大根仁とピエール瀧 映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?』を語る

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映画監督の大根仁さんがTBSラジオ『たまむすび』にゲスト出演。ピエール瀧さんと電気グルーヴのドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE?』について話していました。



(赤江珠緒)改めて、大根仁さんのプロフィール、ご紹介させていただきますが。1968年、東京のお生まれ。テレビ演出家、映像ディレクターとして数多くのドラマやミュージックビデオを手がけていらっしゃいます。遠藤憲一さん主演の深夜ドラマ『湯けむりスナイパー』で高い評価を受け、ラジオパーソナリティー、コラム執筆などでも活躍の幅を広げていらっしゃいます。2012年に初監督作品の映画『モテキ』で第35回 日本アカデミー賞話題賞を受賞。翌年には映画『恋の渦』で日本映画プロフェッショナル大賞新人奨励賞を受賞。そして今年は、人気漫画を実写化した映画『バクマン。』の監督も務め大ヒット。そして明後日26日から『DENKI GROOVE THE MOVIE?』が公開されますということで。

(大根仁)はい。

(赤江珠緒)まあ本当、お忙しい。今年、本当に映画を撮って撮って・・・という感じじゃないですか?

(大根仁)そうですね。それと、10月、11月でもう1本。もう発表になっているんで言っても大丈夫な。福山雅治さん主演の映画を撮っていて。

(赤江珠緒)福山さんがパパラッチをやるという?

(大根仁)そうです。芸能スキャンダルを狙うカメラマンの役なんですけどね。まあでも、今年はやっぱり電気の1年でした。

(赤江・瀧)(笑)

(大根仁)あの・・・今年、年明けからずっと編集して、4月ぐらいにできあがればいいなと思ってやっていたんですけど。まったく終わらず(笑)。なんだかんだ、9月ぐらいまでやってましたね。

(ピエール瀧)そうっすよねー。とりあえず、まず素材を1回見なきゃな話。

(大根仁)そうなんです。そうなんです。

(赤江珠緒)私も拝見しましたけども。

(大根仁)見ました?どうでした?

(赤江珠緒)いや、もう愛があふれて、あふれすぎちゃってみたいな(笑)。

(ピエール瀧)なるほど(笑)。

電気グルーヴ愛にあふれる映画

(赤江珠緒)電気愛がっていうことでしたけど。まずね、もうそこに行っちゃいますかね。素材が、これだけの。電気グルーヴさんのまさに歴史を全部振り返るっていう感じですから。それでどれだけの素材をご覧になったんだろう?と思って。

(大根仁)ええと、途中まで数えていたんですけど。数えている限りでは、250時間分ぐらいですね。で、そっから、後から後から、事務所の池ちゃんっていうマネージャーが『また見つかりました!また見つかりました!』っつって、どんどんどんどん来るんで(笑)。

(ピエール瀧)『また患者が運ばれてきました!』っていう(笑)。

(大根仁)そう(笑)。『もう、勘弁してくれ!』っていう(笑)。

(ピエール瀧)不眠不休のERみたいな感じで(笑)。

(赤江珠緒)(笑)。そもそも、卓球さん家に普通に置いてあったテープ?

(ピエール瀧)まあ、たとえばライブやる時に、一応同録だとか記録だって言って、PA卓のところで記録で撮ったりとかするのもあるし。海外に行くからっていって撮ったりするのもあるし。で、当時同行していたマネージャーが回していたりするのもあるし。だからそういうのがね、膨大にあるんですよね。

(赤江珠緒)いや、だってそのライブとかの映像だったらいいですよ。そうじゃなくて、本当にプライベートの・・・

(大根仁)オフショットとか。

(赤江珠緒)旅館で2人がふざけてるみたいなのとか。そういうのとかもいっぱいあったでしょ?

