吉田豪が語る 素顔の広末涼子

吉田豪が語る 素顔の広末涼子 上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!

吉田豪さんがニッポン放送『上柳昌彦・松本秀夫 今夜もオトパラ!』に出演。雑誌『TOmagazine』の取材で、広末涼子さんを母校品川女子学院でインタビューした際の話をしていました。

(松本秀夫)大人の楽しみに精通する達人たちが毎日登場する日刊大人の達人。水曜日の達人はインタビューの達人、プロインタビュアーの吉田豪さん。今日は電話がつながっております。どちらにいらっしゃるんでしょうか?吉田さん?

(吉田豪)はいはい、どもー。

(上柳・松本)よろしくお願いします。

(上柳昌彦)どちらにいらっしゃるんですか?

(吉田豪)いま、横浜アリーナですね。モーニング娘。の道重さゆみさんの卒業記念コンサートの会場です。

(上柳昌彦)いま、じゃあライブ中じゃないですか。

(吉田豪)ライブ中ですよ。いま、気が気じゃないですよ。

(上柳昌彦)あー!すいませんね。忙しいところ、すいません。どうも。

(吉田豪)なんの問題もないでーす。はいはい。

(上柳昌彦)今日、紅白の歌手の方、発表になったんだけど。モー娘。は今年、結構ね、いろいろ話題になったりとかしたんで・・・

(吉田豪)まあAKB枠が多すぎましたね。

(松本秀夫)48が4つありますもんね。

(上柳昌彦)ちょっと残念だったですね。

(吉田豪)残念でしたね。まあだから、本当でも、道重さんの卒業を紅白にぶつけるみたいなことをしない正攻法でやったのはよかったなって思いますけどね。

(上柳昌彦)なるほどね。はいはい、わかりました。じゃあ今日ね、あんまり引き止めてもあれなんで。手短に参りましょう。今日は広末涼子さんの素顔という風にお聞きしてますが。どんなお話になりますでしょう?

(吉田豪)数ヶ月前に取材させていただいたんですよ。あんまり取材を受けない人なんですけどね。久しぶりのロングインタビュー。映画の宣伝とかも絡まないような感じの。しかも、彼女、品川女子っていう学校に通ってまして。

(上柳昌彦)品川駅のところのね。

(吉田豪)そうです。そうです。母校で撮影して母校でインタビューっていう形式だったんですよ。

(上柳昌彦)これ、非常に珍しくないですか?これ。

母校でインタビュー

(吉田豪)珍しいですね。だから『TOmagazine』っていう雑誌の品川区特集で。たぶんそういう風なオフィシャルな通し方をしたんで、区がバックアップぐらいな感じで、学校も全面バックアップみたいな感じで。

(松本秀夫)『TOmagazine』ですね。

(吉田豪)そうです。で、だから僕も人生で初めてですよ。女子校に入ったの(笑)。

(上柳昌彦)女子校に行きましたか。キレイですよね、女子校の中っていうのは。

(吉田豪)女子校に怪しい男のスタッフが何人か入っているから、生徒が本当にあからさまに警戒するんですよ。

(上柳・松本)(笑)

(松本秀夫)ああ、そうでしょうね。

(吉田豪)横を通ろうとした生徒が通るのをやめて反対側に行ったりとか。ぜんぜん後ろも通ってくれないみたいな状態で(笑)。

(上柳昌彦)見慣れない人たちが校舎の中に入ってきたって感じだもんね。

(吉田豪)あそこって本当に芸能学校じゃないんだなっていうのがよくわかって。っていうか、スポーツの人とかはいるけど、芸能の人はあまりいないんですよね。だから広末さんも実は本当に普通に、特別扱いもされずに試験も全部やってきたっていう人で。なので、だから広末涼子がいるっていうだけで生徒のテンションの上がり方がすごいんですよ。

