石野卓球さんが2013年8月29日にTBSラジオ『たまむすび』に出演した際の模様です。卓球さんが選んだバカな歌を3曲、紹介していました。
(赤江珠緒)さあ、ということで改めてご紹介しましょう。バカ倍返しウィーク、ぴったりのゲスト。電気グルーヴの石野卓球さんです!
(石野卓球)こんにちは。よろしくお願いします。
(赤江珠緒)お久しぶりです。
(石野卓球)そもそも。ご無沙汰してます。
(赤江珠緒)ねえ。卓球さん。今年の夏は暑い夏でしたけども。
(石野卓球)はい。普通です(笑)。
(赤江珠緒)無事に夏を越して。お元気ですか?
(石野卓球)おかげさまで。
(赤江珠緒)結構、焼けてらっしゃって。
(石野卓球)僕ね、どこ行ったってわけじゃないんですけど、家でね、最近ハンモックで過ごしていて。すっ裸で。で、それで焼けたんですよ。
(赤江珠緒)(笑)。家焼けですか?
(石野卓球)家焼けですね。ヤノマミ族みたいな生活してるので(笑)。
(赤江珠緒)なんですか、それ?(笑)。
(ピエール瀧)最後、アリに食べてもらうみたいなね。
(赤江珠緒)あ、そういうのがあるんですね(笑)。
(ピエール瀧)まあ、いいんですけど。
(赤江珠緒)いいんですけどね。あの、瀧さんともお会いするのはそんな頻繁ではない?
(石野卓球)いや、昨日会ったよね。リハーサルで。
(ピエール瀧)うん。そうですよ。会ってます。
石野卓球が『あまちゃん』で気になること
(赤江珠緒)瀧さんの『あまちゃん』とかは、ご覧になってますか?
(石野卓球)あ、見てます。
(赤江珠緒)どうですか?
(石野卓球)僕ね・・・めちゃめちゃ面白いんですけど、僕ずっと言いたいことがあって。赤江さん、知ってます?こいつ(ピエール瀧)、トイレから出てから手、洗わないっていうの・・・
(赤江珠緒)いや・・・ちょっと待ってください!
(石野卓球)大っきい方でも。
(赤江珠緒)ええーっ!?
(石野卓球)これ、有名な話なんですけど。
(ピエール瀧)まあね・・・
(赤江珠緒)なに当然みたいな顔されてますけど。
(ピエール瀧)実を一回手のひらにのせてから、こうやってしてますから。
(石野卓球)壁に塗ってから・・・
(ピエール瀧)ぺたーん!ってね。
(赤江珠緒)いやいや・・・ちょっと待って下さい。瀧さんと一年以上、お付き合いさせていただいて、結構瀧さんから『これ食べろ』って言われて、渡されること・・・
(石野卓球)もうそれ、間接キッスですよ。
(赤江珠緒)多々ありましたけど。
(石野卓球)そんなヤツにね、寿司屋をやらせるっていうね(笑)。俺、いつも見るたびに思うんですけど。
(ピエール瀧)ダークファンタジーですよね。
(赤江・石野)(笑)
(赤江珠緒)なにがダークファンタジーじゃ!
(石野卓球)指輪物語みたいな。
(ピエール瀧)そう。そっち系でしょうね。毒の霧がきたー!みたいな。
(石野卓球)それよりなにより、赤江さん、もう手を洗わないって方で衝撃を受けちゃってるけど(笑)。
(赤江珠緒)本当ですよ!結構、ねえ。瀧さんからマカロンいただいたりとか、してましたよ。
(ピエール瀧)はい。おにぎり半分食べろとか(笑)。
(石野卓球)(笑)
(赤江珠緒)げっそり。げっそり。
(石野卓球)雑菌の産地直送ですよ!
(赤江珠緒)そうだったんですね・・・もう、本当に。
(石野卓球)それが寿司屋だって(笑)。
(赤江珠緒)考えされられますが・・・えー、今日はですね、『何ソンフェス』ということで。卓球さん。
(石野卓球)あ、聞いてました。
(赤江珠緒)あ、そうですか。リスナーの方、いろんな曲ありますけどもねー。卓球さん、あります?何ソン。
(石野卓球)あ、僕ありますよ。お前、知ってるだろ?『頭の皮やわらか病』。
(ピエール瀧)あー(笑)。知ってます、はい。
(赤江珠緒)なんです?えっ?
