町山智浩が語る オバマのウクライナ対応が米国内で支持されない理由

町山智浩ニュースを斬る STAP細胞・佐村河内問題・飛行機消失事件 たまむすび

映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。ウクライナ情勢についてアメリカと日本の報道のされ方の違い、そしてオバマ大統領の対露姿勢がなぜ支持されていないのか?と語っていました。

(赤江珠緒)本当にね。ニュース。そう言われると。

(町山智浩)あと、ウクライナもすごいことになってるね。

(山里亮太)いろんなことが起きすぎちゃって。いま。

(町山智浩)あれも、日本の報道とかは結構客観的だけど、アメリカはもう、ものすごいですよ。いや、オバマ大統領がロシアをすごく批判して。『これは民族自決に対する犯罪だ』みたいなことを言ったりとかしてて。要するにロシアに対する経済制裁をするとか言って。あれってアメリカ国民は支持してないですよ。

(山里亮太)えっ!?

(赤江珠緒)あ、そうなんですか?

(町山智浩)支持してないですよ。というのは、ウクライナで今回政権をとった欧米寄りの政権の中にネオナチが入っているからなんですよ。閣僚の中に。彼らは、昔、第二次大戦期にナチス・ドイツと組んで。ソ連と対抗するためにナチス・ドイツと組んでウクライナを仕切っていたやつらの系列なんですよね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、ウクライナっていうのは昔からユダヤ人虐殺問題っていうのをもってるんですよ。だからアメリカ国内のユダヤ系の人たちは、オバマが安易に、欧米寄りっていうだけでウクライナの新政権を支持してるってことでもって、『これは反ユダヤ政権になる可能性があるぞ!』っつって。『もうちょっと考えてやれ!』って怒ってるんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)アメリカ国内のユダヤ系の人たちは。だからあの広場で暴れてたじゃないですか。要するにロシア寄りの政府に対して、反政府系の市民たちが暴れてて。市民に対する弾圧がある!って言ってたんですね。まあ、普通に見ると市民ががんばっているっていう印象があると思うんですけど、あれ、ナチですよ。ネオナチのやつらなんですよ。写真とか見ると、拳銃とか撃ってるんですよ。黒覆面して。

(赤江・山里)はー!

(山里亮太)こっちに届いている情報の感じと、ガラッとイメージはね。

(町山智浩)いや、ちゃんと報道自体はされてるんですけど、判断をしないように、客観的に報道しすぎてて、わかりにくくなってるんですけど。よーく見ると、市民としてロシア系の政府に抵抗しているやつらの中に、スボボダっていう。スヴォボーダっていうネオナチ系グループが旗を掲げてるんです。彼らっていうのは、昔のドイツと結託してウクライナ人民共和国の旗を持ってたりとかして。あと、ネオナチみたいなマークとかするやつらなんですよ。

(赤江珠緒)結構なんか・・・

(町山智浩)画面には映ってるんですけど、それが一体なんなのか?というのは説明はあまりされないんですよ。日本のテレビとかでは。

(赤江珠緒)ちょっとネオナチっていうのは、最近あちこちのニュースでね。

(町山智浩)そう。だからアンネの日記をね、破って。

(赤江珠緒)ヒトラーの本をね。

(町山智浩)ヒトラーがアウシュビッツでユダヤ人を虐殺したっていうことを書いてある本を図書館で破いたりしている人たち。あれなんか、ナチのシンパになっちゃった日本人だと思いますけども。ただね、やっぱりそういうのはヨーロッパではすごいんですよ。動きは。だって、こういういわゆるヒットラーの敬礼ってあるじゃないですか。あれ、やってるんだもん。このウクライナのネオナチの。

(山里亮太)その映像に出てる。

(町山智浩)写真、いっぱい出てきますよ。画面にも映ったりしてるの。ニュース映像で。彼らっていうのは、鎖とかチェーンとか、すごい武器を持ってるんだけど。

(赤江珠緒)たしかに、ヨーロッパの方とは日本人、受け止め方がちょっと違うかもしれないですね。

(町山智浩)ウクライナの人民のために立ち上がった人々です!とかいうようなことでは、ちょっとないなという感じで。だから単純に考えて、ロシアがウクライナの民族自決に対して軍を出した!みたいなことだけではない。

(山里亮太)プーチンさんがこれを機に取り込んじゃおうとか、そんなレベルでは・・・

(町山智浩)もともと、取り込んでるんですよ。だから、今回侵略してるんじゃないんですよ。もともと、ずっといるんで。

(赤江珠緒)基地もありますしね。

(町山智浩)要するにウクライナ側に反ロシアの民族主義、右翼政権ができたんで、ロシア系の人たちが怖くなったんで、彼らを守るために軍が行動したっていう形なんですよ。形だけはね。だから、別に侵略っていうことは、実際はしてないんですよ。実際は。だからあのへんはね、単純にプーチン、見た目が怖いから(笑)。独裁者だから、悪いぞ!って決めつけると。でも、そうとも言えなくて。これは要するに、右翼すぎるやつも、左翼すぎるやつも悪いんで。それ同士が戦っている感じになっちゃってるんですよ。1つの国で。

(赤江・山里)はー!

