菊地成孔 ロイヤルホスト イタリアフェアメニューを熱く語る

菊地成孔 ロイヤルホスト イタリアフェアメニューを熱く語る 菊地成孔の粋な夜電波

菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』で名物となっているロイヤルホストのメニュー話を披露!2013年第7回イタリア料理フェアについて熱く語っています。

(菊地成孔)まあ、そうですね。ロイヤルホストの話題。お前もう、歌舞伎町・大久保からね、移ってしまったんで。伝説のロイホ新宿七丁目店も東新宿店の行ってないだろ?っていうようなね、タカをくくりがちな皆様からの、心ない誹謗中傷(笑)。そういったものも、来るんですけど。来ませんよ、そんなのね(笑)。誹謗っていうか、『いってらっしゃいますよね?まだ』っていったような感じのね、メールを頂戴したりしますけど。

行ってますよ。もちろん。ただ先週も申し上げた通り、夏場はカレーフェスですから。とにかくロイヤルホストは。このカレーフェスでも非常にメニュー、素晴らしいロイヤルホスト調を堪能したわけですけども。これはもうシーズンを逃してしまいましたんで。現在、イタリアフェアなんですね。で、ただイタリアフェアですね、前回、フェアと別にアサイードリング自身が、もうミックスされたアサイーミックスドリング自身が、『注文を受けてからミックスします』って漫画の吹き出しで言ってるんだっていうことですよね。これはかなりロイヤルホストなんですけども。これは先週、言ってしまいました。

『注文を受けてからミックスします』

ロイヤルホスト アサイーミックスドリング

イタリア。グランドメニューじゃない、フェスティバルメニューですね。イタリアフェアからのご報告をしなければいけないんですが。まあとりあえず1つだけ先に報告させていただけるならば、今回のイタリアフェア。今回はもう半端じゃないですね。もう番組リスナーの間ではお馴染み。すでに、ほとんど地球上で私1人の尽力で名前が知れていった西田シェフ。最近はマスコミ稼働もされてますから、一般的にも知名度が上がってますけども。今回はいつもと別の角度の写真から塩をふっている写真が使用されておりますので、まずはそこを注目いただきたいですね。

別の角度の西田シェフ

イタリアフェア 西田シェフ

そして、今回は西田シェフも含めてなんですが、ロイヤルホスト一行がですね、イタリア全土を回ってですね、食材を作っている職人もしくは工場を一軒一軒回ってヘッドハンティングしてくる。その記録がですね、ちょっとした旅日記の形でですね、メニューのいちばん下の段に、なんていうんですか?あれは。いちばん近いものを言えば、一般人のブログですよね。旅行に行った人の。ブログに近い形で写真がいっぱい載ってるんです。それで、私はこの写真をですね、自分のデジタルカメラの最大の大きさに撮ったものを、さらにプリントしてTBSさんの機材を使って、さらにA4版に全部プリントしてもらってですね、チェックしたところですね、西田シェフがやはり海外に行く人ならではなんですけども。アウターのジャケットは1枚なんですけど、インナーのシャツを4枚持って行ったってことがはっきりしてですね(笑)。それは色が違うからなんですけども。

ロイホメニュー イタリア漫遊記1

ロイホメニュー イタリア漫遊記2

このことですね。こういった点に喜びを見出だせるかどうかで、まあ1つはラジオ番組としての価値が左右されてしまうといったような重みを今、持ってます。この話題はね。それと、もう私が最初からなんの証拠もなく類推でですね・・・私、基本的に裏話とか裏情報持ってますよっていう人間が嫌いです。裏情報は弱者の結論だと思います。表を見れば全てがわかる。これが私と、今はなきナンシー関さんの共通するものの考え方ですけども。このメニューを見る限り、ロイヤルホストのメニューを、全ての編集のファイナルエディット、最終決定権を持っているのは社長自らだろうなという予想を私、ずっと抱いておりました。

これ、いわゆるプロのデザイナーが作っているメニューじゃないなと。で、今回ですね、おそらく社長であるだろう方の漫遊している写真がですね、なんの説明もなく載っているので。しかも複数枚。これが社長かどうか確かめたいんですね。ただまあ、私検索も嫌いで、自分が見た写真からだけ類推したいタイプですから。社長と決めてます。これね。で、この社長がですね、ナポリ郊外からラ・バロニアというモッツァレラチーズ。これ、モッツァレラチーズが美味しい地域はイタリアの他にもあるんですけど、ナポリから空輸。とにかくそこの職人と直接会って、よくあるね、肩組んでニカッと笑っている写真が載っているわけですね。