(ピエール瀧)あのね、俺と卓球くんとあと1人ぐらいしか歌えない・・・
(石野卓球)これ、一緒に歌おうぜ。
(ピエール瀧)あ、いいよ。
(卓球・瀧)『あたまのかわやわらかびょう♪あたまの、かわやわら、あたまの、かわやわ、らか・・・♪』(笑)。
(赤江珠緒)なんですか!(笑)。ちょっとこれ・・・(笑)。
(石野卓球)勝手に知らないメロディーにのせて『あたまのかわやわらかびょう』っていうのを歌うだけっていう。これ、17才ぐらいの時によく歌ってたんだよな。
(ピエール瀧)あの、僕いまもう1個思い出しました。ジョーズの歌もあります。
(赤江珠緒)ジョーズの歌?
(ピエール瀧)はい。『ダーダン♪ダーダン♪ダーダン♪ダンダンダンダンダンダンダンダン・・・サメだぁーーーーっ!』っていう歌なんですけど。
(赤江珠緒)(笑)。あったんですか。
(ピエール瀧)はい。叫んだ割にはウケがよくなかったですね。
(赤江珠緒)まあまあ(笑)。
(石野卓球)恥ずかしくて俺の目を見なかったもんな。
(赤江珠緒)本人がね、すっきりしたらそれでいいと・・・
(ピエール瀧)ずーっと。これね、歌いきるのがなかなか難しいんで。ずっと赤江さんの目を見て歌ったんですが、赤江さんが途中で目をそらしたんで。『あ、もう飽きてる』って。まあ、いいです。いきましょうね。
(赤江珠緒)いいです。いいです。何ソンですから。じゃあ卓球さんに持ってきていただいたバカな曲をご紹介いただきましょうか。
(石野卓球)ええとね、1曲目はほぶらきんっていうバンドがいるんですけど。まあ、いたんですけど。これのね、『ゴースン、城を攻める』という曲。これ、瀧知ってるよね?
(ピエール瀧)はい。知ってます。
(赤江珠緒)えっ?ほぶらきんというバンドさんは・・・
(ピエール瀧)インディーバンドですね。
(石野卓球)80年代のね、インディーバンドなんですけど。僕ら非常に影響を受けまして。先日ね、このボックスセットが出たんですね。
(ピエール瀧)出たんですよ!
(赤江珠緒)このボックスに書かれている絵が、ものすごくかわいいですね。
(石野卓球)あ、そっちですか?(笑)。
(赤江珠緒)ちょっと私、この絵はすごく惹かれる絵ですけども。
(石野卓球)でね、僕らね、本当ほぶらきんがなかったら、音楽をやっていたかどうかわからないぐらい影響を受けたんですね。
(ピエール瀧)高校生の時に聞いてましたね。
(赤江珠緒)そうですか。関西で活動した、滋賀の伝説的なバンドであると。
(ピエール瀧)これでもいいんだ!って思わせてくれたバンドです。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)そうです。そうです。
(ピエール瀧)いや、本当に。
(赤江珠緒)ですから、解散からは30年たって、このコンプリートボックスが今年発売と。じゃあもう伝説なんですね。
(石野卓球)一部の間ではね。
(ピエール瀧)そうですね。
(赤江珠緒)へー。卓球さんは非常に影響を受けたという。
(石野卓球)はい。受けました。
(赤江珠緒)この曲の面白ポイントというか、そのバカポイントっていうのはあるんですか?
(石野卓球)ええと、聞けばわかると思います。
(赤江珠緒)あ、そうですか。さっそく。
(ピエール瀧)まず聞いてみましょうね。
(赤江珠緒)じゃあ聞いてみましょうね。では石野卓球さんセレクトの、ほぶらきんで『ゴースン、城を攻める』です。
ほぶらきん『ゴースン、城を攻める』
(ピエール瀧)いやー・・・
(石野卓球)これ、さっき一般の人が歌ってたのと、あんまり変わんない・・・
(赤江珠緒)そうですね、卓球さん。
(ピエール瀧)何ソンフェスにふさわしい(笑)。
(赤江珠緒)これ、本当ですね。
(ピエール瀧)この馴染みっぷりっていうね。
(赤江珠緒)素晴らしいですね!で、これ30年たったいま、新たにまた発売と。
(石野卓球)そうです。ライブのDVDもついてます。で、メンバーに小学生のメンバーとかいるんですよ。
(赤江珠緒)ええー!?
