東野幸治 オリックスの日本シリーズ第5戦・逆転負けのショックを語る

東野幸治 オリックスの日本シリーズ第5戦・逆転負けのショックを語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年11月3日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で応援しているオリックスが日本シリーズ2023第5戦・逆転負けを喫したことについてトーク。宇田川投手が打たれてしまった際に自身が感じた感情などについて話していました。

(東野幸治)ほんで、俺もだから昨日、勝てば王手になるっていうことで。ほんだら、土日の2日、京セラドームに行って。それでどっちかに勝ったらいいし。勝手に素人ながら、山本由伸っていうすごいピッチャーも疲れてるから。ちょっともう1日、休めたりするし。余裕ができるから第5戦、絶対勝たなあかんところで田嶋っていう、あのぬるんとした人。

(てつじ)そう(笑)。

(渡辺あつむ)顔が?

(東野幸治)顔がね、ぬるとしてるのよ。いや、本当に。

(てつじ)わからんでもないです(笑)。

(東野幸治)わからんでもないでしょう? その、左のピッチャーがあれよあれよと押さえていくんですよ。びっくりするぐらい。

(てつじ)70球ぐらいで7回ぐらいまで、行ったんですよね。

(東野幸治)だから0-0が続いていて。ゴンザレスっていうスイッチヒッターの人が満員の阪神甲子園球場で。オリックスファンはあれ、100人ぐらい? 200人ぐらい?

(てつじ)ちゃんと数えたら、たぶん100切ってると思います(笑)。

(渡辺あつむ)そんなことないやろ(笑)。

(東野幸治)いや、ほんまやねんって!

(渡辺あつむ)甲子園、パンパンで何人入るんですか?

(東野幸治)4万……。

(てつじ)下手したら5万人ぐらい。

(東野幸治)ぐらいで、その中で100人ぐらい。で、なんとなく……一応、これは阪神側の言い分ですよ? こんなん、失礼ですけども。「レフト側に席、用意してます」っていうけど、でもあれ、厳密に言うとレフト側を用意してくれるのはありがたいけど、せめてそのフェンス際、前っ面に集めてほしいけど。前っ面は阪神ファンがいてて。後ろも阪神ファンで、挟まれいる感じのところで応援してるのよ。そこで、言うたらその前の前の試合とか、宗くん。最初はちょっと、なかなかヒット打てなかったけど。その宗が大活躍して。ちょっと俺もウルッと来て。「ああ、ゲストに来てくれて一緒にしゃべった人が。よかったな」って思って。で、宗くんが「応援、聞こえてますよ」みたいなことを言っていて。「でも阪神ファンの応援、すごいですね。もうユニフォームがすごい揺れてました」みたいなことを言うてて。まだあの頃、少し余裕があったのよ。いや、本当に。

で、昨日、木曜日。ずっと0-0で。田嶋っていう左の人があれよあれよと、スイスイスイスイ、省エネ投法じゃないけど抑えていくのよ。ほんで、ゴンザレスがパコーンとホームランを打つ。で、静まり返ったところでやっぱり元メジャーリーガー。外国人、やっぱりすごいね。

(てつじ)すごいっすよ。空気、読まないですから。

(東野幸治)空気、読まんから。ほんで、ホームランを打って1点、勝つのよ。で、「ああ、これはええ」ってなって。ほんで次に、阪神のセカンドの人が……。

(てつじ)中野さん。

(東野幸治)中野さんがエラーをして、また1点入る。その時、ライトも森下くんっていうドラフト1位の子やったんよね。で、その子もグローブじゃなくて、右手でボールを持ってバックホームをしようとしたんだけど、それをつかみそこねて。

(てつじ)そうなんですよ。だから、セカンドゴロがパーンって行ったんですけど。シーズン中は1回もエラーをしていない中野選手が甲子園の魔物に包まれて、まさかのエラーをして。ほんでそれをバックアップした森下選手もボールをつかみそこねるっていう。あんな焦らんでもいいのに……。

