宇多丸と黒沢薫 ゴスペラーズ『Hide and Seek』とおすすめカレーを語る

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ゴスペラーズの黒沢薫さんがTBSラジオ『タマフル』にゲスト出演。宇多丸さんとRHYMESTERをフィーチャーした曲『Hide and Seek』について語りつつ、曲のイメージに合ったおすすめカレーを紹介していました。


(黒沢薫)さあ、今日も始まりました。ハードコアカレーシンガーことゴスペラーズ黒沢薫のウィークエンド・シャッフル!

(宇多丸)やっぱり美声ですよね。このまま、その日付けぐらい言ってくださいよ。

(黒沢薫)こんばんは。3月18日(土)、TBSラジオ第六スタジオから生放送でお送りしているゴスペラーズ黒沢薫のウィークエンド・シャッフル、通称……。

(宇多丸)『タマフル』とは略せないですよね。

(黒沢薫)略せないですね。これね。パーソナリティーの黒沢薫ではなく、宇多丸さんがこちらに座っておりますけども。

(宇多丸)すいません(笑)。ややこしいことをお願いして申し訳ございません。

(黒沢薫)汗かきますよ。もう。

(宇多丸)私がパーソナリティーのライムスター宇多丸でございます。ということで、改めましてゴスペラーズ黒沢薫さんです。いらっしゃいませ。どうぞー。

(黒沢薫)こんばんは

ハードコアカレーシンガー黒沢薫

(宇多丸)ねえ。ハードコアカレーシンガー。こうやって言うだけで、聞くだけで、「ああ、喉にはよくないな」っていう感じが(笑)。

(黒沢薫)そうですね。これね、いまだからSNSのハッシュタグは全部これ(#ハードコアカレーシンガー)をつけてますからね。カレーの投稿の時は。


(宇多丸)でもやっぱりね、そのぐらい、もちろんゴスペラーズとしての活動もそうですけど、カレー活動は本当に半端じゃないというね。そこらへんのね。

(黒沢薫)おかしなレベルになってきましたね。

(宇多丸)後ほどちょっとカレーも絡めてということで。今日、お越しいただいたのは、先日も曲をオンエアーさせていただいたんですが。来週の水曜日、3月22日に発売されるゴスペラーズのニューアルバム『Soul Renaissance』にライムスターと15年ぶりの共演曲『Hide and Seek』という曲。我々参加させていただいて。先日このタマフルでもオンエアーさせていただいたんですが、それの改めての。ご本人登場ということで、詳しくその曲作りとかですね、お話をうかがいながらという。そして、あとカレーを食うというね。

宇多丸 ゴスペラーズ『Hide and Seek feat. RHYMESTER』を語る
宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中でRHYMESTERがゴスペラーズのアルバムに参加した曲『Hide and Seek feat. RHYMESTER』を紹介していました。 ...

(黒沢薫)そうですね(笑)。「カレーを食う」はね、僕、先週聞いていたんですよ。「『Hide and Seek』にちなんだカレーを持ってきているらしい」って、なにを言ってんの、この人!? と思って(笑)。

(宇多丸)いやいや、黒ぽんね、何回かこの番組に来ていただいているじゃないですか。で、そのたびに音楽をカレーにたとえるという無茶な……でもまあ、そもそも僕がカレーの話を盛り上がるっていうのは、やっぱりミュージシャン同士で話していると、「あそこのカレーは中域ばっかなんだよ」とかね。

(黒沢薫)そうなんですよね。音楽の用語にたとえてカレーを表現するっていうのが僕らぐらいしかやっている人がいないということで。

(宇多丸)というあたりで、まあ黒ぽんはもう、うちの番組は半分レギュラーみたいなもんですから。

(黒沢薫)ありがとうございます(笑)。

(宇多丸)で、来たら、あなたそりゃ、カレー抜きじゃ……だってハードコアカレーシンガーって言っているんだから。

(黒沢薫)まあまあ、名付け親ですからね。

(宇多丸)なんか、名前偽りありってことになってしまいますから。

(黒沢薫)悩みましたよ。結構。

(宇多丸)(笑)。まず、じゃあカレーの前にそもそものその曲なんですけども。僕らは『ポーカーフェイス』っていう曲で15年前?