(石野卓球)ぜんぜん、まあ伝わってないですね。
(赤江珠緒)ごめんなさい。
(ピエール瀧)『ゴースン、城を攻める』っていうのはそのゴースンっていう巨大な悪の組織のボスみたいなのがいて、それと忍者軍団が戦うお話の中のひとつの曲なんですよ。
(赤江珠緒)これ、どこで使われる曲です?その戦いの中で。『ピーラピーラピ♪』は。
(ピエール瀧)『ピーラピーラピ♪』は・・・どこなんでしょうね?
(赤江珠緒)これ、バレバレですけど。
(ピエール瀧)これ、そのアルバムを聞くと、ラジオドラマみたいな感じで語りと曲でっていうね。
(石野卓球)ミュージカル。ロックオペラですよ。これ、本当に。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)笑いますけど、これ本当ロックオペラなんですよ。
(ピエール瀧)そうなんですよ。
(石野卓球)僕らにとっては。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)赤江さんにとってはゴミでも、僕らにとってはごちそうなんですよ。
(ピエール瀧)いま思い出しましたけど、昔、もう20才ぐらいの頃ですよね。こいつと飲みに行って、ベロンベロンに酔っ払って。で、店から出てきて、駐車場のチェーンがブランコみたいになっているところ、あそこに座って。こいつがもう上機嫌で『あ、ゴースン大岩ドーン!と落として♪』って歌ってたら、後ろにそのままガシャーン!ってひっくり返ったのを思い出しましたけどね(笑)。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)それで帰らぬ人にね。無言の帰宅です。
(ピエール瀧)はい。ですよ。
(赤江珠緒)そうですね。ちょっと混乱しておりますけどもね。
(ピエール瀧)次、いきましょう。
(赤江珠緒)『ゴースン、城を攻める』ね。パンチ力がすごい。
(ピエール瀧)声がいいですよね。声が。
(赤江珠緒)振り切ってらっしゃいますが。では2曲目。卓球さん、お願いします。
(石野卓球)ええと、Rotterdam Termination Sourceの『Poing』っていう曲なんですけど。これ、瀧くん大好きで。
(赤江珠緒)『Poing』?
(ピエール瀧)Rotterdam Termination Sourceってまあ、これユニット名なんですけど。ロッテルダムとかで流行っていた『GABBA(ガバ)』っていうジャンルのダンスミュージックがあったんですよ。もうBPM180とか200とかで。
(石野卓球)ドゥインドゥインドゥインドゥイン・・・♪
(ピエール瀧)みたいな。縦ノリというか、なんかもうそういう曲があって。
(石野卓球)正則(まさのり)みたいなね。瀧正則みたいな。
(ピエール瀧)瀧正則みたいな。どういうこと、それ?(笑)。
(石野卓球)『縦ノリ』って言ったから。言ってみたくなっちゃった(笑)。
(赤江珠緒)瀧正則がいる。いいです。どんどんいいですよ。
(ピエール瀧)拾っていると大変なことになりますからね。
(赤江珠緒)えっ、オランダのハードコアテクノユニットであると?
(石野卓球)そうです。92年。もう20年前。21年前。
(赤江珠緒)92年にヒットした。オランダ・デンマークで第1位。イギリスでも27位。27位っていうのはちょっと・・・
(石野卓球)でも、結構健闘してる(笑)。
(ピエール瀧)そうですよね。
(石野卓球)曲を聞いたら、27位がいかに健闘かわかりますよ。
(赤江珠緒)わかりました。では聞いてみましょう。石野卓球さんが選んだおバカな曲。Rotterdam Termination Sourceで、『Poing』。
Rotterdam Termination Source『Poing』
(赤江珠緒)卓球さん、これ・・・もう、これ?