(東野幸治)だからとにかく、もうランナーが目に入って。走ってるから。ほんで、エラーして……っていうところで。致命的なエラーで。それで2-0になるんですよね。ほんで、もう正直、「勝った! ああ、よかった!」って思って。

(てつじ)これで一緒に見に行く試合が日本一決定戦になるっていうので。

(東野幸治)ほんで、言うたらその日、山本由伸っていう絶対的なエース。ほんまは第6戦の先発やから、別に昨日の段階ではベンチにおらんでいいのに。だけどベンチ入りしたって言うから「あっ、これ、投げんねや」と思ったよね。ほんで「どこかで投げるんやろうな」と思ってたんですよ。「もしかしてこれ、8回に投げんのかな?」って俺、思ってたのよ。ほんだら、山﨑颯一郎っていうめちゃめちゃ足が長い、めちゃめちゃ男前の……オリ姫。オリ姫っていうのはオリックスファンの女性のことなんですけど。そのオリ姫に大人気の人がマウンドに上がるのよ。

(渡辺あつむ)あの足が長い……「めちゃめちゃ足、長っ!」って思いました。

(てつじ)めちゃくちゃハンサムでね。「吹田の主婦」って言われてるんですよ。

(渡辺あつむ)えっ?

(東野幸治)ファン感謝デーで。

(てつじ)そこで吹田の主婦っていうコスプレをしたんですよ(笑)。

(渡辺あつむ)あ、ええ……いいですね。

吹田の主婦・山崎颯一郎

(東野幸治)ちょっとエッジ、効かせてません?(笑)。で、その人がシーズンではずっと8回とか投げて、抑えてたんだよね?

(てつじ)ずっと、それが勝ちパターンやったんですよ。

(東野幸治)それが、クライマックスシリーズまではそのパターンやったけど、日本シリーズの第1戦が終わった後、急にベンチに入らなくなって。で、情報は漏れてこない。監督も何も言えへんけど。「あれ? どうやらめちゃくちゃ調子悪ない?」っていうのが1個、あったのよ。で、それが登板するってなったから、ちょっと不安な感じの8回なんですよ。でも、振り返ると他のメンバーも全員、満身創痍。だからシュンペーター(山下舜平大)っていう人がいてるのよ。福岡の高校からオリックスに行くんですけど。華丸さんが「ソフトバンクホークス、なにしよんばい! ちゃんとスカウト陣、しっかり仕事しんばい!」って言っていた人が大活躍していたけど、その人もクライマックスシリーズを前後で腰かなんかを痛めるのよ。

(てつじ)そうなんですよ!

(東野幸治)ほんで、出れない。で、「次の山本由伸」って言われているその次期エースの人がまず、出れない。で、その後に頓宮っていう、山本由伸の実家の隣に住んでる兄ちゃん。実家の隣……たまたま岡山の実家が隣で。

オリックス山本由伸が実家が隣同士のドラ2頓宮との不思議な縁を語る「いつの間にか一緒に遊んでいました」 - スポーツ報知
やはり、不思議な縁としか言いようがない。オリ党の方なら、もうご存じかもしれないが、3年目の山本由伸投手(20)とドラフト2位・頓宮裕真内野手(22)=亜大=の岡山・備前市内の実家は隣同士。同じ学校だ

(渡辺あつむ)たまたまですか?

