Mummy-D ソロデビューを語る

Mummy-D ソロデビューを語る アフター6ジャンクション

Mummy-Dさんが2023年6月1日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。ソロデビューを果たし、秋にはソロアルバムリリースの予定があることを話していました。

(宇多丸)ということで今日、Dさんにお越しいただいたのはRHYMESTER、まもなく6月21日にニューアルバム『Open The Window』をリリースして。いろいろ活動が活発化する中、さらにというか。そこにさらに、ドーン!っていうボムが落ちましてですね。先にこのメールを紹介しようかな? 「Dさん、ソロデビューおめでとうございます!」。

(Mummy-D)そうなんですよ! 53にして。

(宇多丸)そのお知らせなんだけども、ちょっとこのメールを読んじゃいますね。「今回の『同じ月を見ていた』という曲ですが、安定のWATARAIビーツで最高でした」っていう。この人、なんで知っているかっていうと……「昨日のBLUE HERB、BOSSの恵比寿リキッドルームライブに行きました」という。もちろん札幌をというか、日本を代表するラップグループのひとつ、BLUE HERB。そのBOSSのソロ展開でもあるんですね。

「BOSSも言ってたように語り継がれるようになったと思います。51歳で150分。休憩なし。サイドMCなしは驚愕でした。豪華ゲストが集まった楽屋話も聞きたいです。本当に感動的でした」ということで。で、「Dさんが登場して、本当に四半世紀ヒップホップ好きでよかったと思える時間でした。DさんとBOSSくんが同じステージでハグしてる場面では、MUROくん風に『こんなシーンを待ってたぜ!』と叫んでしまいました」。

(Mummy-D)これ、説明が必要ですね(笑)。

(宇多丸)で、この方、「本当に良かったです」っていうことで。他の方からもメールをいただいておりました。改めましてMummy-Dさん。日付としてはだから昨日か。5月31日にデジタルリリース。『同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO(BLUE HERB)』。この曲でソロデビュー。まあ、マボロシとかもあったけど、Mummy-D名義のソロとしてははじめてということで。

(Mummy-D)そうなのよ。タイミングが謎すぎるよね。でもね(笑)。

(宇多丸)RHYMESTERのリリースがね(笑)。だってRHYMESTERの新曲、これから3曲あってさ。これ、まだオンエアーしてないんだからね(笑)。

(Mummy-D)そうだよ(笑)。

謎すぎるタイミングでのソロデビュー発表

(宇多丸)でさ、「アルバムを発表します。新録もね、追い追いかけてきますんでね。その前にちょっと、Mummy-Dのソロを……」ってさ(笑)。

(Mummy-D)おかしいよね?

(宇多丸)いや、でもこれがいいじゃん? 俺たちさ、「ケツが重い、ケツが重い」って言っているけど、ちゃんと仕込んでいたんですよっていうことじゃん?(笑)。

(Mummy-D)まあ、コロナもあったしね。いろいろなものがずれ込んだりして。

(宇多丸)まあ、いろいろなタイミングでこうなったんだけど。

(Mummy-D)RHYMESTERがほら、期を守らなかったというさ。

(宇多丸)ああ、期をまたいでね。前期に出す予定だったものをまたいじゃったしね。そうか。

(Mummy-D)でもね、アトロクでも散々煽ってもらっていてさ。そんでみんなが「来るぞ、来るぞ! RHYMESTERのアルバムが来るぞ!」って正面から待ってるところに、横からバッシャーン! みたいな(笑)。奇襲としてはめちゃくちゃ成功したんだけど……この奇襲は必要なんですかね?

(宇内梨沙)アハハハハハハハハッ!

(宇多丸)そうね(笑)。なんか山から急に駆けずり落ちてくるような……。

(Mummy-D)伏兵がね。それ、必要なんですか?

(宇多丸)必要なんですよ。だからそれは、RHYMESTERがここにきて活性化してるということで。いいんです。全体で加速してる感じが出ていいと思ってるんです。Dさんのこのソロの制作って、でもずいぶん前からずっとやってたじゃないですか?

(Mummy-D)やっていたよー!

(宇多丸)はっきり言って、5年ぐらい前からやっていましたよね?