(石野卓球)もう、これ全部です。
(ピエール瀧)ほぼ。ほぼフルです。
(石野卓球)この後なにかがあるとかっていうわけではなく。ずーっと、これのバリエーションです。
(ピエール瀧)曲のパーツ、全部出ました。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)2回ぐらいサビも回って。
(ピエール瀧)サビ2回まわし。
(赤江珠緒)最初ね、乗れる曲。たしかに楽しそう!って思ったんで、ずっと待ってたんですけど。こういう感じで。
(石野卓球)そうです。
(ピエール瀧)ずっと。僕らの中で通称『バネ』って呼んでいる曲ですけど。
(一同)(笑)
(赤江珠緒)いや、たしかにこれ、それ考えるとたしかに・・・
(石野卓球)27位。
(赤江珠緒)27位。いいとこ行きましたね。
(石野卓球)あと、1位になっているオランダとデンマーク(笑)。
(赤江珠緒)ちょっとおかしい(笑)。
(ピエール瀧)お国柄っていうね・・・(笑)。寛容だな!っていうね、本当ね(笑)。
(赤江珠緒)『Poing』。ちょっと忘れられないですね。
(ピエール瀧)そうでしょう。
(石野卓球)でも、覚えていてもしょうがない(笑)。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)クラブとかでもかかること、まずないですから。
(赤江珠緒)ないですか。『あ、この曲!』っていうこともない。披露することも。
(石野卓球)ないですね。
(赤江珠緒)そっかー。接点、ないかな。そうですか。
(ピエール瀧)赤江さん、ちょっとピッタリきますね。これ。
(赤江珠緒)この曲(笑)。割と好きです。
(石野卓球)そうですか(笑)。よかったよかった。デンマーク・オランダ寄りっていうことで(笑)。
(赤江珠緒)はい(笑)。では、もう1曲お願いしましょうか。
(ピエール瀧)あ、次はね・・・
(石野卓球)次はね、バカな曲っつーんで、これ、ピッタリな曲があったんですよ。僕ら、昔電気グルーヴやる前に人生 (ZIN-SAY!)っていうバンドをやってまして。その人生の曲なんですけど。『バカッツラファンク』っていう曲がありまして。これ、16才ぐらい?17才?
(ピエール瀧)17才ぐらいですかね?
(石野卓球)の、頃に録音したやつなんですけど。
(ピエール瀧)カセットで。
(赤江珠緒)あ、カセット?
(石野卓球)ラジカセで。
(赤江珠緒)そうですよね。当時ね。へー。
(ピエール瀧)ラジカセで、この卓球くんの部屋に。その時にいた連中が、たまたまパートをそれぞれでやったっていう。
(赤江珠緒)ここに写真があるんですけど。
(石野卓球)そう。それ、当時ですね。
(赤江珠緒)瀧さんはこの・・・
(ピエール瀧)真ん中の。
(赤江珠緒)細いドラえもん?
(ピエール瀧)ドラえもんです。はい。
(石野卓球)痩せてんだよね。この時ね。
(ピエール瀧)痩せてますね。
(赤江珠緒)そうですね。スラッと。スマートですよ。ねえ。
(石野卓球)この頃、僕らがよく放課後に行っていた喫茶店でね、瀧は『モアイくん』って呼ばれてたんだよね。
(ピエール瀧)そうですよ。その頃は。
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)『モアイくんは今日、来ないの?』みたいに。
(赤江珠緒)あー!寄りですよね。そっち寄りですよ。瀧さんはね。
(石野卓球)で、部活の先輩からは『顔』って呼ばれてて。学校では『顔』。放課後は『モアイ』っていう。2つの顔を使い分けていた。
(赤江珠緒)あ、そう。全体にそこをフィーチャーされると。
(ピエール瀧)2つの『顔』って・・・(笑)。
(石野卓球)行ったり来たりっていう(笑)。『ねずっちです!』って感じの(笑)。
(赤江珠緒)全面のこちら、卓球さんですか?
(石野卓球)僕です。はい。
(赤江珠緒)白地に顔で。青と赤のね。
(石野卓球)早すぎたゴールデンボンバーです。本当に。
(赤江珠緒)(笑)。ずいぶんね、先取りですよね。これは。
(石野卓球)20年ぐらい早かった。
(赤江珠緒)そっかー。人生ですもんね。うん。瀧さんが『畳三郎』とも名乗ってらっしゃった頃。
(ピエール瀧)とかね。いろいろ名前。いろいろありましたけどね。この時ね。あってなかったようなものでしたよ。芸名みたいなのね。はい。
(赤江珠緒)この曲は、もう聞く前に心構えというか。どういう感じでっていうのは特にないですか?
