菊地成孔さんがMX TV『5時に夢中!』に出演。告知コーナーや時事ネタにコメントするコーナーで佐村河内ゴーストライター問題について語っていました。
(告知コーナー)
(ガウ)そしてなんとここで菊地さんからお知らせがあるということなんですが。
(菊地成孔)はい・・・(原稿を見る)
(ミッツ・マングローブ)CDが。
(菊地成孔)あ、CD。すいません。いきなり振られて。ええと、佐村河内風のジャケットで。はい。
『戦前と戦後』佐村河内守風ジャケット
(一同)(爆笑)
(町亞聖)えっ?ゴーストは使ってないんですよね?
(中尾ミエ)自分でやってます?ちゃんと。
(菊地成孔)ええと、やってます。自分でやっています。はい。(ジャケットを)差し替えようかが社内で問題になってました。
(一同)(笑)
(町亞聖)タイトルとか、言わなくていいんですか?
(菊地成孔)あ、はい。『戦前と戦後』というアルバムをですね、一昨日出しました。佐村河内さんが髪を切ってくれたおかげで出せました。
(一同)(爆笑)
(菊地成孔)はい。発売中です。えー、菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール。私のオルケスタですね。ツアー2014『戦前と戦後』。これ、俺が読むんだ。ええと・・・(笑)。5月15日木曜日にですね、クラシック界のソプラノ歌手の林正子さんという方と日本のアンダーグラウンドHIPHOPのラッパー、OMSB、DyyPRIDE。SIMI LABというチームのラッパー2人を招きまして。オペラ歌手とラッパーですね。えー、むちゃくちゃです。を呼んで、ライブがあります。会場は東京EXシアター六本木。詳細はホームページをご覧ください。まだまだチケット、ございます。
(時事ネタコーナー)
(町亞聖)で、まあ今日はですね、今年に入って話題を集めている選りすぐりの時事ネタを用意いたしました。で、まあミエさんにですね、まずは菊地さんに語っていただきたい時事ネタを選んでいただきたいと思います。まあ、結構難しいネタもありますね。
(中尾ミエ)聞きたいネタ、いっぱいあるけどね。
(町亞聖)オリンピックも終わりましたし、ウクライナも動いてますし・・・
(中尾ミエ)でも、さっきのCDを見たら、ちょっとやっぱり・・・菊地さん、急に興味がわいてきちゃった。ゴースト問題。
(町亞聖)ということで、じゃあこちらのVTRをご覧ください。
(ナレーション)ゴーストライター騒動で世間を驚かせ、長い沈黙を破ってようやく謝罪会見を開いた佐村河内守氏。会見では事件について認め、耳が聞こえていた事実についても明かしたのですが、これまでの顛末を暴露した新垣氏に対しては名誉毀損で訴える姿勢まで見せているようです。この話題、同じミュージシャンとして菊地さんはどう思いますか?
(町亞聖)はい。ということなんですが。菊地さん、今日は佐村河内さんみたいにして出てくれば、ねえ。よかったんじゃ・・・
(菊地成孔)ちょっと考えたんですけどね。
(町亞聖)あ、やっぱり考えましたか?
(菊地成孔)はい。ただ、ちょっとやり過ぎかなと。
(中尾ミエ)でも、帽子を脱いだら・・・ねえ。そうなるんじゃないですか?
(菊地成孔)はい。そこでブロックするために。
(中尾ミエ)(笑)
(町亞聖)でも、ミュージシャンとして菊地さん。今回の佐村河内さんの問題はどうですか?
(菊地成孔)これは、まじめにコメントしていいんですよね?あの、ゴーストライター、ゴーストライターって言われてますけど、これはたとえば著作なんかを。アイドルさんのを書く時にゴーストライターさんっていう方がいらっしゃって、あるいは、日本よりも欧米の方が多いですけど、絵の贋作を書く人がいて。ゴーストペインターっていう人たちがいますね。彼らは地上には現れない仕事で、闇の人たち。で、最近の日本のニュースは非常に言葉遣いが雑だと思うんですけど、新垣先生は一般的な知名度がないだけで、現代音楽の世界から見ると作品を残している中堅の作曲家ですから。ゴーストライターっていうのは不適当だと思います。
(ミッツ・マングローブ)なるほどね。
(菊地成孔)だから今回はゴーストライターみたいな人がいて書いたんじゃなくて、ある程度の知名度がある人が非常に怪しい人の仕事を手伝っていたっていうのが本当のところで。それをゴーストライター事件っていう言葉遣いをすると、ちょっと実像が歪むかな?とは思っています。
(中尾ミエ)ゴーストライターっていうのは誰が言ったんですか?マスコミが作っちゃったの?
(菊地成孔)マスコミがゴーストって。まあ、たぶん考えもなくゴースト、ゴーストって言ったんだと思いますけど。
(中尾ミエ)新垣さん自体が言ったわけじゃない?
(菊地成孔)ゴーストライターっていう言葉は使ってないんじゃないですか?
(町亞聖)自分が作曲をしていたという。
(菊地成孔)あと、映画音楽みたいな、特にまあ今回、事件になってしまったのは一応シンフォニーで一筆一筆入れているという前提の作品世界なので問題になりましたけど。映画音楽なんかの世界、商業音楽の世界では、ちょっとモチーフ。簡単なメロディーを書いて、あとはよろしくっていう。オーケストレイターっていう仕事はあります。普通に。職種として。
(ミッツ・マングローブ)まとめ役みたいな感じですよね。
(町亞聖)まあ、いろんな楽器を使いますもんね。それを。
(菊地成孔)はい。なので、今回は事件ですけどね。作曲をしてるわけなんで。はい。
(ミッツ・マングローブ)これでゴーストライターの地位が私、上がったと思うんです。逆に。やっぱりゴーストライターって言われる人たちって、本当実力があって、才能がある人たちなんだなっていうのが。しみじみわかった気がします。
(町亞聖)表に立つ佐村河内さんがあまりにもお粗末だった、みたいな。
(菊地成孔)まあ、典型的なヒステリー、躁病、誇大妄想、虚言癖といったようなとこでまとめられる人じゃないでしょうか。
(中尾ミエ)(笑)
(町亞聖)なるほど。さあ、ということでありがとうございました。
<書き起こしおわり>
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