ロイヤルホスト社長

ロイホの社長 イタリア漫遊記写真

で、そのことをメニューに当然これ、載せます。今回はオリーブオイル、アンチョビ、ベリーニの熟成パスタ、モッツァレラチーズ。4つの食材が四天王の如くメニューを飾っているわけなんですけども。特にこのモッツァレラチーズのところに注目していただきたいんですね。ロイホに行かれる方におかれましては。『ナポリ郊外のチーズ工房から毎週空輸。水牛のモッツァレラ』と大きく書かれています。バーン!とまず。写真の上に。そして、『水牛のモッツァレラチーズ(ラ・バロニア)』。これ、ちなみに税込み1417円ですけども。365kcal、塩分2.9gの製品。まあ、ハーフサイズもございます。

ナポリ郊外のチーズ工房から毎週空輸。水牛のモッツァレラの説明のすぐ下に、下ですよ。ごめんなさい、下なんですが、右下に書いてあるその商品の説明が、『ナポリ郊外のチーズ工房から作りたてを毎週空輸するため、数量に限りがあります。品切れの際はご容赦ください』。全く同じ文章が並んでいるんですね。これね。これ、あの・・・(笑)。一般のメニューデザイン会社が出したらNGになるんですけども。ロイヤルホストの場合、とにかく言いたいことが2度あったら2度、3度あったら3度、4度あったら4度でも繰り返すのがロイヤルホストの愛情ですので。今回、とにかくモッツァレラチーズがナポリ郊外のチーズ工房から毎週空輸されているんだということを1度ならずも言わなければ気がすまなかったという情熱がですね、もうメニューから飛び出して来るわけですね。

ロイホ イタリアフェア モッツァレラチーズ

で、この愛情に打たれて(笑)。まあ、モッツァレラチーズを食ってしまうわけですけども。この・・・(笑)。いま、愛はね、まんべんなく誰にでも、まんべんなく全メニューに行き渡らせたいんですけども(笑)。すいません、なんかしゃべる前に笑っちゃうのは(笑)。もし私が、ジャズミュージシャンだから許されてますけど、芸人さんだったらこれ、ご法度なんですけどもね。先に笑っちゃってますけども。まあ、モッツァレラチーズに対する情熱が今回噴き出してますから。ああいう、白くふわふわしたものにね。説明を2度書きするというね、ことによって。

なので、他のところが、愛が手抜きになっているきらいがちょっとあるんですよ。それがどこに行ってるかっていうと、カレーライスなんですけど(笑)。まあ、いままでのロイヤルホストにおけるカレーの位置っていうのは大変なもんです。これ。で、これ事情を考慮すればたしかに致し方ないエクスキューズになるます。カレーフェアが終わったばかりのイタリアフェアの中でのカレーのメニューですから。多少、なんと言いますかですね、配当が下がったとしてもこれは文句が言えないですよね。

ただね、『ロイヤル伝統の味』っつって、今までは昭和◯年からメニューに載せていますと、ずっと細かくね。それで、マリリン・モンローが来て、やれ(ジョー・)ディマジオと一緒に来て褒めただの何だのっていう説明書きがどっさり書いてあったカレーの説明に、一行だけ『昭和40年代誕生』って書いてあってですね(笑)。あの、微妙に力が抜けてしまっているっていうね。やはり、社長もお年ですから、全部には、総身に力が入りかねというやつでですね。イタリアの食材に今回力が行き過ぎちゃったんで、部分的に力が抜けてますね。これに関しては、週を追って少しずつ少しずつご報告をしたいと思いますが。

ロイホ イタリアフェア ビーフジャワカレー

あの一気に全部いってもね、みなさん追いかけられないと思いますので。まずはアサイーミックスが自ら『ミックスします』と言っている吹き出しの部分、それからイタリア展の下にある旅行記の写真集、これがおそらく社長だろうなという点、ナポリ郊外のチーズ工房から毎週空輸 水牛のモッツァレラの2度書きですね。この点はチェックいただきたく。あと、まあカレーが悲しいことになっているという点でしょうか。

<書き起こしおわり>

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