(ピエール瀧)それもだから、実際たぶん卓球も、『これ、中になにが入ってるんだろうな?』ってわかってない。

(大根仁)で、また音楽活動だけやっていればまだいいんですけど。バラエティーに出たりとか(笑)。寄り道が本当に多くて(笑)。

(赤江珠緒)そうですね(笑)。

(大根仁)まあ電気ファンは知っていると思いますけどね、当時東京12チャンネル。テレビ東京でやっていた『モグラネグラ』っていう番組が全部送られてきたりとか。

(ピエール瀧)あ、本当に?モグネグ(笑)。

(大根仁)はい(笑)。途中まで見て、『入るわけねえな』と思って(笑)。

(ピエール瀧)なんだこれ?って(笑)。

(大根仁)だから今年1月、2月はずーっと電気の映像を見てましたね。

(赤江珠緒)それだけ電気グルーヴさんを改めてずっと映像としてもご覧になると、もう、『ウッ!』ってなったりしないですか?

(大根仁)もう『ウッ!』を越えましたね。最終的には味覚がしなくなるっていう瞬間がありましたね(笑)。『あれっ?なにを食べても味がしない!?』っていう(笑)。

(赤江珠緒)普通に、味も(笑)。うわー、相当ですよね。

(大根仁)ちょっと当たるっていう状態。電気に当たるっていう。

(赤江珠緒)食あたり。

(ピエール瀧)いや、たしかにね。『次のテープ、どうなんだろう?怖えなー』って感じだもんね。

(大根仁)そう(笑)。まあね、ご存知の通り、ただのミュージシャンではないので。その毒っ気というかですね。特に90年代初期の、まあ僕もほぼ同世代なんで理解はできるんですけど。90年代初期のまだバブルの余韻がある中での卓球さんと瀧さんのちょっと調子こいた感じというか、イキっている感じというか。それはね、やっぱり見ていて面白かったですね。

(赤江珠緒)だから電気グルーヴの歴史が本当よくわかりますから。瀧さんとか若かったもんねー!

(ピエール瀧)だって初期の頃のやつなんて、22、3だもん。俺、だって。

(大根仁)(笑)。あれ、ご自分で見てどうなんですか?

(ピエール瀧)いや、なにもかも忘れているわけではなくて。たとえばライブをやっている時の、たとえば最初の初期の、いちばん最初の十三ファンダンゴのライブとかは、ステージから客席見た時の見た目とかは覚えている。

(大根仁)ああ、そうかそうか。そりゃそうですよね。

(ピエール瀧)その感じとかは覚えていたりするんだけれども。あんまり細かいところとかは覚えてなくて。で、なんの曲をやったか?もそんなに覚えてなくて。だからそういう距離感で、ほぼ他人だもんね。そのぐらい離れると。若い子が、さっき大根さんが言った通り調子こいて、グイグイやってんなっていう。

(赤江珠緒)(笑)

(大根仁)いやー、本当に怖いものなかったんだなっていう。

(赤江珠緒)いや、いろいろされてましたね。だから私もあの時代の瀧さんに会っていたら、ぜんぜんついていけなかったなとか。

(大根仁)いやいや、本当怖いですよ。まあね、ラジオ『オールナイトニッポン』とかもひどいですけど。ライブのMCとかも、もういまの時代で考えると、恐ろしくて(笑)。

(赤江珠緒)ひどい、ひどい。ひどいよ、本当に。

(ピエール瀧)ひどいだろうね。

(大根仁)いや、映画で使ったのはまだマシなところなんですよ。

(ピエール瀧)使えるところだもんね。

(大根仁)使えるところなんですよ(笑)。

(赤江珠緒)そりゃ食あたりもするわ!みたいな(笑)。そうですか。

(ピエール瀧)えっ、大根さん、そんだけ素材を見た中で、これは衝撃!っていう一本はなんだったんですか?素材テープとして。

素材テープで衝撃的だったもの

(大根仁)素材テープで衝撃だったのは・・・あ、でも、真面目な方で言えば、97年ぐらいから海外に行くじゃないですか。で、ヨーロッパですごいライブをいっぱいやっていて。

