ピエール瀧が選ぶ 爆笑した曲ランキングトップ5

山下達郎『オマリーの六甲おろし』を語る ザ・トップ5

ピエール瀧さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』に2012年にゲスト出演された際の模様です。瀧さんチョイスの爆笑ソングを高野政所さん、蓮見孝之さんに紹介しています。

(蓮見孝之)今夜のゲスト、電気グルーヴピエール瀧さんによるザ・トップ5。題して、ピエール瀧さんが選ぶオールジャンル・爆笑した曲ランキングトップ5。

第五位:『オマリーの六甲おろし』オマリー
第四位:『ヴェルヴェットスペース』ユリ・ゲラー
第三位:『ダニアースの唄 汚職摘発ソング』野坂昭如
第二位:『オマリーの私を甲子園に連れてって』オマリー
第一位:『燃えろバルセロナ』日出郎

以上、今夜のゲスト ピエール瀧さんによるザ・トップ5。題して、ピエール瀧さんが選ぶオールジャンル・爆笑した曲ランキングトップ5でした。

(中略)

(ピエール瀧)まあね、でも今日、5曲選んだんですけど。もう1回読み上げるとね、『オマリーの六甲おろし』。これはお聞きになったことがある方ね、リスナーのみなさんにいらっしゃるでしょうけど。もう鉄板ソングです。本当に。オマリーが阪神に在籍していた頃にオマリーが歌った六甲おろしが音源化されているんですけど。これはですね、みなさん残業しているとしたら、曲がかかる時に残業の手を休めてくださいね。

(蓮見・政所)(笑)

(ピエール瀧)やる気が失せますから。で、次が第四位。ユリ・ゲラーがなんと、音源を出していたということで一曲と。

(高野政所)超能力者の方。

(ピエール瀧)で、『ダニアースの唄 汚職摘発ソング』がこれ、何年前だろう?96年?
(高野政所)98年って書いてありますね。

(ピエール瀧)98年か。ぐらいの頃にダニアースっていう殺虫剤がありますけど、それのCMソングだった野坂昭如さんが歌っているダニアースの歌のフルバージョンといいますか。そちらでございます。で、これね、二位。『オマリーの私を甲子園に連れてって』なんですけども。これはですね、五位を聞いた後でまた紹介したいと思いますね。

(高野政所)なるほど。

(ピエール瀧)そして第一位は、『燃えろバルセロナ』。日出郎のですね、とんでもない曲なんですけどもね。

(高野政所)チモ・バヨですよね。

(ピエール瀧)チモ・バヨがね、バルセロナにオリンピックが来るんだ!っていう時に出したダンスチューンなんですけども。それをですね、日本の日出郎がですね、いけしゃあしゃあとカバーしたやつなんですけどもね。

(蓮見・政所)(笑)

(高野政所)チモ・バヨっていうのはあれですよね。ジュリアナとかでかかっているような、レイヴサウンドの曲。

(ピエール瀧)そんな感じのやつなんですけどもね。

(高野政所)それをカバーしたっていうね。オカマが。

(ピエール瀧)ロンドンオリンピックだっつってんだろ!って感じなんですけどね。

(蓮見・政所)(笑)

(ピエール瀧)あえてバルセロナオリンピックのことを掘ってみたいと思います。

(蓮見孝之)それでは第五位から順に。

(ピエール瀧)俺が曲出しするのね。

(蓮見孝之)なんと今日はスタジオでピエール瀧さん直々に音源を用意していただきまして。そっからサブにつないで。

(高野政所)iPhoneの方で直接操作していただいてるんですけど。

(ピエール瀧)ちょっと、レベル調整で1曲。ボーナストラックでこの曲、かけていいですか?曲でもないんですけど、柳沢慎吾クライマックス甲子園より、『サイレン バージョン2008』です。一瞬で終わります。どうぞ!

サウンドチェック 柳沢慎吾『サイレン バージョン2008』

(蓮見孝之)(笑)

(高野政所)長い!