(町山智浩)そんな感じになっちゃってるんで。

(山里亮太)侵略しようとしてるから、制裁するかどうか?っていうニュースかと。

(赤江珠緒)白黒はっきり、いいとかじゃないんですね。

(町山智浩)あれはちょっとね、ミスったって言われてますよ。

(山里亮太)じゃあ結構、話は動いてくるんですか?この話は。

(町山智浩)これはだから、どういう風にそれをコントロールするか。ネオナチが入っている政権をね、そのまま認めちゃっていいのか?ッていうことになってくるんですよ。だってちゃんと、閣僚の中に入っちゃってるんだもん。ネオナチの人たちが。これが怖いんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)ただ、日本ではそういう形ではまだ、報道がされてないんじゃないのかな?

(山里亮太)と、思いますけど。そんなには。

(町山智浩)ああ、そうなんですか。アメリカでは、あれはちょっとオバマが、一瞬なんていうか、先走りっていうか。勇み足って。

(赤江珠緒)アメリカの総意かと思ってましたけど。

(町山智浩)勇み足っていう感じですよ。報道では。あれはだから、それを日本とか他の国に対して同調するようにって言ってるけども、いまの現在のウクライナ政権っていうのは、そんなにあっさりと応援することはできないですよ。ネオナチだもん。だって。入ってるの。

(赤江珠緒)そうなのか。

(山里亮太)いま・・・真面目な町山さんじゃないですか。

(赤江珠緒)本当に。

(町山智浩)えっ?でもこれは・・・

(赤江珠緒)先週とえらい違いじゃないですか。イカ臭い、イカ臭いってずっと言っていた。

(町山智浩)町山のふりに見えるけども、実際はずっとやっていたパートナーがいた(笑)。

(山里亮太)ゴースト(笑)。じゃあ、次の町山さん、入ってくるのかな?似た町山さんが。

(町山智浩)そうそう(笑)。誰が本当かわからない(笑)。佐村河内って名前も、やぶら小路の藪柑子みたいな。パイポパイポ パイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイみたいな。

(赤江珠緒)ちょうど日本にいらっしゃったので、あのニュースも。結構堪能されて。

(町山智浩)堪能!?堪能っていうの?

(赤江珠緒)味わっちゃいましたよ。やっぱり。

(町山智浩)あれ、すごいよね。

(山里亮太)映画にならないですか?

(町山智浩)ああー、まあ、ああいう人、いるんですよ。私はいっぱいそういう人と戦ってきました。NHK局員だと称する男とかね!働いた経験もないのに。

(山里亮太)町山さんも誰かからすれば、ああいう男だって言われてたり。

(町山智浩)俺、何を経歴、偽ったの?俺、なにも偽ったり、盛ったりしてないよ!

(山里亮太)変人だっつって。

(町山智浩)盛った経験って、あるかな?なんかあったかな?ほとんど言ってますよ。女性経験も少ないしね。

(山里亮太)(笑)。それ、盛ってないです。

(町山智浩)ぜんぜん盛ってない。盛ってないよ。年収・・・ぜんぜん盛ってないな。

(山里亮太)やめてください。町山さん。恥ずかしいよ、あとで。

(町山智浩)すいません(笑)。あ、そう。映画の話を。

(赤江珠緒)映画。映画。今日はだって2本でしょ?町山さん。

(町山智浩)もう間に合わないね。あまりにもニュースが変だからさ。

(山里亮太)たしかにでも、そっか。わかんなかったっす。

(町山智浩)僕もだから、日本の報道で誰も言ってないなって。あれ、池上さんとかは言ってるのかもしれないですね。

(山里亮太)木村太郎さんがね、ちょっと言ってた。これはそんなに、制裁だ!って楽観的に見ないほうがいい事件だと思いますよって。

(町山智浩)ああ。木村さんはすごいんです!木村さんは本当に正しいですよ。日本のキャスターの中で、ニュース関係の中で、本当に何人かしかいないですよ。はっきり言うと。特にアメリカとか海外の情報。木村さん、昔から全く間違ってないですよ。あの人はすごい。古森義久とか、最低です。間違いだらけ。

(赤江珠緒)(笑)。ちょっと待ってください。個人名、バンバン出さない!出さない!

(町山智浩)ただのジジイだ。早く死ねばいいのにね。

(赤江珠緒)ちょっと、やめて!

(山里亮太)尖った町山さんが出てきた(笑)。

(町山智浩)それはいいですね。それでですね・・・

<書き起こしおわり>

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