(赤江珠緒)ドイツ行かれたりね。

(大根仁)そうです。そうです。あのへんは、話ではもちろん聞いていたけど、どんだけ盛り上がっているか?とかはぜんぜん知らなかったから。

(赤江珠緒)そう!それを私は今回、映画で見させていただいて。えっ、すごい!と思った。本当に。

(ピエール瀧)(笑)。なるほど。

(赤江珠緒)えっ、瀧さんと卓球さんってこんな感じ!?と思って。

(大根仁)日本人アーティストが海外でね、活躍とか成功するって中での、結構な大きなパターンというか。こんなに成功してたの?こんなに受け入れられてたんだ!っていう。

(ピエール瀧)まあ当時ね、それを日本で紹介する術もなかったですからね。

(大根仁)ないんですよね。

(赤江珠緒)そうかそうか。

(ピエール瀧)で、それを言ったところでみんな、『はあ?』みたいな感じもあるだろうし(笑)。

(大根仁)ヨーロッパもいっぱい回ってるんですよね。

(ピエール瀧)そうですね。オランダ行ったり、スロベニアとかも行ってますしね。ベルギーとかもあるしね。

(赤江珠緒)いや、だから『たまむすび』でも時々、そういう時の話をチラッとされたことはあったんですけど。まさかあんなスケールの話だとは思ってなくて(笑)。

(ピエール瀧)ああ、なるほど。

(大根仁)2、3万人を前に・・・

(赤江珠緒)ちょろっと留学に行くぜぐらいの感じで行かれていたのかな?って思っていましたら、本当にミュージシャンたちの間でね、認められて。あんな感じのことだったんだってのがちゃんと、大根さんの映画を見ると・・・

(大根仁)そうです。だからテーマとしては、電気グルーヴ、すごいぞと。『本当はすごい電気グルーヴ』っていうテーマで作っていて。

テーマは『本当はすごい電気グルーヴ』

(赤江珠緒)だからね、それぞれファンの方も、いろんな年代から電気グルーヴさんに入られた方、いらっしゃると思うんですけど。全体像を知るという意味では本当に・・・

(大根仁)だからどっちのファンにも。新しいファンにも昔からのファンにも。最近はだって、役者ピエール瀧を入り口に電気グルーヴを知ったりするような。

(ピエール瀧)まあ、そうでしょうね。

(赤江珠緒)とか、オラフさんから入ってくる人もいるでしょう?

(大根仁)そうでしょう。

(ピエール瀧)っていうか、『ピエール瀧ってたまむすびなんじゃないの?』っていう。まさにいまやっているこれが。これがもうすでにっていう。

(赤江珠緒)うん。そうよね。

(ピエール瀧)『えっ、瀧さんってなに?歌を歌う人!?』っていうところもあるでしょうし。

(大根・赤江)(笑)

(赤江珠緒)ねえ。そうでしょうね。

(大根仁)まあ、もちろんあとは音楽界では石野卓球さんっていう存在はもう大メジャーで。素晴らしい。DJとしても有名ですけども。ねえ。瀧さんに比べてメディアの露出がそんなにあるわけじゃないから。どんな人か知らない人も多いと思うんですよね。

(赤江珠緒)うんうん。

(大根仁)だし、まあ卓球さんの怖さ、凄さ(笑)。

(ピエール瀧)(笑)

(大根仁)偉大さ、おかしさ(笑)。

(ピエール瀧)そしてそういうものへの出しづらさね(笑)。

(大根仁)出しづらさ(笑)。

(赤江珠緒)そうそう。ちょっと取り扱いに免許がいるんでね。卓球さんに関してはね。

(ピエール瀧)超面白いんですけどね。超面白いんだけど・・・

(大根仁)いやいや、いちばん面白くて、いちばん怖い先輩ですね。瀧さんはまだね、社交性があるからいいんですよ。こうやってお話もできるんですけど。卓球さんはもう本当、怖い・・・(笑)。

(ピエール瀧)(笑)。えっ、なに?大根さん、『怖い』って?

