町山智浩 映画『クリード チャンプを継ぐ男』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、『ロッキー』シリーズの最新作、『クリード チャンプを継ぐ男』について話していました。



(赤江珠緒)お待たせしました。町山さん。

(町山智浩)はい。もうさっさと行きましょう。音楽、どうぞ!



(町山智浩)はい。というわけでね、もう『ロッキー』の最新作。『クリード チャンプを継ぐ男』の話をします。もう、どんどん行きますね。僕、この間フィラデルフィアにこの映画の取材に行きました。フィラデルフィアっていうのはロッキーの街なんですよ。ロッキーが生まれ育った街で。ロッキーが始まった街なんですけど。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)『ロッキー』、見てますよね?

(赤江・山里)はい。

(町山智浩)フィラデルフィア美術館はいま、もう『ロッキー』ファンはかならず行かなきゃ行けない聖地なんですね。で、『ロッキー』の中で、最初ロッキーは体がもうヘタッちゃってるんですけども。トレーニングを重ねて、フィラデルフィア美術館の石段を一気に登れるようになるっていうシーンがあるんですよ。

(赤江珠緒)階段を駆け上がるところだ。はいはい。

(町山智浩)で、みんなそこでですね、来た観光客は美術館に何の用もないのに、その石段を登ったり下りたりしてるんですよ。みんな。

(赤江珠緒)迷惑じゃないですか(笑)。

(山里亮太)美術館には行かないっていう(笑)。

(町山智浩)迷惑なんですけど。みんな、中の絵にぜんぜん興味ないんですが。いまはね、僕も行くたびにやってるんですけど。同じことを(笑)。銅像が横に立っているんですよ。ロッキーの。

(赤江珠緒)へー!そこまで?

(町山智浩)写真を撮るとね、そこに立っているオヤジに金を取られるんでね、面倒くさいんですけど(笑)。そういう感じになっていてですね。それで、『ロッキー』は終わったと思っている人が多いんですね。みんなね。『ロッキー』シリーズ。

(山里亮太)『ザ・ファイナル』ってやりましたもんね?

(町山智浩)そう。『ファイナル』っていう。『ロッキー終わり』っていうタイトルの映画を2006年に公開しちゃって。で、ロッキーがエキジビションマッチに出て、もうリングに立たないっていう形で話が終わっていたんですけど。今回、新しいシリーズが始まったんですよ。

(赤江珠緒)ですってね。ええ。

(町山智浩)この『クリード』っていうのはアメリカで、全米大ヒットです。いま。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)でね、どういう話か?っていうと、『ロッキー』の一作目でロッキーが戦った世界チャンピオンのアポロ・クリードっていう人がいたんですね。黒人の選手で、カール・ウェザースっていう人がやったんですが。その人に隠し子がいたっていう話なんですよ。

(赤江珠緒)へー。ええ、ええ。

(町山智浩)で、その隠し子がアドニス・クリードっていう名前で。彼がボクサーになるのをロッキーがトレーニングするっていう話です。今回は。

(山里亮太)元ライバルの息子を。

ロッキーとアポロ

(町山智浩)はい。で、『クリード(Creed)』っていう名前は『信念』っていう意味があるんですね。『宗教的な信念』っていう意味があって。だから二重の意味になっているんですけど。で、アポロっていうのは最初はロッキーと戦って引き分けになるんですけど。『ロッキー2』でロッキーに負けて、チャンピオンベルトを奪われるんですね。ロッキーに。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)ところが、『ロッキー3』で今度、ロッキーがスランプに陥っちゃうんですよ。で、『ロッキー3』ってご覧になってます?

(山里亮太)『ロッキー3』・・・相手で覚えてるけど、相手、誰だっけ?

(町山智浩)相手はね、モヒカンの人。ミスターTです。

(山里亮太)はいはい。わかりました。写真見たらわかる。この人。

(赤江珠緒)あ、ドラゴ?

(山里亮太)ドラゴは違います。4。

(町山智浩)ドラゴは『ロッキー4』です。はい。で、『ロッキー3』でスランプに陥ったロッキーを立ち直らせたのがアポロなんですよ。で、アポロとは戦っていたんですけど、本当にものすごい友情が育ってですね。特にこの『ロッキー3』の名場面っていうのはスランプに陥ったロッキーに手取り足取りしてアポロがボクサーとしての自分のテクニックの全てを教え込むシーンなんですね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)これはね、絶っ対に見てほしいんですよ。You Tubeで『rocky3 apoloo rocky』で調べると出てきますから。

『ロッキー3』トレーニングシーン



(赤江珠緒)はい。

(山里亮太)もう1回、確認しておいた方がいいと。

(町山智浩)これ、本当に素晴らしいシーンなんですよ。っていうのはね、これね、もう2人、抱き合ってね、ニコニコでずーっとトレーニングするんですよ。身体をベッタリくっつけて。

(赤江珠緒)ん?ん?

