菊地成孔が語る 日本のバレンタインデーがグダグダになった理由

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

菊地成孔さんがTBSラジオ『荻上チキSession22』の中で、日本のバレンタインデーについて言及。ここ数年、以前のような価値を失ったバレンタインデーについて、こう話していました。


(荻上チキ)さて、雪の方はどうですかね?

(菊地成孔)雪はね、私は直接くらっちゃって。明日、ライブがあるんですけど、リハーサルが2回しかないのに1回がこの日で。もうダメになっちゃいました。スタジオに集めらんないっていうんで。だから、2回あるうちの1回っていうことは、リハーサルがハーフサイズになったってことなんで。かなり直接くらいましたけど。まあ、そのことは別にどうでもいいんだけど。バレンタインデーだったじゃないですか。

(荻上チキ)そうですね。

(菊地成孔)だけど、バレンタインが潰れたっていうようなアングルの声があんまりなかったですよね。あの、もっとなってもいいじゃないですか。これ、20年前だったら、バレンタインデーに大雪が降って交通機関がストップしたら、相当な騒ぎに・・・バレンタイン、バレンタイン!って言ったと思うの。。チョコ買ったのに!って。

(荻上チキ)ええ。

(菊地成孔)だけどバレンタインってほら、ある時からこう、グダグダっていうか。元に戻ったっていうか。まあ、バレンタインデーが女子がチョコ買ってコクる日っていうのは地方ルールなんで。実際はバレンタインデーっていうのはチョコを買って女子が男子にコクる日ではないわけですよね。それが、地方ルールが日本では非常に上手くいったんだけど。私の記憶だと、曖昧ですけど2008・9年からかな?リーマン(ショック)の前あたりから、製菓会社が『自分チョコ』とか言い出したの。

(荻上チキ)ああ、言いましたね!

(菊地成孔)同性チョコとかね。友チョコとか。あれでね、マーケット広げようとして、実際文化的には自爆っていう。バレンタインデーの顛末ですよね。

(荻上チキ)チョコのね、希少さを失いましたからね。あの瞬間にね。

(菊地成孔)『女子がコクる』っていうのは失っちゃいましたね。

(荻上チキ)だから土産物みたいな感じになってね。僕もだって、チョコ持ってきたりするじゃないですか。

(南部広美)そうでしたね。

(荻上チキ)まあ、あれは妻のチョコなんですけど(笑)。みなさんに、って持ってきたんですけど。まあその円滑剤みたいな、潤滑油みたいな、そんな感じのものになってますからね。

(菊地成孔)だから今らしいなって思いますね。バレンタインっていうのが。

(荻上チキ)チョコ、来ました?菊地さん。

(菊地成孔)まあまあ、こういう仕事してますから、ゼロではないですけども。もういまやバレンタインって別にそういうことでもないですから。

(荻上チキ)昔はアイドルのところにはね、トラック○台分とかっていう。しかも女性のアイドルのところにも、結構なプレゼントが届いたみたいですね。昔。

(菊地成孔)本当はそれでいいんですよ。セント・バレンティウスの日っつって、もう付き合っている人が、この日にお互いの愛を確認するっていう日ですよね。バレンタインデーっていうのは。だから花束でもなんでもいいんですけど。イギリスのキャドバリーっていう会社が・・・柄にもなく文化人みたいなしゃべり方になってますけど(笑)。

(荻上・南部)(笑)

(南部広美)続けてください、いまの。

(荻上チキ)ニュース解説ですね!

(菊地成孔)イギリスのキャドバリーっていう会社が、バレンタインデーになにを送っていいのかわからない人にこれだ!っつって、チョコレートの詰め合わせを出したのが1958年なんです。

(南部広美)イギリスなんですか?

(菊地成孔)イギリス。だからそれが元ネタになって、地方ルールできたんですよ。だから、まあまあ。日本に他に、たとえばハロウィンだとかボージョレ・ヌーボーとかは地方ルールないじゃないですか。だけどバレンタインデーだけが、根強い昭和にできた地方ルールが残っていたんだけど。まあさっき言った流れの中で自爆。自爆っていうか、元に戻ったのね。

(荻上チキ)いまね、ハロウィンの方がね、いろんな市場が拡大してきて。盛り上がっているっていう話ですからね。この日本でもですよ。

(菊地成孔)あれは地方ルールないから、乗れるんですよね。日本にいる外人も。

(荻上チキ)山手線に乗ったりすると、めっちゃはしゃいでいる人がいっぱいいますからね。

(菊地成孔)いますね。仮装してね。

(荻上チキ)日本じゃないみたい。

(南部広美)でもチョコって、やっぱり男性はもらうとうれしいんですか?

(菊地成孔)いや、もうなんでも。いただければ。うれしいですけど。

(荻上チキ)好意を伝えてもらうのがうれしいんですよ。チョコじゃなくても。

(南部広美)あ、別にチョコレートっていうものじゃなくて。思いを伝えてもらうっていうこと自体がうれしいと。

(荻上チキ)お土産ものでもね、みなさんにじゃなくて、個人でもらうとうれしいじゃないですか。

(南部広美)ふーん。じゃあ2月14日じゃなくてもいいと。

(荻上チキ)なくてもいい。ぜんぜんいい。ください。なにか。

(南部広美)(笑)。なに?いきなり。

(菊地成孔)(笑)

(南部広美)それ、リスナーのみなさんに言ったの?

(荻上チキ)空っぽでございましたから。まあ、そんなもんでございますね。

<書き起こしおわり>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連記事