町山智浩 映画 『パシフィック・リム』を語る

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映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』でギレルモ・デル・トロ監督のSF超大作『パシフィック・リム』について解説していました。


(赤江珠緒)さあそして、今日ご紹介いただくのが、なんかあの日本のロボットアニメ・特撮がついにハリウッドで映画化か?みたいなお話なんですってね。

(町山智浩)そうなんです。僕ね、最近ここ何日かですね、気分が小学3年生なんですよ。もう小学3年生の頃のロボットで遊んでた気持ちになってるんですけど。酒飲んでるんですけど。酒飲んでる小学生、いないですけど(笑)。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)とりあえず、この音楽を聞いてもらえますか?はい!お願いします!



(赤江・山里)おっ!

(町山智浩)(曲に合せて歌う)そびえるー♪くろがねのしろー♪スーパーロボット♪マジンガーZ!

(山里亮太)水木さん、追い越しちゃったよ・・・

(町山智浩)ということで、水木一郎大先生の、アニキの歌なんですけども。これ、マジンガーZですよ。マジンガーZって、見てました?

(山里亮太)いや、その存在は知ってますけど、ガッチリとは見てないですね。

(赤江珠緒)水木さんの歌とかね、映像をそれに合せて。

巨大ロボットアニメからの影響

(町山智浩)はい。あと水木さんの人柄とかね。ま、そういうことじゃないんですけど(笑)。で、今回紹介する映画は『パシフィック・リム』というタイトルのハリウッド映画です。しかも超大作で、制作費は180億円以上というね、超超超大作なんですけども。これね、マジンガーZっていうのは最初の巨大ロボットアニメなんですけども、一番記憶に残る、僕の子供の頃の記憶に残っているのは、とにかく腕が飛び出すんですよ。

(山里亮太)ロケットパンチ。

(町山智浩)ロケットパンチ!あの、おもちゃ持ってました?

(山里亮太)あ、兄ちゃんが持ってました。超合金とかであの頃のやつ。

(町山智浩)そうそう。超合金とか持ってました?

(赤江珠緒)超合金、持ってましたよ。

(町山智浩)超合金、何のおもちゃ持ってました?

(山里亮太)僕ね、サンバルカンの。

(赤江珠緒)私もサンバルカン。同世代だなー。


(町山智浩)サンバルカン(笑)。なんでサンバルカン?まあいいや・・・

(山里亮太)まさか2人ともサンバルカンでした。

(町山智浩)(笑)。いい話だな。あれ、岸田森さんがいい役やってましたけども。あの、ロボットのおもちゃって腕が飛び出すんで、なくなっちゃうんですね。遊んでいるうちに。

(山里亮太)ボタン押すとビヨーン!ってバネついてて。

(町山智浩)そう。だから完璧に部品が残っているやつはすごく高く取引されてるんですが、そんなことはどうでもいい!

(山里亮太)すごい現実的だ。

(町山智浩)今回のパシフィック・リムでね、泣かせるのはね、ロケットパンチを出すシーンがあるんですよ。で、腕がなくなんないように、腕から外れないでですね、ロケットだけが肘から飛び出してパンチ力を増すんですけども。ね。砂場で遊んでいるとロケットパンチなくなっちゃうからですけど。あ、違うか(笑)。その時にですね、ロボットに乗っているパイロットがちゃんとね、『エルボーロケット!』って言うんですよ。

(山里亮太)エルボーロケット!?

(町山智浩)技の名前を言いながら、技を出すんですよ。

(山里亮太)ああっ!

(赤江珠緒)たしかに言う必要ないですもんね。

(山里亮太)昔ながらですもんね。

(町山智浩)必要はね、あるんですよ。それが。ちゃんと説明されるんですよ。このパシフィック・リムの中では。要するに、このロボットを操る時には人間は中でパンチを出す時は、実際にパンチをする動きをするんですね。で、走る時は実際に走るんですよ。中でパイロットが。だから、手がふさがってるから、技を出す、ロケットやミサイルを出す時は口で言わなきゃなんないんです。

(赤江・山里)はー!