(町山智浩)もうね、はっきり言ってね、チンコ入れてないだけですから!

(赤江珠緒)ちょちょちょっ!町山さん、町山さん?えっ?

(山里亮太)アポロとロッキーの関係をそんなBL風に描かれてもね・・・

(町山智浩)もうこの『ロッキー3』のこの場面を見ていると、『それはもう、セックスなのでは?』っていう疑問符がずーっと浮かぶんですよ。

(赤江珠緒)いやいやいや(笑)。そんな疑問符、浮かんでいる人、そんなにいないよ。

(町山智浩)これ、見てもらうと本当にそうなんですよ。これね、いまでもね、アメリカのメジャー映画史上初めての異人種間同性愛シーンの傑作と言われてるんですよ。『ロッキー3』って。

(赤江珠緒)ええっ!?

(町山智浩)それぐらいすごいんですけど。それぐらい愛し合っていたんですが、『ロッキー4』でアポロはね、ロッキーがセコンドについている目の前で、ソ連のボクシングマシーンのドラゴに殺されてしまうんですね。殴り殺されて。で、目の前で死んでしまったんですけども、ところがそのアポロは死ぬ直前にですね、どっかで悪いことをして隠し子を作っていたっていう話になっているんですよ。今回。

(赤江珠緒)ほー!へー!

(町山智浩)で、そのアドニスっていうのはお母さんに捨てられてしまって。孤児になっていたんですがアポロの奥さんがそれを見つけ出してですね。で、アドニスを育てるんですね。すごくいいお母さんで、自分とは血がつながっていないけれども、愛した夫の忘れ形見だからっていうんで、英才教育をして。一流大学を出して、一流の投資銀行のエリート社員にしちゃうんですよ。アドニスを。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、『えっ、これどうなるの?』って思ったら、やっぱり体の中に入っているボクサーの、チャンピオン血が騒いでしょうがなくて。ボクサーになりたくて、全てを捨てて完全に一文無しになってロッキーの住んでいるフィラデルフィアに来るっていう話なんですね。今回。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、ロッキーはですね、もうただの、奥さんがやっていたイタリア料理店を経営している、ただのおっさんになっているんですよ。

(赤江珠緒)エイドリアン?

(町山智浩)『エイドリアン』っていうお店です。はい。レストランの名前は。それでね、フィラデルフィアにそのレストラン、あってですね。僕、行きましたけどね。

(山里亮太)えっ、実際に?

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)僕、一応ね、ロッキーの名地は全部回っているんですよ(笑)。でね、そこに、フィラデルフィアに行って、ロッキーにボクシングを教えてもらうというね。で、ロッキー自身がアポロからボクシングを教えてもらったから。その自分の愛した男の残した息子だから、今度はロッキーが彼にボクシングを教えるっていう感じになっているんですよ。

(赤江珠緒)うんうんうん。

(町山智浩)で、そのジムが出てくるんですけど。そのジムは実在するフィラデルフィアのジムで。僕もそこに行ってきました。記者会見はそこでやったんで。でね、これがね、またフィラデルフィアっていう街自体がすごく意味のある街なんですよ。アメリカの独立宣言をした街なんですね。

(赤江珠緒)へー。ええ、ええ。

(町山智浩)で、その独立200年記念の年の1976年に『ロッキー』がそこで公開されているんですよ。だからアメリカが生まれたその誕生日を『ロッキー』とともに祝ったんで『ロッキー』が大ヒットしたんですけどね。で、そのフィラデルフィアの名物をいろいろアドニスが食べたりするんですけど。フィラデルフィアってチーズステーキホットドッグっていうのがあってですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)牛肉とタマネギを炒めて、溶けたチーズをかけてホットドッグに挟むっていうのが名物なんですけど。それを食べたりするシーンがあったりですね。


(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)フィラデルフィアってフィラデルフィア・ラップっていうのがあるんですよ。フィラデルフィア独特のラップ・ミュージックがあって。それをアドニスが歌ったり聞いたりしていると、ロッキーの方がですね、『俺はそういうラップとかはわからないから』って言って。フィラデルフィア・ソウルっていうですね、フィラデルフィアで70年代にすごく流行ったソウル・ミュージックのハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツっていうのがいるんですけど。それを歌って聞かせたりととかですね。そういうフィラデルフィア愛に満ちた映画なんで。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)僕、試写をフィラデルフィアで見たんですけど、お客さんは熱狂して大変でしたけどね。