(上柳昌彦)あー!そうか。

(吉田豪)中でガンガン、ゲリラ的に撮影しちゃってるんで。いちばんおもしろかったのが、結構特殊な学習をやっているところで。なんか、映画の宣伝についてみんなでいろいろディスカッションしながら学ぶ、みたいな授業もあるんですよ。

(上柳昌彦)これね、女性の校長先生が、とにかく世に出て、女性が本当に1人で行きていけるような術を学んでいきなさいっていう明確な教育方針があるんですよね。あそこね。

(吉田豪)なんかね、美人な感じの女性の校長先生が。で、その人と一緒に回っていたんですけど。で、ちょうどその映画の宣伝の授業の教室に僕らが行って。ちょうどそれが広末さんの新作をどう宣伝するか?みたいなことを生徒が話し合ってたんですね。

(松本秀夫)また上手く、ピタッと合っていきますね。

(吉田豪)で、話し合っているところにご本人登場っていうすごいよくできたネタで(笑)。

(上柳昌彦)ものすごいな!その『TOmagazine』の力!

(吉田豪)おもしろかったですよ。なんだろう?ものまね番組とかで見ないぐらいの反応っていうか(笑)。

(松本秀夫)歌っていたら本物が来るみたいなやつの。

(吉田豪)あれもだからね、来る、来ると思って来るじゃないですか。こっちぜんぜん来ると思ってなくて来ますからね(笑)。

(上柳昌彦)生徒たちは知らなかったんですか、本当に。

(吉田豪)ぜんぜん、なにも知らないですよ。

(松本秀夫)じゃあこれ、パニックですね。本当に。

(吉田豪)そう。すごいパニックになっている中、でも真面目なグループも3-4人いて。そんだけみんなが騒いでいる中でも、どう宣伝すればいいのか?を真面目に話し合ってたりとかして(笑)。そういうのがおもしろかったですよ。その後もだから、彼女スポーツ万能だったんで、体育館の方に行って、なんかバスケやっている中に彼女が突然まぎれてみるとか。を、全て前触れ無くいきなり仕掛けるっていう。

(松本秀夫)全てサプライズで。

全てがサプライズ

(吉田豪)反応がおもしろかったですね。で、次々とだから彼女の担任をやっていた人とかが現れたりとか。いい場面をいろいろ見ましたね。

(上柳昌彦)なんか、家族に乾杯みたいな感じのインタビュー企画ですね。

(吉田豪)そうなんですよ。僕、ここにいていいのか?ぐらいの普通にいい話で(笑)。だから、そういう状況だったんで、あんまりいまのインタビューだと学生時代の話とかそんなに掘れないじゃないですか。もう、好き放題掘れて。だから、こういう状況なんでね。

(上柳昌彦)なんか印象に残る話、ありましたか?

(吉田豪)ええと、基本、本当にすごい万能感に包まれてた人で。やればなんでもできるぐらいに思っていたのが、挫折をだんだん味わっていく過程の話とかで。彼女の本とかを読んでて、ある時期突然哲学者の話ばっかりしだした時期があったんですよ。デカルトがどうとかっていう。

(上柳昌彦)広末涼子さんが?

(吉田豪)そうなんですよ。『あいつ、わかってる』ぐらいの感じで、中二病感あふれる感じで(笑)。哲学にかぶれて結構そういう話とかしてた話を突っ込んだから、嫌がるかと思ったら、普通にいろいろ話してくれたりとか。

(上柳・松本)へー。

(吉田豪)ものすごいざっくばらんな感じで。で、最後に僕が仕掛けたのが、僕の友人で掟ポルシェっていう、ロマンポルシェ。っていうバンドの怪しい感じのバンド活動をしてる人がいるんですけど。彼女と共演したことがあるんですよ。映画で。で、その男から聞いた話をぶつけて。出番待ちの袖で、ふと横を見たら広末涼子がいる状況で、目が合ったら突然変顔をしだして。2人で変顔対決をずーっと出番待ちの間してたっていう話を聞いて。いい話じゃないですか。

(松本秀夫)そういう・・・

(吉田豪)プラス、そういう人なんですよ。もっと言うと、掟ポルシェっていうのは現在の広末さんの夫、キャンドル・ジュンさんによく似てることで有名で。長髪で。ネット上だと広末さんと掟ポルシェの2ショットが広末さんとキャンドル・ジュンの2ショットとして流れてたりしてて。

掟ポルシェと広末涼子

(上柳昌彦)へー!