(大根仁)いや、本当怖かった。だからこの映画を通じて、まあ映画を作っている間にメールのやり取りとかをしてたので。なんとなく、仲良くなれたかな?っていう感触はやっとありますね。まあ、そのメールもなんか、『映画、どう?』とかじゃないんですけど。

(赤江珠緒)うん。

(大根仁)ただ、こうURLが送られてきて、『なんだろう?』と思って開くと、ここではとても言えないようなド変態動画が流れるだけっていう(笑)。

(赤江・瀧)(笑)

(大根仁)『どこで拾ってきたの、こんなの!?』っていう(笑)。

(ピエール瀧)どこで探して・・・(笑)。

(大根仁)それが、朝6時とかに来るんで(笑)。

(ピエール瀧)どんな気分でいるとここにたどり着くんだろう?っていう(笑)。やつがきますよ。衝撃ですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうですか。いや、でもその電気グルーヴさんも人数が多かった時から、3人になられたり、2人になられたりで。瀧さんは、卓球さんと別れようみたいなことはなかったわけですか?

(ピエール瀧)『別れよう』?え、どういうこと?バンドやめてってこと?

(赤江珠緒)うん。

(ピエール瀧)いや、別れるってことはバンドをやめるってことですけど、バンドをやめるまでのことはなかったですけどね。

(大根仁)まあ、山あり谷ありがありつつ。

(ピエール瀧)そりゃあね、調子のいい時、悪い時はありますけど。やめようっていうところはなかったですね。

(赤江珠緒)なく。だから瀧さんと卓球さんのこの関係性っていうのもね、すごい味わい深い。本当に、見ると。

(大根仁)こんなにいまでも仲のいい高校の同級生って見たことないですよ。

(赤江珠緒)だってこの間もスマスマに出られた時に卓球さんがね、『瀧の夢見て俺、笑って起きるんだ』とか言ってて(笑)。『なんて話をしてるんだ!?大の大人が』みたいな(笑)。

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(大根仁)(笑)

(ピエール瀧)なんのイチャイチャなんだ!?っていう話だもんね。

(大根仁)もう映画、編集している途中から、『これ、下手すりゃBLの世界だな』と思って (笑)。

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)たしかにね(笑)。

(大根仁)ボーイズ・ラブの世界っていう(笑)。

(ピエール瀧)じゃれすぎだもんね。本当にね。

(赤江珠緒)思いましたけども。いや、でも大根さんのそのね、映画自体はどういう感じでまとめていこうって・・・映像はたくさんありますけど。

通常の映画とは全く違う制作過程

(大根仁)ええとね、いつものドラマとか映画の作り方と大きく違っていたのは、ドラマとか映画は脚本があって、キャスティングして、撮影して、編集ていう、ある程度筋立てがあって撮影に入れるじゃないですか。撮影、編集とか。だから出口がわかっているってことですよね。結末が。それがまったくわからないまま編集に入ったというか。だから映像素材を見ながら、関係者にインタビューしながら。で、また素材を見ながら。で、あとドライブのバックステージもついてますので。それも同時進行で。だからこの映画、どこに行き着くんだろう?っていう。撮影、構成、脚本、あと編集が全部同時スタートだったっていう。

(ピエール瀧)まあ、だから普通の映画だと、『じゃあ和食を作りなさい。材料はこれとこれとこれね。これを使ってじゃあ、和食にしてくれる?』っていう。

(赤江珠緒)オーダーとかね。

(ピエール瀧)『3人前の夜食にして。夜食べるやつにして』っていうようなものから入っていくじゃない?そこで、いろいろ工夫をたぶん入れるんでしょうけど。たぶんまあ・・・

(大根仁)なんにも。もうごっちゃごちゃ。

(ピエール瀧)『何でもいいから食えるもの、作れ。素材はあん中に入ってる』って箱だけ指されて。何が入っているか、怖くて開けれないっていう(笑)。

(大根仁)開けたら、見たことのない動物の臓物ばっかりとか。

(赤江珠緒)(笑)

(大根仁)野菜の切れ端ばっかりとか。そのへんに生えている雑草とか(笑)。

(ピエール瀧)ねえ。『これで作んなきゃならないのか!?』って言う。ラグビーボールとか(笑)。

(赤江珠緒)(笑)