(町山智浩)ボタンが押せないから。音声入力なんです。

(赤江珠緒)あー!じゃあ鉄人28号みたいに、コントローラーじゃないんですね。

(町山智浩)コントローラーじゃないです。中に乗って動くとその通りにロボットは動くシステムなんですよ。だからね、『エルボーロケット!』って言うところでね、もう涙ボロボロ出てきましたけど。それがね、パシフィック・リムというハリウッド映画なんですが。

(山里亮太)町山さん、涙出るポイント、どこでした?

(町山智浩)涙出るのはエルボーロケットで涙出ましたけど。もっと涙出るシーンがあるんですけど。それは言えないです!これは見てもらって泣くしかないんですが。これはね、僕1962年生まれなんですけど、マジンガーZを小学校の時に体験してるんですけども。あとね、怪獣映画ですね。ウルトラマンとかゴジラとか。そういうのをリアルタイムで体験して、まあリアルタイムじゃなくてもいいんですけど体験して育った世界中の子供にとって、これはもう本当に宝物のような映画でしたよ。

(赤江・山里)へー!

(赤江珠緒)たしかに町山さん、はずんでるなー!

(町山智浩)もうだから小学3年生になってますからね。今までハリウッドが日本のものをね、映画化するっていうのは、たとえば前に『GODZILLA(ゴジラ)』っていうのを作ってましたね。ハリウッドはね。あと、『ドラゴンボールZ(DRAGONBALL EVOLUTION)』っていうのをハリウッドで作ったんですけども。はっきり言って冒涜でした。ゴミでした!本当にもう、そういうゴジラとかドラゴンボールZにウンコをかけるようなことをハリウッドは今までしてきたんですよ。

(赤江珠緒)(笑)

(山里亮太)町山さん、町山さん。評論の仕方まで小学3年生に・・・

(町山智浩)僕はもう、そういうのに関して小学3年生ですからね!はい。今、映画評論家じゃなくて小学3年生になってますからね。でも今回のパシフィック・リムは全然違うんですよ。たしかにね、出てくるロボットとか日本のロボットの真似っこっていうか、何て言うかね、子供の頃にお父さんに『ガンプラ買ってきて』っつって、ガンダムのプラモデルをお願いすると、お父さんが買ってきたものはガンダムと微妙に違うって時、ありませんでした?

(山里亮太)あった!ありました!ちょっと違うんだよ。色づかいは似てるんだけど、顔、こんな形だったっけ?みたいなやつですよね?

(町山智浩)そう。なんか似てるけど違うなと思って名前を見ると、ガンダムじゃなくて『ガルダン』とかですね、『ガルガン』とかですね。『ザクレス』とか『メガロザマック』とか違う名前になってて、微妙に形が違うインチキおもちゃがいっぱいあったんですよ。昔。

(山里亮太)あった!

(町山智浩)ガンダムは高いからね。それに似てるんです。今回のパシフィック・リムのロボットはみんな。

(赤江珠緒)はー、そうなんだ。

(山里亮太)ベースがあるんだ。

(町山智浩)そうそうそう。日本のアニメを微妙にマネしたんだけど間違っている感じがあって。最初、僕すごく不安だったんですよ。ダメなんじゃないか、これ?って思ってたんですよ。駄菓子屋みたいな感じかな?って思ったんですよ。もう失礼しました!本当に。

(赤江珠緒)あ、違うの?

(町山智浩)180億円ですよ!やっぱりもう、すごかったです。ゴージャスでした。ガーン!と。

(赤江・山里)へー!

