マッコイ斎藤さんがTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』に出演。ピエール瀧さん、赤江珠緒さんと、ご自身のキャリアを振り返りました。
(赤江珠緒)本日はディレクターで演出家のマッコイ斎藤さん、ゲストです。ようこそいらっしゃいました。
(マッコイ斎藤)あ、どうもすいません。いつもお世話になっています。
(ピエール瀧)(笑)
(赤江珠緒)そうなんですね。なんかとっても長いお付き合いだと。
(マッコイ斎藤)そうですね。(瀧の)家にも行ってます。建てたばっかりの時に。
(ピエール瀧)あー、家ね。だって、Xboxつなげに来たもんね。
(マッコイ斎藤)そうです。家買った時に行きましたね。フライデーで路上でキスしたりしてるから。それのお詫びで建てたんだって(笑)。
(赤江珠緒)いろいろあったんですね(笑)。
(ピエール瀧)お前、なに赤江さんに・・・
(マッコイ斎藤)すいません、なんか。
(ピエール瀧)(笑)
(赤江珠緒)改めましてマッコイ斎藤さんのプロフィールをご紹介しますが。マッコイ斎藤さんは1970年のお生まれで山形県のご出身です。ビートたけしに憧れてテレビ業界に入り、伝説的バラエティー番組『天才・たけしの元気が出るテレビ』でディレクターデビュー。以降、『極楽とんぼののとび蹴りゴッデス』、『すれすれガレッジセール』といった深夜番組で、数々の、それはまあ酷い企画を手がけられたと。深夜のカリスマと異名をとっています。いまはポピュラーになりましたが、バラエティー番組でアカマタという蛇を使い始めた。アカマタという蛇、出てきますが。
(マッコイ斎藤)『森のギャング』って言われている蛇です。
(ピエール瀧)よくみんな、噛まれているやつ(笑)。
(赤江珠緒)そうそうそう。何を隠そう、マッコイ斎藤さんだと。あなただったんですか!
(マッコイ斎藤)そうです。僕が使い始めました。そん時は本当に、誰も蛇に噛まれる人がいなかったんで。最初に出した時は本当に衝撃でしたね。
(赤江珠緒)また、DVD『我々は有吉を訴える』などフェイクドキュメンタリー作品の第一人者としても有名で、映画『上島ジェーン』では第19回東京スポーツ映画大賞特別作品賞も受賞。時代に流されない独自の演出スタイルを貫き、多くの芸人さんから恐れられ、お笑いファンやテレビ制作者から大変支持されていらっしゃいます。現在は『とんねるずのみなさんのおかげでした』の総合演出や、『女子アナの罰』、『大久保じゃあナイト』など数多くの番組でその手腕をふるっていらっしゃいます。ということで。
(マッコイ斎藤)すいません。なんかこんなの読んでいただいて。
(ピエール瀧)(笑)。一応読まないと、誰なんだろうな、この人?っていうね。
(マッコイ斎藤)本当、そう思います。
(赤江珠緒)マッコイさんね。テリー伊藤さんのお弟子さんって思って、いいんですよね?
(マッコイ斎藤)いや・・・僕、弟子ではないんですけどね。テリーさんのやっていた番組で、アシスタントやらしてもらってたんで。テリーさんは僕のこと、一切わからないんじゃないですか。あの時、スタッフ50人ぐらいいましたから。末端で入ってたんで。
(赤江珠緒)でも脈々とその血を受け継いで行くと。そういう感じですよ、これ伺ってると。
(マッコイ斎藤)そうですね。まあ、テリーさんのお弟子というよりは・・・お弟子っていうことで。
(ピエール瀧)どっちなの?
(赤江珠緒)あっさりですね(笑)。瀧さんもご一緒にお仕事されてたというので。
(ピエール瀧)はい。『ピエール靖子』という。光浦靖子さんと僕が脳みそのかぶりものをかぶって、性格判断みたいなやつをね。
(マッコイ斎藤)あの、企画でわかる脳タイプっていうテーマがあるんですよ。この企画を見て脳がどう反応するか?っていう脳の科学者も踏まえてロケをやっていく。
(赤江珠緒)へー。
(ピエール瀧)でも、そういうのはその体なんですよ。ただの。
(赤江珠緒)えっ、そうなの?なんか脳波とかを計って、とかじゃなくて?
