安住紳一郎 沖縄の航空会社エアードルフィンの衝撃を語る

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安住紳一郎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』の中で20年ほど前に沖永良部島に行った際に乗った航空会社エアードルフィンの衝撃的なサービスについて話していました。

(安住紳一郎)沖永良部。九州から南に500キロぐらいですか? 奄美群島。私も、たしかね、キクラゲをたくさん生産している島で。私、キクラゲの工場を見せてもらうので、沖永良部に行きましたね。もう何年ぐらい前ですか? 20年……19年前、18年前。

(中澤有美子)行ったこと、あるんだ。

(安住紳一郎)素晴らしい島ですね。キクラゲを栽培しているんですよ。

(中澤有美子)山で採れそうですけどね。

(安住紳一郎)そう。山で採れそうなんですけど、温暖なキノコ工場で栽培してるんですね。沖永良部にある。沖永良部。たしか、那覇から行ったんですよね。鹿児島から行く方が多いようで、鹿児島からは比較的、ちょっと大きめな飛行機が出ているんですが、那覇から沖永良部までエアードルフィンという小さな航空会社がやっている8人乗りぐらいの定期便が出てるんですけどね。


(中澤有美子)8人。

(安住紳一郎)なんとなく、イメージは東京の府中から八丈島とかに出ているような、それぐらいのちょっとしたメジャーじゃない定期路線なんですよね。エアードルフィン。はじめて乗った時にびっくりしまして。那覇空港に着きますと、大手の航空会社のカウンターから離れること3キロぐらい。

(中澤有美子)ええーっ?

(安住紳一郎)ええ。びっくりしました。迷いに迷っちゃって、もう時間に遅れるんじゃないか? と思いましたけども。誰に聞いてもエアードルフィンの窓口なんて知らないんですよね。「ええーっ?」って思って。まだネットとかがそんなに盛んじゃなかったころなんで。どうなるんだろう? と思ったら、もう航空貨物預け口のさらに横の横! みたいな。もうびっくり! みたいな。

(中澤有美子)へー!

エアードルフィンの衝撃的なサービス

(安住紳一郎)だから、夜間の銀行の現金投入口みたいなところに「エアードルフィン」って。「ああー、ここか!」みたいな。「間に合ったわい」と思ったら、怒られもせず。中年の小太りのおじさんが1人いまして。(沖縄なまりで)「あ、エアードルフィン?」なんて言われて。「はぁ~、よかった! 間に合いました!」なんて。

(中澤有美子)「大丈夫さぁ~」なんて(笑)。

(安住紳一郎)それで、「はい、これ乗ってちょうだい」って言われて、「なんですか?」「体重計」って言われて。体重計に乗せられるの。で、「ハイ、68キロ」なんて言って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)「それじゃ後ろの兄ちゃん。ハイ、74キロ。若いねえ!」なんて言われて。ええ。「いまの時代はなに食べても太らないから~」みたいなことを言われて。「そうですね。ありがとうございます」なんて言って。「74キロの兄ちゃんと、68の兄ちゃんね。荷物、ないね?」なんて言われて。「ああ、はいはい」なんて言って。「じゃあ、いまから行きまーす」って言って、中古のハイエースに乗せられるの。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)「なんだ、これ?」と思って。で、ハイエースに載せられて、「じゃあ、出発しまーす」なんて言って。で、ハイエースに乗って。お客さん、5人いたのかな? 5人がハイエースでブーン!って行くんですよね。「大丈夫かな?」って。滑走路の端を。ものすごい巨大な青い飛行機とか赤い飛行機の下をニョーン!って。「東南アジアかな?」みたいな。ニョーン!って。「怒られるんじゃないの?」って、着いたら、ものすごい遠くの遠く。もう海上自衛隊の飛行機のさらに向こうみたいなところにポツーンとエアードルフィンの飛行機が1台、置いてあって。「では、気をつけて、どうぞ!」なんて言われて。ハイエースから。「降りてください」なんて言われて。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)それで、乗るんですけど。あんまりちょっと文句を言っちゃいけないですけどね、やっぱりちょっとがんばって経営してらっしゃるんで、そんなに新しい機体じゃないんですよね。「大丈夫なのかな?」なんて思ってね。それで客席が4つあって、で、機長席と副機長席がありますでしょう? 進行方向向かって左が機長席で、右が副機長席。で、副機長の席もね、客席として開放してるのね。

(中澤有美子)おっ?

