ピエール瀧さんがTBSラジオ 赤江珠緒たまむすびのコーナー、ニュースたまひろいで松井秀喜の引退セレモニーについて熱く語っていました。こんな感じです。
(赤江珠緒)では瀧さん、今日のニュースたまひろい、お願いします。
(ピエール瀧)はい。本日はこちらでございます。松井引退セレモニーがサイコーーー!!!ねえ、見ました?松井の引退セレモニー。
(赤江珠緒)見ました。すごいですね。あのヤンキースで。
(ピエール瀧)あのヤンキースで、松井が引退するっていうんで、ヤンキースが引退セレモニーを開いてくれると。チームとして。
(赤江珠緒)で、わざわざ1日限定で契約をもう一回結ぶと。
(ピエール瀧)ちゃんと今日1日だけはヤンキースの選手ですっていうことで、ちゃんと契約書も交わして。そして正々堂々ヤンキースのピンストライプのユニフォームを着て、引退セレモニーが出来るっていう、粋な計らいじゃないですか。本当に。でね、なかなかヤンキースでもこういったことをやってもらえる選手は少ないと。
(赤江珠緒)そうですよね。
(ピエール瀧)という中、松井がどれだけ愛されていたのかと。ニューヨークでという気がいたしますけど。
(赤江珠緒)何でこんなに愛されてるんですか?
(ピエール瀧)やっぱり僕ね、思ったんですけど。松井がどれだけすごいかっていうのを。松井の引退の時の言葉を思い出して下さい。
(赤江珠緒)はい。
(ピエール瀧)『日本に帰ってもしかしたらやれるかもしれないけど、僕が日本でプレーしちゃうと日本のみなさんが僕、松井秀喜という選手に持っているイメージを壊してしまいかねない。だから僕はここで、今日をもって引退します』っていうことを言ったんですよ。だからそういうのを考えると、僕ね、思ったんですけど。松井って、自分のためにプレーしたことって1回もないんじゃないかな?っていう気がするんですよね。
(赤江珠緒)はー!
(ピエール瀧)いつもね、ヤンキースのジーターとかが『ヒデキはすごい』って言っているのは、フォア・ザ・チームの精神、チームが勝つためにっていう精神、そしてプレーが素晴らしいっていうのがありましたけど。でも松井たぶんね、日本にいた頃から、お客さんのためにプレーする、チームのためにプレーするっていうことを初志貫徹、ずーっとやっていたから、あんだけ頑張れたのかなと。
(赤江珠緒)じゃあ自分の記録だとか・・・
(ピエール瀧)そうそう。そういうものはどうでも良くて、お客さんのために、チームのためにっていうことをずーっと最後までやったから、そういう風にみんなが愛してくれたのかなっていう気がやっぱりするんですよね。だからこそ、ヤンキースがあそこでね、セレモニーを開いてくれたんですけども。いざ始まります。松井がカートに乗って入って来ました。球場に。みんなスタンディングオベーションで迎えますよ。もう今年何回しかない満員御礼ですよ。ヤンキースタジアムが。
(赤江珠緒)ええ。
(ピエール瀧)そこでね、真ん中、ホームベースのところにテーブルを置いて、そこに松井を呼び込んで、そこで契約書に『本日をもって引退します』ってサインをするんですけども。やっぱりアメリカちゃんとしてんなー、しっかりしてんなーと思ったのが、そのセレモニーで松井が座って、まず最初にやることが、お父さんを呼び込むこと。
(赤江珠緒)ああ、そうでしたね。
(ピエール瀧)まずお父さんを呼び込んで、そして次にお母さんを呼び込む。しかもお母さんを呼び込むときには、ジラルディ監督、ヤンキースの監督がお母さんの手を持って、ひいてエスコートしてそこまで連れてくる。その後にお兄ちゃん呼び込んで、家族全員揃って、この素晴らしいヒデキマツイという選手は、この家族によってこの選手は出来たんだっていうのをちゃんとみんなに紹介するっていう。それ見てね、ちゃんとしてんなー、アメリカ!と。
(赤江珠緒)(笑)
(ピエール瀧)本当に。そういうところ。やっぱりね、エンターテイメントにしたくなるでしょうけど。ある意味エンターテイメントですよ、この引退試合って。そこでやっぱり親を呼んで、そこでやってあげるっていうことはね・・・
(赤江珠緒)ファミリーのストーリーっていうのを大事にするんですよね。
(ピエール瀧)いや、素晴らしいなと思いました。本当に。で、それをやって、松井がそこで引退するんです。またそこでイチローが、『今日は出しゃばっちゃいけねえ』みたいなことで、全然セレモニーの画に映らないんですよ。要は、松井からおそらく一番遠いところにいたんでしょうね。イチローが。でまあ、2人はね、ちょっとライバル関係もあったりとかして、そういうのあるでしょうし。
(赤江珠緒)ちょっと違ったタイプのスターでしたもんね。
(ピエール瀧)そうそう。イチローが1つ先輩ですからっていうのもありますけど。で、そこで、あんまり今日は松井の邪魔しちゃいけねえっていうのもあるでしょうしっていう。それで松井のためにってセレモニー終わったあとに、きっちり4安打うつ感じとかね。イチローの。かっこいい!
(赤江珠緒)なるほどね。
(ピエール瀧)それ言ったら、ジーターの初球のアウトコースを先制ホームラン打つっていう・・・若干涙出ましたよ。俺、本当に。かっこいい!って言って。これね、何を言いたいかっていうと、要するに松井・イチローの時代が終わろうとしてるわけですよ。これって、王・長嶋時代と同じなんですよ。
(赤江珠緒)いや、本当ですね。
(ピエール瀧)王・長嶋時代と松井・イチロー時代なんですよ。で、結局ものすごい世界記録を出したのは王ですよ。で、イチローじゃないですか。それって。で、長嶋と松井なんですけど、なんかみんな愛されるのはそっちっていう。なんかその、王・長嶋と松井・イチローの感じがあるっていう、それをメジャーでやってて、この時間が進んだ感じと規模がデカくなった感じ。いや、素晴らしいものをみたなと。
(赤江珠緒)同年代。同年代。
(ピエール瀧)ただみんな、忘れないでくれと。そのメジャーへの扉を開いたのは野茂だからね!っていう。本当に。
(赤江珠緒)野茂さんね。
(ピエール瀧)野茂が野球界を追放されてまでアメリカに行ったから、こういうことが出来たわけであって、それを作ったのは野茂だからね!って。で、野茂、調べてみると引退セレモニー、してませんから!っていう。それでいいの!?日本の野球のみなさん!
(赤江珠緒)本当ですよ。本当。
(ピエール瀧)ねー!でも、それを野茂に言ったら、『いや、オレ別にいいっすわ・・・』って言うでしょ。きっと野茂。だから野茂が好き!以上!
(赤江珠緒)ニュースたまひろいでした。
<書き起こしおわり>