(石野卓球)えー、そうですね。まあ17才の高校生が部屋で遊んでいると思ったら、それ以上のものではないよね。
(ピエール瀧)はい。僕、この時に『じゃあお前、ギターな。カッティングギターの担当な』って言われて。『チャンララ・・・♪』っていうやつをずっと言えってことになっていたんですよ。で、『チャンララ・・・♪』っていうのを最初言ってたんですけど、だんだん曲が進むにつれて、『チャンララ・・・♪』をキープできなくなって。ベースにひっぱられていくっていう(笑)。
(石野卓球)ベースになったり、ホーンになったりっていう。どっちつかずのまま、着地の時には別の人になっていたとか(笑)。
(ピエール瀧)曲の後半になるとギターがいなくなるっていう(笑)。
(石野卓球)ギターって言っても・・・って話で(笑)。
(ピエール瀧)まあね。まあ、聞いてみましょう。
(赤江珠緒)聞いてみましょう。じゃあ、人生の『バカッツラファンク』です。
人生『バカッツラファンク』
(赤江珠緒)(笑)
(石野卓球)以上でございます。以上です、編集長(笑)。
(赤江珠緒)いや、いやいやいや。すごいじゃないですか!
(石野卓球)すごい!?
(赤江珠緒)すごいですよ。すごい曲ですよ。
(石野卓球)赤江さん、きてますねー!(笑)。
(ピエール瀧)どのへんが?
(赤江珠緒)いや、なんかちょっともうグッときましたよ。
(一同)(笑)
(ピエール瀧)マジですか?はあ。
(赤江珠緒)うわっ、ミュージシャンだ!と思って。
(卓球・瀧)(笑)
(赤江珠緒)だってこんな・・・
(石野卓球)ハードル、低すぎませんか?それ。
(ピエール瀧)そうでしょう。
(赤江珠緒)いやー、すごい。16才で。
(石野卓球)17才ですね。
(赤江珠緒)17才で。このクオリティーは。やっぱりすごいですよ。すごい!
(石野卓球)それ、暗にバカにしてません?皮肉ですか?(笑)。
(赤江珠緒)本当に本当に。
(ピエール瀧)そうですね。だから5人ぐらいですかね?
(石野卓球)4人。4人。
(ピエール瀧)4人でやってた。
(石野卓球)覚えてる。これ。
(瀧・赤江)(笑)
(赤江珠緒)カセットで。
(石野卓球)暑かった。
(ピエール瀧)暑かった。この日。ねー。だから別にこれ、曲を作ろうとかじゃなくて、暇だからやってたんですよ。本当に。
(石野卓球)暇つぶしなんですよね。
(赤江珠緒)えっ、でも曲を・・・もう卓球さん書いて。
(石野卓球)書き・・・っていうか、取り決めだけして。
(赤江珠緒)口伝ですか?
(石野卓球)そうです。そうです。
(赤江珠緒)口伝!?
(石野卓球)もちろんです。譜面なんかないですよ。もちろん。僕らの音楽は譜面なんかで表現できませんから(笑)。
(赤江珠緒)へー!すごい!
(石野卓球)譜面に書けないところで勝負してますから(笑)。
(赤江珠緒)ええっ!?よりすごいんですけど。
(石野卓球)『じゃあ、これいったらブレイクな』とか。それを何回かやるっていう。
(ピエール瀧)そうそう。で、『手をこうやったら4小節で終わったりするから』って。
(石野卓球)ジェームズ・ブラウンと同じやり方ですよ(笑)。
(赤江珠緒)ほー!そうなんですね。『バカッツラファンク』。これはもう、聞くことはなかなかできないんですか?CDになってたり?
