渡辺志保とMC RYU Joey Bada$$『LEGENDARY Feat. J.Cole』を語る

DJ YANATAKE Joey Bada$$『ALL-AMERIKKKAN BADA$$』を語る WREP

渡辺志保さんがヒップホップ専門ネットラジオ『WREP』の『Weekend Jam』にゲスト出演。ホストのMC RYUさんとケンドリック・ラマーがU2をフィーチャーした『XXX.』について話していました。

(MC RYU)さあ、USAの話がいっぱいあって。今日はもうケンドリック・ラマーの話をいっぱいしちゃっているけど、志保ちゃん。ケンドリック・ラマー以外はヒップホップは?

渡辺志保とMC RYU Kendrick Lamar『XXX. feat. U2』を語る
渡辺志保さんがヒップホップ専門ネットラジオ『WREP』の『Weekend Jam』にゲスト出演。ホストのMC RYUさんとケンドリック・ラマーがU2をフィーチャーした『XXX.』について話していました。 ケンドリック・ラマーの新作。待ってま

(渡辺志保)そうなんですよ。いま、他に気になっているラッパーとか作品、たくさんあって。冒頭にも……。

(MC RYU)まあ、フューチャーも言っていたけど。

『All-Amerikkkan Badass』

(渡辺志保)そう。ずっとアトランタも常に気になっているんですけど。ちょうどケンドリック・ラマーの『DAMN.』の1週間前に発売されたアルバムがあって。それがジョーイ・バッドアスっていうブルックリン出身の今年22才になる男の子のラッパーのセカンドアルバム『All-Amerikkkan Badass』っていうアルバムなんですけど。「アメリカ」のスペルが「Amerikkka」なんですよ。「K」が3つ並んでいる。で、彼もRYUさん嫌いかもしれないけど……彼もね、ケンドリックはオバマが去り、トランプが大統領になり、Black Lives Matterなんかがあって……ということで、「『チェンジ、チェンジ』って言うけども、俺たちが変わらないと何も変わらないよね」っていう。

(MC RYU)そこだよ。

(渡辺志保)で、どんどんどんどんケンドリック自身は自分自身を深く掘り下げる。より個人を掘り下げて、じゃあ自分はどう変わらなきゃいけないんだろう? みたいなことを歌っているのがケンドリック・ラマーのアルバムなんですけど。ジョーイ・バッドアスはちょっと逆で、ケンドリックの『Alright』的っていうか。外に向けて。『All-Amerikkkan Badass』だからまあ、「アメリカに住んでいる俺らのブラザー」みたいなノリだと思うんですけども。そういった自分たちの同胞に向けて、「ピースを求めて一緒になって模索しようよ」っていう。まあちょっとユニティーを歌っているような節があるんですけども。

(MC RYU)うん。

(渡辺志保)まあ、そういうアルバムを出したと。でも彼、17才ぐらいからミックステープをどんどん出していて、まだ弱冠22才ぐらいなんですよ。でも、その彼がすごい……前作はそこまでコンシャスな内容ではなかったんですが、今作でやっぱりすごく自分の意思を高らかにラップしていて。そこもね、さっき言いましたけど、何をも恐れずにラップをしているような、そういう姿勢が見られて私はすごくいいなと。ラッパーとしての成長も見られますし、1人のアフリカン・アメリカンのニューヨークに住んでいる男の子としても、めちゃめちゃ成長したんだなっていうのをこのアルバムを聞いてすっごく感じた点ではありますね。

(MC RYU)なるほど。じゃあ曲をかけようよ。

(渡辺志保)で、その中でもアルバムに入っている曲でJ・コールを招いて。J・コールもいま、本当にアメリカで人気があって。かつ、めちゃめちゃ高く評価されている技巧派のラッパーです。で、ビートはこれも近年の東海岸のサウンドをずっと支えてきているスタティック・セレクターというDJがビートを作った曲でして。この曲もね、さっきの会話につながりますけど、最後に「I kill my enemies by any means necessary」……「By any means necessary」っていうのを最後にずっと言っていて。「必要な手段であればなんでも用いて自分の道を切り拓かねばならない」っていうマルコムXが使ったフレーズでもおなじみですけども。

(MC RYU)うんうん。

(渡辺志保)そういったことを織り交ぜてラップをしている曲ですので、ぜひぜひ彼の曲もここで聞いていただきたいと思います。

(MC RYU)OK。っていうかね、渡辺志保、ラッパーになったらどうだい?

(渡辺志保)えっ、なんで?(笑)。

(MC RYU)このマシンガントーク、少しライムをちょっとでいいから入れれば、ラップになるぞ。このまま。勉強になるよね。

(渡辺志保)ありがとうございます(笑)。

(MC RYU)じゃあもう1回、曲紹介をお願いします。

(渡辺志保)はい。ありがとうございます。それでは聞いていただきましょう。ジョーイ・バッドアス feat. J・コール『LEGENDARY』。

Joey Bada$$『LEGENDARY Feat. J.Cole』

(MC RYU)これ、やっぱりかっこいいね。ビートが……。

(渡辺志保)ビートがね、スタティック・セレクターは結構プレミアとかにもかわいがられている2000年以降のニューヨークサウンドを作っているビートメイカーなので。ぜひぜひRYUさんにもチェックしてほしいなって思います。

(MC RYU)ねえ。しかも、プレミア感はないっていうか、昔のプレミアとは全く違ういまの音だよな。

(渡辺志保)まあ、それこそさっきの言葉を借りるなら、洗練されているというか。

(MC RYU)本当、本当、本当。

(渡辺志保)そうなんですよ。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/42871

タイトルとURLをコピーしました