(赤江珠緒)そうでしょうね。それはね。

(山里亮太)劇場を出たらいっぱいね、そういうシーンが見れるわけですもんね。

(町山智浩)ただこれね、あ、いまかかっているのはフィラデルフィア・ソウルの名曲ですね。これ、『Wake Up Everybody』っていう歌でね。『目覚めるんだ!寝ている場合じゃないよ。世界は変わったんだ!世界を戦争と貧困から救うんだ!』っていう歌なんですよ。



(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)こういう歌が70年代に流行ったのは、実はフィラデルフィアってその頃、景気が悪くてグチャグチャだったんですよ。もう道端で人が殺されたりしてるところだったんですけど。で、『ロッキー』ってそういう街の状態から始まるんですね。第一話ってね。ところがロッキーが戦うことによって、フィラデルフィアの人たちはみんな心をひとつにしていくっていう映画だったんですよ。

(赤江珠緒)ああー、そうか。ええ。

監督 ライアン・クーグラー

(町山智浩)そういう名物映画なんですが。ただ、もうロッキーはやめていたんですよ。スタローンはずっと。『もうやめる』って言っていたんですよ。で、今回それを復活させたのは、この映画の監督のライアン・クーグラーっていう男の子が、この人、当時27才だったんですけども。2012年にですね、突然、『アポロに隠し子がいた』っていうアイデアを思いついて。

(山里亮太)ほう。

(町山智浩)それを映画関係者の知り合いにちょっと話したらしいんですよ。で、彼はその時に映画を1本もまだ作っていない状態だったんですよ。ライアン・クーグラーは。

(赤江珠緒)へー!?うんうん。

(町山智浩)27才。大学を出たばっかりなんですよ。ちなみにこのライアン・クーグラーっていうのは僕の家の真裏にあるですね、セントメリー高校出身なんですけど。まあ、それはいいんですが(笑)。

(赤江珠緒)また町山さんの興奮ポイントが(笑)。

(町山智浩)これ、近所の男の子なんですよ。はっきり言って、この監督。それで、彼がたまたま自主映画を作ろうとして。それが日本でも公開された『フルートベール駅で』っていう映画でですね。これ、うちの近所にあるフルートベールっていう駅で2006年かな?に、何もしていない黒人の青年が警官に射殺されちゃった事件があって。それを映画化しようとしてたんですよ。ライアン・クーグラーは。地元の話なんで。

(赤江珠緒)うんうんん。

(町山智浩)で、映画関係者に会っていたら、『お前、他になんかネタ持ってないの?』って言われて。『実はロッキーのアポロの隠し子っていうアイデアを持ってるんですよ』って言ったら、『俺、スタローンと友達だから、会わせてやるよ』って言ったらしいんですよ。いきなり、その人が。

(赤江珠緒)ええっ!?そこで繋がる?

(町山智浩)そう。いきなり、『スタローンが「1時間ある」って言うから、ちょっと来い!』って言われて。金ないのに、みんなから金を借りて、飛行機代を集めて、うちの近所のオークランドからハリウッドまで飛んで、スタローンに会いに行ったらしいんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、スタローンにネタを言ったらしいんですけど、スタローンはその時は『ふーん・・・』っていう感じだったらしいんですよ。で、『ああ、ダメか』っていう感じでこっちに帰ってきたんですけど。クーグラー監督は。そしたら、しばらくして突然電話があって。スタローンから。『お前が言っていたネタ、やろうよ、一緒に』っていう話になったんですよ。

(赤江珠緒)へー!うん。

(町山智浩)で、いきなりですね、まだ映画を1本も作ってなかったのに、この『クリード』のスタートが始まったんですよね。

(赤江珠緒)それ、すごいですね。いままでの『ロッキー』を台無しにしてしまう可能性だってあるじゃないですか。

(町山智浩)あるんですけど。このライアン・クーグラーっていうアフリカ系の27才の何も撮っていなかった監督に、スタローンは賭けたんですよ。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)で、どうしてか?っていうと、スタローン自身が『ロッキー』をそうやって始めたからなんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)『ロッキー』っていうのはスタローンが29才の時に、まったく売れなくて仕事がないんで、プロデューサーのアーウィン・ウィンクラーっていう人に会った時に、『俺、自分が主演の映画のネタ、考えたんで。これを映画化してくれ』っていきなりシナリオを渡したんですよ。それが『ロッキー』なんですよ。

