吉田豪『たけしのTVタックル』地下アイドル特集を語る

吉田豪『たけしのTVタックル』地下アイドル特集を語る bayfm with you

吉田豪さんがbayfm『with you』に出演。ご自身の3日間を振り返る音楽特集の中で、テレビ朝日『たけしのTVタックル』地下アイドル特集について話していました。

(松本ともこ)では、振り返る吉田豪のこの3日間。続いては?

(吉田豪)いまのが本日でしたが、一昨日に戻ります。12月7日ですね。僕が出演した『たけしのTVタックル』。テレビ朝日。『アイデア次第で一攫千金!地下アイドルの〝儲けのからくり〟暴きます』というね。これが放送されたんですよ。

(松本ともこ)ロケも行ってね。

(吉田豪)ロケも行きましたよ。

(松本ともこ)吉田豪さんが案内するっていう。『ここなんですよ』みたいなね。

(吉田豪)あれ、実はもっといろいろロケやってるんですよ。

(松本ともこ)嘘?

(吉田豪)ライブにも行って。お客さんとか物販しているアイドルとかにもインタビューしているのが全部ボツですよ。

(松本ともこ)そうなんだー!

(吉田豪)いまのテレビ、すごいなと思うのが、お客さんにインタビューして、出演の承諾書まで取らなきゃいけないんですよね。後でなんかあるから。承諾書にサインした人が出ないっていうあの光景とかを見ると、すごい切ない・・・

(松本ともこ)ああー。逆に言うと、楽しみになってるもんね。

(吉田豪)だから、ねえ。出るつもりでいた人が、冒頭のライブ映像とかで1秒ぐらい流れただけだったりするから。本当ね、デスラビッツの部長さんとかには申し訳ない感じで。

(松本ともこ)あ、もうそんなのがあって。私はでも、十分すごく楽しめたんですけど。まあ、ご覧になった方は・・・

(吉田豪)で、その中でピックアップされた3人がいたんで。そのうちの2人をちょっと紹介したいと思います。

(松本ともこ)どの子だろうな?

(吉田豪)里咲りさ社長という、23才のソロアイドル。

(松本ともこ)あの、23才と思えない顔というか。ベイビーフェイスな。

(吉田豪)童顔で。もともと電気量販店で働くアイドルグループにいたんだけど、そこでかなりのお金を搾取されてたので。搾取されないことをやろうと思ってソロでやって稼いでいるという風に言われていた。

(松本ともこ)自分でやっているというね。

(吉田豪)そうですね。全部自分でやっている。『ぼったくり物販で稼いでいます』っていう。それがネットニュースにもなってましたけどね(笑)。

(松本ともこ)(笑)

(吉田豪)というそんな彼女の手売りのCD-Rシングルの最新作があるんですよ。

(松本ともこ)自分で焼いたっていうやつですね。

(吉田豪)そうなんですよ。あの時も実は曲の話とかも結構してて。ライブもあそこで撮ったりとかしてたんですけど。当然のように全部カットになっていて(笑)。歌いながら入ってきたりとかしてたんですよ(笑)。

(松本ともこ)そうなんだ。でも、里咲りささんは相当長くフィーチャーされていたと思ったけど。

(吉田豪)そうですね。すごいいい扱いをされていて。『お客さんも増えて、仕事も増えた』って言ってましたね。

(松本ともこ)ああ、増えたんだ。やっぱりそうなんだね。

(吉田豪)というそんな彼女が手売りで。お札を売る感覚で焼いているCD-R。

(松本ともこ)焼いている時はすごい大変で時間もかかるけど、『これがお金になるんだ』って思って焼いているってやつですよね?(笑)。

(吉田豪)それの最新作。

(松本ともこ)買ったんですか?

(吉田豪)もちろんです。はい。これを聞いてみましょう。

(松本ともこ)はい。

(吉田豪)里咲りさで『シャイガール戦争』。

里咲りさ『シャイガール戦争』

(松本ともこ)なんか普通に聞いてしまうんだけど。里咲りささん。『シャイガール戦争』。社長さんね。

(吉田豪)そうです。

(松本ともこ)月40万ぐらい稼いでいるっていう。

(吉田豪)そうなんですよ。月収40万円っていうね。

(松本ともこ)きっとでも、テレビでフィーチャーされて、またファンが増えるんじゃないかな?