(東野幸治)たまたま。で、高校は別々のところに行くんやけど、オリックスで今、チームメートになってんねん。

(てつじ)そうなんですよ。で、今年こそ首位打者になってピックアップされてますけど。初年度とか「キャラがない」って言われてて。なんか知らんけど、パンチパーマを当てされたりとかしてて。

(東野幸治)いじめじゃないでしょう?(笑)。

(てつじ)「お前、キャラいるやろ」言うて。「パンチパーマ、当てます!」言うて。

(渡辺あつむ)えっ、名前だけじゃダメなんですか?(笑)。

(東野幸治)で、その頓宮が足の指を骨折したのよ。

(てつじ)疲労骨折。首位打者を取って。もう1年間、ずっとやって疲労骨折してもうたんですよ。

(東野幸治)っていう状態で、ちょっとクライマックスとか出なかったりして。調整して今、その足の負傷を隠しながら出てるのよ。あと、なんかラオウっいう……まあ俺、個人的にはそのニックネームはすごい嫌いやねんけど(笑)。

(てつじ)いやいや、もう自分のもんや思ってやってはるんですから。

(東野幸治)それはもう、本当に申し訳ない。ホームランを打って、1回ベンチに戻ったら必ず1回、ノリツッコミで。ベンチ戻ってからもう1回、グラウンドに出て手を上げるんですよ。ラオウの感じで。「我が生涯に一片の悔い無し」っていう。で、バッターボックスに入る時も北斗の拳のテーマソングが流れたりするから。「変えてほしいな」とは思うんやけども(笑)。

(てつじ)いや、ええねん!(笑)。

(東野幸治)ごめんごめん(笑)。ただ、潜在能力はすごいのよ。それが2年前か3年前に開花して。で、その人がクライマックスシリーズ、ある打席で打って、走ろうとしたら急に止まったんですよ。足ね、あれはたぶん……言うてないけど、軽い肉離れなのかなんかで。ほんで、試合に出てない。日本シリーズも。ほんで昨日、レフトでなんとかかんとか出てるのよ。でもほぼほぼちゃんと走れない。だからほんまに全員、怪我人だらけの中でやってるのよ。ほんで、甲子園球場。全員が敵だらけの中で……っていう状況で、2-0で勝っていて。8回裏にその山﨑颯一郎、吹田の主婦さんがマウンドに上がるのよ。

(てつじ)まあ、オリックスとしてはもう勝ちパターンですわ。

(東野幸治)の、はず。ただでもそれまでベンチに入ってなかったから、どこか調子が悪いんやろうなと思ってて。ほんで、投げる。ほんだら、セカンドゴロになる。で、守備固めで入っていた安達っていう人がセカンドゴロを取って。ほんでファーストに投げたはいいけど、なんか暴投する。「嘘? こんなミス、ある?」っていう暴投で、二塁まで行く。「やばい、やばい、やばい……」ってなって1点取られる。2-1本。で、これは中嶋監督……あの名将・中嶋監督も「やばい」ってなってピッチャー交代ってなって、宇田川。宇田川は日本とフィリピンのダブルの子で。育成から上がって、ほんでWBCのメンバーにも入っていて。

(てつじ)日本代表です。

(東野幸治)で、このラジオにも「宇田川、すごい! すごい!」って言うてたらスタッフが「呼びましょうか?」って言って。「えっ、来てくれるんですか?」って。それで、これはまだ言うてなかったでんすけど。宇田川さん自身から「しゃべる自信がないです」って断られて(笑)。いや、めっちゃ真面目な子なのよ。で、その子が出てきたら常に抑えてんのよね。

(てつじ)完璧に。もう、シーズン中は。

疲労困憊気味の宇田川が登板

(東野幸治)155キロぐらいの速球と、フォーク。落ちるボールで抑えて。その子が今度、マウンドに上がるという。でもなんとなく、ちょっと疲労困憊の状態でマウンドに上がってきた。その時に、ランナーが2塁・3塁の状態か。で、宇田川さんが投げる。ほんでバッターがさっき、ボールをつかみそこねた森下さんっていう状態よ。

(てつじ)これがすごいドラマで。そのエラーした中野選手にも1回、その前に打順が回ってきて。中野選手はちゃんと送りバントを決めて、森下にそのまま回す。近本が打って……みたいな中で。

(東野幸治)ほんで、森下と宇田川の時。俺、正直……今、白状するけど。日本代表のサッカー、ワールドカップとか。「頑張れ!」とか言ってたけど。そこまで「頑張れ!」と思ってなかった(笑)。なんかね。「そんなにみんな、応援する?」って。応援しながらも、なんとなく「そこまでする?」って。