(町山智浩)もう本当に満足しましたけど。まあ、話はどうでもいいんですけど、とにかく怪獣が出てくるんですよ。海から。で、太平洋から怪獣が出てくるんで、パシフィック・リムっていうのはね、環太平洋。太平洋の周りにあるアメリカとかチリとか日本とかオーストラリアとか、そういった国全部のことをパシフィック・リムっていうんですけども。その太平洋から怪獣が出てきてバンバン暴れるんで、太平洋を囲んでいる国たちがそれぞれの国で巨大ロボットを作って怪獣と戦うというですね、小学3年生が作ったような話なわけですよ。

(山里亮太)シンプルな話ですね!

(赤江珠緒)町山さん、怪獣ってね、通じるんですか?

(町山智浩)この映画の中ではずっと『Kaiju』って言ってます。アメリカ人全員が『Kaiju attack!』とか言ってますよ。全員。

(赤江珠緒)へー!そうなんだ!

(町山智浩)『Kaiju destoroys the New York』とかそういうこと言ってますよ。全員が。すっごく真面目なおじさんたちが『カイジュー』って英語のアクセントで言っているから、バカみたいに見えますけども。バカにしちゃいけませんよ。で、怪獣をやっつけるために『イェーガー』っていうロボットを作るんです。イェーガーっていうのはね、ドイツ語で『ハンター』っていう意味なんですね。怪獣ハンターだからなんですけども。で、それで怪獣プロレスをとにかく見せたかったというだけの話なんで、話あとから付けてますからね。これね。ロボットと怪獣を戦わせるってことから、逆に後から考えた話ですから。

(山里亮太)ええー!?

(町山智浩)でね、そのロボットを操るのが日本人の女の子なんですよ。マコちゃんっていう女の子なんですけど、この人は菊地凛子さんっていう女優さんが演じてますね。

(山里亮太)すごいねー!ハリウッドの時は出てきますね。

(町山智浩)で、その子供の頃に彼女は怪獣に両親を殺されたっていうトラウマを背負っているっていう設定になっていて。で、このロボットはね、左右を別々のパイロットが乗って、2人が一緒にロボットを動かすことになってるんですね。で、その2人のパイロットの脳をシンクロさせなきゃいけないというシステムになってるんですよ。要するに左右が上手くシンクロするようにね。ロボットの。そうするとね、子供の頃の記憶までね、シェアしなきゃいけないんですね。共有しなきゃいけないんです。2人のパイロットは。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)すると、菊地凛子ちゃんのトラウマを、要するに親を怪獣に殺されたっていうトラウマをもう1人のパイロットも共有するっていう、よく分からないシステムになってるんですけども。そのシステムの中で出てくる菊地凛子ちゃんの子供の頃っていうのはですね、芦田愛菜ちゃんなんですよ。

(山里亮太)おっ!芦田愛菜ちゃん、ハリウッドに!

(町山智浩)芦田愛菜ちゃん、ハリウッドに出てますよ。すごいですよ。デビューですよ。

(山里亮太)すげー!

(町山智浩)ねえ。とにかく怪獣にものすごい恐怖に襲われたんで、あの垂れ目の愛菜ちゃんの目がですね、菊地凛子ちゃんの吊り目になっちゃうぐらいの恐怖だったんですね。大変なことなんですけども。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)それで怪獣と戦うんですけども、これね、すごいのが監督がギレルモ・デル・トロというメキシコ系の監督なんですね。

(山里亮太)ギレルモ・デル・トロ。

(町山智浩)ギレルモ・デル・トロっていう人なんですけども、この人僕、会ったことがあるんですよ。2回ぐらいインタビューで。すっごいもう、いわゆるオタクなんですよ。いま、キモオタクって言いそうになりましたけど。

(赤江・山里)(笑)

(山里亮太)せっかくブレーキ踏んだのに!言っちゃった・・・

(町山智浩)でもね、すごいんですよ。もうマンガの話になると止まらないんですよ。このデル・トロ監督は。僕が会った時はちょうどヤングジャンプに連載されていたGANTZの映画化をしようとしてたんですね。


