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西寺郷太 プリンスの訃報とその偉大な足跡を語る

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プリンスの突然の訃報に際して、『プリンス論』の著者である西寺郷太さんがJ-WAVE『JK RADIO TOKYO UNITED』に電話出演。ジョン・カビラさんとプリンスの偉大な足跡について話していました。

(ジョン・カビラ)名曲の数々をかけさせていただきつつ、またプリンス(Prince)に特別な思いのある方のお話も、うかがうことになっております。プリンスの訃報に接し、番組内容を一部変更してお届けしているんですが、この時間はミュージシャン、そして『プリンス論』という本を去年の9月に出版されました、プリンスを愛してやまないアーティスト、西寺郷太さん。回線をつなぐことができました。西寺さん、おはようございます。

(西寺郷太)おはようございます。

(ジョン・カビラ)どうぞ、よろしくお願いします。

(西寺郷太)よろしくお願いします。

(ジョン・カビラ)ちょっとびっくりですね。

(西寺郷太)いや、びっくりですね。昨日、新しい舞台を作るっていって、いま僕、ミュージカルをやっているんですけど。そのメンバーと飲んで帰ってきて、家のソファーで寝ていたら……うちの親父がたまたま実家の京都から出てきていまして。上京して、泊まっていたんですけど。

(ジョン・カビラ)ええ、ええ。

(西寺郷太)親父が教えてくれたんですよ。

(ジョン・カビラ)そうですか。

(西寺郷太)その父親がもともとは英語の先生で。それで、僕に小学校の時に、「マイケルはいいけど、プリンスは絶対にエロいことを言っているから買っちゃいけない」って言っていた親父で。で、まあそれは初期の頃だけの話で。そういう縁もあって、なんか不思議な気分で。「本当かな?」っていう感じでしたね。夜中。

(ジョン・カビラ)そうですね。西寺さんのプリンスに対する愛は本当に深くて。もちろん『プリンス論』っていう本も記されてますし。2014年の『Art Official Age』から3作、オフィシャルのライナーノーツもご担当ですよね。

(西寺郷太)そうなんですよ。それも一昨日の朝だったと思うんですけど。5月27日に出る『HITNRUN Phase Two』っていうニューアルバムのライナーノーツをユニバーサルに依頼されて、書き終えたところだったんですよ。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)もそうなんですけど、プリンスって急遽物事が動くことが多くて。

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『HITNRUN Phase Two』



(ジョン・カビラ)ええ。

(西寺郷太)ライナーノーツなんかもすごく慌てて書かなきゃいけないようなアーティストなんですね。それで僕も自分のツアー中だったもので、結構今回も大変だったんですけど。書き終えて、すごくホッとしてましたし、なんて言うか、「これからもプリンスは生きている」っていうことを前提に書き終えていたので。

(ジョン・カビラ)まあ、当然そうですね。

(西寺郷太)はい。だからすごく本当に……いまも実はまだ悲しいというよりは、呆然としているという感じですね。

(ジョン・カビラ)はい。まあ、そういった心持ちの時にうかがうのは本当に心苦しいところはあるんですが。ただ、愛してやまない西寺さんだからこそですね、プリンスのことを、ひょっとしたら初めてアーティスト名を聞いて、初めてこのJ-WAVEでかけさせていただいている曲に触れるというみなさんがいらっしゃると思うんですよね。当然。そういうみなさんに、どう、まずお伝えしますか? その魅力、意義、素晴らしさ。プリンス。

プリンスの魅力と素晴らしさ

(西寺郷太)プリンスっていう人はお父さんがジャズ・ピアニストで。といっても、ものすごく有名な人だったわけじゃなくて。お金持ちの白人が泊まるようなホテルでピアノを弾きながら、みんなを楽しませているというような。まあ、街の箱バンのようなことをやっていたお父さんなんですけど。それの影響で、小さい頃からピアノとか音楽が家にあったんですが。家族がすごく不仲な家族で。お母さんも2人目のお母さんだったり。お父さんも別のところに行っちゃったりとかあって。

(ジョン・カビラ)うん。

(西寺郷太)結局、お母さんも新しいお父さんを作っちゃったので、プリンスと妹は2人だけ残されるような形になって。その中で、音楽に救いを求めて。「ピアノで妹を楽しませないと」っていうので、さっきもかかっていた『バットマン』のもともとの昔のバージョンなんかを弾いてあげるっていう。そういうところから音楽に触れた人なんですよね。