(大根仁)軍手とかね(笑)。

(赤江珠緒)闇鍋じゃあるまいし!みたいな(笑)。

(ピエール瀧)軍手とか(笑)。『ええと・・・』っていう(笑)。

(大根仁)『これ、食えっかな?』みたいな(笑)。いや、本当そんな感じ。

(ピエール瀧)まずはひとつひとつが食べられるかどうか、確認する作業からだもんね(笑)。

(赤江珠緒)ひどいですねー(笑)。

(大根仁)これをいかに食べ物にまとめるか?っていう(笑)。

(赤江珠緒)いやー、たいへんなお仕事ですね。でも、電気を語る方々も、もう本当にスチャダラパーさんとか、まりんさんとかね、いろんな方が出てらして。天久さんとかもね、出てらっしゃってね。

(大根仁)まあ、真面目なことを言うと、長い活動をしているミュージシャンはたくさんいるけど。やっぱり、どんなバンドとかミュージシャンも、かつてね、昔、いい時代があって。その時代のファンがずっと聞いているとか。かつてピークがある人たちの話とかっていうのはドキュメンタリーとしてやりやすいんですけど。電気はやっぱり、いまもすごいっていうのがね。

(赤江珠緒)まだ、いまもしかも、なんかどんどん変わり続けているみたいな。

(大根仁)そうなんです。去年のフジロックフェスのライブを見て、『あっ!いまいちばんすごいかもしれない!』っていうところを基準に作ろうと思ったんですよね。

(赤江珠緒)はー!なるほどね~!

(ピエール瀧)聞きました?ちょっと。いまの話。聞きました?

(赤江珠緒)はい。いや、聞いてますよ(笑)。

(大根仁)こんなミュージシャンね、なかなかいないんですよ。本当に。昔のヒット曲をやれば盛り上がるみたいなことでもなく。まあ、それはそれで盛り上がるんだけど。新しいアルバムの新しい曲をやっても盛り上がるっていうのはやっぱりすごいことですよ。

(赤江珠緒)でね、そのバックステージの方から撮られている映像とかもふんだんに使われているから。もうね、やっぱり電気グルーヴさんの曲ですごい人数の人が酔っているとかいうのも見えるしね。それもちょっと感動でしたよ。

(ピエール瀧)ワーッ!ってお客さんが盛り上がっているところね。

(赤江珠緒)もう、盛り上がっているっていうよりも酔っているっていう感じでしょ?そういう音楽ができちゃっているっていうのは、ちょっと本当に見なおしたよ、瀧さん(笑)。

(大根仁)うーん。だからなぜ、この2人だけがこのポジションにずっといられるんだろう?っていうこともちょっと、裏テーマにやってみたんですけども。まあ、出た答えは『おかしいから』っていうね(笑)。

(赤江・瀧)(笑)

(ピエール瀧)いや、まあ、たしかにね。

(赤江珠緒)で、『わっ、すごいかっこいいな!』と思って。その映像を見てね、『うわーっ!』って思っている時に、変なタイトルとかがバーン!って流れてくるでしょ?『塗糞祭』みたいな。それをやっているから。瀧さんたちが。そういう変な文字とかもバーン!出てくるし。『えっ、そこでこれ!?』みたいなね。

(大根仁)変なバックステージの映像とかね。瀧さんが全裸になったりとか(笑)。

(ピエール瀧)あれね(笑)。あれ、俺、久しぶりですよ。映画で見て、『ああ、こんなのあったな!』って。あれ、たぶんあれでしょ?97年のフジロックが終わった後の・・・
(大根仁)前の日ですね。前日。前乗りで行っていて。

(ピエール瀧)前日かな?で、その時の旅館の光景でしょ?

(赤江珠緒)あれ、なに?

