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吉田豪 過酷なアブドーラ・ザ・ブッチャー取材を語る

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吉田豪さんがニッポン放送『プチ鹿島長野美郷GoodJob ニッポン』で外国人取材についてトーク。プロレスラー、アブドーラ・ザ・ブッチャー取材の際の過酷な体験を語っていました。


(吉田豪)ディレクターから『プロレス以外で』という指令が出てるわけですけど、いちばん僕が印象に残っている外国人って、アブドーラ・ザ・ブッチャーなんですよ。

(プチ鹿島)ブッチャー!ブッチャーってね、美郷ちゃん知ってるかな?

(長野美郷)存じ上げないんですけど・・・あの、私中学校の先生でアダ名が『ブッチャー』っていう。

(吉田豪)そうなんですよ。アダ名として残っている人。ブッチャーってなにかと言うと、たぶん日本でトップ3に入るぐらい有名な外国人レスラーで。当時マンガになったりとか、キリンレモンのCMをやったりとか、すごい異常なブレイクの仕方をした悪役なんですけど。

(プチ鹿島)やっぱりブッチャーはすごかった。

(吉田豪)フォークで相手を刺すような人なんですけどね。

(長野美郷)えっ!?

(吉田豪)もう靴、とんがってますからね。魔法使いみたいな。

(プチ鹿島)すぐ血が出ちゃう。

(吉田豪)そういう人なんですけどね。その取材に行ったら、WARなんですけど、地方大会で大雪の中、行って。すごい寒い体育館の試合前の控室でインタビューをやろうとした時に、ブッチャー、金にうるさいことで有名なんですよ。よくそういうことが当時書かれていたんですけど。それを現実で目の当たりにしたんですけど。さあ、インタビューってなった時に、『これ、ギャラはどうなってるんだ?』ってまず言い出して。

(プチ鹿島)うーん。

(吉田豪)『いや、団体側に払っています』『それは信用ならないから、俺に直接持ってこい。持ってくるまでは俺は一切話さない!』っつって。

(鹿島・長野)えーっ!

(吉田豪)ブッチャーと編集の人と僕と3人で、控室に。無言のブッチャーとずーっと一緒にいるっていう(笑)。『俺はお金の問題がはっきりするまでしゃべらない!』って言っている巨大な黒人と3人で(笑)。寒い中で!

(プチ鹿島)世間話すらしない。

(吉田豪)そう。付き合ってくれない。もう、通訳もいなくなちゃって。話せる人もいなくなっちゃってるから。

(長野美郷)どうしよう?その空気。

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普通の話とリアルストーリー

(吉田豪)ものすっごい重い空気が流れてるんですよ。で、戻ってきてからも大変で。『お前たちはどういう話が聞きたいんだ?普通の話がいいのか?それとも、リアルストーリーが聞きたいのか?どっちだ?』って言われて。よくわかんないけどリアルストーリーの方がよさそうだなって思うじゃないですか。深い話がしたいんで。『リアルストーリーでお願いします!』って言ったら、『よし、わかった』って言って。なにかと思ったら、『お前たちは神を信じているか?』とか。

(プチ鹿島)そっちのガチな話なの?(笑)。

(吉田豪)悪役レスラーじゃないモードで、『ちゃんとお前たちは神様を信仰しないとダメだ!』って。僕が『神様を信じてない』って言ったら、すごい怒られたんですよ。『お前、なに考えてるんだ!神様ぐらい信じろ!』みたいなことを、こっぴどく叱られた上に、『お前ら、親は大切にしろ』とか(笑)。なんで俺、ブッチャーに道徳説かれてるんだ!?みたいな(笑)。

(鹿島・長野)(笑)

(プチ鹿島)人をフォークで刺すような人にね。

(吉田豪)そう(笑)。さんざん酷いことをしてる黒い呪術師に怒られたんですよ(笑)。『お前ら、そんなことじゃダメだ』って。

(プチ鹿島)そっちのリアルなんだ。

(吉田豪)さっきまでギャラでゴネてた人が言うことじゃねーだろ!っていう(笑)。大変でしたよ。リアルストーリーにしなきゃよかったっていう(笑)。

(プチ鹿島)普通の話を選んでいたら・・・もうね、バカ話とかも含めて。

(吉田豪)もうちょっと。悪役レスラーらしい話とかもしてくれたんでしょうけどね。でも、ブッチャーって年齢詐称疑惑が昔からあった人なんですよ。

(プチ鹿島)まあ、おじいさんですよね。

(吉田豪)そうです。で、その話を振っても『お前、俺は嘘をついたことがない!』って言い出して。パスポート見せてくれましたよ(笑)。

(プチ鹿島)あ、そうなんですか。

(吉田豪)『ほら、見ろ!』っつって。

(プチ鹿島)そしたら、ちゃんと。へー。そこはこだわってはいない。伝説だけがひとり歩きしてたんですね。

(中略)

(プチ鹿島)え、いまメールが来た?じゃあ、読みますか。(リスナーからのメールを読む)『美郷ちゃん!ブッチャーを知らないの?どんなにかわいくても、これは許せません!フォーク攻撃が有名ですが、他にも5寸釘、ビール瓶、ハンマーを駆使して相手をボコボコにする最高の悪役レスラーですよ!画像を添付したから、ちゃんと見てね!』。あ、これがブッチャー。

(長野美郷)ありがとうございます。画像、いただきました。

(プチ鹿島)これ、なんとなく知ってるでしょ?

(長野美郷)その当時の私の数学のブッチャー先生にそっくりです。はい。

(吉田豪)やっぱり。

(プチ鹿島)この人がモデルなんです!ギャラはうるさいですけど。

(長野美郷)すっごーい!

(吉田豪)額がプヨプヨしてて、すぐに流血するようになってるんですよ。ちょっとしたショックですぐに血が出る。

(長野美郷)この方が、『神を信じなきゃダメだよ!』って言ってくださったと。

(吉田豪)当時のプロレス会場だと、ブッチャーの額に色紙をつけるブームがあったんですよ。

(プチ鹿島)あったんですよねー。で、それを僕、どっからの情報かな?小学生の時に読んで。その前にまず、ブッチャーの写真。生写真とかブロマイドを持っていけば機嫌が良くなって、ブッチャーさん、サインとか色紙を・・・って言ったら、ブロマイドだけ受け取ってサーッ!って。その時の逃げ足は早いんですよね。ぜんぜんサインしてくれなかった。

(長野美郷)でも、なんかね、怖そうな雰囲気ありますけど。豪さんの話を伺ったら、ちょっとかわいいのかな?って思っちゃいましたけど。

(プチ鹿島)どんどんね、美郷ちゃんが。ブッチャーまで知ってしまったというこのコーナー。

(長野美郷)ありがとうございます。

(プチ鹿島)また来週はどんな外国人レスラーを。豪さん、ありがとうございました!

<書き起こしおわり>