(ジョン・カビラ)うん。

(西寺郷太)そこからギター、ドラム、ベース、もちろんキーボード。歌も当然ですし。そのポップ、ロック、ソウルで使う主要な楽器を、ドラムも通常のドラマーよりも上手い。ベースも同じように。ギターも当然ギタリストとしてスーパースターですし……っていうように、全ての楽器を世界最高レベルで弾きこなせる、叩きこなせるっていう人だったんですよ。

(ジョン・カビラ)うん。

(西寺郷太)それだけじゃなくて、さっき『The Glamorous Life』ってシーラ・E(Sheila E.)もかかってたんですが。



(ジョン・カビラ)はい。

(西寺郷太)特に80年代は楽曲提供も多かったですし。バングルス(The Bangles)の『Manic Monday』だったり。



(ジョン・カビラ)そうですね。

(西寺郷太)プリンスがカバーしたシニード・オコナー(Sinead O’Connor)の『Nothing Compares 2U』だったり。



(ジョン・カビラ)はい。

(西寺郷太)チャカ・カーン(Chaka Khan)の『Feel For You』だったり。



(ジョン・カビラ)そうですね。

(西寺郷太)カバー曲だったり提供曲でもナンバーワンになったり、世界的な大ヒットをとっているっていうのは、あまり世の中のいままでのアーティストの中にいないんですよね。それと、もう1個の最大のポイントは多作家っていうことで。

(ジョン・カビラ)そうですね!

(西寺郷太)ほとんど休まないで。ライブもそうですし。だから僕が『プリンス論』を書いた時に「この人、ピカソみたいになるんじゃないかな」って思っていて。ピカソも80代でしたっけ? 90代でしたっけ? もう、ともかく最後までずーっと変化しながらたくさん作品を作った、本当にある種欲の強いというか、アーティストだったと思うんですけど。だからプリンスもそういった感じで、スタイルは変えながらも、いっぱいいっぱい作品を出す――ちょっとファンでもついていけないぐらいの――そういう人だったので。たぶん、いままで聞いたことがないっていう方でも、「これもプリンスか。あれもプリンスか」っていうのはあると思いますし。

(ジョン・カビラ)うん。

(西寺郷太)あと、たとえばブルーノマーズ(Bruno Mars)とマーク・ロンソン(Mark Ronson)の『Uptown Funk』だったり。プリンス・マナーと言いますか。ミネアポリスという町で生まれたちょっと特殊なファンクのマナーっていうのは、いまだにヒット曲につながっているのが多いんですよね。



(ジョン・カビラ)はい。

(西寺郷太)日本人のアーティスト。僕ももちろん、今回出したアルバムもプリンスに捧げてましたし。



(西寺郷太)なんか、そういう意味では日本人でも、世界中にもたくさんの影響を与えたと思います。もうマイケル・ジャクソンとかワム!(Wham!)とかマドンナ(Madonna)にも影響を与えているような人物ですね。

(ジョン・カビラ)そうですね。わかりました。ぜひ聞いてくださっているみなさん。新潮新書から西寺さんの筆による『プリンス論』が、これまたタイムライン的に抑えてくださっているので。読めばわかるという。

(西寺郷太)いや、だからマイケルの時は亡くなってすぐに、慌てて(本を)書いたので。「生きている間に、みんながまた日本に来てくれたりする前に」って思って一生懸命書いた本だったんですが。だからちょっと驚いてますね。本当に。

(ジョン・カビラ)そうですね。本当に心痛む中、貴重なお時間、西寺さん、ありがとうございます。

(西寺郷太)いえいえいえ。ありがとうございます。カビラさんとまた話せて。こんな形になりましたけど。

(ジョン・カビラ)本当にちょっと残念ですけども。その素晴らしさを少しでも、リスナーのみなさんに感じ取っていただければということで、お時間を頂戴しました。

(西寺郷太)はい。ありがとうございます。

(ジョン・カビラ)西寺さん、改めて、ありがとうございます。

(西寺郷太)ありがとうございました。

(ジョン・カビラ)失礼します。

(西寺郷太)失礼します。

(ジョン・カビラ)NONA REEVESで大活躍の西寺郷太さん。お時間を頂戴することができました。ライナーノーツ、そうですか。『HITNRUN Phase Two』、書き上げたばっかりだったんですね。本当に、心痛んでいるところのお時間を頂戴する……悲しくも、悔しくも、うれしいっていう。これ、どういう気持ちなんですかね? 僕も、ちょっと本当に辛いものがあるんですが。本当に『プリンス論』、みなさん、ちょっと紐解いていただければと思いますし、今日は11時半まで。ギリギリまで、プリンスの名曲の数々。みなさんとともに感じていきたいと思います。ぜひとも、81.3。そのままでお願いします。

<書き起こしおわり>
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