安住紳一郎 こち亀作者 秋本治から聞いた意外な一言を語る

安住紳一郎 こち亀作者 秋本治から聞いた意外な一言を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で2009年7月に話したトークの書き起こし。ドラマ版『こち亀』の番宣番組で作者の秋本先生の仕事場を訪ねた安住さんが先生に言われた意外な一言について話していました。

(安住紳一郎)さて、先週ですね。一昨日金曜日ですね。7月17日ですね。仕事の話なんですけども、この8月からTBSテレビの方で新しくドラマがいくつかまた始まるんですけども。8月1日土曜日の夜8時から始まるドラマがありまして。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。こち亀。通称ですね。というドラマが始まって。主人公の両津勘吉、通称両さん役にはSMAPの香取慎吾さん。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)それから、中川圭一という黄色い制服を着たかっこいいおぼっちゃんの警官役には速水もこみちさん。それから、マドンナ役の秋本・カトリーヌ・麗子役にはモデル出身の香里奈さんという、まあ大変豪華なキャスト、布陣でドラマが始まるということなんですけども。その新しく始まるドラマのPR番組の手伝いを一昨日の金曜日。私、してまいりました。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)こち亀はたぶん、男性の方だとたぶん、まあ私たちの同世代、あるいは50代、60代でもたぶん聞いたことはあるし、見たことはあるし、ファンだという方もたぶん多いと思うんですが。女性の方でね、そうですね、50代、60代くらいの方だと『ん?どれかな?』って思うかもしれませんけども。中澤さんは、わかりますよね?

(中澤有美子)そうですね。ええ。弟が集めていたので、一緒に読んでいましたね。大好きです。

(安住紳一郎)単行本がすでにもういま160何巻だったかな?166巻になったのかな?ええ。累計の単行本の売上冊数は1億5千万冊を超えているという、すごい日本を代表する漫画の1つで。まあ、ドラえもんの次ぐらいに名前が挙がる漫画ということなのでしょうけども。葛飾にあります亀有での破天荒な警官のハチャメチャ劇の漫画なんですけどもね。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)作者は秋本治さん。56才だったかな?秋本治さん。大変もう、日本を代表する漫画家の1人なんですけども。そのドラマのPR番組ということで、出演者の香取慎吾さん、速水もこみちさん、香里奈さん、そして私で作者の秋本さんの仕事場にお邪魔するという、そういう番組だったんですけども。

(中澤有美子)へー。いいですねー。

(安住紳一郎)もう秋本さんと言うとね、もう大先生ですからね。当然、SMAPの香取さんはじめ、出演者のみなさんも若干緊張した面持ちで。私なぞはもう膝下から震え上がるぐらいな緊張だったわけですけども。仕事場にお邪魔して、いろいろ目にするものをリポートしたり、それから出演者のみなさんとのやり取りを進行する係だったわけなんですけども。大変気さくな方で。ええ。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)それで、マドンナ役の麗子役をやる香里奈さん。モデル出身で大変スタイルが良くて、フェロモンたっぷりの女性なわけでありますが、どうも秋本大先生は、香里奈さんを直視できない。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)照れてしまう。まあちょっとね、たぶんずっと漫画一本でやってきた先生らしいなという。で、私バラエティーを担当してますから、なにかそこに鉱脈を見つけたような気がして。その漫画の大先生なのに、初対面の女性である香里奈さんに大照れしてしまうという、そのところに先生の人柄がよく現れてるなと思って。もう私は緊張も手伝って、この一点しかない!と。

(中澤有美子)(笑)

秋本治一点突破

(安住紳一郎)この一点突破だ!と。この撮影場所は、この一点を軸にして進めるべきだという。まあ私も10何年仕事をやってますんで、まあそのイメージで進めたわけですよね。まあ、ほどほどに、非常に撮影は順調に進んで。私自身も『ああ、やっぱりこの一点に集中してリポートしたのが幸いした』と思って。まあ自分で自分を『よくやった!』と褒めてあげたい気持ちにはなったんですけれども。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)ところがその、『はい、撮影、以上で結構です。秋本先生もありがとうございました。香取さん、速水さん、香里奈さん、ありがとうございました』みたいなことになって。それで、『ありがとうございました』と秋本先生の仕事場から出て行く。その時に、原作者の秋本治さんが『ちょっと安住さん、お話が』と呼び止められて。

