菊地成孔 ソニー内「TABOO」レーベルと『粋な夜電波』がリストラされた2018年を語る

菊地成孔 ソニー内「TABOO」レーベルと『粋な夜電波』がリストラされた2018年を語る 荻上チキSession22

菊地成孔さんが2024年4月26日放送のTBSラジオ『荻上チキ Session』の中でソニー内の自身のレーベル、「TABOO」レーベルとTBSラジオ『粋な夜電波』がリストラされた2018年について、話していました。

(菊地成孔)(『Une chanson pour les grands 大人の唄』を聞いて)昭和は結構多かったんですよ。ちっちゃい子とおじいさんが歌うっていうのが。

(荻上チキ)ありましたね。

(菊地成孔)左卜全さんとひまわりナントカ……とかね。

(南部広美)「ズビズバー、パパパヤー♪」って(笑)。

(菊地成孔)あの感じで。本当にこれは素人の……歌手の方とか、タレント志望とかじゃなくて。日本の学校に通ってるフランス人の小学生の子と2人で手をつないで歌ってましたね。

(荻上チキ)どこで出会ったんですか?

(菊地成孔)まあまあ、いろいろ……お母様とかが娘さんを。とってもかわいい子で。娘さんをこう、隙あらばタレントにしたいという風に思ってるお母さんとちょっと知り合って……というような感じですけどね。

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール『Une chanson pour les grands 大人の唄』

(荻上チキ)大人の声と、それから子供の子の、この子供にしか出せない頃の声とが流れてくるって、いいですね。

(菊地成孔)そうですね。最近、あんまりないですけどもね。

(荻上チキ)最近はないですね。そして人生の酸いも甘いも込めた、すごくじっくりと味わえる歌詞ですけれども。ここから10年ぶりのレコーディングを今、してるんですか?

(菊地成孔)そうです、そうです。そもそもこの前のアルバムが『戦前と戦後』っていうね。その時、「戦前と戦後が問題になるだろうな」と思っていたら、本当になりましたけど(笑)。

(荻上チキ)はい。なりましたね。

(菊地成孔)それを10年前に出して。その時は、ソニーさんっていうところの内部からね、「菊地さんのレーベルを作ってやりましょう」っていう風になって。「いや、そんなでかい話、いいのかな?」と思って。で、一作目がこれだったんすけど。その後、いろいろあったんですが……2018年に、奇しくも『粋な夜電波』が終わる年と同じ年に。TBSとソニーさんの両方から僕、クビになったんで(笑)。

(荻上チキ)おお、そのタイミングで?

(菊地成孔)当たり年ですね。

(荻上チキ)「重なる」っていうことですね?

2018年は「当たり年」

(菊地成孔)そうですね。やっぱりエグゼクティブ……社長さんですよね? いまだにね、「菊地さん、ラジオやってください」とか「もうやらないんですか?」とか、道端で言われたりするんですね。コンビニで言われたりするんですね。タクシーなんかで普通に言われるんだけど。僕に言われても困るんで。「それ、クビを切った人に言ってください」っていう(笑)。

(荻上チキ)「局の方に言ってくれ」っていう。

(菊地成孔)「局の社長さんに頼むが一番いいと思いますよ」っていう話なんですけど。エグゼクティブには……ファンの方にはね、親しいですけど。エグゼクティブの方にはたぶん使いづらい人材なんだろうなとは思いましたけども。

(荻上チキ)ソニーの方は、レーベルはこれ、何か理由があったんですか?

(菊地成孔)いや、エグゼクティブの方が使いづらかったんだと思いますよ、はい(笑)。

(荻上チキ)エグゼクティブとの相性っていう。

(南部広美)上層の人と。

(菊地成孔)そうですね。

(荻上チキ)カオスを招きますからね。

<書き起こしおわり>

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