(赤江珠緒)あ、まったく似てるんだ。

(町山智浩)まったくの無名でポルノ映画ぐらいにしか出たことがない男だったんだけど。そのプロデューサーが『ロッキー』のシナリオを読んで、『これはすごい!これをやろう!』っていうことで、『ロッキー』をやらせてみたんですね。したら、いきなりアカデミー作品賞受賞ですよ。

(山里亮太)はー!そっかー。

(町山智浩)アカデミー脚本賞も『ロッキー』、とっているんですよ。スタローンは。あ、とっていたかな?ちょっと待って。確認します。でも、作品賞はとっています。

(赤江珠緒)でも、これで一気に世界的なスターになりましたもんね。

(町山智浩)それまで何も仕事がなくて、動物園の檻の掃除とかをやっていたんですよ。スタローンって。それがこの一発で、賭けてもらったから。プロデューサーに『お前に賭けるぜ!』って『ロッキー』を作らせてもらったから彼はスターになったんで。『これは同じなんだ』と思ってライアン・クーグラーに賭けて『クリード』っていう映画をスタートさせたんですよ。

(赤江珠緒)いやー、なんかその継いでいく感じがいいですね。

(山里亮太)でも、撮れたんですね。ちゃんとしたのが。

(町山智浩)そう。だからこれはすごいな!と思いますね。はい。それと、僕、記者会見の時に聞きたかったんだけど、『これは聞いちゃいけない』と思って聞かなかったことがあるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)実はこのライアン・クーグラーがスタローンに会いに行った時っていうのは2012年7月なんですよ。何日かはわからないんですけど、7月だってことはわかっているんですよ。2012年7月にスタローンの長男のセイジ・スタローンさんが死んでいるんですよ。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)スタローンの長男のセイジ・スタローンさんっていうのは映画監督を目指していた人なんですね。で、実は僕の知り合いの知り合いなんですよ。僕の知り合いにマルチネスっていう男がいて、昔、『食人族』っていう映画のDVDを出したことがあるんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)マニアで。で彼が『出そう』って言った時に、そのお金を出してくれたのがセイジ・スタローンさんだったんですよ。『食人族』が大好きだったんですよ。仲間なんですよ。食人仲間なんですよ!

(赤江珠緒)いや、そこ何回も言わなくてもいいんですけど。はい。

(町山智浩)いいんですけど(笑)。それで、セイジ・スタローンさん。まだ35、6才だったんですけど、映画監督になろうとして、すでに短編映画で評価されていたんですけども。

(赤江珠緒)ええ。

(町山智浩)突然、心臓の事故で。心臓の環状ナントカっていう突然死をしたんですね。自分の後を継ぐはずだったセイジが亡くなったとほとんど同時に、27才のライアン・クーグラーがアポロの息子をロッキーが育てるっていう話を持ってきたんです。

(赤江珠緒)はー!

(山里亮太)ちょっと、シンクロしたのかな?

(町山智浩)で、映画の中でロッキーの息子もいるんですけど、息子はロッキーの後を継がなかったんで。ロッキーはアポロの息子を自分の息子として育てていくんですよ。

(赤江珠緒)うわー!なんかすごいいろんなところがリンクしてきて。ええーっ!?これは運命的な。

(町山智浩)これはすごいことだと思いますよ。

(山里亮太)いろんな運命が重なって、こういう形になったんだ。

スタローンの器のデカさ

(町山智浩)本当にスタローンっていうのはすごい人だなと思いました。だって、敵を全部味方にしちゃうんですよ。ロッキーも。ロッキーは戦った敵、全部味方にしてるじゃないですか。アポロとか。

(赤江珠緒)アポロもね。

(山里亮太)ドラゴもでしたっけ?

(町山智浩)ドラゴの人、いるでしょ?ソ連の。彼、だっていま『エクスペンダブルズ』でスタローンの世話になっているじゃないですか。

(山里亮太)ああー!そっちの味方か(笑)。そっか。

(町山智浩)ねえ。前も言ったけど、ウェズリー・スナイプスとかスタローンと戦った人たちはみんなその後、人生を失敗してるんだけど、全部スタローンが面倒を見てるんですよ。

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(山里亮太)そうだ!消耗品たちに入れられてるんだ(笑)。

(町山智浩)そう。すごいことだなと。

(赤江珠緒)スタローンの人格的には、やっぱりすごい器の大きい感じの人なんですか?