(中澤有美子)まあ。

(安住紳一郎)『あっ!』っと思って。『これはちょっと・・・』と思って。これはまあ、たぶんね。大先生ですから。いくらバラエティーとはいえね、初対面の私がそこをグリグリと。先生が美人に弱い、照れてしまうという、その一点をグリグリとやってしまったことに対するお叱りかな?と。そこまでなくとも、『安住さん、これは収録番組で、会社に戻られてから編集するんですよね?その編集の時にちょっと加減してください』っていう風に言われるのかな?まあ、そういうことはたまに言われるんですよ。

(中澤有美子)ああ、そうですか。

(安住紳一郎)で、全くぜんぜんそれは平気なんですけども。たぶんそういうことだろうなと思って、部屋の隅にちょっと手招きされたわけですよ。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)もう確実にそれしかない!と。

(中澤有美子)あー、ドキドキするな。はい。

(安住紳一郎)そうだろうなと思って。それで部屋の隅に呼ばれて。すごい広い応接間なんですけどね。ええ。『あー・・・』と思っちゃって。私はその一点突破でやっているから、その一点がなくなると、もう精彩のない感じになっちゃうわけですよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)その一点でやってるんですから。私は。一点買いしてるんですから。

(中澤有美子)賭けたんですもんね、そこに(笑)。

(安住紳一郎)そこに賭けたわけですから。そこを一点買いしてるんですから、そこをちょっと加減してくださいって言われると、もう、ね。グズグズになっちゃって。『ああ、安住が進行失敗したな』という。そういう評価になってしまうわけですから。

(中澤有美子)大変(笑)。

(安住紳一郎)で、小さい声で、『安住さん、ちょっと個人的に話が』って言われて。ええ。そしたら秋本先生が『ラジオ、聞いてるの』。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)膝元から崩れ落ちましたよ(笑)。

(中澤有美子)本当ですか!?

(安住紳一郎)『ラジオね、聞いてるの。結構』っつって(笑)。

(中澤有美子)(爆笑)(拍手)

(安住紳一郎)初対面でしょ?ドキドキしてて。

(中澤有美子)はい、はい!

(安住紳一郎)でね、香取さん行って、速水もこみちさん行って、香里奈さんが部屋から出て行って。なんか変な空気になっちゃって。で、うれしいわけ。ものすごく。

(中澤有美子)ねえ!

(安住紳一郎)もうこの仕事してて、『テレビ見てます』『ラジオ聞いてます』っていう声、かけてもらうのが何よりの喜びで。本当にお金にかえがたい喜びがあるわけですが。まあ、お金の方がうれしかったりする時もありますが。

(中澤有美子)いやいやいや(笑)。

(安住紳一郎)しかもまあ、正直に話しちゃいますが、社会的地位のある人に言われると、余計うれしいわけですよ(笑)。

(中澤有美子)憧れの漫画家さんですしね。

(安住紳一郎)そうです、そうです。そういう気持ちがありますからね。ええ。それで、急にね、初対面の2人。秋本先生と安住が部屋の隅に行って急に饒舌に語りだしたもんだから、スタッフもびっくりしちゃって。一体なんの話をしてるんだ?ということになるわけですが。他のテレビのスタッフも、そういうことを知らないわけですから、なに話してんの?という感じになったわけですけども。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)やっぱりこう、ね。年上の人に褒められるっていうのはとてもうれしくて。特に同性の年配の人に褒められるっていうか、そういう風なことを言われるととても、ものすごく興奮するし。うれしい気持ちになりますよね。こち亀を描いてらっしゃる秋本先生は大変ラジオがお好きで。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)これは後から、他の人から聞いたんですけども。実は小堺一機さんと関根勤さんがずっとやられていた『コサキンDEワァオ!』という番組にもゲスト出演したり、あるいはちょっと協力してたりとか。昔から聞いてらっしゃる方は、『ああ、秋本さんだったら聞いてるかもしれない』って言ってくださるかもしれないんですが。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)なんかオールナイトニッポンに急にスタジオに入って、なんかイタズラしたりとか。なんかそういうこともあったらしいんですけど。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)特に最近はTBSラジオをよく聞いてくださっているみたいで。まあこんな自慢話ばっかりね、しても仕方ないんですけども。いろいろお話聞いて。『ストリームがなくなったのが本当に残念だ』とかね。そんなことをテレビの現場で言っても、周りはポカーンとしてるわけですよ(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『秘密基地って終わってからもうどれぐらい経つ?』なんて話(笑)。