(松本秀夫)間違えられてしまうぐらいに。

(吉田豪)そう。っていう話を本人に突っ込んだんですよ。『覚えてますか?』って言って。『ええー?顔、思い出せない』って言って、画像を見た瞬間に爆笑しだして(笑)。『あー、似てるかもー!』って言い出して(笑)。いい感じですよね。

(松本秀夫)はー!またいろいろ仕掛けますねー!吉田豪さんも。

(吉田豪)はい。それ言えただけでもよかったですよ。原稿チェックしたら、削られてましたね(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(松本秀夫)せっかく削ってるのに、しゃべってますよね。相変わらず。

(吉田豪)いい話だから、しょうがないじゃないですか。削られるの知らないんで、先に話しちゃってますよ、これ(笑)。

(上柳昌彦)僕、1回だけインタビューを昔、したことあるんですけど。やっぱり女優さんっていう1枚ベールをかぶっているまま、それを開けないで終わっちゃったんですよ。そういう記憶があるんですよね。

(吉田豪)宣伝モードな感じだったんですかね?

(上柳昌彦)宣伝モードの。はい。

(吉田豪)そういう意味ではモードが違ったんでやりやすかったんですよね。その、映画の話とかたぶん4・5行ぐらいしかしてないですよ。最後の方で(笑)。

(松本秀夫)そういう母校で生徒さんたちに囲まれるとやっぱりね。それも、変わりますよね。

(上柳昌彦)設定がよかったですね。でもね。

(吉田豪)そうなんですよ。その、校長室みたいなところでインタビューみたいな感じですからね。

(上柳昌彦)だから受け入れてくださった品川女子学院も懐が深いですよね。

(吉田豪)そうですね。本当、こんな僕とかも含めて怪しい人たちを入れてくれただけでも。

(上柳昌彦)吉田豪さんは怪しくないとは言いにくい・・・

(吉田豪)正直だから、Twitterで『女子校なう』ってツイートしようかと思ったけど、これ誤解されるなと思ってやめたんですよ(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(上柳昌彦)それ、やめたほうがいいですね。

(松本秀夫)ちょっと着ていく格好とか女子校に行くモードで、吉田豪さんなりに気を使われたりしたんですか?

(吉田豪)ぜんぜん何もですね。無邪気に写真とかを撮りまくったんだけど、これも上げない方がいいだろうな。

(上柳昌彦)意外と大人なところ、ありますね。

(吉田豪)でも品川女子の歴代の、たぶん創設者の人とかの銅像とかがあるんですけど。それが本当、コントみたいな銅像で。面白くてしょうがなくて。撮りまくってたんですけど、これを上げたらぜったいに怒られるって(笑)。

(松本秀夫)ハナ肇さんみたいな。

(吉田豪)そうなんですよ(笑)。あの、プレートが紙だったりして、すごいコント感があるんですよ(笑)。

(上柳・松本)(笑)

(吉田豪)あと、全身像ですごい縮尺が小さすぎてとか(笑)。うわー、コントっぽいなー!って(笑)。

(上柳昌彦)(笑)。いろんなところ、見てますね。

(松本秀夫)そして今は道重さゆみさんの卒業記念の。じゃあ外にいらっしゃるってことですね。ドアの。

(吉田豪)そうです。音漏れしないように、ちょっとだけ外の寒いところに出てるところです。

(上柳昌彦)いやー、すいませんでした。

(吉田豪)いえいえ、申し訳ないです。電話で。

(上柳昌彦)どうもどうも、ありがとうございました。またお待ちしてます。

(吉田豪)はいー。

<書き起こしおわり>

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