(山里亮太)あー、GANTZ。はいはい。

(町山智浩)で、原作者に会いに行ったり。あと大友克洋さんっていう漫画家います。今、アニメ監督やってますけど、あの人の童夢っていうマンガを映画化しようとしたりですね。なんとか日本のマンガやそういったものをハリウッドで映画化できないか?ってずっと10年ぐらい前からいろいろ苦労してて。今回初めて成功したんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)とにかくマンガとかアニメが大好きでですね。ちなみにものすごく太っていますけどね(笑)。そういうところもいい感じなんですけども。

(山里亮太)オタ感がいい感じで。

(町山智浩)いい感じなんですよ。そこがね。裏切らない感じですね。

(山里亮太)あ、写真ありますけど、たしかに好きそう!って感じ。

(町山智浩)でしょ?コミケにいそうな感じの人ですね。はい。裏切らない感じですね。僕らの気持ちを。で、『パンズ・ラビリンス』っていう映画でアカデミー賞候補になってすごく評価されたんですけども。これは1人の女の子がですね、スペインのファシズムがすごく暴れていたフランコ政権の時にですね、1人の女の子が戦う話だったんですけども。これは『千と千尋の神隠し』っていう宮崎駿監督のアニメーションに非常に影響を受けた映画なんですよ。


(山里亮太)へー!

(町山智浩)とにかく日本のアニメとか特撮で育ってきていてですね、今回のパシフィック・リムは彼の子供の頃からの夢を初めて実現したというですね、映画で。最後に日本のゴジラの生みの親である本多猪四郎監督に捧げてるんですよ。この映画自体を。そういうところも涙、ボロボロ出てくるわけですよ。最後に『本多猪四郎監督に捧ぐ』って出ますからね。ウワーッ!って涙出るんですけども。クエンティン・タランティーノとかもね、そういう人で『深作欣二に捧ぐ』とかやるんで、もう涙バーッ!って出ちゃうんですけど。

(赤江珠緒)(笑)

(町山智浩)そういうので育ってきて。年が同じぐらいなんですね。みんなね。僕と。どうしようもない感じです。はい。勉強できませんでしたが。マンガと怪獣のことなら任しとけ!っていう、誰も好きにならない人ですね。そういう人ね。尊敬されない人たちです。モテないです。

(赤江珠緒)ギレルモ・デル・トロさん。

(町山智浩)絶対モテないですね!あの、バーとかで怪獣の話しててモテたことはないですね!『お前はゴジラの違いが分かっているか?』とかね。『モスラ対ゴジラのゴジラはちょっと違う』とかそういう話しても分からないわけですけども。みんなはね。

(山里亮太)町山さん、仲間意識がすごい。『俺の友達がさ・・・』ぐらいのテンション。

(町山智浩)友達だもん!世界中、どんな国の人と会ってもゴジラの話すれば友達になれますからね。ガンダムの話とかね。そういう人たちのどうしようもないオタク同盟の話なんですけども。でも、この映画でね、本当に泣かせるのはね、分かっている感じなんですよ。要するに、日本のものをちょっと商売のためにマネしましたよって感じじゃないんですよ。

(山里亮太)なるほど!

(町山智浩)俺たちは本当に好きなんだ!って感じで、たとえばこのロボットは頭の部分がコックピットになってて。体に上から落ちてきて合体するんですけど。

(山里亮太)あ、パイルダー・オン!

(町山智浩)パイルダー・オンなんですよ!マジンガーZの。わかってるなー!って感じなんですよ。

(赤江珠緒)うれしそうだなー、町山さん(笑)。

(町山智浩)そう。あと、このロボット胸のところに丸い穴みたいなのが入ってて、空いてるんですけども。ここが必殺技を出すところなんですけど、これは『鋼鉄ジーグ』っていう永井豪大先生の原作のアニメにデザインを似せてるんですね。


(山里亮太)へー!

