吉田豪と博多大吉 同じようなプロレスムック本が出続ける問題を語る

吉田豪と博多大吉 はじめて生で見たプロレスを語る 大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!

吉田豪さんと博多大吉さんがTBS Podcast『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』の中で同じようなプロレスムック本が出続ける問題について話していました。

(博多大吉)豪さんはやっぱりね、テレビも見られるし。ちょっと自転車飛ばせば、いろんな夢のような現実社会が待っていて。たとえば古本屋に1個、行こうと思っても僕はたぶん、電車に乗らないとないですもんね。町にはたぶんなかったな。うちの町は。本屋さんはありましたけど。っていう環境だったですね。だから同い年でも……見てきた景色は一緒なはずですけど、見てきた量が違うんだなっていう。

(吉田豪)だから、リアルタイムで見てるテレビとか雑誌とかは同じだけど。たぶんこっちはいろいろ、さらに掘ったりもしてたから、蓄積がそこであったんだなって。

(博多大吉)だから後から聞きますけどね、豪さんのインタビューとかを読んでると「なんでこの人、こんなことまで知ってるんだろう? なんでこんなことまで覚えてるんだろう?」って思うけど。やっぱりそのあたりは、この10代の過ごし方に……。

(吉田豪)そうですね。これはよく言いますけど。僕、実はプロレスをそんなに見てない問題に通じるんですよ(笑)。生観戦をほとんどしてないっていう(笑)。

そもそもプロレス生観戦をほとんどしていない

(博多大吉)で、みんなこうやって近づいてくるけど。この熱量でしゃべられましても……っていう(笑)。

(吉田豪)トータル20回から30回ぐらいしか見てないんじゃないかな? プロレス雑誌の仕事をしてたのにっていう。

(博多大吉)ああ、少ないっすね。この環境で……今のお仕事を考えると、少ないですよね。

(吉田豪)紙のプロレスに入る時点でたぶん興行を10個ぐらいしか見てない。

(博多大吉)しかも、東京にいながらですもんね。

(吉田豪)その分、本で読みまくってたっていう。だから、よく言われるんですよ。「プロレス雑誌をやめたから、プロレスを見てないんでしょう?」的なこと言われるんですけど「いや、前からなんですよ。急に見なくなったとかじゃ、ないんですよ」って(笑)。

(博多大吉)「僕、昔から見てないですよ」っていうね。そのへんもなんか、豪さんらしいなって思いますけどね。

(吉田豪)いまだに本は読み続けてるんですよっていう。

(博多大吉)でもプロレスって、週プロはもう最近、目にしなくなったんですよ。僕もデジタルで読むようになったから。コンビニにももう、置いてないじゃないですか。週プロ。ファイトもないですかね?

(吉田豪)ないですね。

(博多大吉)でも、ああいうムック本って、ずっと出ますね。

(吉田豪)そして、買いますよね。

(博多大吉)あれは、なんなんですかね?(笑)。

(吉田豪)やっぱりGスピリッツは買っちゃうし(笑)。

(博多大吉)なんなんやろう? この前、くりぃむの有田さんに会った時、有田さんが悩んでました。「俺はいつまで買えばいいんだ? 同じような内容の本ばっかり出て……」って。

(吉田豪)僕らの世代が一番プロレスファンが多かった時代だろうから、そこに狙いすました本が出続けちゃうんですね。どうしても。

(博多大吉)似たような本を買っているから買わなくてもいいんだけど。でも、この本にしか書いてない箇所が……。

(吉田豪)そう。新たな証言があるかもしれないし。

(博多大吉)1冊に何ページかは必ずあるから、買わなきゃいけないっていうね、そういう悩みをね。

(吉田豪)でも、マシな時代にはなっているじゃないですか。一時期、もっとひどい頃は別冊宝島が毎回、ノアの暗い話題しか載っていないやつを……「一応、買うけども。読んでつらくなるからやめてよ。叩くんだったらもっとすごい巨大な敵とか叩いて?」っていう。

(博多大吉)そう。「泉田さんのことをこんなに書いて……」とか、ありましたよね。いや、その時代に比べたらいい時代になりましたね。

嫌な感じのムックが出なくなった分、マシになった

(吉田豪)だいぶマシになりましたよ。嫌な感じのムック、出てないじゃないですか。最近は。

(博多大吉)昔は悪意丸出しの、ありましたよね。なんか。

(吉田豪)見ていてもつらい気持ちになるエピソードしか載ってないっていう。

(博多大吉)ファンの気持ちをね、考えてないようなやつ、ありましたよね。

(吉田豪)基本が借金みたいな。

(博多大吉)嫌な時代でしたね。まあまあ、そう考えたらいい時代ということで、じゃあ次に進みますけども。

<書き起こしおわり>

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