(てつじ)ちょっと俯瞰で見ている自分がいたけども。

(東野幸治)でも人生で初めて。こんなに前のめりに応援することは(笑)。こう、なんかテレビの前で手を合わせて。「たのむ! たのむ!」って見ていたら、思いっきり左中間に打たれたのよ。

(てつじ)きれいな……あれ、フォークですかね? パコーン!って。

(東野幸治)ほんで3塁、ヘッドスライディングしてベースをガンガンガンッ!って叩くほど興奮している状態で。

(渡辺あつむ)めっちゃ嬉しかったです。あれだけエラーしたルーキーの人が、その倍返しで打って、逆転する。もう、泣きました。感動して。

(てつじ)甲子園の怪物から、甲子園の女神がやってくるという。

(渡辺あつむ)なるほど!

(東野幸治)それで次、もう1人の人も打って。ほんで交代したじゃないですか。で、みんながマウンドに集まって。ベンチに帰る時に全員が声をかけて。ほんで、もう目ウルウルして、泣いてるというか。もう、ほぼ放心状態で。ほんなら、ホームランを打ったゴンザレスが後ろからハグしてるんですよ。こうやって。俺、その時、泣いちゃいました(笑)。

(あつむ・てつじ)フハハハハハハハハッ!

(渡辺あつむ)それぞれの泣き方(笑)。

(東野幸治)悲しい。いや、もうこんな残酷なの……。

(てつじ)あれ、日本人同士ってやっぱりちょっと遠目になるんですよ。

(東野幸治)ああ、「今、声かけたからあかん」っていう。

(てつじ)日本人の優しさ。

(東野幸治)「時間が解決するから今、声かけるべきじゃない」って思うし。でもやっぱりゴンちゃんは。

(てつじ)ゴンちゃんは「今、抱きしめなあかん!」って(笑)。

(東野幸治)ほんで宇田川、もう目がウルッとなりながら。あのね、ショルダーバッグを持っているみたいな感じになるのよ。宇田川を(笑)。

宇田川をハグするゴンザレス

(東野幸治)ほんで、もう俺もボーッとなって。結局6-2になって。それで途中やけど、もう消した。もう見れなかった。正直、もう初めて。「見られへん」って消して。ほんでボーッとして。何十分か、1時間ぐらい経ったか知らんけど。ほんでバッと携帯を触ったら、もう終わっていて。あのまま終わっていて。「ああ、終わったんや……」と思って。で、風呂に入って。11時ぐらいかな? パッとテレビをまたつけて。ほんで、もう野球の結果、見たくないし。

(東野幸治)ほんなら、『あちこちオードリー』をやってたんですよ。ゲストがメイプル超合金とトレンディエンジェルだったんですよ。ほんで、見てねんけど。めちゃめちゃおもろい話して、盛り上がってるのはわかるけど、もう入ってこうへん。全然。ほんで、寝て、起きて、改めて『あちこちオードリー』を見たら、めちゃめちゃおもろかったんよ。斎藤さんがコロナ禍で競馬にはまって、1000万超えの負けをして。でもそれ、何も言わずに。こっそり粗品みたいなことをやっているっていう(笑)。

(渡辺あつむ)「こっそり粗品」(笑)。

<書き起こしおわり>

東野幸治 トレンディエンジェル斎藤の競馬大負け・こっそり粗品状態問題を語る
東野幸治さんが2023年11月3日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でトレンディエンジェル斎藤さんが『あちこちオードリー』に出演した際にコロナ禍で競馬にハマって1000万以上の大負けをし、こっそり粗品状態になっているという話を紹介。オリックスの日本シリーズ逆転負けのショックで最初は頭に入ってこなかったものの、改めて見直してそのおもしろさを実感したと話していました。
タイトルとURLをコピーしました