(マッコイ斎藤)いや、脳波を計っている体なんです。
(ピエール瀧)その脳波を計るためにサンプルのVTRとか出来事が必要じゃないですか。それを当時やっていたのが、いちばん仕事がなかったころの有吉くんと椿鬼奴。
(赤江珠緒)へー!いまやものすごい豪華ですね。
(マッコイ斎藤)1ヶ月有吉のスケジュールがまるまる空いてたっていう。そういう時代ですね。
(ピエール瀧)で、その有吉くんと鬼奴を完っ全に光が入らない暗室に入れて、その中にレストランを作って、2人でその真っ暗闇の中、デートしろ!っつって、デートするんです。手探りでやってくじゃないですか。やってくんだけど、テーブルとかに、サボテンが置いてあるんです(笑)。
(赤江珠緒)(笑)
(マッコイ斎藤)あと、熱湯ですね。あと、子供がブランコしてる。
(赤江珠緒)真っ暗闇の中で?
(ピエール瀧)熱々のおでん鍋とか。っていうのを。
(マッコイ斎藤)暗闇レストランっていう名前でやったんです。有吉、子供のブランコで側頭部打って。ダーッ!って。『たのむからやめさせてくれ、もう!謝るからこの企画、やめさせてくれ!』って。
(ピエール瀧)落とし穴がどこに掘ってあるかわからない陸上とか。
(赤江珠緒)落とし穴陸上。うーわー!
(マッコイ斎藤)落とし穴陸上50メートル決勝っていう名前で。誰かのレーンに落とし穴があるっていう。
(赤江珠緒)じゃあロシアンルーレット的に。穴が空いてない人もいると。
(マッコイ斎藤)3レーン作って、1個だけ穴が空いてるという。だから、好きなレーン選べっつって、走る。そこでアイドルが走って、額から落ちて大怪我っていうのがありましたね(笑)。
(赤江珠緒)ちょっとちょっと、もう!
(マッコイ斎藤)歯が欠けたって。
(ピエール瀧)ガキーン!って。
(赤江珠緒)瀧さんとマッコイさん、『凶悪』の映画を思い出す2人なんですけど。へー、そうですか。
(マッコイ斎藤)そのアイドルがモノマネの原口あきまささんの奥さんですね。
(赤江珠緒)あ、よくテレビでも拝見してます。
(マッコイ斎藤)あの奥さんが、僕の落とし穴陸上のアイドルで。走って行って、勢い余って歯が欠けたっていう。ここ、ズルってなった。
(赤江珠緒)前歯が?アイドルなのに?
(マッコイ斎藤)いまでも会うと、ちょっと言いますね。
(赤江珠緒)そうでしょうね。旦那さんの原口さんにも言ってるでしょうね。
(ピエール瀧)だからそういう、他のところだと二の足を踏む、躊躇するような企画をバンバン通してやるわけですよ。
(赤江珠緒)えっ?この『丸刈りータ』っていうYOUさんと瀧さんが共演されてたのは?
(マッコイ斎藤)(笑)
(ピエール瀧)これもね、テレビ東京でやっていた番組で。僕とYOUがメインMCで。そこでいろんな企画をやってくんですけども。ラッパーにね・・・
(マッコイ斎藤)そうですね。わかりやすく言うと、いま日本テレビの方でやっている『有吉反省会』みたいな。反省したいことを持ってくるんですよ。それがたとえば、ダメラッパーとか。
(赤江珠緒)素人の方が持ってきて。
(マッコイ斎藤)ダメラッパーはほとんど何もやったことないのに。本当真面目な、スーツ着てるやつがラッパーで。『それじゃあラッパー、ダメだろ?』って言って、瀧さんとYOUさんが更生させるっていうような。『ラッパーになるためにはもっとディープなところを覚えた方がいいんじゃないか?』とか、そういうアドバイスをするっていう。
(ピエール瀧)その企画の一端で、北関東のヤンキーがニューヨーク・ヤンキースを目指すっていう。
(赤江珠緒)(笑)。それ、ヤンキーっていうだけじゃん(笑)。
(マッコイ斎藤)北関東・茨城のヤンキーの方が気合が入ってないと。本当に暴走族の方で。『真のヤンキーになるためには、ニューヨーク行かなきゃダメだ!』って言って、特攻服のまんまニューヨークまで行かせて。で、ニューヨーク・ヤンキースになる!って言って、ヤンキースタジアムを目指すんですけど。間違って、メッツのスタジアム行っちゃったりして(笑)。『やった!ついに着いた!』って言ったら、間違えてメッツのスタジアム行っちゃって。で、ニューヨーク、いろいろ聞きながら、ヤンキースタジアムまでたどり着いたんですよ。
(赤江珠緒)はあ。
(マッコイ斎藤)特攻服着てニューヨークの街を歩いたら、大人気になったんですよ。ニンジャだ!って。
(ピエール瀧)ああー、まあそうかもね。
(マッコイ斎藤)ニンジャ!ニンジャ!っつって。
(赤江珠緒)ニンジャって言われるんですか?