(中澤有美子)そうですかー。

(安住紳一郎)15分くらい。ええ。で、もう気持ちがもうグングン上がっちゃって。しかもこれ、前、誰かも話してましたけども、『あ、安住くん。テレビ見てるよ。金スマ見てるよ、ぴったんこ見てるよ』みたいな話は、結構雑踏の中とかでも声をかけてくれるんですよね。でも、『ラジオ聞いてるよ』っていうのはなんかちょっと人前でははばかられるみたいで。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)結構小声で『ちょっとちょっとちょっとちょっと・・・』。手招きされて耳元で、『(小声で)ラジオ聞いてんだよ』っていう。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)あんまり、たくさんいる人数の中で、なんか『安住さーん!ラジオ聞いてます!』っていう人はね、めったにいないんですよ。なんて言うの?まあ、ラジオ聞いているみなさんにとっては失敬な話かもしれませんが。やはりちょっと、マイノリティーメディアとしての控えめな気持ち?ここがいいところですけどね。

(中澤有美子)ね(笑)。

(安住紳一郎)本当、不思議なんですよ。テレビの場合はなんか、『この間、見ました!海老蔵さんとの京都、面白かったです!』とかね。普通にこう、言ってくれるんですけどね。『ラジオを聞いてます』っていう風に声をかけたい場合は、なぜか小声。『ちょっとちょっと、ちょちょちょっ・・・』とか。『(小声で)ラジオ、聞いてます』とか(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『そんなに恥ずかしいことか?』とか思うんですが(笑)。たぶん、周りの人がわからないからっていうことかもしれないですよね。

(中澤有美子)お気づかいが。

(安住紳一郎)その気づかいが、またうれしいなと思うんですが。で、話戻りますけども。それでもう、ウキウキですよ。

(中澤有美子)うん!

(安住紳一郎)で、もうやったー!と思って。まあ一点突破の件をね、注意されなかったということも手伝って。そのギャップもあってね。ええ。

(中澤有美子)(笑)。覚悟したところでね。

(安住紳一郎)で、先生の仕事場からちょっと離れたところに車を停めてたので、その車に戻って。ハイエースですね。いつもの。

(中澤有美子)はい(笑)。

(安住紳一郎)かならずハイエースですね。私はね。『今日も乗ってるハイエース なれるか?明日の6チャンのエース♪』っていう。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『たまる有給 変わらない基本給♪』っていう。『妄想してたらディレクターのキュー♪』っていう。

(中澤有美子)あっ、なんか練れてる。

(安住紳一郎)これ、いっつもハイエースの中でみんなで歌ってるんですけど(笑)。『今日もハイエースだな』なんて言って。ええ(笑)。『今日も乗ってるハイエース なれるか?明日の局のエース♪』って歌ってるんですけど。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『安住は今日もロケだった』っていう歌なんですが。まあ、いいんですが。

(中澤有美子)あ、そうなんですか(笑)。

(安住紳一郎)『今日もロケ 明日もロケ お昼の弁当のおかずもコロッケ♪』っていう。そういう歌なんです。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)いい歌でしょ?

(中澤有美子)完成度、高いんですね(笑)。

(安住紳一郎)これ、高いんですよ。ええ。あ、全部歌いましょうか?

(中澤有美子)よければ、ええ。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。安住は今日もロケだった。ええとね、『朝日がサンサン おはようさん 今日も遅刻の安住さん 今日も乗ってるハイエース なれるか?明日の6チャンのエース たまる有給 変わらない基本給 妄想してたら突然ディレクターのキュー 3、2、1、キュー こんばんは。安住紳一郎です。オー!』という歌なんです。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)まあ、それはいいとして(笑)。ごめんなさい。ええ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ちょっとあの、ずっと仕事が続いてるとね、こういうことをやりながら気を紛らわしてるんですよ。

(中澤有美子)そうなんですか(笑)。

(安住紳一郎)なんかこう、毎日ハイエースに乗ってるっていうね。気分がね、高揚するんですよ。ちょっと、みなさんもハイエースに乗る機会がありましたら、歌ってください。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『今日の乗ってるハイエース♪』っていうね。すいません、ええ。

(中澤有美子)(笑)。なれるか?明日の6チャンの・・・

(安住・中澤)エース!

(安住紳一郎)『明日の局のエース』でもいいです。ええ。『たまる有給 変わらない基本給』ですね。『妄想してたら突然ディレクターのキュー』。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)ディレクターが、『はい、どうぞ』っていう合図。キューって言うんですね。

(中澤有美子)そうですそうです(笑)。

(安住紳一郎)『ディレクターのキュー 3、2、1・・・こんばんは。安住紳一郎です』っていうね。それでいいんですね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ごめんなさい。話、ちょっと・・・(笑)。ぜんぜん話が逸れちゃってごめんなさい。申し訳ございません。体調、まだ戻ってないものですから。申し訳ございません。自分を客観的に見ることができません!

