佐久間宣行さんが2024年5月1日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で濱口竜介監督の映画『悪は存在しない』について話していました。
(佐久間宣行)佐久間宣行です。最近、面白かったエンタメは映画『悪は存在しない』です。『悪は存在しない』は濱口竜介監督で。なんか、ある山村……自然豊かな山村に芸能事務所が手掛けるグランピングの施設ができるっていうところから始まる、なんだろうな? 人間の……まあ『悪は存在しない』っていうワードの意味合いが二転三転していくっていうような話なんですけど。濱口監督の脚本って、なんであんなにすげえんだろうなと思うんですよ。
俺、見てる最中、「おもしろっ!」って思っていたんだよね。で、濱口監督って俺、毎回「脚本の人だ」と思っていたんだけど。今回は最初のカットから、ひとつひとつのショットがすごいのよ。絵画みたいなの。すごいショットの連続で、惚れ惚れするのをずっと見ていて。あとね、長いシーン。ある説明会のシーンがあって。そのグランピングを設置したい人たちが住民たちに説明する説明会のところとか。あと車の中での東京の2人がしゃべってるトークとか、めちゃくちゃすごいんだよな。
会話の内容もキレキレなんだけど。「なんでこんな風に芝居を撮れるんだろうな?」って思いますね。で、構成もえぐいの。ある人物がまず反感するキャラクターとして出てきて。その人の裏側を見せながら共感していって。そして、ラストに何があるのか? みたいなのでちょっと最後、呆然としちゃう。放り出されるような終わり方をするので、それもすごいなって思いましたね。すごいびっくりした映画ですね。まさにもう、ゴジコン(笑)。「放り出される」という意味では。だから、俺にとってのゴジコンですよ。いや、何を言ってるか、わかんないけど(笑)。
映画『悪は存在しない』予告
『悪は存在しない』は、途中主役の男女ペアの業界人の車中の会話のシーンで「この会話『コワすぎ!』劇場版最新作みたいだな」と思ったんだけど、最後まで観終わって「なんだやっぱり『コワすぎ!』じゃん」と pic.twitter.com/eqNBsV5pcK
— newmochitaro (@newmochitaro) May 2, 2024
<書き起こしおわり>