能町みね子 太宰治記念館 斜陽館の魅力を語る

能町みね子 太宰治記念館 斜陽館の魅力を語る 久保・能町のオールナイトニッポン

久保ミツロウさんと能町みね子さんがニッポン放送『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポンGOLD』の中で、青森のおすすめスポット、太宰治記念館 斜陽館の魅力を紹介していました。

(能町みね子)それ(とびない旅館宿泊)から遡ること1日。2日か。2日前ですね。弘前は弘前で結構楽しんでいて。弘前、私、何をするか全く決めてなかったの。

(久保ミツロウ)うん。

(能町みね子)で、弘前は現地に住んでいる友達がいて。その友達ととりあえず合流して、どうする?どうする?ってなって。私、太宰の斜陽館に前、行こうとしたら、時間が終わっていたことがあったんですよ。

(久保ミツロウ)うん。

(能町みね子)で、突然、『斜陽館、行こうか?』っていう話になって。で、それでまたドライブで連れて行ってもらったんですけど。斜陽館がめちゃくちゃおもしろくて。

(久保ミツロウ)斜陽館っていうのは、太宰治記念館みたいな感じですか?

(能町みね子)記念館であり、太宰治が本当に暮らしていた昔の豪邸なんですよ。

(久保ミツロウ)へー。

(能町みね子)津軽の豪農じゃないや。お金持ちだからね。太宰治の実家が。その家がそのまま残っていて、そこが博物館になっているんですけど。そこに、なにがおもしかったかって、そこに感想を書くノートがあるわけ。

(久保ミツロウ)うん。よくありますね。そういう観光地には。

斜陽館感想ノートの魅力的な書き込み

(能町みね子)よくあるじゃないですか。『○○から来ました』とかって住所と名前が書いてあって。『ずっと来たかったです』って書いてあるやつ。あれをペラペラめくっていたら、むちゃくちゃおもしろくて。私、それをちょっとメモしてきてしまったんですよ。

(久保ミツロウ)これ、太宰治記念館に来るってことは、よっぽどの太宰ファンですよね?

(能町みね子)太宰ファンですよね。

(久保ミツロウ)太宰ファンっていったら、どんな感じかな?

(能町みね子)まず1人目。『8月21日 群馬県から来ました(絵文字・顔文字の笑っているやつ)』。

(久保ミツロウ)手書きで?

(能町みね子)手書きで。『人間失格がだ~いすきなので、ここに来れてめちゃくちゃうれしいです!』。

(久保ミツロウ)(爆笑)

(能町みね子)『だ~い』の伸ばす棒は『~』ってなってるやつね。『人間失格がだ~いすきなのでここに来れてめちゃくちゃうれしいです(ハート)』。

(久保ミツロウ)(笑)。太宰もびっくりだよ!

(能町みね子)太宰、びっくりですよ。そして、『8月17日』。ほとんど平仮名なので、たぶん小学生です。ちょっと省略して読みますけど。『ぼくはだざいおさむのさくひんがとてもすきです。ぼくがいちばんいんしょうにのこったさくひんは、はしれメロスです』。いろいろあって、まあ感動したっていうのがあって。『このことから、ほぐはだざいおさむのさくひんをだいすきになり、だいたいよんだけど、とてもたのしかったです』。

(久保ミツロウ)『ほぐ』は『僕』の誤字ですね。

(能町みね子)しかも、だいたい読んだんですよ。どうやら。『だざいおさむ、さーいこです』。

(久保ミツロウ)(笑)

(能町みね子)そして、『8月8日 人間失格なんかじゃないよ。広すぎ(笑)』。

(久保ミツロウ)(笑)。『広すぎ』っていうのはその、家が広すぎる。

(能町みね子)お屋敷がね。

(久保ミツロウ)お屋敷が広すぎって。

(能町みね子)お屋敷が広すぎるから、人間失格なんかじゃないと。

(久保ミツロウ)もう・・・もう作者批判ですよ(笑)。『人間失格じゃないよ』って。作品批判。

(能町みね子)そして、『7月18日』。ここ、入場料500円なんですけど。『500円の価値あり!』(笑)。

(久保ミツロウ)(爆笑)

(能町みね子)これ、もうちょっと高い金、払う時に言うことでしょ?500円はいいじゃん。払おうよ。で、このノートもすごいんだけどさ、この太宰治記念館自身もなかなかすごくて。最近、又吉さんがね、やっぱり太宰好きだし。芥川賞受賞で騒がれているじゃないですか。

(久保ミツロウ)うん。

(能町みね子)で、太宰治の本をちゃんと発売しているコーナーがあるんですけど。そこに、『注目 芥川賞受賞!!おめでとう又吉!!』。

(久保ミツロウ)呼び捨て(笑)。

(能町みね子)呼び捨てです。

(久保ミツロウ)『又吉』ってデーン!ってデカい字で。

(能町みね子)デーン!ってでっかい字で。『又吉!!』。

(久保ミツロウ)なんか幼稚園のデコレーションみたいな感じにダーン!みたいになっているんだよね。紙で作った感じの。

(能町みね子)そうそう。そうなんですよね。だからね、斜陽館ととびない旅館は青森に行ったら、行ってください。

(久保ミツロウ)そう。もう自分たちで楽しもう。そういうところを。

(能町みね子)そうなんです。まあ、とびない旅館に関しては、相当の覚悟をして行ってほしいんですけどね。

(久保ミツロウ)というわけで、青森は超最高でした。以上、Twitterアゲインでした。

<書き起こしおわり>

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