、みたいな。

(赤江珠緒)いや、でも子供の頃ってそういうね、不思議な体験とか、やっぱり大人になったらそりゃあちょっと説明がつかないみたいなことも、なんとなくあるかもしれない。

(ピエール瀧)なんとなくね。で、それを家族で話していて。「それはないと思うわ。下北っしょ?」なんて話をしていて。で、エリザベスがいま、英語の塾にも行ってるんですよ。で、英語の塾の先生にそれを話したんですって。

(赤江珠緒)フフフ、とにかくいろんな人に言いたいのね。

(ピエール瀧)そりゃそうじゃないですか。話して楽になりたいっていうのもきっとあるでしょうから。それで話したところ、その英語の先生が「ああっ! 下北でしょう? 下北に貞子の格好をして夜な夜な立っている有名な”貞子さん”っていう人がいる」って言っていて(笑)。

(赤江珠緒)ええっ? ああ、そう!

(ピエール瀧)だからさっき赤江さんが言った劇団とかの人なのかわからないけど。

(赤江珠緒)そういう格好をあえてしている人がいると。

(ピエール瀧)なんだろうね。そういうインスタレーションなのかわからないけど(笑)。でもほら、街をコスプレで歩いている感じの人ってたまにいたりするじゃないですか。それこそおもてなし武将隊みたいなやつもいたりとか。あとなんか、そういう人いるじゃないですか。コスプレの一種と考えて街を出歩いているのかわからないですけど。

(赤江珠緒)白いワンピースみたなのを着て、髪が長めだったらね。

(ピエール瀧)それかもう完全に愉快犯で本当に暗闇に立って、街をゆく人々を驚かせて楽しもうっていう人なのかわからないけど。先生が「ああ、それは下北で有名な貞子さんよ」って言っていて。で、僕は知らなかったんで。「下北で有名な貞子さん」っていう感じらしくて(笑)。

(赤江珠緒)みんな、ある程度「貞子さん」って思うような感じなんだね。じゃあね。

(ピエール瀧)いや、僕はだから遭遇したこともないですし。その下北の噂も知らないですけど。下北界隈じゃ有名なのかな?って思って。よくわからないですけどね。そういう人がいるのか。

(赤江珠緒)いるんじゃないですか。街で有名な人っていますもんね。

(ピエール瀧)街で有名な人、いるでしょう? だから昔でいう新宿タイガーマスクみたいな。新聞配達の人とかいるじゃないですか。あとちょっと前だと全部バットマンの格好をしてバットマンバイクみたいなやつだっけ? あれに乗って。地方の方だったと思うけど、そこで乗り回してる人がいたり。

(赤江珠緒)大阪の方だと昔はタクシーでオウムかインコを肩に乗せて。それで運転手しているっていう人が有名だったですね。

(ピエール瀧)えっ、オウムを肩に乗っけながら?

(赤江珠緒)そんな人がいるとかね、そういう噂もありましたよ。私は遭遇していないですけどね。

(ピエール瀧)そうでしょう。だからそういう街の名物な感じの人がいるんだなって。

(赤江珠緒)エリザベスちゃん、それに会ったんだね(笑)。

(ピエール瀧)おそらくそれに遭遇したんだと思うから、僕は「おばけじゃない」って思っているんですけど。でもエリザベスはやっぱりなんですかね。見る側と見ない側の人間だと、見る側の方がちょっと特殊な感じなのかわからないけど。ちょっと見たことに半分憧れがあるのかわからないけど(笑)。

(赤江珠緒)ちょっと優越感もあるわね(笑)。

(ピエール瀧)優越感というか、なんだろうな。

(赤江珠緒)「見れたんだ」っていう。

(ピエール瀧)「見る側の人間なんだ」っていう感じがちょっとあるのかわからないですけど。引かないんですよ。僕が「違うと思うわ、それ」って言っているのに。

(赤江珠緒)だって見た人間からしたら、そりゃそうでしょう。

(ピエール瀧)そうなのかもしれないけど……っていう(笑)。

(赤江珠緒)いや、わかる。私も昔、それで父親と喧嘩になりましたもん。

(ピエール瀧)なんで?

(赤江珠緒)会津のお城。会津若松城に行った時、上から眺めるような感じでお堀を見ていたところ、ものすごくおっきい鯉がいて。私もギョッとするぐらい大きくて。軽く小さい鯉のぼりぐらいの。

(ピエール瀧)ああ、なるほど。アリゲーターガーみたいな感じ?

(赤江珠緒)上から見てあの大きさだから。「ちょっと、あれ大きいよ!」って言って。

(ピエール瀧)子供ぐらいだったら飲み込まれちゃうかもしれないっていう。

(赤江珠緒)父親に「すごいのがいまいた! その大きさ、あれはここから見たらたぶん1メーターぐらいあると思う」みたいに話をして。「そんなのいないよ、バカ」みたいな感じになって。

(ピエール瀧)「また、お前はすぐ盛るな!」みたいなことを。

(赤江珠緒)「ホラ吹きおって!」みたいな。そんな感じで。「いや、いたって!」「でもほら、いない」みたいになって。それでね、大人になっても喧嘩しました。軽く(笑)。「いたよ! 見たよ!」みたいな。

(ピエール瀧)「いた」「いない」みたいな。「いたもしれないけどメーターはない」「いや、あった!」みたいな。

(赤江珠緒)「メーターは超えてる!」みたいな(笑)。

(ピエール瀧)まあ、そうね。だから結局見ていない側は自分の常識の範疇に収めたがるから。僕もそのエリザベスに「それは絶対に見間違えだ」「ポスターみたいなやつだ」「劇団のやつだ」とか。

(赤江珠緒)フフフ、常識の範囲に落とし込もうと。

(ピエール瀧)落とし込もうとするんですけど、見た側にしてみたら、そこはやっぱりね……っていうのがあるでしょう。

(赤江珠緒)だって『たまむすび』に何回か来ていただいたABCの先輩の楠アナウンサー。野球実況なんかをされている。あの先輩はUFOを見て。で、「いろんな事件とか事故があったらすぐ連絡しろ」って報道から言われていたから、報道局に電話したんですって。

(ピエール瀧)「もしもし!」って。

(赤江珠緒)「いま俺、UFO見ました」って(笑)。「バカ言ってるんじゃない!(バーン!)」って切られたっていう(笑)。

(ピエール瀧)アハハハハハッ! まあね(笑)。いや、そうね。

(赤江珠緒)一応通報したのにっていう。

(ピエール瀧)そうね。そこはね。

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