山里亮太 結婚で妬み・嫉み芸を封印して手に入れた新しい力を語る

山里亮太 結婚で妬み・嫉み芸を封印して手に入れた新しい力を語る NHKラジオ第一

山里亮太さんが2022年11月17日放送のNHKラジオ第一『東京03の好きにさせるかッ!』の中で「芸人としての分岐点」についてトーク。結婚を機にそれまでの妬み・嫉み芸を封印して、新しい芸風を身に着けてきたことについて話していました。

(飯塚悟志)今日はテーマとして「芸人としての分岐点」っていうことで。今、南海キャンディーズ結成秘話とかを聞かせていただきましたけど。結婚って分岐点でしょう?

(山里亮太)むちゃくちゃ分岐点です。

(飯塚悟志)そうだよね。

(山里亮太)特に僕なんかは元々「妬み、嫉み、恨み、つらみ」っていう。人に噛みついて……っていうのでやった人間が、結婚して。しかも、結構特殊な結婚なんで。お相手が言っても、女優さんだっていうので。

(飯塚悟志)妬まれる側だもんね。どっちかって言ったらね。

(山里亮太)だから僕が妬むことに対しての説得力はゼロになるんですよね。「いや、お前、なんだかんだ言ってるけど、家に蒼井優がいるんだろう?」で終わっちゃうんですよ。僕がそれまでにやってきていた芸風って。

(飯塚悟志)そりゃそうだ。

(山里亮太)だから本当、そうなるってことは付き合って結婚を意識した時に、覚悟したんですよ。でも、正直怖かったというのはあったんですけど。で、僕の番組のリスナーでレストランを開いたやつがいて。そいつのところに行った時……僕、付き合うとか発表する前に行って。で、その時にリスナーが「僕らに気を使ったりとか、恐れて山里さんがしたいこととかをもし抑えているんだとしたら、そんなことはやめてください。僕たちは山里さんがどういう状態になったって、ずっと聞き続けるんです」って言ってくれて。で、その言葉がパッとよぎって。それで、付き合う時にも「ああ、僕がどんな状態であっても、みんなついてきてくれるって言っていたな」っていうので。

(飯塚悟志)背中を押してもらったんだね。

(山里亮太)それで、付き合って。結婚をする時もその言葉を信じて。その結婚を決意する時も、それはやっぱり今まで持っていた全ての武器を捨てるっていうことんなるんで。それは、怖かったんですよ。やっぱり。妬み・嫉み芸、毒舌芸でやっていたんで。

(飯塚悟志)イメージはね。

(山里亮太)でも「まあ、いいか」って。その武器を捨てて……別の職業になる気持ちでいたんですよ。

(飯塚悟志)もう、本当に分岐点だね!

『ドラクエ』の「転職」

(山里亮太)『ドラクエ』とかで言う「転職」ですね。完全にもう違う職業になって。なので、ステータスが一旦、全部ゼロになって。使える武器も変わります。そういうのを、それは弱くなったんじゃなくて、新しくまた努力できるところに変えることができた。また、伸びしろしかないところに行ったと思って。また死ぬほど努力する日々を結婚から始めようと思って。今、それを生きてるっていう感じですね。

(飯塚悟志)うわーっ、すげえ! 『深夜高速』、歌ってもらう?(笑)。

(山里亮太)フハハハハハハハハッ!

(角田晃広)歌ってもらおうよ。響くんだよ。こういうのを聞いた後に、歌ってもらうと(笑)。

(山里亮太)叫ぶんですよね(笑)。

(角田晃広)「行こうぜ、行こうぜ」って(笑)。

(飯塚悟志)いい話だねー。

(山里亮太)でも、そうせざるを得ないというか。今までだったら、リア充な感じのモデルさんがいたら、明確に道が見えたんですよ。嫉妬して、噛みついて、むちゃくちゃ愚弄すれば……それが僕の存在意義だったんですけども。でも、今の自分だったらそうじゃなくて、どうしたらいいだろうっていう時に、「この人がどうやっておいしくなるか。その道を作る」っていう選択肢が増えたんですよ。「この人を使って、自分がおいしくなる」のではなくて、「この人がおいしくなるためにパスを出す」っていう。そういう人間として、成長しようってなって。それで、やれることが広がったんですよ。

「この人がおいしくなるためにパスを出す」

(山里亮太)もちろん、昔のあの感じも自分でも楽しかったし、好きなんですけど。でも今、その武器が封じられたからこそ探して見つけて。それで鍛えようと思って鍛えた筋肉で見える景色というのもまた、好きになってきていて。でもこの筋肉はまだ弱いんで。

(飯塚悟志)弱いの? 十分、ついてんじゃん。

(山里亮太)でも、この筋トレをもっとしたら、もっと楽しくなるのかなって。それで今、頑張らなきゃなという時期ですね。

(飯塚悟志)いや、なんかでも超一流MCのマインドな感じがするよね。

(角田晃広)する。

(山里亮太)一生懸命、目指す感じですね。

(飯塚悟志)やっぱり結婚してるとか、女優さんの旦那さんとかっていうのは、後ろ盾じゃないけどさ。そういうのも大きいもんね。「立派な大人の人」っていうのって、これからどんどん年齢を重ねていったらその説得力って、大事だから。どんどんすごくなるんじゃない? それで、もうずっと悩んでるんでしょう?

(山里亮太)ずっと悩んでいます(笑)。

(飯塚悟志)すごいよね(笑)。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました