ジェーン・スー 『美魔女』の真のスゴさと魅力を語る

ジェーン・スー 『美魔女』の真のスゴさと魅力を語る ザ・トップ5

音楽プロデューサーでラジオDJ、テレビタレントのジェーン・スーさんがTBSラジオ『ザ・トップ5リターンズ』で、『美魔女』の魅力やスゴさについて、ランキングを交えて熱く語っていました。

(神田愛花)先ほど発表したスーさんのランキング、今日もパンチが効いてますね。

(ジェーン・スー)いやいやいや・・・私、何が言いたかったかって、『美魔女』って言葉が、結構実は4-5年?3-4年前から、女の人は普通に使いましたけど、男性は『何のことやら?』だったと思うんですが。最近ね、テレビとかでも『美しい』に『魔女』と書いて『美魔女』、いわゆる30代後半から40代、50代になっても、ビックリするような美しさを維持している女性たちのことを、そう(美魔女と)呼んでらっしゃるのを、男性の方も何とは無しに受け入れてしまっているというか・・・

(神田愛花)そうですね、最近とくに聞きますからね。

(ジェーン・スー)そうそう。だけど、「あれ?これちょっと、もしかして、みなさん誤解なさってるんじゃないかしら?」って思いまして。

(神田愛花)で、ランキングのタイトルが、『ただのキレイなオバさんじゃない!アラフォー女性の新しい生き方 美魔女のここがスゴい トップ5』ってあるんですけど。えっ、私キレイなオバさんっていうとアレですけど、キレイな女性がそのままご年齢を召していって、『美魔女』って呼ばれているんだと思ったんですよ。

(ジェーン・スー)いやいや、ただ年とってキレイな人だったら、昔からいたじゃないですか?思いません?

(神田愛花)岩下志麻さんとか?

(ジェーン・スー)そうそうそう。そういう方もそうですし、女優さんはそうですね、そういう方たくさんいらっしゃったと思いますけど、一般の人でも、「まあ、見えない!」っていう。

(神田愛花)若く見える。

(ジェーン・スー)そう、若く見える。で、その理由は、もともとそういうDNAだったりとか、そういう感じの人が多かったじゃないですか。

(神田愛花)それと違うんですか?

(ジェーン・スー)違いますよ!この人たちは、もう5位・4位・3位・2位・1位ってあるんですけど。基本的に第5位『旦那がスゴい』っていうのはですね・・・

(神田愛花)この第5位がスゴい。そのままスゴい。これ、どういうことですか?

(ジェーン・スー)まず最初にお話しておきましょう。『美魔女』って言葉は『美STORY・美ST』っていう女性誌があるんですけども。いわゆるアラフォー女性がこぞって読む、女性美容雑誌。どっちかって言うと、ビューティーがメインの雑誌なんですけども。こちらから生まれてきた言葉なんですが。

(神田愛花)そうなんですか。

30代後半はまだまだヒヨっ子

(ジェーン・スー)この世代の40代中盤、私の年ぐらい・・・30代後半だとまだまだヒヨっ子なんですよ、あの雑誌では。30後半でキレイでかわいくても、鼻クソほじってドアをバターン!って閉められる感じなんですよ。やっぱり40過ぎてから、40に見えない、20代に見えるくらいのことが大事なわけで・・・

(神田愛花)じゃあ、私なんかが読んでも全然相手にされない・・・

(ジェーン・スー)ダメ!「えっ、ふーん。」っていうか、「当たり前」って感じです。どういうことかって言うと、そういう人たちは大体、『JJ』という雑誌を90年代に読んでいたお嬢さんたちが、その後『CLASSY』っていう雑誌で結婚して旦那さんがいて、で40代になって『STORY』に行ってってところで、だんだん家庭に落ち着いていく。若々しく見えるけども、基本的には保守的で家庭をキチンと守っていくというタイプの。

(神田愛花)っていう奥様。

(ジェーン・スー)そうですそうです。って行ったんですけど、そこからこぼれ落ちたのがいたんですよね。

(神田愛花)そうなんだ!

