吉田豪さんがニッポン放送『プチ鹿島長野美郷GoodJobニッポン』で、もうすぐ最終回を迎えるあぶさんと岩田鉄五郎の水島新司マンガキャラクター対談を仕切った際の話をされていました。
(長野美郷)さあ、豪さん。クリスマスシーズン・・・
(吉田豪)あ、いきなりその話?あの話しましょうよ。ほら、『あぶさん』終わっちゃうじゃないですか。
(プチ鹿島)(笑)。あぶさんで行きますか。
(吉田豪)水島新司のあぶさん、終わっちゃうじゃないですか。僕もプロインタビュアーを名乗るだけあって、あぶさん取材したことあるんですよ。
(プチ鹿島)あぶさんをですか?
(吉田豪)あぶさんを取材していますよ。Numberで。
(プチ鹿島)あー!なんか、ありましたよね。
あぶさんと岩田鉄五郎の対談を吉田豪が仕切る
(吉田豪)あぶさんと岩田鉄五郎という水島新司先生のマンガのキャラクター同士の対談を僕が仕切るっていうのをやったことがあるんですよ。
(長野美郷)へー!
(プチ鹿島)どれぐらい前でした?
(吉田豪)結構前ですよ。5年ぐらい前かな?
(プチ鹿島)なんかありましたよね。
(吉田豪)どういうことかっていうと、水島新司先生の自宅に行って、水島先生が延々一人二役で話し続けるんですよ(笑)。
(長野美郷)あ、そういうこと(笑)。
(吉田豪)『こう言うな。こう言うと、あぶはこう返すな』って、ずーっと一人でやってるんですよ(笑)。
(長野美郷)それを豪さんが仕切るんですか(笑)。
(吉田豪)それを仕切っていて。
(プチ鹿島)よくそういう話聞きますけど。水島先生はそんな感じなんですね。ドカベンの世界の中でも、『山田は打率が7割超えてるから・・・』なんて。
(吉田豪)完全に現実のものと混同している感じで。
(プチ鹿島)自分が書いているのに。すごいな(笑)。
(吉田豪)すごいですよ。
(長野美郷)そのキャラクターとして、もうね。出ちゃってるんでしょうね。
(吉田豪)出来上がりすぎてて。あの、なにを話してるんだろう?っていう感じですよ。一人で。ずーっと。まさに野球狂の詩っていう感じですよ(笑)。
(プチ鹿島)やっぱり憑依するって言ったらおかしいですけど。中に入っちゃってる人ですよね。
(吉田豪)まあ、現実とマンガの区別がつかなくなっている説、よくありますよね。
(プチ鹿島)その人が、あぶさんがいよいよ・・・ってことは、ある程度、なんて言うか疲れたっていいますか・・・
(吉田豪)(笑)。年齢的に当たり前なんですけどね。やっている方がおかしいんですよ。
(プチ鹿島)ねえ。いつまでも・・・
(吉田豪)だって、落合の先輩ですよ。たしかね。
(プチ鹿島)たしかに、そうです。そういう偉大な人がね。あぶさんが、来年の2月ですっけ?終わるっていう。
(吉田豪)僕も伊達にプロインタビュアーを名乗ってないんですよ。
(長野美郷)あぶさんってどれぐらいの・・・長さなんですか?
(プチ鹿島)たしか40年ぐらい?41年?連載やっている、野球マンガなの。
(吉田豪)その間、普通に現役をやり続けているわけですからね。
(プチ鹿島)その41年の間に、どれぐらいの選手が野球界に入って辞めていったか。生まれて入ったかってことですよ。
(長野美郷)その流れを全て見ているという。
(プチ鹿島)そうそう。そういう巨人ですよね。そういう方がいるんです。
(長野美郷)でも豪さん、やっぱりそういう方にもちゃんとインタビューされているんですね。
(吉田豪)そういう方にもっていうか、水島先生のおかしなインタビューにつきあったってだけですよ。しかも、野球知らないのに。
(長野美郷)でも、一人二役されているのを、どうやって仕切るんですか?
野球用語がわからないから困る
(吉田豪)いや、一人二役仕切るのはいいんですけど、野球用語がわかんないから困ったんですよ。DHとかもわかんないんで。ずーっと『DHってなんだろう?』って思いながら。『ダイエーホークスではなさそうだぞ』と思いながら。
(長野美郷)そうなんですね。それじゃないかもですね。
(プチ鹿島)やっぱり、なんていうか自分の作品っていうか。要は自分自身ですよね。夢中になる人って、大御所に共通したものってあるんですか?
(吉田豪)あるのかなぁ?
(プチ鹿島)水島先生が特別?
(吉田豪)まあね。あの人の場合、家も近所っていうのがあって、楳図かずお先生と近いかもしれないですね。マンガ描きすぎて、自分がマンガのキャラクターのようになっちゃった人っていうか。別世界に行っている感。
(プチ鹿島)あー。
(長野美郷)でも作品にのめり込んでいくと、どんどん自分自身もなっていくっていう方はいらっしゃるんですね。
(プチ鹿島)あぶさんの最終回、どうなるんですかね?あまちゃんの最終回よりも大問題ですよ、これ。どうなるのか?っていうね。
<書き起こしおわり>