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)話戻りますが、こち亀の作者の秋本治さんに『番組を聞いてるよ』と言われて、大変大興奮。それで、ハイエースに戻った。

(中澤有美子)戻った。そうそうそう。

(安住紳一郎)そこでしたね。はい。で、ハイエース。横開きの扉を開けて。で、私がいちばん後ろの席がいつものところなんですけども。そこに座って。その前に2ブロック。2人がけの椅子が続いてるんですが。そこにスタッフが1人ずつ座って。そして、助手席に入りたての23才のスタッフの女の子。佐賀県出身って言ったかな?23才の女の子が座っていて。で、前の2人のスタッフは一緒に秋本先生の仕事場について行ったスタッフで。助手席に座っていた、入りたての23才の女の子は、車で待っていたんですね。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)運転手さんと一緒に。それで、後ろの2人のスタッフは、いまの褒められたやり取りを見ていて。それで、15分くらい秋本先生と話をしたものですから、その助手席に座っていた23才の女の子が『随分、安住さんだけ遅かったですね。なにかあったんですか?香取さんとか速水さんなんか、もう次の現場に行かれてますよ。どうしてそんなに遅かったんですか?』って言って。振り返ってね。助手席から。首をこっち側に突き出して聞いたわけですよ。そしたらその、前に乗っていたスタッフの1人が『なんか秋本先生が安住さんのラジオをよく聞かれているみたいで。その話でちょっと盛り上がっちゃって遅れたんだよ』ということを。ええ。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)そしたら、『えー、すごいじゃないですか』って23才の女の子が言って。まあ特に入りたてだから。安住さんをちょっと持ち上げようみたいな、そういう気のつかいもあって。『えー、すごいですね!』って。そこまではよかったんですね。ところがその、助手席の女の子が続けて言った一言がちょっとマズかったんですね。『じゃあ秋本先生って、安住さんのファンなんですか?』って言ったの。ええ。うん。この質問を彼女が口にした途端、私を含め、後部座席に乗っていたスタッフ2人。私含めて3人。重い空気になっちゃって。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)『秋本先生はじゃあ安住さんのファンなんですか?』っていう一言に、私たちはなにも言えなくなっちゃった。でも、助手席の振り返った女の子は、ごくごく自然な会話の流れだから。『えっ?なんで?』っていう顔をして。『どうしよう?』。でも、まだ入りたてなもんだから、『なんか私、気まずい変な地雷を踏んだのかしら?』みたいな顔でずっと止まっちゃって。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)で、5秒、10秒沈黙が続いて。しかも、ハイエースまで信号で止まっちゃって。

(中澤有美子)あら(笑)。

(安住紳一郎)で、さすがにその沈黙に耐え切れなくなった、前に座っていた男性のスタッフが、『いや、違うんだよ。安住さん、言っちゃっていいよね?本当のことを』。俺も、『ああ、いいですよ。本当のことですから。言ってください』。助手席の女の子、『えっ?どういうことですか?なにがあったんですか?』『秋本先生は、安住さんのラジオをいつも聞いてくださっているんだけど、安住さんのファンではないんだよ』『どういうことですか?』『秋本先生は、中澤さんのファンなんだよ!』(笑)。

(中澤有美子)(笑)。ええーっ!?

(安住紳一郎)中澤さんの熱狂的なファンらしいですよ。

(中澤有美子)本当ですか!?

(安住紳一郎)もうハイエースが信号変わった途端、ノックダウン気味に走りだしましたよ。ゴグーンッ!

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)部屋の隅に呼ばれて15分、ラジオの話をして。15分のうち、13分は中澤さんの話だよ。

(中澤有美子)えっ?本当ですか?(笑)。

(安住紳一郎)なんかすごい、中澤さんのことが気になるんだって。うん。

(中澤有美子)あら・・・(笑)。

(安住紳一郎)でも秋本先生もたいへん純粋な方だから。あとでね、傷つくのもなんとなくこちらも気がとがめるから。私はちゃんと、本当の中澤さんの姿を伝えておきましたよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)いいことをした!いいことをした(笑)。

(中澤有美子)悪い顔(笑)。

(安住紳一郎)本当の中澤さんの姿をちゃんと伝えておいた。いろんなことを伝えておいたよ。

(中澤有美子)そうなんですか?別にあの、変わりないですけど。裏表なく(笑)。おほ、おほほ・・・

(安住紳一郎)ん?そうですよね。裏表ないんだけども、16面体だったりするからね(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)そうなんですよ。ねー。