(ジェーン・スー)『STORY』の前に『美』がついて、『美STORY』。元々、『STORY』という雑誌のビューティー系のところを、ただ単に特集したものだったんですけども、ここに私の個人的な見解ですけど、『25ans(ヴァンサンカン)』っていう雑誌があったんですよ。『25歳くらい』っていう意味のフランス語ですけど、大体読んでいるのが30代から40代くらい。10万円・20万円する服が普通に載っている・・・

(神田愛花)到底買えないですよね。

(ジェーン・スー)で、『25ans(ヴァンサンカン)』っていう雑誌を一番端的に表すのは、叶姉妹がここから出てきました。

(神田愛花)えっ、そうなんですか!?

(ジェーン・スー)叶姉妹は『25ans(ヴァンサンカン)』の読者モデルでした。叶3姉妹だったんですけど。まだ顔はあんなに超合金じゃなかったですよ。

(神田愛花)そこも気になるし。顔が超合金じゃなかった?えっ?

(ジェーン・スー)2回繰り返さなきゃいいのに、アンタ。私、叶姉妹大好きなんですけど。っていう、分かると思うんですけど、叶姉妹が出てきたような雑誌を読んでいた方たちと、『JJ』のいいお母さん・いい奥さんっていうだけでは収まらないところ。

(神田愛花)もっと私は私らしく生きるのよ!みたいな。

(ジェーン・スー)そうですね。残党の人たちがこう、ギュッと集まったのが『美STORY』に行ってると思うんですけど。いま、大体600円くらいする雑誌なんですが、オマケがついてなくて今、一番面白い雑誌はコレですね。何かというと、(第5位の)『旦那がスゴい』っていうのはですね、旦那の影が全く出てこないんですよ。

(神田愛花)登場する素人モデルさんみたいな中に。

(ジェーン・スー)そうです。大体そういう主婦向けの雑誌だと、旦那は顔出ししてたりはするんですけど、(『美STORY』には)まあほとんど旦那の印象は出てこない。

(神田愛花)旦那さんとの休日の過ごし方のファッションとか、やってないんですか?

(ジェーン・スー)ファッションはね、あんまりやってないですね。どっちかって言うと、旦那は勿論いるんだけど、自分もお仕事していて。どういうことかって言うと、顔に糸を入れてグッと引っ張って上げるという美容整形をやったりとか・・・

(神田愛花)えっ、それがサラッと書いてあるんですか?

(ジェーン・スー)サラッとなんてもんじゃないですよ、アナタ。もう当たり前のごとく書いてあって、さっきもちょっと神田さんにご説明しようと思ったんですけど、なんてったって、女性の子宮とホルモンの2つが擬人化された、『ホルモンちゃんと子宮ちゃん』みたいなそういう感じの4コマ漫画とかガンガン載ってるような。

(神田愛花)ええーっ!?表紙から想像すると、そういう感じでは無いように・・・

(ジェーン・スー)全然無いですよね。で、結局何の旦那がスゴいかって言うと、完全に、『金』と『理解』と『応援体制』、この3つがスゴいんですよ。

(神田愛花)旦那さんがそのぐらい懐が深くないと、心が広くないと、受け止められない。

(ジェーン・スー)懐も広く、懐も厚く。札束もドッカリ入ってないとアレだし。まあ、自分で稼いでらっしゃる方もいっぱいいるんですけど。あとやっぱり、これ応援してもらわないと続けられないんですよ。なぜなら、40いくつの人間が20代とか30代前半とかに見えるようにするためには、神田さんもこれから分かると思うんですけど、40代を目前にしたあたりから、車と一緒ですよ、メンテナンス費がメチャメチャかかるんですよ!

(神田愛花)洗い物ができなくなるとか聞きます。手が荒れるから。

(ジェーン・スー)そうですね。できないというか、やるんですけど。っていうか、本当に寝て起きた時の・・・前、タマフルという番組出た時に『マグショット』って言いましたけど。寝起きの女の顔はね、逮捕写真のマグショットって言いましたけども。マグショットで極悪ですよ、完全に。独房の人みたいな顔になってます。独房3年目みたいな顔になっちゃいます、本当に。

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(神田愛花)アラフォーになると。

(ジェーン・スー)で、そこからですよ、ロッキーのテーマみたいなのが「テレレーレー!」って流れて、そこから20代中盤・後半ぐらいのところまでビジュアルを持っていくわけですから。これ、スゴい。やっぱ、第4位『時間の使い方がスゴい』。この人たち、子供もいたりするんですよ。

(神田愛花)いるんですか!