(町山智浩)こういうところでね、本当わかってるな、この人は!っていうね。あと、男女のパイロットっていうのも永井豪先生の『マグネロボ ガ・キーン』っていうのが元になっていると思うんですけど。まあとにかくね、外さない感じがもうたまらないんですよ。見てて。


(赤江珠緒)へー!なんかちょっとポスターもすごいプラモデルみたいな・・・

(町山智浩)あ、そうそう!このポスターがすごくて、このポスターはガンプラっていうガンダムのプラモデルの箱の・・・プラモデルの箱あるじゃないですか?箱絵にイラストを書いていた高荷義之大先生っていう画家の方がいたんですけど、その人のタッチそっくりなんですよ!今回のポスターが!パシフィック・リムは。

(赤江・山里)(笑)

(町山智浩)もう言っても何が何だか分からないと思います。僕の話は。多分みなさん。(公開収録の)会場のみなさん、分かる人手を挙げてほしいんですけども。

(赤江珠緒)いますよ、いますよ。お友達、います。

(町山智浩)多分モテないと思います。いま手を挙げた人は。

(観客)(笑)

(町山智浩)絶対モテません!はい。

(山里亮太)何百人かの中で4人ぐらい挙げてました。

(町山智浩)あ、4人ぐらいですね。もう仲間ですからね。今回すごいのは、パシフィック・リムの日本公開に際して、日本語の吹き替え版も公開されるんですけども、声優の人たちがすごいんですよ!

(山里亮太)すごいと言いますと・・・

(町山智浩)あのね、菊地凛子さんの声を当ててるのが林原めぐみさんなんですよ。

(山里亮太)どよめきましたよ。今、会場が。

(町山智浩)拍手きましたね!エヴァンゲリオンの綾波レイちゃんの声をやった人ですよ。あとですね、他に声優で声やってる人は、まず古谷徹さん。アムロですよ!あと池田秀一さん。ガンダムの赤い彗星シャアですよ。あとね、三ツ矢雄二さん。

(赤江珠緒)タッチだ!

(町山智浩)いや、これはねロボット物だからコンバトラーVの(葵)豹馬の声やってた人って言わなきゃいけないですよ!あと、玄田哲章さん。玄田哲章といえば、トランスフォーマーのリーダーロボットのコンボイの声をやった人なんです。

(赤江珠緒)あ、シュワちゃんの吹き替えの人だ。

(町山智浩)シュワちゃんの吹き替えの人ですね。これもすごいです。ロボットアニメの名優たちが全員揃ってですね、声を当てるんですよ。

(山里亮太)これ、監督さんが言ったんですかね?この人でやってくれとか。

(町山智浩)これは多分日本でやったと思いますけどね(笑)。

(山里亮太)日本の人も分かってるんだ。あの監督だからこういうキャスティングしたら喜んでもらえるっていうのが。

(町山智浩)もうそれは日本の方でやったと思いますけど。これは本当、泣けてね。たまらないんですけど。あとやっぱりいいのはですね、デル・トロ監督が言ってるんですけど、今まで怪獣とか宇宙人と地球が戦うって話だと、ハリウッドだと必ずアメリカが1人で戦って1人でやっつけちゃうと。インディペンデンス・デイとかも、宇宙人が攻めてくると、アメリカ大統領までが戦ってアメリカ人だけで解決しちゃうんですよ。宇宙人やっつけちゃうんです。


(赤江珠緒)はいはい。

(町山智浩)そんな時代じゃないだろ!?ってデル・トロ監督は言ってるんですよ。んなわけないだろと。今回のパシフィック・リムは全世界が協力して戦うんですよ。怪獣軍団と。そこがすごくいいですね。今回舞台は香港だから中国だし。出てくるロボットもロシアのロボットとかオーストラリアのロボットとか、いろんな国のロボットが出てくるんですね。

(赤江珠緒)じゃあ、日本もあるんですか?