(ピエール瀧)酔っ払ってふざけてるだけ(笑)。

(大根仁)旅館に泊まって、女性のスタッフが泥酔して寝てるんですけど。そこに瀧さんが全裸になって(笑)。股間を押しつけるっていう(笑)。

(赤江珠緒)そうそう(笑)。まあ、押しつけてはいないけど、見せている感じのね(笑)。なにをやってるんだか・・・もう、そうなの。

(大根仁)あれもね、まあ映画では1分ぐらいしか使わなかったですけど、20分ぐらいあるんですよ(笑)。

(ピエール瀧)(笑)。なにしてんの?

(赤江珠緒)いらんわ!そんな映像(笑)。それをちゃんと撮っていたんですね。でも、ホームビデオ的に置いてらしたんですね。

(ピエール瀧)当時、たぶんまりんがカメラを回してたのかな。その感じだと、だいたい。

裏の裏のテーマ

(大根仁)あとね、もうひとつ、裏の裏のテーマとしては、瀧さんとか卓球さんの親御さんとか、親類縁者が見て成立できるものにしようっていう。が、見ても、『こいつらはこんなことやってきたのか』って納得できるものにしようっていうのはありましたね。

(赤江珠緒)ああー。

(ピエール瀧)なるほど。だからうちの子供が『公開したら見に行く』って言っていたんで(笑)。

(大根・赤江)(笑)

(赤江珠緒)ねえ!どんな感想になるでしょうね(笑)。

(ピエール瀧)お父さんのさ・・・(笑)。過去なわけじゃん?そんなん、ねえっていうさ。

(大根仁)でも、親御さんとかね、ご両親が見たら、なんか。だってずーっと知っているわけじゃあない。電気をやっているってことはもちろん知っているけど。どんなことをやってきたか?っていうことはね。具体的には知らないだろうから。

(ピエール瀧)まあ、細かくは知らないでしょうからね。

(赤江珠緒)ライブとかいらっしゃったことはないんですか?

(ピエール瀧)ライブは静岡のやつとかにチラッと来たことはありますけども。でも、まあそれぐらいですかね。

(赤江珠緒)そういう時は、なんておっしゃってたんですか?

(ピエール瀧)なんておっしゃっていた?まあ、これが仕事なんだろうなぐらいの。若い頃ですから。20・・・それこそ、『ORANGE』のツアーをいっぱいやっている頃なんで。そういうやつとかで静岡に行った時とかの感じでしょうから。まあ、こういうことか・・・っていう。

(赤江珠緒)『なんか、うん、わかった』みたいな?(笑)。

(ピエール瀧)当時たぶん、ぬいぐるみをステージに持っていって、釘バットでぶん殴ったりしてる頃なんで。ステージで。それを見ながら、うちの親が『正則の仕事は、これか』っていう(笑)。

(赤江・大根)(笑)

(大根仁)まあ、リアカーいっぱいにカレーを積んできたりとか。そういう時期ですからね(笑)。

(ピエール瀧)『あ、鬼と同じ職業ね』っていう感じがあったかもしれないですけど(笑)。

(赤江・大根)(笑)

(赤江珠緒)改めてね、ちょっとトータルで全部見ていただきたいですね。あのフジロック。伝説の、あれ1回目のかな?

(ピエール瀧)97年。

(赤江珠緒)あの映像もありましたね。台風が来て、大雨でたいへんだっていう。参加された方もたいへんだったっていうフジロックでしょ?あれもすごかったですね。あのあたりから瀧さんの富士山が出てきたという。

(ピエール瀧)まあ、そうですかね。はいはい。だから初年度のフジロックで見れた富士山は僕だけだったっていう(笑)。大雨、台風ですからね。

(大根仁)(笑)

(赤江珠緒)そっかー。

(大根仁)でもよく見ると、電気グルーヴの歴史の中で、瀧さんがいつキャラクターが固まっていったかみたいなことも見ているとわかりますね。

(ピエール瀧)そうですね。最初の頃、完全によくわからないままやってる感じ、出てるでしょう?よくわかってなかったもん。

(赤江珠緒)ああ、そう?じゃああの、ヨーロッパにケンタウロスで行ったあたりも、ちょっとわかってなかった?

