Night Tempoと吉田豪 クールジャパンの現実を語る

Night Tempoと吉田豪 クールジャパンの現実を語る SHOWROOM

Night Tempoさんが2023年9月19日配信の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとクールジャパンの現実について話していました。

(吉田豪)喫茶店、お好きですからね。昭和喫茶が。

(Night Tempo)大好きです。

(吉田豪)まさかの……本当に珈琲西武とかがあんなに混むようになるとは思わなかったんで。

(Night Tempo)本店が今、移動するんですよね。移動をするから今、本店の前に「西口店があるから、そこに行ってください」って書いてるんですよ。だから、みんなそっちに行って。で、らんぶるっていうところがあるじゃないですか。らんぶるに行こうと思ったらその日、たしか祭りがあったのかな? で、らんぶるでは「本日はコーヒーとケーキしかないです」ってなっていて。僕、エッグサンド、玉子サンドが食べたかったんですよ。で、それがないって書いてあって。諦めて西武の西口店に行ったら並んでいて。「無理か」って思って諦めて、松のやでとんかつを食べて帰りました。

(吉田豪)フフフ(笑)。本当に日本文化の愛し方もすごいレベルだなって思っていて。「日本に住みたい」っていう話も相当、つぶやいているじゃないですか。

(Night Tempo)でも、ビザが……。

(吉田豪)まず、その問題が。

ビザ問題

(Night Tempo)外務省の方、今、見ているのかわからないんですけども。ちょっと最近、「日本って意外と情がないな」って思いましたね。

(吉田豪)うんうん。

(Night Tempo)早くビザ、くれたらいいのに。だっていろいろと聞かれるんですよ。「なんで日本にこの期間、住もうと思うんですか?」って。「仕事するから住むんですよ」って思うんですけども。だから「また当然のことを聞いてくるんだな」って思って。「ネットで見た日本のそういった仕事、ワークフローは本当だったんだな」って思いましたね。最近、いろんなリミックスの仕事とか、いろいろと許可されたりして。「ああ、結構日本の中って、昔の会社とかの形も変わってきているんだな」って思っていたけど「ああ、まだ変わってないところもあるんだな」って思って。

(吉田豪)まあ、お役所的な部分は変わってないところはね、ありますね。

(Night Tempo)「それがクールジャパンかよ?」と思うんですけどね。

(吉田豪)フハハハハハハハハッ! いい口の悪さですよ(笑)。でも、本当にその通りですよ。まさに。ねえ。本当、そうやってここまでちゃんと日本語も使えるようになったりとか。すごいですよね。

(Night Tempo)まあ、何とか。

(吉田豪)何とか、自力で学んで。

(Night Tempo)でも、日本で仕事をやってるから、皆さんが丁寧に、ちゃんとした日本語を使ってるから。たぶんそこから学んでるから、敬語とかは、ある程度はしゃべれるようになっていて。逆にちょっと、いろんな現場に行くと、現場でまたちょっと荒い日本語とかを使う方もいて。ちょうど今、その間を取ってるんじゃないかなと思ったりもします。でも、韓国人だから、あんまり遠まわしできないんですよね。だから、人をちょっと傷つけそうなことを直球でしゃべったりとかしたりはするんですけど……。まあ、悪気はないっていう。

(吉田豪)なるほど(笑)。

(Night Tempo)天然ではないんですけど。考えてしゃべっているんですけど……でも逆に、後から裏切られるよりは、目の前でビンタを、殴られた方がすっきりするんですよね。

(吉田豪)だいぶ人間性が見えてきましたよ(笑)。

(Night Tempo)ありがとうございます。まあ、いいのか悪いのかは、わからないですけど。

(吉田豪)いや、でも絶対、こういう部分も出した方が面白い気がしますよ。うん。

(中略)

(吉田豪)(コメントを読む)「経産省のクールジャパン失敗の理由は何だと思いますか?」。

(Night Tempo)これ、言っても大丈夫?

(吉田豪)任せます。

クールジャパン失敗の理由

(Night Tempo)どっちかっていうと、自分の周りの海外の仲間の印象では……「あれはちゃんとリサーチして作ったのか?」っていう。おじさんたちがただただ、いろんな会社にオファーを出して。海外でちょっと話題になりそうなそういった事務所たちに「なにか面白いコンテンツ、作ってみな」って言って、お金をあげて。それで「うわっ、お金だ!」って、いっぱいパーティーして。それでちょっと残ったお金で「ああ、どうしよう? どうしよう?」ってなって作って、それで変なものを作るんですよね。韓国も同じですよ。

だから、本当にクリエイティブがある人たちが作ったんじゃなくて、仕組みをただただ入れただけなんですよね。で、「それ、誰が見るんだよ?」っていう。で、クールジャパンっていうんだったら「海外の人たちが理解できるもの」を作らなきゃいけないじゃないですか。でも、日本の中の……日本って、よくガラパゴスって言われるじゃないですか。日本の中でも固まりすぎていて。また、カルテルの話なんですけどね。

(吉田豪)大丈夫ですよ。

(Night Tempo)固まりすぎていて。その人たちが、自分たちの文化をすごく誇りにしながら……でも、それをちょっと誤解しているんですよね。何でも、自分たちが持っているものを真面目にただただ出したら見てくれるって思っていて。まあ、職人精神っていうのはすごく尊敬するんですけど。でも、それが行き過ぎると間違った方向に行ってしまう。それが日本はよくあるなって思っていて。これは、よくある話で。クールジャパンと全く同じ話で。テレビの話っていうのも、あるんですよね。昔、海外ではもうLCDテレビの時代に、でも日本ではブラウン管テレビに魂をかけて。「一番いいブラウン管テレビを作れば、これは絶対世界で売れる!」ってやって。それで、日本の産業が……。

(吉田豪)遅れましたね。

(Night Tempo)それで結構、差が出てしまったんですよね。それとだいたい同じことで。だから市場調査を、海外からの目線とかをあんまり参考にしなかったんですよね。

(吉田豪)うんうん。

『豪の部屋』Night Tempo回

<書き起こしおわり>

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