杉作J太郎さんが2024年5月21日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に電話出演。55歳の誕生日を迎える宇多丸さんに祝福の言葉をかける中で「歳を取るごとに自分の願う自分らしさにどんどん近づいていく」と話していました。
(しまおまほ)杉作さん、どうですか? 宇多丸さんが55歳っていうことなんですけど。
(杉作J太郎)さっき、放送を聞いてましたけど。まほちゃんの年齢と足して100なんですって?
(宇多丸)ええ。
(杉作J太郎)でも僕のと足した方が多いですよ?
(宇多丸)フハハハハハハハハッ! それはたしかに(笑)。
(しまおまほ)負けた(笑)。
(宇多丸)杉作さんが55って、どのぐらいになるの? 僕、そんなに違わないか?
(杉作J太郎)僕?
(しまおまほ)5、6年前?
(杉作J太郎)僕、あんまり普段、年齢をね、意識してないんですよ。
(宇多丸)でも我々がいろいろ見ていた俳優さんとかの年齢と比べると、本当に驚きですよね。55とか、50後半でこれっていうね。
(杉作J太郎)そうそう。亡くなっている方も相当いますからね。
世間の年齢感と自分の自意識とのギャップ
(宇多丸)たしかに、たしかに。それもそうだし、年齢感みたいなさ。自分の中の自意識とあまりにも追いつかなさすぎて。
(杉作J太郎)いや、これはでも宇多丸さん、たぶんもう人それぞれですよ。
(宇多丸)そりゃそうだ(笑)。あと、はたから見りゃ、「あんた普通に55ですけど」ってことかもしれないけどね。それはね。
(杉作J太郎)僕、なんとなく歳を取るにつれてどんどんどんどんわかってきたのは「歳を取るにつれて、自分の願う自分らしさにどんどん近づいて行っている」って。そう思ってます。
(宇多丸)へー! それ、いいじゃないですか。
(杉作J太郎)ただそこでね、油断したり、のんきに構えてると疲れてきたりとか、腹を立たりとか。で、歳を取っているから、周りの人も言うことを聞いてくれたりするじゃない? で、楽な方に行くとみんな、一緒になっちゃうんですよ。だから、ちゃんと自分の中で取捨選択して、自分らしくやっていったら、どんどんどんどん自分の好きな自分になっていくんでね。
(宇多丸)ちゃんと自分の一線を守っていけば。ああ、それはすごい、あれですね。
(杉作J太郎)そう。だからある頃からね、誕生日が来るたびに「去年の自分より今年の自分の方が自分らしい」って思っていましたね。
(しまおまほ)へー、素敵!
(日比麻音子)すごい素敵!
「去年の自分より今年の自分の方が自分らしい」と思うようになった
(宇多丸)めちゃくちゃいい話。えっ、杉作さん、めちゃめちゃいい話をしてるじゃないですか。ありがとうございます。
(杉作J太郎)やっぱり1回、死にかけたからかもしれないね。
(宇多丸)まあ、それは意外と笑いごとじゃないというかね。
(杉作J太郎)いや、本当、本当ですよ。でね、わかったのはね、楽したり、疲れてきたからとか、みんなが言うこと聞いてくれるからみたいなことで。普通に「疲れてきたから」でやっていると、たぶんみんな似ちゃうんですよ。
(宇多丸)なるほど。これはだから踏ん張るところは踏ん張って。だから日比さんがほら、フランス語の勉強を始めるとかもさ、なりたい自分に近づけるために1歩でもなにか、やるっていうのはね。
(日比麻音子)ちょっとでもね。
(杉作J太郎)でもね、今、聞いてもわかりますよ。宇多丸さんはもう、どんどんどんどん宇多丸さんになっています。
(宇多丸)これ以上?(笑)。
(杉作J太郎)たぶんね、どんどん宇多丸さんになっていきますよ。これからも。
(宇多丸)それがいいことなのか、悪いことなのか……私も頑張っていきたいですけど。杉作さん、そろそろお時間なので。夜、お仕事後にありがとうございました。
(杉作J太郎)来てくださいね。(旅費を)半分出すから(笑)。
(宇多丸)それはいいから(笑)。行く、行く(笑)。でもね、この間も内田名人とお仕事してて。「杉作さんに会いたいよ」って話をしてたんで。こうやってお声を聞けたのがまず、嬉しいです。
(杉作J太郎)よろしくお願いします。待っていますからね。
(宇多丸)わかりました(笑)。
(しまおまほ)杉作さん、ありがとうございました。
(宇多丸)杉作さん、ありがとう!
(杉作J太郎)ありがとうございました。お誕生日、おめでとうございます。
(電話を切る)
(宇多丸)ありがとうございます! うわー、これは嬉しい。ちょうどね、『マイゲーム・マイライフ』で内田名人とご一緒させていただいたんで。で、「杉作さんに会いたいな」なんて話をしていたんで。これは嬉しい。でも本当に、節目のいい話を。
(しまおまほ)まさか、あんないい話を聞けるとは。
ちょうど「杉作さんに会いたい」と思っていた
(宇多丸)やっぱりそこがちょっと大人になってくるということですかね。「より宇多丸に」っていう。
(日比麻音子)素敵なお言葉をいただいて。
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<書き起こしおわり>