(黒沢薫)そうですね。これ、2002年ですね。

(宇多丸)『FRENZY』というアルバムに入っている。まあ、結構ライブなんかでも、たまに出させていただいてもすごい盛り上がるというか。ファンの方にも愛していただいている、結構ゴスペラーズ……僕らのフィーチャリング曲の中でも割りと代表曲というか。僕らも好きな曲なんですけども。

(黒沢薫)ありがとうございます。

(宇多丸)久々にという感じじゃないですか。

(黒沢薫)これね、去年、『人間交差点』に出させてもらったでしょう?

(宇多丸)はい。我々の野外フェス。今年もやりますよ。今年も5月14日にやりますよ。

(黒沢薫)そこで、またやらせていただいて。盛り上がったじゃないですか。

(宇多丸)めちゃめちゃ盛り上がりました。

(黒沢薫)で、ゴスペラーズがこういう曲をやっているって知らなかったって人がすごい多かったんですよね。で、意外と「新曲かな?」ぐらいの感じを醸し出されてですね。俺らが、いわゆるR&Bソウルとか言っていた時代を知らない人がいると。

(宇多丸)やっぱりバラードな印象が強かったりとか。

(黒沢薫)もうそっちの方になっているということで。これ、もうそろそろ作らなきゃダメだなと思って。で、たまたまこの時に、今回共作してくれたトラックメイカーのAILIちゃんも見に来ていたんですよ。で、「ああ、ライムスさんだ。ゴスペラーズさん、すごい!」みたいな話をしていて。「これさ、やっぱりAILI、作った方がいいよね」っていう話を、その夜にまとまったんです。「これ、作ろう」って。

(宇多丸)そうなんですね。去年のもう初夏の時点では、その話があったと。

(黒沢薫)もうだから、ゴスペラーズのアルバムを作ることは決定していたんで。まあ、その中で、しかもソウル・R&B色の強いアルバムを今回は作ろうということはもう決まっていたんで。だとしたら、もうここに入れるしかないと。

(宇多丸)ありがとうございます。

(黒沢薫)で、最初に曲作りの時にラップの部分っていうのを空で出したら、他のメンバーに「サボるな!」って怒られまして。「ここのメロディー、考えてこなかったのか?」って。「いや、ここはラップが入るんだよ」って言って。

(宇多丸)他のメンバーはそのアイデアに関しては?

(黒沢薫)ああ、もうやっぱりみんな合点がいっていたというか。「誰か作らなきゃね」みたいなことは言っていたので。まあちょうどよかったっていうのはあるんですけども。

(宇多丸)すいませんね。ここでまたなにもね、我々に声をかけなくても……いろいろいるんじゃないですか? いろいろと、いまどきは。

(黒沢薫)いやいや、縁が大事だから。

(宇多丸)縁もね。あと、まあその、たとえばこの曲を作っている時にコンセプトで「90’s感を出したい」なんてことをおっしゃっていたり。そのあたりもあって、まあ僕らなのかな?っていうのも。

(黒沢薫)また打ち合わせの時、本当に宇多丸さんと昼イチで会うのはやめようって思いましたよ。

(宇多丸)なんでですか?

(黒沢薫)怖かったもん。なんか。

(宇多丸)ええっ?

(黒沢薫)なんか口数が少なくて、「眠いのかな?」ぐらいの。

(宇多丸)本当ですか?

(黒沢薫)「どうも……」みたいな感じで。そんで、それに対してMummy-Dが「黒沢さん、なに? 今日、口数少ないね」って、「いや、ビビってんだよ、俺!」みたいな(笑)。

(宇多丸)本当に? たぶん僕、生活サイクルがもう夜型を超えて早朝型っていうことになっているんで。たぶんめちゃめちゃ眠かった……。

(黒沢薫)あとで考えるとそれ、わかるんですけど。

(宇多丸)本当にすいません。怖いわけじゃないんですよ。別に。

(黒沢薫)「あれっ? ウィークエンド・シャッフルの時と違う……」。

(宇多丸)当たり前だよ! ちょっと待って。あのさ、日常でこの「はい! というわけでね……」なんてさ、おかしいじゃないですか。

(黒沢薫)そうなんですけど(笑)。

(宇多丸)すいません。それは失礼いたしました。

(黒沢薫)いえいえ。でも、おかげさまで出てきたものが僕らの想像を超えるダイレクトな……(笑)。

(宇多丸)「ダイレクトな」(笑)。そうなんですよ。まず、曲的なコンセプトでAILIさんがトラックを作って。90’s感っていうようなことをおっしゃってまして。

(黒沢薫)90’s感で、まずサビを最初に作って。『Hide and Seek』って「かくれんぼ」。「君の本当の心がわからない」みたいな歌にしようよっていうところから、彼女と僕で詞も膨らませて、最終的はそういう道ならぬ恋的な。で、そういうのって最近、みんな歌ってないじゃないですか。クリーンな感じ、するじゃないですか。

(宇多丸)不適切系はね。なんか、下手にそんなことをすると、「なに? 肯定するのか?」なんてね。

(黒沢薫)なんて言われても……でも、そういう音楽じゃん。ソウル・R&Bっていうのは。

(宇多丸)そうですよね。

(黒沢薫)で、それをRHYMESTERのお二人にすっごい説明したら、もんのすごいダイレクトなのが返ってきて(笑)。

(宇多丸)あのですね、じゃあその件について。まず『ポーカーフェイス』もさ、『Hide and Seek』もどっちも遊戯っていうか。プレイものなんだけど、よりちょっと大人になったというか、粋も甘いも噛みわけた大人の、しかも男側がむしろ手のひらの上かもよ? みたいな。そんぐらいのストーリーの暗示もしていただいて。で、僕はでもすごい、やっぱりきれいな曲調だけど、ちょっとここにRHYMESTER的な爪痕を残すんで、普通は歌の歌詞に出てこない「リア充」とかを入れてやろうみたいな(笑)。

(黒沢薫)いやいや、「リア充」もびっくりしましたけども。

(宇多丸)ただ、僕はちょっとフロウの感じでごまかしてますけど、やっぱりMummy-Dですよね。「F-U-R-I-N」って。僕もね、「おい、直接的だな!」っていう。「説明的だぞ!」って(笑)。「せっかくたとえで来てるのにさ」って言ったら……これ、タネ明かししましょうか。Mummy-Dはそれで、「いやいやいや、これ、絶対に通らないから。絶対にダメ出し食らうから、大丈夫だよ」って(笑)。で、出したら、「OK!」みたいに来て、「マジか!?」って(笑)。っていう……。

(黒沢薫)(笑)。まあでもね、俺たちが割りときれいめにまとめているから、これぐらいドーン!って来るのは……要するに悪者はRHYMESTERにしてしまおうというね。

(宇多丸)そう。だし、それでもね、『ポーカーフェイス』とか聞き比べればわかりますけど、『ポーカーフェイス』なんかもう完全にラッパーモードの歌詞っていうか。もう戦いのメタファーみたいな感じにしちゃって。やっぱり全然ラブ感みたいなのは僕らの世界からは排除しちゃっていたじゃないですか。それに比べれば我々もだいぶ大人になった(笑)。

(黒沢薫)大人になったというか、でもすごい盛り上がりましたね。みんな、聞いていて。「おおーっ!」みたいな。

(宇多丸)もちろん音楽的な聞こえというか、かっこよさみたいなところはおまかせいただきたいところですけども。

(黒沢薫)それで最後のかけ合い的なところを、今回はコーラスでも上で重ねてみるっていうのはどうかな? みたいなことは、結構新たなアイデアとして意識したんで。

(宇多丸)1回、ライブでやった時に『ポーカーフェイス』とか、あと『ウワサの真相』とかをゴスペラーズバージョンでやったりする時に、やっぱりクライマックスでウワーッ!ってこう、絡んで絡んで……みたいな。そこがやっぱり盛り上がるところなんで。絵面的にちょっとそのへんも想定したり。

(黒沢薫)そうですね。みんなで同じような格好をしてやるっていうのも面白いかなと思って。

(宇多丸)俺らが毎回やる、あの歌うふりっていう(笑)。

(黒沢薫)そうですね(笑)。今回は僕らがラップするふりっていうのをやろうかなと思ってますけどね(笑)。

(宇多丸)いや、すごくかっこよくなったと。いかがですか? 大丈夫ですか?

(黒沢薫)いや、これはばっちりだと思うんですけどね。僕的にはね。

(宇多丸)あと、そう。ラップを入れた後にトラックをさらにラップ用に差し替えてとかね。さらにリメイクしていただいてという流れもあったりなんかして。

(黒沢薫)そうですね。ちゃんと、添え物というか、取ってつけじゃなくて。もう一緒に作ったんだというのは、それはやりたいなと思っていたんで。そういう意味では、コラボとしても進化したものを見せられたかなと思います。

(宇多丸)まあもう、基本的には阿吽の呼吸というのがありますんでね。で、ですよ、その『Hide and Seek』。かっこいい、深い味わい。オイニーがプーンと来るスパイシーな曲になったと思うんですが、そのスパイシーな『Hide and Seek』をカレーにたとえると、どのあたりのカレーになるんですか?

(黒沢薫)ええと、今回は結構悩んだんですけど。『Hide and Seek』でしょう? だから、意外な、本当にかくれんぼじゃないけど。「ここにそんなカレー、あるの?」っていうところの店にしようと思ったんです。で、スリランカ紅茶専門店ですごく美味いカレーを出すところが実はあってですね。

(宇多丸)へー。

(黒沢薫)水道橋駅のすぐ近くにある……。

(宇多丸)えっ、水道橋なんて僕、実家。お膝元じゃないですか。

(黒沢薫)セイロンドロップっていうところの今日はスリランカカレープレートを。

(宇多丸)おおーっ!

(黒沢薫)スリランカっていうのはいま、もう大流行で。特に大阪なんかはスリランカ一色ぐらいの感じなんですけど。

(宇多丸)スタジオの中にそのセイロンドロップさんのスリランカカレープレートが入ってまいりました。

(黒沢薫)で、これもうひとつポイントがありまして。このスリランカカレーっていうのは基本的にいま、プレゼンとしてね、合いがけスタイルなんですね。

(宇多丸)ああ、いま2種類のやつが。赤っぽいやつと、黄色っぽいやつがかかっています。

(黒沢薫)あと、薬味的なものも入って。

(宇多丸)盛りだくさんですね。

(黒沢薫)で、これを最終的にはごちゃまぜにして食べるぐらいの感じなんですけど。この野菜のカレーは結構甘いんです。

(宇多丸)黄色い側ね。

(黒沢薫)で、肉のカレーはスリランカってかなりスパイスが効いてるんです。ガツンと来る。ボトムが効いてる。

(宇多丸)おおー!

(黒沢薫)これは、辛い方がライムスさんで、甘い方がうちらかなっていう。

(宇多丸)一見甘めなゴスペラーズに、ここにガツンと「F-U-R-I-N」! バーン! おい、ちょっとストレートじゃないか!って来るっていう。

(黒沢薫)最終的はごちゃまぜにして食べると……。

(宇多丸)最終的にごちゃごちゃになっていく。

(黒沢薫)そう。アウトロのあの雰囲気になるんじゃないかと。

(宇多丸)ああ、なるほど。なるほど。

(黒沢薫)結構がんばったよ、俺。

(宇多丸)僕、でもこの店、知らなかったんで。これだけでも大収穫ですよ。水道橋になるんですね。

(黒沢薫)そうなんですよね。もう本当、神保町も近いし。割りとね、最近すごく人気が上がってきて。

(宇多丸)ディナーセット1800円のスパイシーチキンカレーと、日替わりカレー。ポテトのクリームカレーのセット。で、付け合せがくっついた状態でいただいておりますので。お店でも食べられますし、テイクアウトも可能ということなので、曲を聞きながら、私はカレーをいただいて。「ああ、なるほど。これは『Hide and Seek』だな」と。

(黒沢薫)わかりました(笑)。なんかすっごい懐かしい気持ちになりましたよ。いま。やりましたね。これね(笑)。

(宇多丸)この感じ(笑)。行ってみたいと思います。では、曲紹介を黒沢さん。お願いします。

(黒沢薫)はい。聞いてください。ゴスペラーズで『Hide and Seek feat. RHYMESTER』。

(宇多丸)いただきまーす。

ゴスペラーズ『Hide and Seek feat. RHYMESTER』


(宇多丸)ごちそうさまでしたー! ゴスペラーズ『Hide and Seek feat. RHYMESTER』。そして、いただいたのはスリランカ紅茶専門店セイロンドロップのスリランカカレープレート。こちらを同時に……私がですけどね(笑)。

(黒沢薫)(笑)。本当に食べてましたからね。


(宇多丸)で、いま混ぜた状態で。まず、単純にこれ、スリランカカレープレート、すんごい美味しい! 最高!

(黒沢薫)よかったよかった(笑)。

(宇多丸)食べている間もずっと言ってましたけど、全然この店、行きます。通います。めちゃめちゃ美味しいです。

(黒沢薫)ここは美味しいですよね。

(宇多丸)特に混ぜた時の、やっぱりスパイシーチキンの方が、ちょっと想像していたよりかなりスパイスのパンチが効いていて。

(黒沢薫)そうなんですよ。容赦ないんですよね。

(宇多丸)だからさっきの「F-U-R-I-N(ドーン!)」って。その感じがウワーッ!っていう。嘘だろ?っていう(笑)。

(黒沢薫)(笑)

(宇多丸)でもそれが、このポテトクリームの方と混ざり合うことで絶妙なね、ハーモニー。

(黒沢薫)そうなんですよ。ちょうどよくなる。

(宇多丸)間違いないですね。ということで、僕はこれ、『Hide and Seek』だと思いますね。

(黒沢薫)ああ、よかった! 肩の荷がおりました。今日は(笑)。結構俺、3日ぐらい前から緊張しててさ。

(宇多丸)しかもこれ、お店の紅茶ですか? いただいていいんですか?

(黒沢薫)どうぞどうぞ。これがね、素晴らしいんですよ。スッと。

(宇多丸)おおー、いいわー。美味しいわー。

(黒沢薫)辛味が消えつつ、余韻が出るっていう。

(宇多丸)っていうかでも、本当に紅茶専門店で出てくるカレーとは思えないレベルの最高のカレーだと思います。そしてゴスペラーズも、あれですよね。だからバラーディーなイメージだけある人はね、「ああ、カレーなんて言っているけど、どうせ欧風カレー。甘い感じなんじゃないの?」なんて思っている人にガツン! と来る。「オラッ、ボン!」っていう。

(黒沢薫)そうですね。欧風カレーが悪いわけじゃないですよ。でも、そういうことです。

(宇多丸)ガツンと一発食らわす1曲になっているんじゃないかということですね。ちなみに今回、ニューアルバム『Soul Renaissance』。ちょっとアルバム全体の話も。駆け足になってしまいますが。あちこちで言っているとは思いますが、どんな?

(黒沢薫)我々のブレイク作っていうのは『Soul Serenade』っていうアルバムがありまして。その時の、愛だの恋だの言って濃い歌を歌っている時の雰囲気をいまの俺たちが、現在進行形でやったらどうなるか? 懐古趣味じゃなくてね。そういうので作ってみようと思って作ったアルバムなんで。だいぶ、ここ数作の中でもすごく濃いです。

(宇多丸)ソウルR&Bグループだなってやっぱりね。ゴスペラーズ。

(黒沢薫)歌も過剰なぐらい、「歌力がトラックを引っ張っていくようなものを作りたいね」っていうようなことを言っていて。この『Hide and Seek』もまさにそうなんですけど。まあ、そういうものがいっぱい入った……。

(宇多丸)たしかに、そういうパワフルなボーカルの方が引っ張っていくみたいな作りって、それこそちょっと前のじゃないけど、いまのR&Bのふわふわしたのとはまた違うあれだもんね。

(黒沢薫)そうですね。いま、トラックと一体化しているじゃないですか。それはそれでかっこいいんだけど、今回は歌が突出しちゃっているような……。

(宇多丸)クールネスよりやっぱりホットな感じだよね。

(黒沢薫)そうですね。で、あとラブソングってここまで個人的なラブソングっていまみんな聞いてなくて。もうちょっときれいなものが多いので、もうちょっと愛だの恋だのセクシーだのロマンティックだの、いろいろ言っているやつを俺たちも聞きたいなと思って作ったというところなんですけどね。

(宇多丸)なるほど。でもすごいゴスのそういう、我々も大学時代に聞いていたような音楽のそういうルーツの……「こういうの、好きなんだよな、やっぱな」っていう感じが出ていたアルバムだと思うんで。俺、すごい好きです。今回のアルバム。

(黒沢薫)ありがとうございます。

(宇多丸)ということで、来週の水曜日、3月22日発売。ニューアルバム『Soul Renaissance』でございます。あと、お知らせごととしてはツアーですか?