(マッコイ斎藤)で、ちょっとこうやって帰ってきちゃったんですよ。
(赤江珠緒)天狗になって(笑)。
(ピエール瀧)あいつら(笑)。
(赤江珠緒)これまたいろんなドラマがありそうですけどね。えっ、瀧さん自身には、マッコイさんが仕掛けるということはなかったんですか?
(マッコイ斎藤)僕、瀧さんには絶対仕掛けなかったと思います。瀧さんとはやっぱこうやって一緒に悪だくみしてる方が楽しくって。モニタリングさせたら、ミュージシャンの中でいちばんだと思ってるんで。
(赤江・瀧)(笑)
(マッコイ斎藤)俺、モニタリング芸人だと思ってるんで。
(ピエール瀧)大抵のミュージシャン、モニタリングしないからね(笑)。
(マッコイ斎藤)しないですけど(笑)。モニタリングしてもらってたんで、俺、全然瀧さんには。あんまり。
(赤江珠緒)そうですか。芸人さんたちが『痛い!』とか『熱い!』とか叫んでいる姿をものすごくうれしそうに笑いながら見ていたって。
(ピエール瀧)面白いじゃん。だって(笑)。
(赤江珠緒)その他にも、様々な企画ということなんですが。
(ピエール瀧)マッコイさんが考えてきた企画で一覧ありますから、赤江さん、読んでくださいよ。これ。
(赤江珠緒)『天才・たけしの元気が出るテレビ』はカーリング公衆便所。これは?
(マッコイ斎藤)これは、冬になると氷が張る湖、あるじゃないですか。あそこのギリギリに簡易の公衆トイレを作って。で、芸人さんとか、『着替えるところがないんで、トイレで着替えてもらってもいいですか?』って。あと、用を足すときも行きますよね。そうすると、バンッ!ってオープンになって、そこが坂になってるんで、そのまんま氷上にスーッと来るのを、タワシで拭いて何メートル行くか?っていうの。
(ピエール瀧)(笑)。しゃがんでる。
(マッコイ斎藤)しゃがんでる芸人。どんだけセンターに近づけるか?っていう。だからほとんど下半身が裸なんですよ。
(赤江珠緒)そうなりますよね。どうしても、そういう事態で行ってるわけですからね。
(マッコイ斎藤)一生懸命、本当のカーリングをやっている人がタワシでゴシゴシってやって。距離を。
(赤江珠緒)これ見たい!これ面白い!
(マッコイ斎藤)これ、本当すごかったですね。いちばんすごかったのは、氷の厚さを気にしなきゃいけないんで。氷、落ちちゃうとあれなんで。分厚くなってるかどうか?って、非常に気にしてロケやって。
(赤江珠緒)落ちた芸人さんの肌質とか服の感じで、スーッと行く人はスーッと行く。
(マッコイ斎藤)スーッと行きます。こう、ガンッ!っとなったら、下がちょうど滑りやすいように鉄板ひいてるので。だからガンッ!っていったら、本当ソリのようにスーッと。
(赤江・瀧)(爆笑)
(マッコイ斎藤)なんだかわからないですけど、みんなこう大事なところを隠しながら、こうやって・・・
(ピエール瀧)止まるまで。
(マッコイ斎藤)止まるまで行ってましたね。
(赤江珠緒)なるほど。ではですね、『すれすれガレッジセール』『激すれすれガレッジセール』、これいろんな企画ありますね。ハブをつかまえよう。
(マッコイ斎藤)これ、正式に言うと、ハブを上手につかまえようっていう。
(赤江珠緒)じゃあ、沖縄ですか?