(中澤有美子)いやー、それは本当にうれしいですねー。

(安住紳一郎)私、前々からお伝えしてまいりましたけども。関東各地、40代、50代、60代。粘着質な中澤ファンが各地で跋扈していると伝えましたけども。その1人を見つけてしまいました。その1人が、ただ漫画の大先生だったということだけですね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)うん。いやー、本当に秋本さんはすごく聞いてくださっているみたいで。ええ。なんかいろいろ、『安住くんって石炭ストーブでお尻火傷したんだよね』とか。もう2年ぐらい前ですけどね。すごい事細かに覚えてくださっていて、とてもね、うれしくなりました。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)すごいんですよね。この間、そうだ。思い出しました。九州の福岡に行った時に、福岡空港で飛行機を降りて、地下鉄に乗って中洲の駅まで行ってホテルに行こうと思ったんですけども。中洲だったかな?天神だったかな?行こうと思って。福岡の市内を走っている地下鉄に乗ったんです。そしたら突然ですよ、『安住さんですか?』もなく、突然、45才ぐらいの男性。背が高くて180ぐらいあって。メガネかけていて。たぶんサラリーマンの方だと思うんですが。福岡でだよ、で、地下鉄の中で突然、第一声が『中澤さんの出身地ってどこなんですか?』って聞かれたんだよ。

(中澤有美子)(笑)。嘘!?

(安住紳一郎)本当。もうびっくりしちゃって。俺に話しかけてるんだよな?と思って。『安住さんですか?』もないんだよ。それもなく。で、『安住さんですか?ラジオ聞いてます。一緒にやっている中澤さんのファンです。中澤さんのことが気になります。中澤さんの出身地はどこですか?』だったらわかるよ。全部端折ってだよ、突然福岡の地下鉄の中でだよ。関東しか流れてないじゃない。このラジオ。福岡の地下鉄の中で、突然、肩をポンポンって叩かれて、『はい?』って振り返ったら、『中澤さんの出身地ってどこですか?』って聞かれたんだよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『家に帰ってウィキペディアでも見ろよ!』って思って。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)びっくりしました。で、私も正直だから、『中澤さんですね。バンコク生まれのモスクワ育ちです』って伝えておきましたよ。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)びっくりしちゃって。先ほども言いましたけれども、『テレビ見てますよ』とか『ラジオ聞いてますよ』って言われるのは、とてもうれしいんですよね。たぶんみなさんが想像している以上に、私たちっていうのはその一言がものすごい心の支えになっているわけですけども。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)ただ、中澤さんの話を延々と質問形式で私、聞かされるのは感情としては、普通です。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)普通なのだ!(笑)。

(中澤有美子)すいません(笑)。

(安住紳一郎)いろいろ知りたいんだったらウィキペディア見なさい!

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)ねえ(笑)。

(中澤有美子)熱い、熱い(笑)。

(安住紳一郎)冗談といたしましても、大変秋本先生にそんな声をかけていただきまして、感激いたしました。当日は、金曜日は興奮していて、お礼もそこそこに失礼いたしましたので。たぶん今日も聞いてくださってるかもしれません。秋本さん、改めて、ありがとうございました。とても励みになりました。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)ねえ。ですって。

(中澤有美子)本当、恐縮です。はい。

(安住紳一郎)ですよねー。15分中、12分は中澤さんの話を(笑)。

(中澤有美子)いや、本当大げさにしてもうれしいです。

(安住紳一郎)うん。ちょっと大げさだったかな?うん。15分中11分くらいだったかな?

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ねえ。よかったですね。

(中澤有美子)いや、うれしいですね。ああ、本当にうれしい。ジーンときます。はい。

(安住紳一郎)あ、本当ですか?こちら葛飾区亀有公園前派出所。いよいよドラマになって8月1日土曜日、夜7時54分かな?からスタートなので、ぜひドラマとあわせてご覧いただければ幸いですね。はい。秋本先生、聞いてらっしゃるみたいですよ。

(中澤有美子)いや、本当に夢のようですね。あの、いつも読んでいた。はい。

(安住紳一郎)本当ですか?さっき中澤さん、『こち亀知ってますか?』って言ったら、口では『はいはい、知ってます。弟が・・・』とか言ってましたけど。手ではこう、『ないないない』って・・・

(中澤有美子)(笑)。どうしてそういうことを言うんですか!?(笑)。全く嘘ですからね。本当に(笑)。家の揃ってました。100冊以上。

(安住紳一郎)えっ?本当ですか?へー、そうですか。ねえ。すごいですね。

<書き起こしおわり>

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