(黒沢薫)4月22日の松戸市森のホール21から、全国31都市34公演。3ヶ月ぐらいかけて回ります。

(宇多丸)回りますねー。

(黒沢薫)っていうか、RHYMESTER。来てくださいよ。

(宇多丸)ああ、そう! ぜひ。どこの公演でこの隠れキャラがバーン!って出てきてね。

(黒沢薫)隠れキャラ(笑)。

(宇多丸)ボーン! と出てきて、いきなりまた不倫の歌をカマしていくというね。

(黒沢薫)いやいや、俺らもこれ、どうすればいいんだろう?って思っているところがあるから。やっぱり本物に出てもらわないと。

(宇多丸)僕ら、待っていますよ。お声がかかれば、いつでも。ホイホイ行きますよ。

(黒沢薫)本当ですか? じゃあ、本当に呼びますんで。

(宇多丸)よろしくお願いします。どこに来るかはお楽しみということで。詳しくは、ゴスペラーズの公式HPなどでということですね。思いの外、チキンのパンチが……。

(黒沢薫)やられますよね?(笑)。鼻が詰まるぐらい辛いっていうことですよね(笑)。

(宇多丸)あの、最近このぐらいの時間帯になると、やたらと鼻が出てくるんですけども。それに輪をかけて(笑)。

(黒沢薫)そうですか(笑)。まあ、ゆっくりしてください。

(宇多丸)ちょっと鼻をかみますんで。

(黒沢薫)鼻をかんでいる間ね。この後はムービーウォッチメンです。

(宇多丸)あ、お願いします。じゃあ俺、鼻をかむんで。ここんところ、読んで。今夜のメニュー紹介を読んで。これ。

(黒沢薫)はいはいはい。この後すぐ、投稿コーナー低み。10時半ごろからは週刊映画時評ムービーウォッチメン。今夜評論する映画は登場人物が全員乱暴者の韓国産クライムアクション『アシュラ』。これ、聞きたいな。俺もな。11時からのJ-POP DJコーナーDISCO954はお休みですね。今夜は1時間の特集コーナー、サタデーナイトラボ。お送りするのはこんな企画です。あなたの知らないYoung Hastleの世界。

(宇多丸)イエーイ!

(黒沢薫)3月8日に4枚目のアルバム『Forever Living Young』をリリースしたばかりのラッパー、ヤンハスことYoung Hastle。ボディービル大会で入賞するほどのマッスルボディーを持ちながら、歌うテーマは日焼け、筋トレ、VネックTシャツ、バイトしないなど、ひたすら身近なテーマなことばかり(笑)。そんなヤンハスの奥深きテーマについて、DJ YANATAKE、音楽ライターの渡辺志保、そしてヤンハス本人を交えてグイグイと迫っていきます。ヤンハスのライブもあるよ! 番組へのご意見、ご感想、要望、献金などはutamaru@tbs.co.jp でございます。

(宇多丸)カレー、美味しいな。

(黒沢薫)ああ、そうですか? はい。先週の三角絞めさんの。すごかったですよね?

(宇多丸)ああ、ジャン・クロード・ヴァンダム特集パート2。

(黒沢薫)あれ、すごかったね! 途中まで俺、ジャン・クロード・ヴァンダムの話に行かないかと思ったからね(笑)。

(宇多丸)(笑)。ねえ。いつも聞いていただいているんですね。ありがとうございます。

(黒沢薫)聞いてます。聞いてます。

(宇多丸)そんな黒沢さん。すいません。今日はいろいろやらせてしまいまして。

(黒沢薫)いえいえ。光栄な時間でしたよ。ちょっと汗かきましたけど。

(宇多丸)カレーも美味しくいただきますので。本当にありがとうございました。ゴスペラーズ黒沢薫さんでした。よいしょ~!

(黒沢薫)どうもありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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