(ピエール瀧)以上でございます。

(高野政所)一瞬じゃない感じでしたけども。

(蓮見孝之)意外と低い感じのトーンで。

(ピエール瀧)このアルバム、面白いですよ。柳沢慎吾さんが全部甲子園のことを吹き込んでいるCDなんですけども。いつ聞くんだ、これ?っていう。

(高野政所)歌は入ってないんですか?

(ピエール瀧)歌も入っている。架空の柳沢商業っていう柳沢慎吾さんの学校っていうのがあって。それがいろんな応援の楽曲とか入ってるんですけど。それはまた次の機会にということで。こんな感じでかけていきます。

柳沢慎吾クライマックス甲子園!!
Posted at 2018.4.11
柳沢慎吾
PONYCANYON INC.(PC)(M)

(高野政所)はい。サウンドチェック終了ということで。

(ピエール瀧)じゃあ、かけていっちゃって大丈夫ですか?じゃあ早速、五位の方で。『オマリーの六甲おろし』です。どうぞ!

オマリー『オマリーの六甲おろし』

(一同)(笑)

(ピエール瀧)ということで。

(高野政所)確実に残業は出来ない感じの(笑)。

(ピエール瀧)歌の下手さが尋常じゃないっていう。あ、2番の歌だ。日本語だからダメなのか?と思って、英語で歌ってるんですよ。

(高野政所)あ、本当だ。とは言え・・・

(一同)(笑)

(高野政所)こいつ、英語でも歌、下手だぞ!

(ピエール瀧)結局、英語でもダメっていう(笑)。

(高野政所)(爆笑)

(蓮見孝之)これ、計算された1番・2番の組み合わせなんですかね?

(ピエール瀧)そうなんですかね?このCDを企画した人も、度肝を抜かれたと思うんですよ。

(高野政所)ショックですよね、これ。

(ピエール瀧)これ、出すの?本当に!?っていう。

(蓮見孝之)もう出ちゃってますもんね。

(ピエール瀧)出ちゃってますね。

(高野政所)さりとて、英語の発音がいいわけじゃないですよね。TIGERSとかも、ちゃんと言えてない。ケイン・コスギ的な感じもない。

(ピエール瀧)そうですね。日本的なところに合わせて。

(高野政所)すごいですね。これ。衝撃的でした。

(ピエール瀧)じゃあちょっと、若干フェードアウトしつつ止めておきましょうね。

(蓮見孝之)そうか。五位がオマリーの六甲おろし。これを五位に選んだ理由っていうのはありますか?

(ピエール瀧)これね、それこそ昔やっていたオールナイトニッポンとかの頃にかけていた曲なんですけど。これはもうやっぱりね、かけ続けていかないといけないんだなっていう使命感が。

(高野政所)文化遺産みたいなもんですね。

(ピエール瀧)ちょっとありますよね。これね。なんで、挨拶代わりに持ってきましたけども。

(蓮見孝之)また出てきますよね。オマリーが。

(ピエール瀧)そうですね。あとで、お楽しみということで。じゃあ次でございますけども。ユリ・ゲラー。

(蓮見・政所)ユリ・ゲラー!

(ピエール瀧)ユリ・ゲラー。まあ、若い人はご存じないかもしれませんけど。70年代、80年代に日本を席巻した超能力者ですよね。元祖っていう人ですよね。

(高野政所)スプーン曲げの人ですよね。

(ピエール瀧)スプーン曲げだったりとか。あとテレビで、『みなさん、時計を持ってきてください』なんて。『テレビから電波でお宅の時計を動かします!』って。で、動いた!っていう連中がいるっていう(笑)。

(高野政所)大丈夫かな!?っていう。

(ピエール瀧)なかなかの驚きぶりっていうことなんですけども。そういう感じのね、ユリ・ゲラーがなんと音源を出していたと。

(蓮見・政所)へー!

(ピエール瀧)じゃあ、これね。そのユリ・ゲラーがですね、ちょっとヒーリングミュージック的なゆるーい曲に乗せてですね、またこれも日本語で(笑)。

(高野政所)カタコトものですね。

(ピエール瀧)やっぱりね、外国の人の日本語は、それだけで来ますよね。

(高野政所)正直、面白いっていうんはあります。

(ピエール瀧)なんで、ちょっとね。ちょっとダウナー系の曲なんですけど。なおさら来るっていうことで。聞いてみましょうね。ユリ・ゲラーで『ヴェルヴェット・スペース』。

ユリ・ゲラー『ヴェルヴェット・スペース』

ユリ・ゲラー
エイベックス

(語り:ユリ・ゲラー)ワタシハソコデ ミズタチノヨウニ ウイテイル・・・

(ピエール瀧)もう、若干おかしいですよ。訳が。『水たちのように浮いている』って。

(語り:ユリ・ゲラー)ホシタチハ・・・

(ピエール瀧)歌わねーのかよ!?

(高野政所)やさしいですよね。

(ピエール瀧)やさしいんだよね。・・・この間はなんなんだよ?っていうね。

(高野政所)これ、でも超能力と催眠術がちょっと混ざっている・・・曖昧になってますよね・

(ピエール瀧)そうなんですよね。

(語り:ユリ・ゲラー)ワタシニハ アナタノ チカラガ カンジラレマス・・・

(ピエール瀧)このぐらいにしておきましょうかね。ちょっと具合が悪くなる人がいそうなんでね。

(蓮見孝之)これは、1番・2番、あるいはサビ。そういうのはあるんですか?

(ピエール瀧)ないんです。ずーっとこのまんま、ユリ・ゲラーがダラダラとしゃべっているだけ。

(高野政所)全曲、アルバムでこれ、何曲あるんですか?10曲以上あるんですけど。

(ピエール瀧)半分以上は、しゃべっているだけです。

(高野政所)残りの半分は、ひょっとしてインストとかですか?

(ピエール瀧)あのね、曲が入っているやつもあるんですけど。まあでもね、褒められたアルバムじゃないです(笑)。

(蓮見・政所)(笑)

(ピエール瀧)あの、超能力をこじらせるとこういうことになるっていう例ですよ。

(高野政所)たしかに、すごい能力を感じますけど。これは。

(ピエール瀧)だって、日本語で歌っている時点で、日本をターゲットに出しているわけですから。ナメられたもんですよ!日本人も。

(蓮見孝之)ナメられたもんですね!

(高野政所)そうですね。売らんかな感しかないですからね。これね。

(ピエール瀧)この感じなんですよね。ユリ・ゲラーは。

(蓮見孝之)意外とでも、胎教にいいかもな。

(ピエール瀧)胎教にいいわけないでしょ!

(高野政所)(笑)。アナタノチカラガ・・・

(ピエール瀧)あなた、アナウンサーでしょ?なにを適当なことを!

(蓮見孝之)だって、フカーイ、ナガーイ、ヒローイ・・・って。すごくいいかなって。

(高野政所)よくないでしょ!普通に。

(ピエール瀧)お前、眠たいのか?って感じがしますけど。

(蓮見・政所)(笑)

(ピエール瀧)もう寝ていいよ!っていう。ゲラー、寝ていいよ!って。

(蓮見孝之)ねえ。こういうの出してる。でもこれ、発売が74年ですか。はー!

(ピエール瀧)やっぱりそのくらいの頃ですよね。

(高野政所)でもこれ、注意書きが書いてあって。『ユリ・ゲラーおよび全関係者はこのレコード(実験)から生じるいかなる結果にも責任を負いません』って。何も起きねえよ!っていう(笑)。イヤな気持ちになった時の責任を持たないってことですかね?

(ピエール瀧)そういうことじゃないですかね。しょうもない!本当に。

(高野政所)TBSにあるんですね。これね。

(ピエール瀧)そう。だからこれがあったら、橋本プロデューサーが『ユリ・ゲラー、ありました!』って。何用なんだ?っていうね。

(蓮見・政所)(笑)

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