(町山智浩)本当に器の大きい人だと思いますよ。僕は。だから、器が大きすぎて、ちょっと大変な事態も、ちょっといま起こりつつあってですね。あの、なんと『ランボー』も復活させようとしてるんですよ。

(赤江珠緒)ええっ!?『ランボー』はちょっと・・・えっ?シルベスター・スタローンで?

(町山智浩)スタローンで。最近報道されたんですけども、ランボーが息子と一緒に活躍するっていうテレビシリーズをやろうとしてるらしいですね。

(赤江珠緒)ええーっ!?(笑)。えっ?ジャングルの中?

(町山智浩)どうするんだろう?って思いますけどね。隠し子がいたんですね。ランボーにも。

(山里亮太)また?続編は隠し子っていうのがキーワードになってくるよ。

(町山智浩)もう、いくらでも作れる気がしますけど。隠し子を使えば(笑)。

(山里亮太)これからどんどん名作の隠し子が出てくるかもしれない(笑)。

(赤江珠緒)でも、ここまで『ロッキー』大ファンの町山さんが見ても、今回の新作は楽しめた?

(町山智浩)今回、だから要するにフィラデルフィアのラップとか、そんなのばっかりかかって。なかなかあのロッキーのテーマがかからないんですよ。今回の『クリード』って。で、『うわー、かからねえのか?かからねえのか?』って思ったら、最後にドーン!と来ましたね。

(赤江珠緒)うわー!なるほど。

(町山智浩)もうそこでもって観客ももう、ウワーッ!って感じでしたね。フィラデルフィアの人でしたけど。観客、みんな。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)でも、新人で一発目でね、映画をたくさん見ている方が見ても、『これはいい映画だな』っていう感じになったんですか?

(町山智浩)今回ね、ライアン・クーグラーがやったのはね、ひとつの試合を丸ごとワンカットで見せるっていうのをやっていますよ。

(赤江珠緒)おおーっ!

(町山智浩)手持ちカメラで。それはすごかったです。3分間ぐらい、ずーっとぶっ続けなんですよ。試合と、あと途中でゴングが鳴って、またもう1回、ゴングが鳴るって。全部ワンカットで、カット無しで撮っているシーンがあって。そこがすごかったですね。

(赤江珠緒)へー!えっ、もしかしたらこれってずっと『ロッキー』って、ずーっと長い物語になる可能性、ありますね。じゃあ。

(町山智浩)これ、だからスタローンが言っているのは、『今回はクリード1だから。2も来るぜ!』って言ってましたけど(笑)。これ、すごいなと思うのは、『ロッキー』の名セリフっていうのは『最後までやり通せ』なんですよ。『Go The Distance.』っていうのが『ロッキー』の名セリフなんですけど、本当に彼は人生でそれをやろうとしてるなって思いましたね。はい。

(赤江珠緒)へー!

(山里亮太)『ロッキー』ってやっぱり、スタローン本人なんですね。

(赤江珠緒)ねえ。そのものなんですね。そっかー。

(町山智浩)あ、いまかかっている曲が、その『ロッキー』の最後のラウンドの曲なんですよ。『The Final Bell』です。ということで『クリード』、もうすぐ公開ですね。



(赤江珠緒)はい。そうです。

(山里亮太)あの、町山さん。泣いてます?泣いてません?

(町山智浩)ここ、泣くところです!この音楽のここんところ!『エイドリアーン!』っていうところです。『アイ・ラブ・ユー、エイドリアーン!』ってところです。はい。『アイ・ラブ・ロッキー!』です。はい。公開、いつですか?

(赤江珠緒)ロッキー愛が伝わりました。町山さん、そんな中、申し訳ない。来週のスペシャルウィークのお話もちょっとだけ。来週はね、『スターウォーズ』ですね。はい。

(町山智浩)『ロッキー』とか『スターウォーズ』とか、一体いま何年なのか?って思いますね。1975年ぐらいみたいな感じがしますけど。

(赤江珠緒)ねえ。

(町山智浩)みんな僕が中学の時の映画ですね。はい。まあ、その頃からあんまり精神年齢が発達してないですが。はい。

(山里亮太)(笑)。いまの感じもね。『エイドリアーン!』って言ってましたから(笑)。

(赤江珠緒)生タマゴ飲んで・・・みたいなね。(『スターウォーズ フォースの覚醒』)直前特集でございます。町山さん、ありがとうございました。

(山里亮太)ありがとうございました。

(町山智浩)はい。どもでした。

<書き起こしおわり>
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