(吉田豪)で、この月収40万円っていう部分ばかりピックアップされてましたけど、僕がスタジオで補足しましたが、彼女は少女閣下のインターナショナルというグループもやっていて。この黒字を全部そっちにブチ込んでるっていう(笑)。

(松本ともこ)そっちのアイドルグループにも、そのお金を?

(吉田豪)要はかつてグループでひどい目にあっているから、女の子たちにちゃんと給料を払って、ちゃんと交通費も出してとかやった結果、儲からないっていう。『アイドルグループはちゃんとやったら儲かりません』っていうね。あの、『搾取しないと儲かるものではない』という話をしてました(笑)。

(松本ともこ)そういうところなのね。そこをスタジオで受けていたんだね。そうか。

(吉田豪)だから、人を減らして1人でやったりしたら稼げるっていう。

(松本ともこ)マネージャーさんやら無しで自分でやると。

(吉田豪)BiSHの渡辺(淳之介)さんも言ってましたけど、大きな会社を抱えていたら儲からないって。もう全員カットして、メンバーと自分たちぐらいでやれば儲かるって。そういうことです。

(松本ともこ)そうじゃない方法はないんですか?

(吉田豪)難しいです。よっぽど大きく儲けないとっていうね。

(松本ともこ)ああー!そういうね、TVタックルの話だったと。で、もう1曲。

(吉田豪)3曲目が、その番組でぜんぜん儲かっていないアイドル運営として紹介されていたflavorというグループがありまして。その曲を聞いてみましょう。

(松本ともこ)ああ、あの男性が。

(吉田豪)奥さんがお金持っていて。社会貢献のためにアイドルグループをやっていて。

(松本ともこ)はい。ちょっと謎の多い男性だった。40代の男性。

(吉田豪)年間にとんでもない赤字を出して・・・っていう(笑)。

(松本ともこ)でも、やってるんですね。

(吉田豪)不思議な人でしたね。放送されてない部分も不思議な発言しかしてなかったですよ。

(松本ともこ)お知り合いですか?豪さん。

(吉田豪)ぜんぜん。

(松本ともこ)あ、知り合いではないんだ。

(吉田豪)野心ゼロで儲ける気ないですからね。でもやっぱり、なんだろう?野心は必要だと思うんですよ。野心で、売れようとするから女の子にも絶対にプラスになる部分はあって。

(松本ともこ)そう。女の子たちは夢を持って来ているわけじゃない。で、責任を持って預かっているんだから、野心は持ってほしいなって思った。

(吉田豪)野心は必要です。お金は悪いものじゃないんですよ。

(松本ともこ)うん。私、ちょっとテレビに話しかけましたから。『あなたね!』って。

(吉田豪)よくあるんですよ。これ、バンドブームの頃からそうなんですよ。『お金を儲けるっていうのは芸術家としてはよくない』みたいな感じの風潮でなんとなく、いいように大人に搾取にされるシステムがあるんですけど。嘘です。ちゃんとみんな儲けた方がいいですよ。それは。

(松本ともこ)本当にそれはテレビに突っ込んだのは私だけじゃない。

(吉田豪)おかしい!という。で、そんなflavorなんですが、曲はいいんですよ。実は。SUPER☆GiRLSの『MAX!乙女心』とか『女子力←パラダイス』とかすごい名曲があるんですが。それを手がけた松田純一さんが全曲作ってまして。シングルを。

(松本ともこ)よかった(笑)。

(吉田豪)なんですよ。で、その曲の良さとか、あれじゃ全く伝わらないじゃないですか(笑)。

(松本ともこ)伝わらない(笑)。

(吉田豪)やってないんで。だからそれを聞いてみましょうということで。flavorで『コイマチ』。

flavor『コイマチ』

(松本ともこ)曲がね、すごいflavor・・・

(吉田豪)いいですよね。

(松本ともこ)どこで売ってるのかな?っていうのもぜんぜんあれなんですけど。

(吉田豪)たぶん会場だけだと思うんですけど。僕もロケの時に買ったやつで(笑)。

(松本ともこ)そこで買った。じゃあ、流通はない?

(吉田豪)ないはずです。

(松本ともこ)ないはずですよね。なんか、夢を持ってがんばっている子たちを・・・ってちょっと思いながらあのコーナーを見ておりました。

(吉田豪)あの時、封筒に入れてお金を渡したじゃないですか。あれはヤラセとまでは言わないですけど、後からやったやつで。あの撮影の時にメンバーが愚痴こぼしていたんですよ。『ひどいんですよ。お金を剥き身で渡すんです。うちの社長』って言ってて(笑)。

(松本ともこ)ええーっ!?それはないよね!