(Mummy-D)そう。RHYMESTERのアルバムと同じくらい。ずっとずっと。

(宇多丸)6年か。だから結局、そうなんだよね。RHYMESTERのアルバム。で、アトロクを始めて。それでDさんのソロも並行してやってて……っていうのをずっとやってたんだよね。

(Mummy-D)だから『アフター6ジャンクション』の『After 6』っていう曲を作ったぐらいの時からずーっとやっていて。

(宇多丸)やっていたよね? 俺、だからスタジオでDさんのソロの曲も並行してレコーディングとかやってるから。なんか前に聞いて「えっ、かっこいいじゃん! なにこれ? えっ、これがソロなんだ? 楽しみ!」みたいな。そういう話をして。で、少しずつ作っていって。作りためて行って。RHYMESTERとRHYMESTERと並行して、みたいな。

(Mummy-D)そうなんですよねー。でも、自分のソロを出すの、初めてだからさ。気負いすぎちゃってさ(笑)。

(宇多丸)そりゃそうだよね。わかるよ。でもさ、マボロシもあったわけじゃん? 竹内朋康というギタリストとのユニットだけど。俺と組んでない状態っていうかさ。私、宇多丸ですよ? 一応、Mummy-Dさんと組んでいるんですけども。全然、やっぱりそのマボロシとはモードが違う感じですか?

(Mummy-D)もう、モロに普通にヒップホップのソロアーティストとしてやるっていう感じで。

(宇多丸)ここに来て、やろうと思った理由っていうのは何ですか?

(Mummy-D)なんだろうね? もう前のアルバム出した時点で、次はソロもやろうと。「RHYMESTERと両方、同時進行でやりなさい」って(事務所社長の)岸くんが言うから。

(宇多丸)せっかくね、スタープレイヤーズ、レーベルとしてもあるからね。「なんかやんなよ」みたいなのは前から言ってたけどね。

(Mummy-D)そう。で、俺もやっぱりさ、真ん中に立ちたかったのかな?(笑)。

(宇多丸)「真ん中」ってなんだよ? 別に真ん中だろうよ(笑)。

(Mummy-D)いっつも下手(しもて)じゃん? ウタさんが上手(かみて)で。

(宇多丸)上手・下手でどっちがえらいとかじゃないじゃん?

(Mummy-D)いや、そうなんだけども、真ん中はやっぱり違うっしょ。真ん中にあんまり立ったことがないから。やっぱり1人のアーティストとしてね。それで普通に「1人だったら、こういうのがやりたい」みたいなのもいろいろ溜まってたし。

(宇多丸)アイディアもあって。で、いろんな……ちょっとこれからね、情報がまだ出てないからあれですけど。いろんなトラックメーカーにも声をかけて、トラックがあって、みたいな。だからこれから、いろいろ出るんですよね? あんま言っちゃうのもあれですけど。

(Mummy-D)これ、どんぐらい言っていいのかっていうね、そういうことが……ああ、言っていい? Mummy-Dさんのソロアルバムは秋発売を目指しているという情報が今、入りました。

(宇多丸)睨んでいると。じゃあ、それは追って、この番組でもね。

秋にソロアルバムリリースを目指す

(Mummy-D)でもね、リリックはもう全部、終わってるんだよ? すごくない? これ、すごくない? まあ、6年かかっているけど……(笑)。

(宇多丸)いや、だからそれはみんなね、待ちに待っただけのことはあると……俺も全然それ、聞いてないから。楽しみにしてるんだけど。

(Mummy-D)そうそう。ウタさんにも聞かせてないもんね。

(宇多丸)だから、スタジオちょっと聞いて「かっけー!」なんて言ってたのはあるんだけど。それはまた、今回の曲とは別だから。で、ちょっとまずは今回の曲の話を聞きます。『同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO』。すいません。私は一応、同じグループのメンバーですけども。ちょっと知らないテイでいろいろ聞きますけど……。

<書き起こしおわり>

Mummy-Dと宇多丸『同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO』を語る
Mummy-Dさんが2023年6月1日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で自身のソロデビュー曲『同じ月を見ていた feat. ILL-BOSSTINO』について宇多丸さんと話していました。
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