野田クリスタルさんが2025年1月9日放送のニッポン放送『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』の中で実家からスーパーファミコンとソフトを持ち帰ってきたことを紹介。久しぶりに起動したスーファミ版ドラクエ5に残されていた当時のセーブデータについて話していました。
(野田クリスタル)お正月に押入れからスーファミとファミコンをね、引っ張り出してきまして。『スーパー野田ゲーMAKER』の新しいゲームを入れれる要素とか追加しようと思ったら、スーファミとか改めてやってみて、どういうゲームがあったかな、みたいなのを調べたくて。スーファミ、実家から持ってきたんで。まあファミコンも持ってきたんですけども。とはいえ、持ってきてたんすけど僕、飾る用に持ってきていたんですよ。動かないだろうから。でも一か八か……だってコンセントとかも、当時のですよ?
(村上)アダプター?
(野田クリスタル)アダプター。赤と黄色と白のやつ。あとコンセントも当時のものだし。で、テレビデオも赤と白のだけで。ありましたよね。「このもう1本はなんなんだろう?」って思いながら。で、テレビデオも家にあるので。で、コントローラーも連射機まで持っていて。全部、揃ってる状態ですよ。とはいえ、もう古いですよ。黄ばんでいて。スーファミなんて、黄ばみまくっていましたから。
(村上)30年ぐらい前ですかね? そんな前じゃないか?
(野田クリスタル)いや、30年近く前ですね。で、一か八かでつけてみたわけですよ。本当に当時のまんまのスーファミを。で、何回か試行錯誤して何回か掃除とかを繰り返したら、復活しまして。コンセントも当時のままなんですけど、通電しまして。
(村上)使えた?
(野田クリスタル)使いまして。
(村上)左だっけ? 電源のバチッてあげるやつ。
(野田クリスタル)いや、意外に全部、忘れていて。結構、カセットをはめて……右ですね。右手でカチンですね。右手で、右側で押してます。それで電源をつけたままカセットを取り出そうとしたら、ちゃんとロックがかかるんだなとか、すごいいろいろ思い出しました。
(村上)溝、あるもんね。
(野田クリスタル)そう。溝があって。
(村上)そこになにか、入っているの?
(野田クリスタル)そう。とか、いろいろ思い出しながら。
(村上)こっち側にちょっと押すの、あるよね?
(野田クリスタル)リセットボタンね。
(村上)出すのは? 引き抜きだけ?
(野田クリスタル)真ん中、真ん中。両手の親指で押すとボンッて。
(村上)ファミコンはガシャンだよね。スライド式だったよね。ああ、そうか。スーファミは押すんだ。
(野田クリスタル)で、カセットとかもちゃんと……誰か知らない人の名前が書いてあったりしてさ。借りパク。
(村上)借りパクみたいなの、あるよね。
(野田クリスタル)あと、うちはもうカセットにパスワードが書いてあるのよ。そのゲームの中で使うやつ。メモ帳にして書いてあったりとか。それが残っていたりとかして。
(村上)何本、持ってきたんですか?
(野田クリスタル)20本ぐらいかな? 相当なくなっていたけど。FFとか、どこにいったんだろう?っていうぐらい、なくなっていたんですけども。でも一応、残ってるゲームを全部、つけてみたんですよ。それでこれが全部、ついたんですよ。本当に、めっちゃきれいにして。
(村上)ゲームができる状態ってこと?
(野田クリスタル)できる状態になりました。で、その中で要はセーブデータが残ってるのが結構あって。たとえば『信長の野望』とか、うちの親父がやっていたんですよ。だから親父のデータが残っていたりとか。ドラクエも残ってたりとか。『聖剣伝説』も残ってたりとか。
(村上)『聖剣伝説』ね。
(野田クリスタル)『聖剣伝説』、残っていましたね。そんな中でドラクエなんですけども。当時から僕、やりこみ癖は結構あったんですよ。とはいえ、子供なんでそんなだろうと。今のやり込み具合には到底及ばないはずだと思って。しかも小学生なわけで。それでつけてみたんですよ。まずドラクエ5を。で、ドラクエ5っていうのはもうドラクエ史上どころか、いろんなゲーム史上でよく言われてるのが、とにかくデータが消える。ちょっとした衝撃で。「ちょっと当たったらデータは消える」で有名だったんですけども。
それでつけたんですよ。で、スーファミのカセットって、ファミコンもですけども。カセットの中にボタン電池みたいな……蓋を開けると、まず基盤が入っているんですね。その基板の中のどこかしらにボタン電池って、あるじゃないすか。丸いやつ。あれがついていて。この電池がセーブデータを保存してるんですよ。ずっと。だからこの電池が切れると、セーブデータが保存できなくなるんですね。だからまあ、電池は切れてるはずですよね?