(マッコイ斎藤)沖縄行って、夜中がいちばん出るっていうんで、ガレッジセール連れて洞窟の中入って。ハブをつかまえにいったんですけど、その時にアカマタっていう無毒の、『森のギャング』っていう、それがいたんで。ハブがいなかったんです。あんまり。アカマタだけすごく多かったんで。赤いシマシマの気持ち悪いやつ。『それ、素手でつかまえろ!』って言って。つかまえて、ゴリが鼻を噛まれて。
(赤江・瀧)(笑)
(マッコイ斎藤)『大丈夫だから』って言って。俺は『森のギャング』って聞いてたんですけど、『ゴリは沖縄だし、お前大丈夫だから。キスしろ!友達だから、蛇は』とか言ってゴリをやってたら、ゴリが鼻を噛まれて。鼻の次、唇を噛まれたんですよ。で、『無毒だから大丈夫!』っつって、『ああそうですか』って言っていたら、3年後調べたら、微毒があるってことがわかって。
(赤江・瀧)(爆笑)
(ピエール瀧)ゼロじゃねーと(笑)。
(マッコイ斎藤)ゼロじゃなかったっていう。それでゴリが、『テメー、この野郎!』っつって(笑)。『毒、あったじゃねーかよ!』って。
(ピエール瀧)これもすごいもん。火の玉ドッジボール。火の玉ボクシング。
(赤江珠緒)火シリーズ。
(ピエール瀧)火のついた玉でドッジボール。
(マッコイ斎藤)それは本当にガレッジセールの川田くんが火のついたボール持って、ただぶつけ合うだけですね。で、誰がいちばんビビるか?って。キョドんないで、ビビらないで、魂があるか?って。したら、手に引火して、そのまんま埠頭に落ちたと。水が無くて、川に行くしかない!っつって、ガレッジセールの川田くんは飛び込んで。ちょっとモミアゲのラインが燃えたっていう(笑)。
(赤江珠緒)もうギリギリですな。ギリギリの企画ですね。
(マッコイ斎藤)すいません。本当に。
(ピエール瀧)もうタイトルだけ読んで行きましょうか。熱湯人間しゃぶしゃぶUFOキャッチャー。これ、全日本リアクションタイトルマッチ。
(マッコイ斎藤)これは全日本リアクションタイトルマッチっていう。リアクション、芸人さんの命ですよね。それのチャンピオンが上島竜兵さんっていうことにして、その上島竜兵さんに挑むために、いろんなリアクションラウンドをこなすっていう。
(ピエール瀧)なるほど。挑戦権を得るために。
(マッコイ斎藤)その時に、でっかい鉄鍋で火を燃やして、そこにクレーンで鬼奴を吊って、本当の黒豚を持って、上手にしゃぶしゃぶして食べろっていう。で、そのアームを操る人が相方なんですよ。芸人さん。各チーム。なので、下手なので落ちたり、ついちゃったりするんで。『熱い!熱い!』言いながら、人間しゃぶしゃぶっていうのをやって。苦情が80件来たっていう(笑)。
(赤江・瀧)(爆笑)
(赤江珠緒)しゃぶしゃぶは来ましたか。リックバズーカ鬼ごっこは?
(マッコイ斎藤)これは、リュックに。これも鬼奴とか吉本の芸人さん50人ぐらい、その人たちのリュックに全部火薬を入れて。それをバズーカ持った自衛隊風な人たちが追い回して、撃つっていう。的が当たったら、ロックオンされたら爆発するっていう。それをよみうりランドでやって、よみうりランドから『二度と使わせねえ』って言われたっていう。
(赤江・瀧)(笑)
(赤江珠緒)出入り禁止と。なるほど。
(ピエール瀧)すごいでしょ?クラクラ来るでしょ。
(赤江珠緒)勇気を出してはじめての毒キノコ。
(マッコイ斎藤)ああ、これはすごかったですね。
(ピエール瀧)あ、MTVの『TEMPURA』っていうやつでやった。
(マッコイ斎藤)山にいろんなキノコがあるんで、調べて。本当に毒キノコっていうのは危ないのか?っていうの、わからないじゃないですか。
(赤江珠緒)いや、危ないですよ。分かってますよ。だいたいは。
(ピエール瀧)どの程度危ないのか?っていう。
(マッコイ斎藤)そうなんですよ。本当、そんなニュースで言うぐらいのものなのか?って。じゃあ、勇気を出してみんなで食べてみようって行って、調べて、『あ、これ本当に毒だ。じゃあ、じゃんけんで負けたやつが食べろ』って。食べて。そしたら、案の定みんな嘔吐でしたね。『あ、やっぱり毒キノコってすげーんだ!』っていう(笑)。
(赤江・瀧)(笑)
(ピエール瀧)やっぱり毒ってすげーな!って。バカじゃないの?