(安住紳一郎)ええ。で、私はそこに座ってくれなんて言われて。「ええっ?」なんて思って。自分の前に操縦桿があるんですよ。

(中澤有美子)副機長、いるんですか?

(安住紳一郎)副機長はいないの。で、「副機長席も客席になってますから。座ってください」なんて言われて。「ええっ?」みたいな。非常口に前に座っていろいろ説明されることはありますけど、副機長席にも座っていいんだ!?って思って。自分の前にだって操縦桿とかボタンがいっぱいあるでしょう? ちょっと迂闊にうたた寝とかしちゃってもたれかかっちゃったらガンガン回るだろうな、みたいな(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ドキドキするな! と思って。私、副機長に座って。

(中澤有美子)あら、まあ!

(安住紳一郎)そして、「あれ? 機長、来るのかな?」なんて思ってね。「制服とか着て、かっこいい機長が来るのかな? 外人だったら嫌だな」なんて思ったら、そのハイエースの運転手の、俺の体重を図ってくれた人が機長で。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)「では、出発しまーす」なんて言われて。もう本当、ほのぼのしちゃって。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ビーン、ビビビビビッ……って行って。で、滑走路の端っことか行くでしょ? すると、ほら。ボーイング777とか、当時は777はないな。767とか747がブワーン! と来ると、その煽りを受けて止まっているだけで飛びそうになるのよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)風を受けて。「すっごい風を受けるもんですね」って。「飛行機は風を受けるもんですからね」「ですね」なんて言って。で、ようやく離陸のタイミングが来るじゃないですか。で、管制塔の人たちと話しているんですね。そして、だいたいみなさん、飛行機お乗りになると、結構飛行機がなかなか飛び立たなくてちょっとびっくりみたいな。よく、滑走路に番号が振ってあって、「1、2、3、4、5、6、7、8」ぐらいまで振ってありますか? だいたい5とか6ぐらいでグーンと上がって行きますけどもね。エアードルフィンは恐ろしいですよ。1の前で離陸します。

(中澤有美子)(笑)。えっ、すごい!

(安住紳一郎)滑走距離、全然必要ありませんから。ええ。

(中澤有美子)すごい!(笑)。

(安住紳一郎)むしろ、すごい。むしろ、これで離陸するのか?ってくらいで離陸しました。ブーンって動き始めた、走り始めたなと思ったら、ムニーン、ムーン……って上がって。「早っ、優秀!」と思って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)で、滑走路のもう中ほどで少し集中力が切れるみたいな。プニーン……「飛んでるわ―」みたな。ビューン……って。まあ、詳しい方はお気づきですけども。計器飛行と有視界飛行って飛行機の操縦方法にはあるんですね。いまの大型の飛行機はほとんど計器飛行という、もうコックピットにある機械たちが進路を判定してくれて。もうほぼパイロットのみなさんはそのメーターとか前にある機器を見ながら操縦するんですよ。なので、窓の外の景色よりも計器を見て操縦するんですよね。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)でも、エアードルフィンの場合は当然有視界飛行って言って、パイロットの目で見て行くので、目的地は目で探すんですね。まあ当然、いろいろ機器はついてますけども、最終的には目で探すんですね。なので、雲が多かったりして着陸する滑走路が見当たらない場合は、パイロットが目で探すんですね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)そうなんです。まあ、そっちの方が安全なんですね。なので、目で見て滑走路がわかんない場合は引き返さなきゃいけないんですよ。あとは、雷雲が前にあると、「雲、避けまーす」って言って避けるんです。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)で、沖永良部の滑走路がなかなか見当たらなくて。そしたら機長の人が「あ、みなさんでちょっと探してみてください」って言って(笑)。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)「ええっ?」って。

(中澤有美子)嘘だー!(笑)。

(安住紳一郎)本当ですよ。で、みんな、私も……

(中澤有美子)嘘!

(安住紳一郎)本当ですよ。副機長席に乗っているから。「大変だ!」と思って。右とか。で、後ろの人も真後ろとか見て。「ちょっとわかんないっすねー」みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)楽しかったですよ、沖永良部。

<書き起こしおわり>

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