(ジェーン・スー)かと言って、お手伝いさんがいるってほどの豪奢な生活をしてるわけではないので、どうするかって言うと、子供の弁当作りながら、つま先を上げ下げしながら。カカトをね。

(神田愛花)ふくらはぎを細くするために。じゃあ、一つのことだけじゃないんですね。やっていることは。並行して自分磨きを。

(ジェーン・スー)掃除しながらストレッチをしたりとか、そういうのをやりつつ、さっき言った『新しいものへのチャレンジ』。

(神田愛花)第3位。

(ジェーン・スー)まあ大体、毎回。『美容整形』っていうとみなさん、切って縫ってっていうのをイメージしてますけど、最近は違いますから。プチ整形っていうのとも違って、いわゆる薬を塗布したり、光を当てたりすることで、肌質をキレイに見せたり、シミを取ったり。

(神田愛花)あれも整形に入るんですか?

(ジェーン・スー)あれは整形っていうところには入らないと思いますよ。メスを使ってないので。

(神田愛花)はー。シワをパンと腫らすとかってことですよね。

(ジェーン・スー)そうですそうです。ちょっともう古い話ですけど、ボツリヌス菌っていう毒をですね、眉間に入れることで、眉間の筋肉を麻痺させて、眉間のシワを取ると。眉間のシワを取るんじゃないですね。笑えないようにすることで、眉間にシワが寄らなくなる。

(神田愛花)麻痺させちゃうんだ。

(ジェーン・スー)そうです。ボツリヌス菌っていうのを眉間に入れるとか、そういう(新しい)のをどんどんやっていきまして。

(神田愛花)ああ、でもたしかにそれをやるにも旦那さんの許可もいりますしね。

(ジェーン・スー)それをね、みんなニコニコしてやるんですよ。読者モデルの方が。

(神田愛花)それが全部誌面に出てるんですね。堂々と。素晴らしい精神!

(ジェーン・スー)そうです。すっぴんを晒しながら、『これぐらい顔が上がった』とか、『これぐらい変わった』とか。

(神田愛花)教えてくれてるんだ。身をもって。

(ジェーン・スー)そうなんですよ。素晴らしいんです。

(神田愛花)で、第2位『老いへの自覚がスゴい』。これ、どういうこと?若返る・・・

(ジェーン・スー)これはですね、何がスゴいって、いわゆるアラフォーの方でも何で差が出るっていうと、『自分はいつまでたっても老いない生き物ではない。』つまり、『私は老いる生き物である。』ということをどれだけ自覚しているか?なんですよ。

(神田愛花)そうか、自覚しているからこそ・・・

(ジェーン・スー)自覚してなかったら、中学校の時の同級生と会って、「変わんないねー!」って言ってるんですよ。変わってるっちゅーねん!

(神田愛花)聞く聞く。よく街角で聞きますよ。

(ジェーン・スー)「いやー、変わんない!」変わってるっちゅーねん!っていう話ですよ。

(神田愛花)その方たちは自覚がないから、美魔女への道は無いわけですね。

(ジェーン・スー)少女のような清い心は持っていると思います。ただ、入れ物は経年劣化していくよと。金属疲労あるよと。いうことに対して、はい、第1位。『理由なき反抗がスゴい』。

(神田愛花)(笑)

(ジェーン・スー)もうね、美魔女って何かっていうと、ジェームス・ディーンなんですよ。美魔女って、暴走族なんですよ。

(神田愛花)究極的には。

(ジェーン・スー)この『老い』という支配からの卒業なんですよ!

(神田愛花)ロックなんだ!精神がロック!