(石野卓球)CDになってると思うんですけど。あの、どっか中古盤屋さんに行けば、あると思いますよ。
(ピエール瀧)あると思いますね。
(赤江珠緒)あ、そうですか。
(石野卓球)あの、能年ちゃん。ほしがってるって。
(ピエール瀧)ああ、アキちゃんね。そうそうそう。
(石野卓球)瀧が気に入られようと思ってね、ウチに電話かけてきて。『新品のCDは無えか?』って。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)それさ、ずーっと俺が言ってるっていうテイになってんだけどさ(笑)。
(石野卓球)お前、狙ってんだろ?
(赤江珠緒)(笑)。やめてー、もう!
(ピエール瀧)クランクアップの日に言われたのよ。俺が。能年ちゃんから。『瀧さん!』っつって。
(赤江珠緒)能年ちゃん、この『バカッツラファンク』を?
(ピエール瀧)違う違う違う。だからクランクアップの日に、『瀧さん!』って向こうから来て。能年ちゃんの方から話しかけてくれるなんて珍しいなと思ったら、『あの、私いま人生のCDを探してるんです』って。『ええーっ!?』ってなって、『えっ?電気じゃなくて人生?』って言ったら、『そうなんですー。手に入らなくて』っていうから、『じゃあなんとか探してみてあげる』っていう話で。
(赤江珠緒)いや-・・・
(石野卓球)ねえ。意外というか・・・
(赤江珠緒)これはすごい貸しになりますもんね。
(ピエール瀧)(笑)
(石野卓球)そうそうそう!で、『開けてないヤツ』って言ってましたからね。『封切ってないヤツ、ない?』っつって。
(ピエール瀧)封切ったヤツは、自分用のが家にあるんだけど。あげるの、もったいないじゃん(笑)。
(赤江・石野)(爆笑)
(ピエール瀧)俺、なくなっちゃうし。
(赤江珠緒)それは大事な思い出だからね(笑)。置いておきたい分はある。
(ピエール瀧)それ、俺のだもん!っていう(笑)。
(赤江珠緒)そっかー。すごいです。いや、もう何ソンフェスにふさわしい曲が。
(石野卓球)ありがとうございます。
(赤江珠緒)さすがですね、卓球さん。揃いました。
(石野卓球)至極のね、バカ曲を。はい。
(ピエール瀧)一応プロっていうね。みんな(笑)。
(石野卓球)ほぼアカペラっていうね(笑)。アカペラか、バネっていうね。IQはかなり低かったと思うんですけど。
(赤江珠緒)いやいやいやー。えっ、でも卓球さんね、こうやってDJもされてますけど。レコードとかは、いまでも自分で書いに行かれて?
(石野卓球)あ、もちろんです。毎週行きます。
(赤江珠緒)どのくらいの頻度で行かれるんです?
(石野卓球)週1はかならず行きますね。レコード屋さんに週1で行って、あとはそれ以外。通販とか、いまあるじゃないですか。で、ネットで買ったりとかするんでね。結構な量、買いますね。
(赤江珠緒)そうですよね。もうこの時代からずーっと?買って買って?
(石野卓球)処分はしますけどね。たまにね。
(赤江珠緒)もうレコード屋さんで実際に自分で聞いて、いいなと思ったら買うっていう感じですか?
(石野卓球)ええ。試聴して。はい。仕事ですからね。
(赤江珠緒)そっかー・・・
(ピエール瀧)なに?すごいびっくりしてますね?
(赤江珠緒)いや、そういう暮らしをされてるんですね。
(ピエール瀧)きてんなー、こいつと。
(卓球・赤江)(笑)
(石野卓球)まあ、きてますよね。それが仕事になっているから、まだいいですけどね。瀧が小銭を稼いでいる間、そういうことをしてるんですよ。本当。
(ピエール瀧)そうですよ。
(石野卓球)城、めぐったりとかしてる間に。
(ピエール瀧)そうですそうです。僕もアルバイトしないと食べていけないんで。
(石野卓球)手も洗わずに(笑)。
(赤江珠緒)瀧さん、今度『凶悪』っていうまた怖い役を・・・
(石野卓球)らしいですね。
(赤江珠緒)それはまだ、ご覧になっていないですか?
(石野卓球)まだ見てないですね。もうご覧になったんですか?
(赤江珠緒)はい。どうなんですか?瀧さんにすごいちょっと凶悪な部分ってあるんですか?
