石山蓮華さんとでか美ちゃんさんが2023年11月7日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『ぼくは君たちを憎まないことにした』について話していました。
(石山蓮華)そしてもう1本、この実話をもとにした映画。先週、ご紹介いただきました『ぼくは君たちを憎まないことにした』。これ、でか美ちゃんも石山も見てきまして。よかったです。
(でか美ちゃん)よかったです。けど、ちょっとな、つらかったですね。
(町山智浩)ねえ。これ、きついんですよ。ママが要するにパリのテロでね、2015年に殺されちゃって。それで、主人公はその旦那さんなんですけども。1歳半ぐらいの息子にどうやっても伝えられないんですよね。お母さんが亡くなったことを。
(でか美ちゃん)理解できないですもんね。
(町山智浩)で、もう何回言ってもね、「ママは? ママは?」って言うんですよね。あれはきついなというね。
(石山蓮華)でも本当に子役さんが素晴らしかったですね。
(でか美ちゃん)すごいお芝居。
(町山智浩)子役じゃないですよ。あれ、赤ちゃんだもんね。当時、3歳っていうね。
すごすぎる3歳 ゾーエ・イオリオの演技
(石山蓮華)ゾーエ・イオリオさん。素晴らしい俳優さんでしたね。
(でか美ちゃん)芦田愛菜さんみたいな。
(町山智浩)3歳の子が演技するの、生まれて初めて見ましたよ。
(石山蓮華)本当に。カメラがすごく近くにあるはずなのに、全くそれを見る人に感じさせないっていうのは、もう本当にすごい。
(町山智浩)すごいと思った。あの3歳の子がカメラに向かってしゃべるシーンが何回かあって。あれは、実際お父さんに向かってしゃべってるっていうシーンなんですけど、カメラはその場に実際はあるわけですよ。
(でか美ちゃん)お父さんじゃないわけですからね。
(町山智浩)そう。「この子、すげえ! こんな演技をして……」ってね。
(でか美ちゃん)すごく綺麗な映像で、ホームビデオ見てるみたいな気持ちになるから、めちゃくちゃしんどかったですね。その苦しみがすごい伝わってきて。
(石山蓮華)こちら、『ぼくは君たちを憎まないことにした』は今週、11月10日公開なので。まだの方はこれからぜひぜひ、見てほしいです。
(町山智浩)僕、先週話した時はガザでの死者数が7000人って言ってたのに、とうとう1万人を突破しましたね。で、戦場じゃなくて、普通に人が暮らしているところだから。その1万人というのは多くが女性と子供が含まれているんで。これは大変な事態なんで。本当にこのね、『ぼくは君たちを憎まないことにした』というタイトルそのまんまでね。ちょっとこの映画を見て、考えていただけるといいなと思いました。
<書き起こしおわり>