(ジェーン・スー)ロックであり、パンクであり、ヒップホップであり・・・

(神田愛花)別に誰に対して腹を立ててるわけではなく、とにかく自然のそのものに反抗しようっていう。

(ジェーン・スー)そうですそうです。「重力?ふざけんな!」っていう。「リンゴ落ちる?あり得ない!」っていう。「ニュートン?知るか!」っていう、そういう人たちなんですよ。

(神田愛花)「私は違う!」っていう。スゴい!

(ジェーン・スー)そのために全てをやり、『美白上等』『シワ取り上等』っていう刺繍がバーッと入った長ランを着て、ものすごいバイクに乗ってパラリラパラリラってやってるのが、『美魔女』なんですよ。キレイなただのオバさんじゃないんです!

(神田愛花)『美魔女』は私、天の授け物だと思ってたんですけど、そうじゃなくって努力の故にあるものなんですね。

(ジェーン・スー)そうなんです!努力して努力して、特攻隊長になった人たちなんです。

(神田愛花)ああ、そうなんですね。これまでテレビで『美魔女』って方が出てくると、「ここまでしなくても・・・」って思っていたんです。「もっと自然にいたらいいのに。」って思っていたんですけど、努力の結果で・・・

(ジェーン・スー)パンクですよ!

(神田愛花)ちょっとでも、見なおしたかも!

(ジェーン・スー)かっこいい。今、一番かっこいいのは『美魔女』ですよ。だってガンガン顔にさ、当てたりとか毒入れたりとかしながらも、1歳でも若く見えるために頑張ってるわけですから。

(神田愛花)スゴい精神ですね。周りの理解もいるし。

(ジェーン・スー)そうなんですよ!しかもこの人たち、何が新しいって、完全に新世代なんですけど、『若く見えるんだけど、20代とは違う』っていう、完全に新しい年齢像を作ってしまって。

(神田愛花)そうか。精神年齢もぜんぜん違いますし。

(ジェーン・スー)若く見えるんですよ。というか、45歳には見えない。45歳には見えないけど、20いくつの人と同じぐらいのキレイさはあるんだけど、でも20いくつではないっていう。

(神田愛花)精神的にはもっと上で。

(ジェーン・スー)精神的にっていうか、見た目的に。見た目的に『だまし絵』みたいな感じになっている。

(神田愛花)それっていいことなの?わかんなくなってきた!

(ジェーン・スー)いやいや、私はすごいリスペクトしてますし、ああいう風になりたい。

(神田愛花)なりたいんですか?じゃあ、やらないと。スーさん。

(ジェーン・スー)自覚が足りないんだよ、私。いろんなので。「これが老いか!」っていうのが分からない。「老い?いいんじゃない?」みたいになっちゃってる。

(神田愛花)ああそうか。そこがまだ、ロックの精神が足りてないんですね。

(ジェーン・スー)足りてない。全然ロックが足りない。

(神田愛花)じゃあでも、半年後とか、どうなってるかですね。

(ジェーン・スー)あのね、何を言っているのか分からないっていう方はですね、Googleとかで『水谷雅子さん』というお名前をググってみてください。

※参考 水谷雅子さん画像検索結果
画像検索 美魔女 水谷雅子

(神田愛花)モデルさんですか?

(ジェーン・スー)いえ、美魔女の読者の方です。写真・画像が出てくると思うんですけど、この方、たしか42とか43なんですけど。

(神田愛花)さっき見せていただいた方ですか?

(ジェーン・スー)そうです。

(神田愛花)えっ、見えなかった!37-8くらいに見えた。

(ジェーン・スー)いやー、もっと若く見えるでしょ。37-8くらいだと私と同じくらいですよ。39だけど。もっと下に見えるでしょ!?でも、もっと下に見えるんだけど、何歳か分からない。これが新しい美魔女の、まさに魔女のマジックですよ!

(神田愛花)謎が多いんだ!

(ジェーン・スー)ものすごく若く見えるんだけど、何歳だか分からない!

(神田愛花)へー!でも身近にまだいないからなー。美魔女。

(ジェーン・スー)美魔女、これからまあ・・・熱くしゃべっちゃいましたけどね。

<書き起こしおわり>

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