(村上)電池は切れるんじゃないですか。
(野田クリスタル)だからセーブデータは消えているはずですよ。もう30年、経っているんでね。それで電源をつけたんですよ。そしたら「デレデレデレデレデレデレ、デーレ♪ 冒険の書1が消えました」ってなって。
(村上)やっちゃいけないことをやった時の音みたいな。怖いやつね。
30年ぶりに起動して冒険の書が消える
(野田クリスタル)お前らの反省の音しろよって思うんですけど。「残念でした」みたいな……悲しい、本当に申し訳ございませんでしたみたいな曲にしろと思うんですよ。
(村上)「はい、終わり!」。
(野田クリスタル)「はい、ダメでしたー!」みたいな。そんなのをやっていて。さすがに冒険の書、消えたかと思っていたら、冒険の書を選べる項目が残っていて。あれ、消えるとその冒険の書を選ぶ項目はなくなって。「冒険を始める」だけになるから。たしか。でも冒険の書がなんかしら、残ってたんですよ。それでつけてみたら、セーブデータってたしか三つ、セーブできて。で、うちは3人兄弟なんで3人とも1個ずつデータを持っていたわけですよ。
で、消えたってセーブデータがうちの兄貴のセーブデータで。俺のセーブデータだけ、生きてたんですよ。30年ですよ? で、ボタン電池も切れているはずなのに、電池がかろうじて残っていたのか……。仕組みわかんないけど、たぶんボタン電池にはメモリーを保存する機能はないんで。電池は切れてるけども、セーブデータ自体はHDD的なものに残っているという可能性があったんだなと思って。それでつけて、そのセーブデータを見たんですよ。「当時、どのぐらいやっていたんだろう?」と思って。
そしたらもう本当に……「俺は小学生の時、何をしてたんだ?」っていうぐらい、やり込んでまして。ドラクエ5って、モンスターを仲間にできるんですけども。ラストダンジョンをクリアした後に、裏ダンジョンに行けるんですけども。裏ダンジョンにしか出てこないヘルバトラーっていうモンスターがいて。で、実はヘルバトラーがいて仲間にできるんですけども。
(村上)「仲間にならない」って聞いてましたけどね。
(野田クリスタル)実は仲間になって。でもそれがなぜ「できない」って言われてるかというと、仲間になる確率が255分の1だからなんですね。
(村上)その確率とかも今、出ているんだ。
(野田クリスタル)基本的には仲間にできないんですけども、僕は仲間にしてまして。
(村上)僕の友達、「嘘つき」呼ばわりされてましたよ。「ヘルバトラー、仲間になったよ」「ならねえよ!」みたいな。
(野田クリスタル)それが、なっていまして。もうメンバーもベストメンバーなんですよ。各キャラ、このドラクエ5で仲間にしうる最強キャラが揃っていて。で、全部メタルキング装備、メタキン装備っていう手に入れるのが超難しいやつになっていて。裏ボスをすごい早いターンで倒せるぐらい……そのレベルじゃないと。もう友達に自慢できるとかいうレベルじゃない。そもそもデータが。主人公のレベルとかも1個、上げるのにたぶん1週間ぐらいかかるぐらいのところまで来てて。当時のスーファミのRPGって、基本的にレベル99にできないんですよ。でもそれに近づいてまして。で、そのデータだけ残ったんですよ。電池は切れたはずなのに。
(村上)引っ越しとかでいろいろぶつけたりしてるでしょうにね。
(野田クリスタル)で、つけたら、セーブデータが消えたのにも関わらず俺のデータだけが残っていたんですよ。俺は「神様がいる」って思ったんですよ。
(村上)なんでだよ(笑)。
(野田クリスタル)セーブデータの……。
(村上)セーブデータの神様?(笑)。
(野田クリスタル)僕は、お正月に、泣きました(笑)。本当に。なんか……。
(村上)「このやり込んだのを残してくれて、ありがとう」って?
(野田クリスタル)「神様はこのゲームだけは消せなかったんだ」と思って、泣いてしまいました。
(村上)「友達、いなかったのかな?」と思っちゃいますけど(笑)。
(野田クリスタル)ありがとう、神様!
セーブデータの神に感謝
野田クリスタルさんがひさしぶりにつけたスーファミ版ドラクエ5で過去の自分のやりこみデータが奇跡的に残っていたことに感動したという話、素敵なお話ですね。野田さんのお父さんもドラクエ6をやり込みまくっていて、裏ボスのダークドレアムを瞬殺し、特別イベントを発生させていたことを以前、ラジオで話していたことを思い出しました。親子ともにやり込み癖があるの、なんだか面白いです(笑)。
データ一個生きてた
子供ながら結構やり込んでた https://t.co/63o45ngJqK pic.twitter.com/vjvTEQNYA2— マヂカルラブリー 野田クリスタル (@nodacry) January 2, 2025