(マッコイ斎藤)いや、バカじゃないですよ。真剣にやってるんですよ。俺。それ、放送しましたからね。
(ピエール瀧)こっちはバカバカしいですけど、まだやれた方ですからね。いま言ったのは、やれたやつ。さすがのマッコイ斎藤でも、やれなかった企画があると。
(マッコイ斎藤)ああ、やれなかったのも結構ありましたね。
(赤江珠緒)えっ?熱湯ピラニア?
(マッコイ斎藤)熱湯ピラニアっていうのは、熱湯の中にピラニア入れて、熱い・痛いっていうの、両方くるじゃないですか。
(赤江・瀧)(笑)
(マッコイ斎藤)それ、やろうと思ったら。面白いなって考えて。ダブルで来るから。それでテンション上がってやったんですけど、現場行ったら熱湯にピラニア入れたら、死ぬんですね。
(ピエール瀧)(笑)。そうでしょう。
(マッコイ斎藤)『あ、ピラニアが浮いてきちゃった!』みたいな。これはダメだということで。どっちか取るしかない。ピラニアがギリギリだったんで助けて。『じゃあもう熱湯でやろう。』って。でも、『これ出来ないなら止めよう』って諦めたっていう。
(赤江珠緒)限度があったっていうね。ニューヨーク深夜水着マラソン。
(マッコイ斎藤)ニューヨークのブロンクスっていうところがすごく夜、治安が悪いって聞いたんで。そこに水着のアイドルを10人ぐらいスタートさせて、ゴールのマンハッタンまで誰がいちばん早いか?安全に帰ってこれるか?っていうのをやりたいって言ったんです。たぶんTBSの特番だったと思うんですけど、バカヤロウ!って言われて(笑)。お前はもうTBSに来るな!って言われた(笑)。
(赤江珠緒)一蹴されたと。
(マッコイ斎藤)一蹴されました。本当に、もう。
(赤江珠緒)中東上空スカイダイビング。
(マッコイ斎藤)中東のあたりが非常に治安が悪かったんですね。僕がいる時に。内戦だとかで。そこでスカイダイビングしたら、無事に帰って来れるのか?っていうのをやりたいって言ったんですよ。そしたら、お前は!ってまた怒られて。
(赤江珠緒)良識ある方がいらっしゃるんですね。
(ピエール瀧)マッコイさん、なにで怒られたっていう話、あんまり聞かないもんね。
(マッコイ斎藤)怒られたことなんて、いっぱいありますよ。
(ピエール瀧)そうですね。
(赤江珠緒)本当に1回、某テレビ局を出入り禁止になったことが。
(マッコイ斎藤)なりました。なりました。
(赤江珠緒)それはなにをやってですか?
(マッコイ斎藤)これはですね、ドッキリっていま、テレビですごく規制が激しいじゃないですか。僕、ドッキリって本当にドッキリさせたいので。たとえば瀧さんをドッキリするんだったら、絶対に言わないんです。僕、ドッキリする人に。で、テレビでドッキリの特番があって、そん時に街の素人ドッキリで。いまじゃあり得ないんですけど。
(赤江珠緒)昔はありましたね。結構。
(マッコイ斎藤)ありました。ああいうのがあった時に、ヘルメットをかぶって仕事してたり、ヘルメットをかぶる人っていっぱいいるじゃないですか。街に。工事現場だったり、バイクに乗っている人だったり。その人に、ココリコの田中くんと遠藤くんが剣道の胴着と竹刀と。田中くんが審判で赤旗青旗持って。勝手に後ろからそーっと近づいていって、『面ー!』『一本!』っていって、一本取るっていうドッキリだったんですよ。素人で。
(ピエール瀧)要はメットかぶっている一般の人に、そーっと近づいていって、竹刀で頭、『面ー!』ってバコーン!って叩くと。
(マッコイ斎藤)そうです。したらビックリするじゃないですか。で、『一本!』『技あり!』って言って、なんのこっちゃ?って顔を撮りたかったんです。そん時に、ある素人さん、ヘルメットかぶって運転している人がいらっしゃったんで、ボンッ!ってやったら、泣いちゃって。『なんだこれは?ウチの娘が泣いて帰ってきたぞ。聞いたらドッキリだと。どこだ?誰だ?』って。『私です』って行って。『バカヤロウ!どういうことだ?竹刀でいきなり知らない人を殴るなんて、事件だ。ウチの娘がこれから学校に行く途中なのに、なんだ?精神的に追い込まれてしまった』と。平謝りで行って。それで『お前はなにをしてるんだ!?』と怒られてしまいまして。まあ、その局はいいませんけど。それ以来、全然足を踏み入れてないですね。
(ピエール瀧)無事に済んだの?その一件は。
(マッコイ斎藤)済みました。誠意をもって謝って。そしたら、許していただいたんで。それも10何年前ですから。いまやったら、僕なんていないですよね。
(赤江珠緒)へー!
