安住紳一郎「1時間弱・強」のジェネレーションギャップの原因を考える

安住紳一郎 人生で唯一のスピリチュアル体験を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2023年7月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で「1時間弱・強」という表現に対する認識に世代によってズレがあることについてトーク。その原因を考えていました。

(安住紳一郎)つづいて、横浜市の54歳女性の方。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

安住「私の職場に23の若い新人の女の子が入ってきました。仕事が終わり、新人の女子に『お疲れ様。もう家に帰ったらバタンキューだね』と声をかけたのですが、ポカンとした表情が返ってきました。たぶん『バタンキュー』がいけなかったんだと思い、恥ずかしくなってしまいました。バタンキューは通じないのでしょうか? 皆さん、どう思われますか?」という。通じないでしょうね。バタンキュー、何歳から通じるんですかね? 35ぐらいから通じますか? バタンキュー。

(中澤有美子)どうですかね?

(安住紳一郎)誰が使い始めたんだろうね? いい言葉だと思いますけどね。もう家に帰ったら、すぐ横になって、すぐ寝られるってことでしょう?

(中澤有美子)そうですよね。倒れるように眠り込むっていう。

(安住紳一郎)そうね。バタンキュー。いいよね。通じないということですね。私も朝のテレビの番組をやるようになって、30近く離れた同僚の皆さん方と仕事するようになりまして。本当にジェネレーションギャップというか、通じない言葉があるんだなということを日々感じ、ノートに書き連ねていますけども。これはね、本当にねおすすめっていうか、確実に通じないなっていうか。誤差があるのは……ぜひね、皆さんも周りの方に確認してみてほしいんですけど。そうですね。「目的地まであとどれぐらいで着く?」「1時間弱で着きます」って言った時の1時間弱。「その1時間弱っていうのは具体的に算用数字で何分ですか?」って聞くと……中澤さん、1時間弱って言われるとズバリ何分ですか?

(中澤有美子)やっぱり50分とか、55分とか、そんな感じですね。

(安住紳一郎)いいですね。いいですよね。私もね、1時間弱って言うとまあ54、5分だと思うんですよね。58分ぐらいになると「約1時間」だもんね。

(中澤有美子)そうですね。ええ。

(安住紳一郎)1時間弱を20代……そうですね。20代から32ぐらいまでの人に「1時間弱」って聞くと何分だって皆さん、お答えになると思いますか? 認識していると思いますか? これがですね、「65分」なんですよ。1時間を超えてるんですよね。なかなか……うん。むしろね、私たちの世代からするとそれはもう既に「1時間強だよ」っていう話で。

(中澤有美子)強だよ! 弱じゃないよ!(笑)。

20代の1時間弱=65分ぐらい

(安住紳一郎)笑っちゃいけないんだけどね、もうね、30分ぐらい1人でね、「うん、ああっ! いや、まいった! くぅーっ!」なんつって。1人で悶絶しますけどもね。ちょっと、仲のいい世代の違う人たちを確認してみると面白いと思いますね。

(中澤有美子)本当、そうですね。

(安住紳一郎)まあでもね、「えっ、1時間弱って……じゃあ『1時間ないくらい』っていうことと一緒なんですか?」なんていうので。「1時間弱っていうと、そうなんだよ」っていう話なんだけど。「じゃあ、1時間強だとどうなんですか?」っていうと「65分とか、63分とかでしょう? 私たちの世代も。で、彼らにとってもその「弱」っていうのはその1時間(60分)にちょっと乗せるのが弱っていう。だから、扇風機みたいな感じだよね。弱と強でしょう? だから60分に弱を乗せたら65分だし。強を乗せたら、15分ぐらい乗せるっていうことで、70分とか75分みたいなことだよね。

(中澤有美子)そういうことなのか!

(安住紳一郎)だし、「震度5弱」って言うと、震度5よりもちょっと乗っているもんね。で、震度5強でしょう? それで震度6っていう。震度5弱っていうのは震度4の後ろの方じゃないもんね。

(中澤有美子)ないですね。あっ、本当だ。

(安住紳一郎)なのでね、どちらかというと20代の方に正義があるんじゃないかなっていう風に思ってるんで。気をつけてください。わかんないけど。なんかね、ちょっと興味があって調べたんですけど。この震度5弱……震度5と6に弱と強ができたのが、1996年くらいなので。もしかしたらね、この震度の5と6を弱と強に分けたことによって、96年だから30年前だから。まあ物心がついて、こういう話を理解できるのが7歳、8歳ぐらいなんで。たぶんもしかすると、このへんぐらいから認識が変わってるんじゃないかなっていうのが、あるかもしれないっていうことですね。

(中澤有美子)素晴らしい分析ですね。

震度の「弱・強」の導入で認識が変わってきた?

(安住紳一郎)どうでしょうか? 私の想像ですけどね。もうだからさ……でも1時間弱ってかなり使ってたんだけど。それで、特に通常問題ないからどっちでもいいってことなのかもしれない。うーん。「安住さん、あと準備にどれくらいかかりますか?」「1時間弱かな」って言って。それで55分ぐらいで来たら「ああ、お疲れ様です!(安住、早えな)」みたいに思っているんでしょう? きっとね。まあ、思っているよね。「張り切ってんな」みたいな。

「安住氏、張り切ってんな。早えなー。1時間、かかってねえじゃねえかよ」みたいな。で、こっちはね、「ああ、おまたせ! くぅーっ! 待った、待った? ごめんね! 読み、甘かった。ごめん! ごめんちゃりーん!」なんて言っているんだけども。みんな、若い子たちはあれでしょう? 「うーん、安住パイセン、早えな! 前のめりかよ。早えな。張り切り侍め! 汗かいちゃって」なんて。だよね。きっとね?

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! つらい(笑)。

(安住紳一郎)「先輩、どれぐらいで入れますかな?」「1時間弱かな。ちょっと待ってて」なんて言ってさ。向こう的には65分、待ってるつもりなんでしょう? なのにこっち、55分ぐらいで仕上げちゃってさ。しかも、もうちょっと早く入って。52分ぐらいで入ってきちゃったりしてね。「お疲れちゃま!」なんて入ってきてね。「早えな! 15分早えよ、くぅー! 張り切っとる!」みたいな(笑)。いいことだよね?

(中澤有美子)やる気、やる気!(笑)。

(安住紳一郎)そうだよね。これ、逆だよね。逆にだから若い人がさ、「いや、どれぐらい?」「1時間弱ぐらい、かかりますかね」なんて言ってさ、65分、67分ぐらいでさ。「予定通りできました」みたいな顔したらさ、「1時間超えてるじゃない?」なんていう気持ちになるからね。だから、逆は気をつけた方がいいよね。

(中澤有美子)そうかー。

(安住紳一郎)ちょっと話、長くなっちゃったね。

(中澤有美子)いやー、困っちゃう。

(安住紳一郎)うん。そんな話を30分弱、してしまいました(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

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