(吉田豪)『給料袋、作りましょうよ』とか僕が言っていたんですよ。それがたぶん後に、封筒に入れて渡す映像に(笑)。

(松本ともこ)やっぱりそこはさ、貰う方だってそうしてほしいって思っているところをさ。彼の名前、忘れちゃったけど。なんかこう、ちょっとね。もうちょっとがんばってほしいな。

(吉田豪)いちいち杜撰だった(笑)。それを思い出しました。

(松本ともこ)思い出しました。flavor『コイマチ』。お送りしました。音楽で振り返る吉田豪のこの3日間。さあ、じゃあここがラストになります。

(吉田豪)はい。この次は昨日ですね。昨日の火曜日、12月8日ですかね。モーニング娘。の武道館公演がありまして。秋ツアーの最終日で、鞘師里保さんが、エースが辞めちゃうんですけど。彼女にとって最後の単独公演。最後の武道館なんですよ。それに行ってきました。

(松本ともこ)はい。

(吉田豪)ということで。非常に、やっぱね、僕、アンダーグラウンドなアイドルばっかり見てるからね、たまにこういう地上のちゃんとしたものを見ると、やっぱり基準点がなきゃダメだなと思いますね。

(松本ともこ)(笑)

(吉田豪)ここまでのクオリティーのものをちゃんと見ておかないと、あの・・・(笑)。うん。なんか感覚狂うなと思って(笑)。それ、すごい思いましたよ。

(松本ともこ)じゃあ、すごいよかった(笑)。

(吉田豪)そして、あれなんですよ。実は最後に挨拶とか。珍しく。ちょっとね、抜けそこなって。

(松本ともこ)ねえ。珍しい。絶対に出ないのに。

(吉田豪)『出口にいますので』って逃げられないパターンで。そこで話していたら、譜久村聖さんって、僕、仕事上の接点ゼロで。いままで実は面識ないんですけど、いきなり『昨日のテレビ、見ましたよ!』って言われて。

(松本ともこ)『TVタックル』のこと?(笑)。

(吉田豪)『うわーっ!』っと思って。僕、地上の人にああいうアイドルのエグい部分を見てほしくないから。『ほ、本当にすいませんっ!』っていう(笑)。思わず謝っちゃったんですけど(笑)。『本当にすいません』って言ったら、『すごいですね。あの全部1人でやっているあの、月収40万円の』って。里咲りさ社長が届いていたっていうね(笑)。

(松本ともこ)(笑)

(吉田豪)感慨深い瞬間がありましたっていう(笑)。

(松本ともこ)そんな感想をいただいて、なんとも感慨深い(笑)。

(吉田豪)で、そんなモーニング娘。で、昨日もセットリストに入っていた曲を流しましょうという。昔の今日なんですけどね。2011年4月6日リリースのシングルで。鞘師さんが加入して最初のシングルですね。じゃあ、モーニング娘。で『まじですかスカ!』。

モーニング娘。『まじですかスカ!』

(松本ともこ)モーニング娘。『まじですかスカ!』をお送りしています。譜久村聖さんでしたっけ?かわいいですね(笑)。

(吉田豪)フクちゃんに届いてました!というね(笑)。

(松本ともこ)まあ、TVタックルをご覧にならなかった方はそんな放送があったよということで、ちょっとね。興味を持っていただければと思いますが。音楽で3日間を振り返りました。意外と濃かったですね。

(吉田豪)そうですね。はい。

(松本ともこ)次回なんですけど、12月23日祝日です。クリスマスの計画は?(笑)。

(吉田豪)クリスマスの計画は杉作J太郎さんと2人で過ごしますよ。新宿ロフトプラスワンで。しっぽりと(笑)。たぶんしっぽりとケーキを食べたりしながら。

(松本ともこ)Jさんとさ、一緒にいすぎだと思う。

(吉田豪)あの、みんな喜んでましたよ。『これでイブの予定が埋まった!』って(笑)。

(松本ともこ)(笑)。みなさん、お集まりくださいませ。

(吉田豪)みんな意外と喜んでいた(笑)。いいことした(笑)。

(松本ともこ)そんな話も含め、23日祝日ご登場の吉田豪さんです。ありがとうございました。

(吉田豪)はい、どもー。

<書き起こしおわり>
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