(ピエール瀧)いやー、よく生き残ってんなっていう(笑)。
(マッコイ斎藤)いや、それ僕が聞きたいですよ。
(ピエール瀧)抹殺されてもおかしくないこと、やって来てるよね。マッコイさん、本当に。
(マッコイ斎藤)いや、そうですね。芸人さんからも、ブチ切れられたことありますし。本当、すれすれのラインを行ったり来たりしています。
(赤江珠緒)でもいまも、嬉しそうに話をされてるんですけど(笑)。マッコイさんね。
(ピエール瀧)そうなのよ。楽しそうなのよね。
(マッコイ斎藤)面白いんですよ。
(赤江珠緒)私、赤江珠緒でなにか企画をやるとしたら・・・?
(ピエール瀧)赤江さんでなにかやるとしたら?
(マッコイ斎藤)赤江さん、僕、羽鳥さんとよく仕事をしてたので。ずっと。一緒にゴルフ2回ぐらい行ったことありますね。日本テレビの社員の時から、良くしていただいて。羽鳥さんの出ている番組、見て。ああいう凛とした姿を見ると、『赤江さんでなんかないですか?』ってラジオのプロデューサーに言われたんです。その時に僕は、スカイダイビング天気予報みたいなの、出来ないかな?って言ったんです。
(赤江・瀧)(笑)
(マッコイ斎藤)ちょっと乱れるところを見てみたいんですよ。『あー!あー!』って。
(ピエール瀧)ほっぺたもブルブルブルッ!ってなって。
(マッコイ斎藤)『あー!』ってやりながら。『空から天気予報を私、赤江がお伝えします!』ってバーッ!って。原稿だとかなりのスピードなんでiPadを持ちながらやってほしいんですよ。
(赤江・瀧)(爆笑)
(マッコイ斎藤)『えーと、関東地方の天気は・・・』って言って。『ううわあーーー!』って言ってほしいんです。
(ピエール瀧)(笑)。なるほど。
(赤江珠緒)わかりました(笑)。
(ピエール瀧)はい、わかりました。と。まあ、こういう人ですから。あんまりね、最近バラエティー、いろんな制約があって無茶できる人とか無茶できることって減りましたもんね。
(マッコイ斎藤)そうですね。若手の元気が非常に・・・
(ピエール瀧)嫌なんでしょ?だから。もっと無茶したいんでしょ?
(マッコイ斎藤)無茶っていうか、そこの限界に挑戦する気持ちをね、もっと若手のディレクターが持っていただければなと思いますよね。僕もやめませんけども。
(赤江珠緒)TBSでは『女子アナの罰』と『大久保じゃあナイト』をやられてますけども。なにか告知とかありますか?
(マッコイ斎藤)いや、全然ないです。『女子アナの罰』と『大久保じゃあナイト』も本当に見ていただければ。
(ピエール瀧)まだマッコイさん、話しているやつも、しゃべれる話ですからね。
(赤江珠緒)マッコイさんってちっちゃい時から、そういうの仕掛けたり、面白いの考えたり・・・いたずらっ子?
(マッコイ斎藤)大人のタバコの中に爆竹入れて、大人が吸う瞬間にバン!ってやるとか。
(ピエール瀧)悪っ!
(マッコイ斎藤)すっごい怒られましたけど。親戚のおじさんが来て、トイレ行っている間、こうやって詰めて入れて。タバコ吸う時に、バンッ!ってなって、俺もう面白くて面白くて。腹抱えるぐらい、本当に。
(赤江・瀧)(爆笑)
(赤江珠緒)危険!この人、危険。まあでも、テレビを支えていただいて。
(ピエール瀧)ねー。支えてんのか、なんなのか。でもね、番組見て、だいたい最後マッコイ斎藤って出てきて、『あ、そういうことか』って、みなさん思ってください。
(マッコイ斎藤)本当、ありがとうございました。
(赤江珠緒)ありがとうございました。本日の面白い大人は、マッコイ斎藤さんでした!
<書き起こしおわり>