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(大根仁)いや、あのへんはもう、確立してますよ。

(赤江珠緒)あ、確立(笑)。その線引きがよくわからない(笑)。

(ピエール瀧)『カマしに行くか?』っていうのでやってますけども。

(大根仁)俺が見る限りは、富士山の着ぐるみあたりで確立していったのかな?と。『富士山の着ぐるみで確立』ってなんだ?っていう感じですけどね(笑)。

(ピエール瀧)(笑)

(赤江珠緒)そうね(笑)。それをすごく力説されても、『うーん?』っていう(笑)。

(ピエール瀧)『なにを?』な感じだよね(笑)。言ってることが。

(赤江珠緒)でも、大根監督はドキュメンタリー映画っていうのは?

(大根仁)映画としては初めてですね。

(赤江珠緒)ドキュメントはね。それをちょっと、やっぱり大根さんらしいテイストも。かっこよくみたいなのはありますでしょ?

(大根仁)まあ俺っていうか、電気グルーヴをかっこよく見せるっていうか。やっぱり、ねえ。いま、またこんだけ長い活動をやっていながらも、よくわかっていない人が。若い世代とか、特にそうですけど。電気の存在は知っているけど、どういう人たちなのかよくわからないっていう人も・・・

(ピエール瀧)まあ、自分が悪いんだけどね(笑)。そりゃそうだっていう。

(大根仁)なんかちょっとナメられている部分もあるんじゃねえか?っていう。なんか、義務感にかられて。かっこいい電気を見せよう!っていう。

(ピエール瀧)ありがとうございます。

(赤江珠緒)ねえ。かっこよかったですよ。本当。

(ピエール瀧)そうですか?

(赤江珠緒)うんうん。

(ピエール瀧)赤江さんは見た感じで、何が衝撃でした?ほぼ知らないでしょ?この映画の中で紹介されていたようなことって。

(赤江珠緒)知らなかった。知らなかった。あのね、瀧さんがちゃんとライブ前にアキレス腱のばしたりしてて(笑)。

(大根仁)(笑)

(赤江珠緒)ちゃんと準備運動してる!と思って(笑)。

(ピエール瀧)そりゃそうでしょう。

(赤江珠緒)あれだけの、やっぱりパフォーマンスをやるためには、本当に準備運動を何気にやっている!とかね。うん。

(ピエール瀧)いや、さすがにこんだけライブを、人生の頃からやっていると、やっぱりステージ上でケガする時もあるんです。やっぱり。

(赤江珠緒)あれだけ走り回ってね。

(ピエール瀧)高いところから飛び降りて、足をひねったりとか。あと、倒れたマイクスタンドの縁を踏んで、マイクスタンドがバイーン!って起きてきて。

(赤江・大根)(笑)

(ピエール瀧)眉間に当たって(笑)。本当にバイーン!って。ブービートラップみたいにマイクスタンドが自分を襲ってきて。血を流しながらやったりしたこともあるんで。なるべく、そういうのって引くじゃないですか。お客さん、楽しみに来ているから。そうならないように、一応やりますよ。はい。

(赤江珠緒)そこはね。そうなんですね。

(ピエール瀧)娯楽ですから。

ピエール瀧と石野卓球の関係性

(赤江珠緒)そうか。でもね、瀧さんは、まあどんどん進化している電気グルーヴですけども。どうですか?卓球さんには。改めて、お互いあの関係をずっと見てると、真面目な話とかをすることってあるんですか?

(ピエール瀧)真面目な話をすることも、まあありますよ。

(赤江珠緒)ありますか。真面目に、お互いいいことを言ったりとか、贈り物的な言葉を言ったりすること、あります?

(ピエール瀧)それはないかな?

(赤江珠緒)ないでしょう?ない関係性だもんね。ないけど、ずっとね。

(大根仁)去年のツアー、俺はずっとバックステージ、ドキュメンタリーで回っていたんですけど。一瞬もなかったですね。真面目な話をしている瞬間は(笑)。

(ピエール瀧)いま、『ありますよ』って言ってた瞬間に、『嘘でしょ?』っていう。

(大根仁)一瞬もなかったです。

(赤江珠緒)そうでしょう?ないでしょう?ないと思うんだけど。本当に。

(大根・瀧)(笑)

(ピエール瀧)ないかな?うん。最近は特にないかもしれない。

(赤江珠緒)ああ、そう?