(石野卓球)ものすごい善人ですよ、こいつ。
(赤江珠緒)あ、そういうのはなく。ないのに、演じられている。ほー。なんかね、卓球さんの話が全部ね、本当なのかがどうも・・・わかんないんです。
(石野卓球)そうでしょう?だいぶわかってきましたね!(笑)。
(赤江珠緒)どの程度、差し引いて聞いたらいいのか?
(ピエール瀧)『こいつ、善人です』とか適当に言ってんな!って(笑)
(一同)(笑)
(石野卓球)まあ、いいじゃないですかね。
(ピエール瀧)まあ、そんな卓球くんですけどもね、WIREが。
(赤江珠緒)WIREのね。お知らせ。
(石野卓球)そう。そのために来たんですよ。ええとですね、今年もWIRE 13ということで。9月14日土曜日、横浜アリーナで行われます。オールナイトです。
(ピエール瀧)WIRE。1999年から。
(赤江珠緒)国内最大のテクノイベント。99年から。
(石野卓球)今年15周年なんで。ちょっといつもよりスペシャルでね。いろんなゲストを。いままで縁のある海外のDJの人たちとか。あと、ジョルジオ・モロダーさん。
(ピエール瀧)すごいですよ。
(石野卓球)ディスコの神様。
(ピエール瀧)ジョルジオ・モロダーがライブをやるんですよ。
(赤江珠緒)あ、そうなんですね。へー。
(石野卓球)あんまりピンときてないですね。
(赤江珠緒)ごめんなさい(笑)。
(ピエール瀧)『またアカペラの人かしら?』って(笑)。
(石野卓球)(笑)
(赤江珠緒)聞く人が聞けばすごいという、ジョルジオ・モロダーさん。
(ピエール瀧)ジョルジオ・モロダー、アカペラでライブやったらすげーけどね!
(赤江珠緒)まあ、世界トップクラスのDJが見られるね、1回のイベントということで。もちろん卓球さんも。
(石野卓球)僕もDJで出演します。
(ピエール瀧)今年は毎年、8月の終わりだったんですけど。今年は9月14日土曜日と。
(赤江珠緒)そうですね。
(石野卓球)瀧も当日、ね。あまちゃんの時の衣装とかで(笑)。
(ピエール瀧)行きますけど。
(赤江珠緒)梅さんで。
(ピエール瀧)北の海女の格好で。
(卓球・赤江)(笑)
(赤江珠緒)やってないでしょ!そっちはね(笑)。海女クラブじゃないでしょ。9月14日土曜日、横浜アリーナで18:00スタートでございます。チケットは好評発売中でございます。ということで、卓球さん。今日も怒涛の・・・
(石野卓球)ありがとうございました。あと、もう1個いいですか?このWIREのコンピレーションも出てるんで。出演者の曲を集めた。それを言うの忘れてた。『WIRE 13 COMPILATION』というのが出てます。そちらも買ってください。
(ピエール瀧)聞いてからみなさん、WIREに行ってもいいですよと。
(赤江珠緒)そうですね。ええ。また、卓球さん。たびたびね、お越しいただいて。この後、エンディングまでぜひお付き合いください。
(石野卓球)わかりました。はい。
(CM明け)
(赤江珠緒)午後1時からお送りしきました赤江珠緒たまむすび、もうエンディングのお時間です(笑)。ちょっとちょっと、あの、卓球さんがですね、瀧さんの脇とかをくすぐるの、やめてくださいね(笑)。えっ、どうしました?
(ピエール瀧)痛ーい・・・痛ーい!
(石野卓球)(笑)
(赤江珠緒)なにやってんの!?ラジオで。
(ピエール瀧)カミツキガメかと思うぐらいの。痛い。お前、超強くつねんの!
(石野卓球)これ、CM明けたらやろうと思って(笑)。
(ピエール瀧)上手だわ、つねんのが。いってー!びっくりしたー!
(赤江珠緒)なに待ち構えてるんですか!(笑)。
(石野卓球)でも、プロだね。声、出さなかった(笑)。
(ピエール瀧)っていうか声出さないんじゃなくて、声が出なかったのよ。本当に。あまりにも痛くって。
(赤江珠緒)そっか。くすぐられたんじゃないんだ。つままれたんだ。
(石野卓球)(笑)
<書き起こしおわり>