(町山智浩)日本はね、その前に負けちゃってるんですけど。日本のパイロットは出てきますね。中国のロボットとかすごくて、3人が乗っててですね、腕が4本あってすごいロボットが出てくるんですけど。はい。そういうところも今の時代っていうものをちゃんとよく表してるなとおもいますね。

(赤江・山里)へー。

(町山智浩)宇宙戦艦ヤマトなんて、日本人だけで地球を救ったりするじゃないですか。そういう時代はもう終わりだろと。っていうところで、そのへんもリアリティーがあって非常にいいんですけども。今、これがすごくいい映画なんで。あと、ハリウッド、アメリカだけの興行で商売しようと思ってないところもいいところですね。これ、多分中国でものすごく当たると思いますよ。

(赤江珠緒)あ、舞台も香港だしね。

(町山智浩)そう。そういう時代になってきてるんですよ。もう全世界的なマーケットで映画を作る時代になってきてて。非常に新しいと思いましたけども。今現在、僕がすごく心配なのは、今ゴジラをアメリカのソニーが作ってるんですよ。前、ゴジラで大失敗したんで、今回元のゴジラに近い感じで作るって言ってるんですけども。すごく心配なんですよ、僕。


(山里亮太)それでもまだちゃんと出来ないんじゃないかと。

(町山智浩)そう。パシフィック・リムも1箇所どうしようもなかったのはね、東京かなんかで戦っている時に看板がいっぱい立ってるんですけど、看板の字がデタラメなんですよ!

(赤江・山里)あー!

(赤江珠緒)惜しいね!惜しい惜しい。

(町山智浩)惜しいんですよ。それだけなんとか・・・誰か看板係っていう人がいるべきですね。ハリウッドには。いきなりでっかい看板に『萌えー』とか書いてあるんですけど、これはねえ!って思いましたよ。

(山里亮太)何の店なんだよ?っていう。

(町山智浩)何を売ってるんだって。まあ、分かりますけどね。どういう店かね(笑)。いけない店だと思います!そういう看板出している店は。

(山里亮太)町山さん、これ特撮とかそんなに今まで見れてなかったよって方でも大丈夫ですか?

(町山智浩)あ、もう全然大丈夫です。これだけで。ウチの娘が見に行ったんです。一緒に。『こんなに興奮したのは最近はあまちゃんだけだ!』って言ってましたよ。

(一同)(爆笑)

(町山智浩)『あまちゃんの投票と同じぐらい興奮した!』って言ってました。

(赤江珠緒)ああ、そうですか!SFと!?

(山里亮太)あまちゃん、すげーな!

(町山智浩)何を言っているか、自分でもよく分かりませんけども。

(山里亮太)あまちゃん好きすぎて(笑)。

(赤江珠緒)そうですか。いや、でも伝わって来ました。

(町山智浩)見た後は誰でも小学生に戻るというね。素晴らしい映画がパシフィック・リムでしたね。

(赤江珠緒)見たい!見たい!分かりました。

(町山智浩)公開、いつでしたっけ?

(赤江珠緒)公開はね、8月9日かな?

(山里亮太)もう近いんですよ。言っても。1ヶ月切ってますから。

(町山智浩)そうです。もう夏休みだから。みんなね、お父さん、お子さん連れて行くといいと思いますよ。お父さんの方が興奮してると思いますよ。

(山里亮太)お父さんは涙流すんでしょうね。子供は単純に楽しんで、お父さんはいろいろ涙流すポイントがあると。

(町山智浩)思わず拍手しそうになるポイントが何箇所かあります。はい。しましたけど。実際。

(赤江珠緒)そうですか。本当に小学生の妄想をね、200億かけて作ったっていう感じの。

(町山智浩)男の夢ですよ。本当に。モデルとかと結婚するよりも、はっきり言ってこっちの方が男の夢です!はい。

(赤江・山里)(笑)

(赤江珠緒)何の比較をしてるんですか?

(町山智浩)よく分かんないですけど。はい。

(赤江珠緒)分かりました。ありがとうございます。町山さん。

(山里亮太)ありがとうございました。

(町山智浩)どうもでした!

<書き起こしおわり>

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