(大根仁)だっていまだになんか、新幹線のホームとかで待ち合わせたりしてて。で、瀧さんが後から来ると卓球さんが『なんだ、お前、そのTシャツ!?』っていう。『まだそこ、突っ込むんだ!?』っていう(笑)。

(赤江珠緒)ねえ。だからね、それこそ親とか奥さんとか、『普段は恥ずかしくて言えないんですよ』みたいなことのレベルよりも言えない人でしょ?卓球さんは。もう、真面目なこととかちゃんとしたことを。

(ピエール瀧)ちゃんと・・・だからその、『ちゃんとした真面目な』の方角によりますね。だからね。オブラートにくるんだキレイ事みたいなのはもちろん言わないし。必要ないじゃないですか。だって、もう。現実を直視した時のやつとかを話したりはしますけども。

(赤江珠緒)へー。

(ピエール瀧)まあでも、そんぐらいですよね。キレイ事はたしかにないかもしれない。

(赤江珠緒)それがもう、映画を見ると本当に。『あ、そうなんだな』って。

(ピエール瀧)大根さんが言ったのは、要は『あの人、マナーがないんだ』って言う。

(大根仁)ないんですよね。本当に。

(ピエール瀧)マナーみたいなものが。で、さっき僕に言ったのは、『瀧さんはまだ、マナーの欠片が残っているから。こういうところで話ができますけど』っていう。

(赤江珠緒)なんで卓球さんってそういう・・・

(大根仁)いや、本当はあの四文字の言葉で済むんですよ。でも、これ放送できないんで(笑)。それを言うと、全部片付くんですけど(笑)。

(ピエール瀧)ただ、マナーってなんですかね?いろんな人たちの社会をやっていく間に必要なノウハウだったりするじゃないですか。

(赤江珠緒)処世術的にね。

(ピエール瀧)そことは違う角度に卓球くんはいるんで。そのノウハウ、いらないんですよね。逆にでも、直撃の言葉をバッ!って吐いていって。そこを感じる人のみしか周りに残らないというか。の、感じが。

(大根仁)そう。ふざけるとか不謹慎っていうことに対してはストイックですよね。

(ピエール瀧)まあ、そうですよね。あの男の本当、恐ろしいのは本当のことしか言わないっていう(笑)。

(赤江・大根)(笑)

(ピエール瀧)それがいちばん厄介だよね。

(大根仁)そうですね(笑)。

(赤江珠緒)突き詰めると卓球さんのマナーがないっていう(笑)。

(ピエール瀧)マナーがないっていうか、そういう感じなんです。はい。

(大根仁)まあまあ、『キ』で始まる四文字ですよ。本当に。

(赤江珠緒)なるほどね。わかります。はい。じゃあ改めてご案内しておきましょう。映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? ~石野卓球とピエール瀧~』は明後日、12月26日土曜日から全国2週間限定の年越しロードショーでございます。新宿バルト9ほか、各地で上映されます。詳しくは映画の公式サイトをご確認ください。

(大根仁)これ、恐ろしいことにお正月映画なんですよね(笑)。

(ピエール瀧)そうなんだよね(笑)。大根さん初のお正月映画ですから(笑)。是非皆さん、よろしくお願いします。

(赤江珠緒)はい、ありがとうございます。もうあっという間にお時間となってしまいました。大根さん、今日はいかがでしたか?

(大根仁)あ、いやいや。とりあえず『DENKI GROOVE THE MOVIE?』、ぜひ見ていただきたいと思います。『たまむすび』のリスナーもね、ひょっとしたら電気グルーヴのことはあんまりご存知ない方も多いと思うので。ぜひ。

(赤江珠緒)そうですね。改めてご覧いただきたいと思います。本日の面白い大人は映画監督の大根仁さんでした。ありがとうございました。

(大根仁)ありがとうございました。

(ピエール瀧)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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